糖葫芦・誕生祝い

最終更新日時 : 2021/10/06 06:47

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糖葫芦

「わーーい！来たね、来たね！お誕生日おめでとう！お誕生日おめでとう！」

「贈り物を持ってきたよ！」

「うわあ――！」

【選択肢】

・足元に気をつけて……

・あれ、何か落としたみたい……

「うっ……いったたた……うっかり転んじゃった……でも贈り物が無事でよかったよ！」

「あ、わたしのビー玉！わ、わか！早くそれを拾って……」

「わか、あのね？一緒にビー玉で遊ぼうと思ったから、赤のビー玉と緑のビー玉を両方持ってきたよ」

「えっ？一緒に遊ぶのは、贈り物にならないの？　でも……まだ遊んでないのに……どうしてそんなこと……」

「やった！遊んでくれるよね！じゃあ、わたしは赤のビー玉を持つから、きみは緑のビー玉ね！」

檀木の机の上に、赤と緑のビー玉が混ざり、ぶつかり合ったビー玉は机の下まで転がっていったものもある……

最終的に、赤いビー玉は全部机の下に転がり、緑のビー玉が3個だけ、机の上に残っている。

「うん！よかった！わたしの負けだよ！」

【選択肢】

・負けたのにそんなに嬉しいの？

・葫蘆ちゃん、熱でも出たの？

「そうだよね。負けたのに、どうしてだろう……でもきみが勝ったから、わたしも嬉しいよ！」

「ゲームで勝った時、わたしはいつも嬉しくなるから、その嬉しさをきみにも感じてもらいたいの！だからそれが贈り物だよ！」

「わたしは糖葫芦！焼乳豚じゃないよ！自分で燃やしたりしないからね！」

「この緑のビー玉は、全部わかが勝ち取ったものだよ。その贈り物、気に入ってくれた？嬉しい？」

「じゃあ、葫蘆ちゃんと一緒に遊んで、嬉しい？」

「わぁ！よかった！なんならこれからの誕生日も、ずっと、ずっと、わたしと遊んでね！

　指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ます、指きった！」

「昔、わかはこう言ってたよ！遊ぶ時は、勝負なんてどうでもいいことで、相手が勝ったのを見て、自分も嬉しくなるって」

「今その話の意味、少し分かったような気がするよ」

「でも……少しだけだよ。今度はわたしが勝つからね！」

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