【白猫】マナ(正月)・思い出
マナ・ドーリス CV:津田美波 人として蘇りし人魚。 海より生まれた命を、海へと還す。 |
メインストーリー
思い出1
みなさん。明けましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
お正月っぽいファッションね。裏地がおしゃれな感じ。
仕事でパーティーに参加すると伝えたら、実家が用意してくれまして……
ステキですね♪
ありがとうございます。
いいご両親だわね~。
両親には感謝しています。本当に……
ところで……お正月ですし、こちらをどうぞ。
<マナは、ぽち袋を渡した……>
アラ、お年玉ね!
フフフ……今年はもらうだけじゃないんだから!
<主人公は、お年玉を渡した。>
これはどうもご丁寧に。
おこづかいを渡しあうって、素敵な慣習だわ。
新しい年を祝福するという意味があるそうですよ。
お祝いなんですね。
飛行島でもお祝いよ?
ヘレナさんがおもちのパイをつくったんですよ。どうぞ♪
ありがとうございます。いただきます。はむ……
どう?
美味しいですね……
でしょ~。
はふはふ……
おとそも作りました。
なんだか、悪いものを祓ってくれるんだって!
縁起物ですね。
マナさんのご実家では、どんなお正月なんですか?
……お魚が……たくさん……出ますね……
いいじゃな~い!!
お魚しか出ないんです。
お魚だけ……!
船盛りが、本当に船に……盛られてます……!
興奮してきたわ!!
――遥かなる海の底。
光も差さぬ深淵に、不死を司るルーンがあるという。
その影響により、一部の人魚は不死の存在となった。
だがその不死とは――
死を否定するものではない。
傷つき病めばその命は消える。
だが一度消えた命さえも、不死のルーンは蘇らせる。
遥か古に亡くなった、とある人魚。
それが何ゆえか、人として蘇った。
マナ・ドーリス
――彼女こそ、人として生まれた、人魚。
…………
……
「――――アア――――」
それはゆっくりと、海の澱みから姿を現す……
思い出2
<みんなでピザもちを作った。>
おもちにチーズとピサソースを乗せて焼いたんですね……
おいひいわよ。にゅむー。はふぁふぁふぁ!?
食べながらしゃべるから……
はむ……あ、けっこういけますね。
おもちにゅー。
はあ……飛行島に来ると、リラックスできます……
羽根を伸ばしてくださいね。
お言葉に、甘えさせていただきます……
疲れてるわねぇ。お仕事大変なの?
大変ですけど……大変じゃありません……ふぁあ……
その心は。
気の持ちようです……ええ……そうですとも……ふぃぃ~。
(すごく大変な……お仕事なんですね……!)
アタシが上目遣いで見てあげるわ! 元気をだして!
かわいいですね……むにゃ……
ムシャムシャにゅむにゅむ。……パクン……アイリス、おかわり!
これで最後のおモチだわ。
ぎにゃー!
(すう……すう……)
――夕凪の海――
これは私の――
それとも、彼女の――?
彼女の声は、あれ以来聞いていない……
私の想いは、彼女の想いなのか。
喜びも、悲しみも、怒りも。
――だったら私は何?
――――
「……えっ、今の……声は……?」
――――
――――――
――――ァア――
人魚には想い人がいた。
戦乱の続く世界に生きた、一人の戦士――
アイタカッタ――――!
「まさか……あなたは……!」
…………
……
もうこんな時間………………変な夢ですね。
あら、起きたのね。
そろそろごはんですよ?
ありがとうございます……
思い出3
飛行島が、とある島の近くに着水した……
なるほど……バーベキューには絶好のロケーションですね。
おモチも焼きたかったわ……
元気を出してください。ちらっ……ちらっ。
どうして周囲を気にしてるの?
……アッ? ……アーッ!!
……そうだったわ。浜辺は離れて高台に行きましょう。
<浜辺には、マナの苦手な生き物が……>
お気遣いは無用です。
マナが……獲物を狙うトビウオの目を……!
どんな目つきなのかしら。
いつまでも奴らに舐められている私ではありません。克服してみせます。
無理しちゃダメよ。
お気遣い無用です。さあ! 分かってきなさい!
趣旨変わっちゃった。
フッ……読めてますとも……! これは奴らの出る流れ!
前触れもなく。
奴らは現れた――
生き物の死骸を喰らう、磯の生物――
キーッ!!
<マナはフナムシを――にらみつける――!>
ゴクリ……頑張る必要があるかわからんけど、頑張って!
……あなたの武器はそのフォルムだけ――
覚悟を決めた私には、もはや通用しません!
<フナムシの群れが!>
いーやああー!!
フナムシイイイイイ!!
…………
……
苦手なものを無理に克服しなくても、いいと思うわけよアタシ。
……醜態です!
思い出4
<マナが、ぬいものをしている。>
マナさん。お裁縫を?
暇でしたので、ぬいぐるみでも作ってみようかと。
どれどれ……? ……何このファンシーな外見に、シブイ顔のキャラクターは……
この形……もしかして、飛行島ですか?
その通りです。こちらは、飛行島をイメージしたキャラクターです。
なんか……目つきが鋭いわ……飛行島の形なのに……!
<ひこうじまくん>は、軍人という設定ですので。
その設定いる?
……
…………
「やあ、マナ。ゆっくり休めてるかい?」
「充実した休暇を送ってます。」
「休暇を頑張ってるとか?」
「ちゃんとだらだらしてます。ところで……」
「何だい?」
「最近、人魚の記憶を思い出すことはありますか?」
シンは帝国海軍の軍人。潜水艦乗りである。
かつて重傷を負ったシンは、マナに血を与えられ、命をつないだ。
以来シンも、人魚の記憶を一部共有している――
「最近はないね。
君も確かそうだったはず――まさか、今になって?」
「お察しの通りです。でも……なんだか変なんです。」
「夢の内容、聞かせてくれるかい?」
…………
……
命をはぐくむ海……
その底で輝く、不死のルーン。
――人魚はルーンに祈りを捧げる。
海に満ちる命の力……ソウルが世界に満ちるように。
不死のルーンは命の恵みを海に広げる――
――アア――
――マッテイタ――
――ズット――
…………
……
「人魚が愛した男は……僕と同じように、血を与えられたと……?」
「覚えているんです。私は……そうしたはず。
あの人は……海で溺れてたんです。酷いけがも負っていて……」
(私は、彼を助けた……そして、愛してしまった……)
「……不死の因子を得たものは、ルーンを通じて意識を共有することがあるようです。
もしも、あの人が……! 人魚の血の効果で、死ねなくなっていたのなら……!」
「生きているっていうのか――」
思い出5
人魚の血を与えられたものは、
文字通りの不死になるわけではありません。
少しだけ、死から遠ざかるだけ。
ですが……肉体が朽ちても……
魂が不死に縛られ続けるとしたのなら……
……私は、取り返しのつかないことを……!
***
マナさん……何かあったんですか?
……はい。
ハッ、これは悪いものが……!
マナ、もっとおとそ飲みなさい。
大丈夫です。お気遣いありがとうございます。
その存在を――あえて言葉にするのなら――
<命に呪われし者>というべきか。
「――――――アア」
「誰です!?」
「―――イッショニ――!」
黒い影は、マナの手を取る……
「あなたは――」
影は、腕に力を込めた。
「この人が……私の……人魚の愛した人……?」
どうしたの、マナ!
……何でも、ありません……
…………
……
「幻じゃないと?」
「死ねなくなった何かが――確かに、そこにいました。」
「肉体が朽ちても……死ねないってわけか。」
「申し訳ありません。艦長。私はあなたを、同じ目に合わせてしまったかも……」
「後悔はしてないさ。あとマナ。今はプライベートだ。」
「そうでしたね、シン。」
「彼はどうするつもりかな。君の直感は?」
「……あれは……」
マナさん、毛布をもってきました。
調子悪いみたいだし、横になったら?
感謝します。全く……体調管理が、なってませんね。
思い出6 (友情覚醒)
ルーンが、輝いて……
<少しは、元気になっただろうか。>
不思議ですね。なんだか……気が晴れました。
悩んでもしょうがないですね……ここは、直感に賭けてみましょう。
なんかわからんけど、マナがいい顔になったわ!
大事なのは、直感に賭ける意志!
――この気配――
来たか……マナ、大丈夫か?
ええ。
――アア――ソノスガタ――
アイタカッタ――
苦しんでいるのですね。私の血から与えられた、不死の因子のせいで――
――サア、ハヤク――
――ワタシニ――
お断りです。
――ドウシテ――
――ドウシテ――ダ――
あなたがそうなったのは、あなたがそう望んだから。
永遠に生きようと願ったから。私の血で――!
オマエノ――血ガ――
アレバ――モウイチド――
無駄です。
命ヲ――
死……ッ!!
死ヌ……死ヌッ……
イヤダ……イヤダ……
あるべきところに還りなさい。
ソウルの流れの中に……
…………
……
おもちが無いなら、作りましょう! いくわよ主人公!
<モチつき大会が始まった……?>
はっ!
<シンは杵でモチをついた!>
はっ。
<マナはモチに手水を入れた!>
流石、息が合ってるわね!
<モチが完成した……!>
見事な出来です。
君のおかげさ。
共同戦果です。
――マナ、あの亡者の正体は――
人魚が愛した人の末路――では、ありません。
はるか昔、人魚の血を手に入れて、少しだけ長い寿命を手に入れて死んだ――
哀れな誰かの成れの果て。
……君はそれを、命の流れの中に還したってわけか。
彼は全てを受け入れていた。あんな末路を遂げるはずがありません。それに――
私、思い出したんです。あの人が海(いのち)に還った瞬間を。
さっそくおとそが効いたみたい!
おとそも効いたようですが……主人公さんのおかげかと。
お陰で思い出せました。直感に賭ける意志を。
一年は終わり、そして始まる。
命も終わり、そして始まる。
年の初めから、なんともドラマティックだねえ。
つきたてのおモチ、さっそくいただきましょう♪
主人公。今年も――
よろしくお願いします♪
不死なる深淵
その他