エイジ(正月)・思い出
初日の出の金狼 エイジ・アーディン CV:羽多野渉 金色の狼に変身する少年。 五匹の仲間と共に新たなる道を進む。 |
メインストーリー
思い出1
しゃーっす!!
エイジじゃないの。あけましておめでとう!
明けましておめでとうございます!
今年も、センパイみたいなビッグな目険家になるために、精進していくっす!
気合いが入ってますね……
ガウゥ……
おう! ここが飛行鳥だ! スゲエだろ!? 飛んでんだぞ!?
ガウガウッ!
あら。犬だわ。お手!
エイジさん、この子は……
旅先でツレになった、ロッキーっす!
ガウ、ガウ、ガウゥ……!
どこで拾ったの? もとい、ツレになったの?
砂漢で行き倒れてたら、コイツが助けてくれたんすよ~。
拾われたんかい!
俺たちはズットモだぜ!
ガウ。
まあいいわ。はい、お年玉あげる!
キャトラセンパイ……!
今年もよろしくおねがいします。エイジさん♪
やペえよ……センパイたち、なんて器がでけぇんだ!
俺、一生ついていくっすよ!
ガウゥ……
エイジ……
なんすかキャトラセンパイ! なんすかなんすか!
悪い大人に騙されちゃダメよ!
センパイ?
思い出2
やー、最近どうすっかセンパイ!!
マジっすか! マジっすかセンパイ!
やるなあ~! 流石っすねセンパイ!!
アンタは何してたのよ。
それ聞いちゃいますか!
冒険家のお仕事をしてたんですか?
っすね~。魔物をおっぱらったり、ルーンを探したり……なんか色々やったっす!
オーソドックスなやつね。でもそういうのか大事なのよ。
大事っすね!
キャンキャンキャンキャン!
最近は遺跡にいったっすよ!
あ~遺跡ね。冒険ったら遺跡ってところあるからね。
いや~もう大変だったよな! ペル!!
ペル?
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
その子はどうしたの。
聞いてくださいよセンパイ。
聞くけど、どうしたのよ。
なんか遺跡に、段ボール箱があったんすよ。
ハァ。
遺跡に?
何かその箱に、『拾ってください』って書いてあったすよ。
遺跡よね。
古代遭跡っす!
古代……
で、箱の中みたら、こいつがいたんっすよ~! なんかすげえ切ない顔して~!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
俺は決めたっすよ! こいつと家族になるって……!
ガウウウウウウウ……
ちょっとまって。エイジ、お世話できるの?
余裕っすよ!
ガウウ……
ロッキー呆れてない……?
キャンキャンキャンキャン!!
じゃれてる……
俺たちはズットモだぜ!
思い出3
「あけましておめでとう、エイジ。」
「めでたいな! パルメ!」
「がんばってるんだね、エイジ。」
「パルメこそ、かんばってるみてえだな。」
「私たちの仲間とは、まだ出会えてないけど……
仲間が危害を加えられてるって話も聞いてないからね。」
「どっかで平和に暮らしてるといいんだけどなぁ……」
「そういえばエイジ……行き倒れになったって本当なの?」
「ああ、変身能力をもったやつがいるらしいって噂を聞いて、辺境の島に向かったんだが……
魔物がうじゃうじゃいるわ、やたら暑いわ水もないわで、ちょっとやばかった。」
「エイジったら……! そんな島に一人で行くなんて……!」
「怒るなよ~。」
『ガウウウウ……』
「エイジ、この子は?」
「ツレのロッキーだ。その島で、こいつに助けられたんだ。」
「よろしくね、ロッキー。」
「こいつはペル。」
『キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!』
『グルルル……』
「こいつはフク。」
「なんだか……大所帯ね……」
「エサ代が大変だぜ!」
『グルル……!』
「ご機嫌悪いのかな。フクちゃん。」
「こいつ、いつもこうなんだ。」
「そうなのね……」
「街で飯を食おうとしたら、こいつがフラフラよってきてさ。
飯をくれ~って顔で、俺を見るんだよ。だから、肉の切れはしをやったらよ。」
「ついてきちゃったのね。」
「そうなんたよなぁ~。こいつら、意外と頼りになるんだぜ?
メシをとってきてくれたりさ。メシっていうか獲物か。」
「ごはんを……?」
「道に迷っても、こいつらについていけば、ちゃんと目的地にたどり着けるしよー。」
「この子たちに連れて行ってもらってるわけ?」
「寒い時も、こいつらがいたら暖がとれるしな!」
「エイジ、頼られてるっていうか、頼ってる!?」
思い出4
<みんなで、初詣に出かけた……>
へーっ、これか<初もうで>っすか!
お社で<おまいり>するの。!
おまいりっすか! 何をするんすか!
去年一年に感謝して、新しい年の無事と幸せをお祈りするんですって。
そいつはヤバいッスね!
ガウウウゥ
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
グルル………
みんな、ついてきたんだ……!
この<拝殿>で、おまいりするのよ。
ウス!!
まず、おさいせんを入れて!
金っすね!
鈴を鳴らして。
ジャラジャラーン!
お辞儀を二回。
チーッス!
拍手を二回
パンパン!
最後に一礼
シャーした!!
ガルルルル……!
バウ! バウ!
<ロッキーが犬とにらみ合っている……>
アラ大変。けんかだわ。
ガウウウ!!
バウウウウ!!
何やってんだお前ら、やめろやめろ!
ガウウウ……
バウ……
どうしてケンカなんか……
バウバウッ!!!
そうか、お前……ずっと一人だったのか……
バウ……!
お前、俺たちと来るか?
バウ!?
…………
よし! 今日からお前の名前はマカロニだ! よろしくなマカロニ!
バウバウバウ!!
思い出5
いやあ……さすがに四匹となると……エサ代がバカにならねえな……
また工事現場で稼ぐか。
おー、エイジ、あけましておめでとう。あの島以来だねえ。
あけましておめでとうございます! アネゴ!!
かしこまんなくてもいいよ。ところでエイジ……おりいって頼みがあんだけどね?
***
ワンワン~。!
で、この子をシュシュから……?
里親を探してくれって言われたんっすけど……!
なんだったら、俺が面倒見ますよ! ってわけで!
はあ……
ようし、お前は今日からポピーだ! よろしくなポピー!
ワンワンワン~。
ガウウウ!!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
キャンキャンキャンキャン!
グルル……
バウバウ!!
大家族よ!?
……これ、どうすんだ……!?
エイジさん……責任をもってお世話をしないと……!
ガウガウ……!
わかってるってロッキー……俺にまかせておきな!
<エイジは懸命に働いた……>
飲み屋でバイト。
「焼き鳥、塩とタレございますが――」
「塩っしょ!! タレとか頼むやついんの!?」
「塩いただきました!」
現場でバイト。
「っしゃおらー!!」
工場で検品のバイト。
……………………
…………
……
…………ぐぬっ………
エイジ……大丈夫なの!?
疲れた……!!
思い出6 (友情覚醒)
この光は! センパイの!!
うおおおお!! なんだかパワーがみなぎってきたぜ!
でも腹滅ったぜ!
ガルルルルゥ……!
なんだよロッキーお前も腹減ったのかよ……
ガウウウウ……!
ロッキー、お前……そうか、そういうことか……!
何かを悟ったのね。みんなと暮らすうえで何か大事なことを!
俺はみんなを食わせるあまり、忘れてたぜ……
ガウ?
寝る間も惜しんで働くよりも、大事なことがあったじゃねえか。
ガウガウ……?
それは、みんなと一緒にいることだ!
キャンキャンキャンキャン!!
グルル……グルル……
バウバウバウ!
ワンワン!
ようし! 俺も毎日ドッグフードを食べるぜ!
***
あれ? アンタ、みんなは?
ポピーはモデルのバイトだ。
わんちゃんが?
マカロニは密輸品を探すバイト。
捜査犬ってやつね。
フクはトリュフを掘るバイト。
ハア……
ペルは犬カフェでバイト。
…………
ロッキーは?
ガウガウ!
魔物討伐にいってたんだ。
ガウウ……ガウガウ。ガウー。
おっ、今日のあがりはこんなもんか。流石だな~。!
よし! 今日は肉を買って、みんなをねぎらってやろうぜ!
ガウガウッ!
みんなの世話になってどーすんのよーっ!!
…………
……
今日はみんなに、見てほしいものがあるんだ。
見てくれ、俺もみんなの仲間だ!
<エイジは、変身能力を備えた一族の末裔だった……>
ははは……驚いたか。みんな……
ガウ……!
俺の一族は、この力のせいで狙われて、ずっと隠れていた。でも俺はごめんだ。
俺はセンパイみたいに、ビッグな目険家になりたいんだ! 一緒に行こうぜ!
……………………
俺には無理か、ロッキー……?
<ロッキーは、首を横に振った……?>
キャンキャンキャンキャン!
……グルル……!
バウ!
ワンワン!
みんな……! 来てくれるのか!
<ロッキーは、エイジの顔をじっと見つめる……
そして、首を縦に振った……>
よーし! 行こうぜ!
あの水平線の向こうにな!!
金狼の絆
その他