フェイクフェイス・フェイルセイフ

最終更新日時 : 2025/12/20 19:39

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作成者：ファイター@舞寺さーくる

最終更新者：でびゅー

基本データ


	ジャンル	maimai
	タイトル	フェイクフェイス・フェイルセイフ
	アーティスト	カラスヤサボウ feat. もるでお
	BPM	202
	配信日	2023/12/22*1
	バージョン	BUDDiES
	スカイストリートちほー5 次課題曲

譜面データ

でらっくす譜面

Lv	定数	総数	内訳
Lv	定数	総数	Tap	Hold	Slide	Touch	Break
5	5.0	205	156	16	10	12	11
7+	7.8	335	273	35	5	13	9
11+	11.9	654	426	65	83	24	56
13+	13.8	883	640	35	108	64	36

譜面作者【EXP…きょむりん、MST…Jack】

定数調査:CiRCLE

でらっくすコレクション

種類	コレクション	条件
称号	消えない消せない決して消させはしない	FULL COMBO

楽曲情報

フレーバーテキスト

幼い姿のコハクが、目の前で夜の風に溶けた。

蛍の様な淡い光が舞う。薄れながら漂うそれに、呆然と手を伸ばした瞬間だった。

一本の細い紐のように揺らめきながら、膨大な光景が脳髄に流れ込んで来た。

まるで古いテレビ映像のようにノイズだらけで、ザラついたそこに映し出されるのは、見知った顔達の見知らぬ姿。

誰かに目隠しされたように朧げだったいくつもの過去が、急に現実味を持つ。

夢から覚めた様な気持ちでぼんやりと振り返ると、アメリカにいるはずのソウがコハクの消えた空間を睨みつけている。

その後ろの驚いた顔のナノハとモモを眺めて、アカツキは口を開く。

「……みんなもタイムリープしてた？……のか……？」

ハァ～、と長い息を吐いたソウが呆れたように言う。

「ホントお前はよぉ……おっせーんだよ！俺があのクソ猫にどんな目にあわされたか、一から十まで聞かせてやろうか!?」

「え？ソウ君？え～!? 何でここに ……って、あれ？」

モモの手首からは、羽根を一部失った蝶の痣が消えている。

「……さっき、コハクの持ってる機械が光って、蝶が吸い込まれたように見えた、かも？……ほら」とナノハが自分の白い手首を掲げて見せた。

街のウワサ、ノアのシンボル。そして同じ形の痣。本当はこの『蝶』の事を、アカツキはずっと前から知っていた。

舞を舞う時や、神と語らう時に広がる不思議な世界。金の雲がたなびき、あたりに光が舞う。子供の頃からずっと思っていた。フワフワ舞う光が、まるで『ちょうちょみたいだな』……と。

ここにいる全員が、過去を変えた記憶はあった。しかしそれらは、日に日に目隠しされるように不鮮明になっていった。夢のようだと思い始め、その内夢だったのかもしれないと記憶は書き換えられて行く。アカツキもそうだったが、今は奇妙な確信があった。まだすべては思い出せないが、コハクの持っていたあの砂時計を確かに、遠い過去で、未来で知っていた。

最後にコハクは「君の願いが、全て嘘だったなんて嫌なんだ」……と、そう呟いたように聞こえた。

願い？俺が何を願うって……そこまで考えた時、ようやく一番大事な事を思い出す。

〈俺はコハクを生かそうと願ったんだ〉

あの始まりの記憶。黒い鳥居で聞いた声。幼いコハクのたった一つのお願いの代償が、今この光景なのだとしたら？

拳を握りしめると、右手の紐がほどけかけている事にアカツキは気付いた。

はらりと落ちたその下から現れたのは、あの夜刻まれた赤い蝶だった。

楽曲・アーティスト

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譜面・ゲーム面