【白猫】マナ(正月)・思い出
マナ・ドーリス CV:津田美波 人として蘇りし人魚。 海より生まれた命を、海へと還す。 |
メインストーリー
思い出1
本年もよろしくお願いいたします。
ところで……お正月ですし、こちらをどうぞ。
<マナは、ぽち袋を渡した……>
フフフ……今年はもらうだけじゃないんだから!
<主人公は、お年玉を渡した。>
――遥かなる海の底。
光も差さぬ深淵に、不死を司るルーンがあるという。
その影響により、一部の人魚は不死の存在となった。
だがその不死とは――
死を否定するものではない。
傷つき病めばその命は消える。
だが一度消えた命さえも、不死のルーンは蘇らせる。
遥か古に亡くなった、とある人魚。
それが何ゆえか、人として蘇った。
マナ・ドーリス
――彼女こそ、人として生まれた、人魚。
…………
……
「――――アア――――」
それはゆっくりと、海の澱みから姿を現す……
思い出2
<みんなでピザもちを作った。>
――夕凪の海――
これは私の――
それとも、彼女の――?
彼女の声は、あれ以来聞いていない……
私の想いは、彼女の想いなのか。
喜びも、悲しみも、怒りも。
――だったら私は何?
――――
「……えっ、今の……声は……?」
――――
――――――
――――ァア――
人魚には想い人がいた。
戦乱の続く世界に生きた、一人の戦士――
アイタカッタ――――!
「まさか……あなたは……!」
…………
……
思い出3
飛行島が、とある島の近くに着水した……
……アッ? ……アーッ!!
<浜辺には、マナの苦手な生き物が……>
前触れもなく。
奴らは現れた――
生き物の死骸を喰らう、磯の生物――
<マナはフナムシを――にらみつける――!>
覚悟を決めた私には、もはや通用しません!
<フナムシの群れが!>
いーやああー!!
フナムシイイイイイ!!
…………
……
思い出4
<マナが、ぬいものをしている。>
……
…………
「やあ、マナ。ゆっくり休めてるかい?」
「充実した休暇を送ってます。」
「休暇を頑張ってるとか?」
「ちゃんとだらだらしてます。ところで……」
「何だい?」
「最近、人魚の記憶を思い出すことはありますか?」
シンは帝国海軍の軍人。潜水艦乗りである。
かつて重傷を負ったシンは、マナに血を与えられ、命をつないだ。
以来シンも、人魚の記憶を一部共有している――
「最近はないね。
君も確かそうだったはず――まさか、今になって?」
「お察しの通りです。でも……なんだか変なんです。」
「夢の内容、聞かせてくれるかい?」
…………
……
命をはぐくむ海……
その底で輝く、不死のルーン。
――人魚はルーンに祈りを捧げる。
海に満ちる命の力……ソウルが世界に満ちるように。
不死のルーンは命の恵みを海に広げる――
――アア――
――マッテイタ――
――ズット――
…………
……
「人魚が愛した男は……僕と同じように、血を与えられたと……?」
「覚えているんです。私は……そうしたはず。
あの人は……海で溺れてたんです。酷いけがも負っていて……」
(私は、彼を助けた……そして、愛してしまった……)
「……不死の因子を得たものは、ルーンを通じて意識を共有することがあるようです。
もしも、あの人が……! 人魚の血の効果で、死ねなくなっていたのなら……!」
「生きているっていうのか――」
思い出5
人魚の血を与えられたものは、
文字通りの不死になるわけではありません。
少しだけ、死から遠ざかるだけ。
ですが……肉体が朽ちても……
魂が不死に縛られ続けるとしたのなら……
……私は、取り返しのつかないことを……!
***
マナ、もっとおとそ飲みなさい。
その存在を――あえて言葉にするのなら――
<命に呪われし者>というべきか。
「――――――アア」
「誰です!?」
「―――イッショニ――!」
黒い影は、マナの手を取る……
「あなたは――」
影は、腕に力を込めた。
「この人が……私の……人魚の愛した人……?」
…………
……
「幻じゃないと?」
「死ねなくなった何かが――確かに、そこにいました。」
「肉体が朽ちても……死ねないってわけか。」
「申し訳ありません。艦長。私はあなたを、同じ目に合わせてしまったかも……」
「後悔はしてないさ。あとマナ。今はプライベートだ。」
「そうでしたね、シン。」
「彼はどうするつもりかな。君の直感は?」
「……あれは……」
思い出6 (友情覚醒)
<少しは、元気になっただろうか。>
悩んでもしょうがないですね……ここは、直感に賭けてみましょう。
――アア――ソノスガタ――
アイタカッタ――
――サア、ハヤク――
――ワタシニ――
お断りです。
――ドウシテ――
――ドウシテ――ダ――
あなたがそうなったのは、あなたがそう望んだから。
永遠に生きようと願ったから。私の血で――!
オマエノ――血ガ――
アレバ――モウイチド――
無駄です。
命ヲ――
死……ッ!!
死ヌ……死ヌッ……
イヤダ……イヤダ……
あるべきところに還りなさい。
ソウルの流れの中に……
…………
……
<モチつき大会が始まった……?>
<シンは杵でモチをついた!>
<マナはモチに手水を入れた!>
<モチが完成した……!>
はるか昔、人魚の血を手に入れて、少しだけ長い寿命を手に入れて死んだ――
哀れな誰かの成れの果て。
私、思い出したんです。あの人が海(いのち)に還った瞬間を。
お陰で思い出せました。直感に賭ける意志を。
一年は終わり、そして始まる。
命も終わり、そして始まる。
よろしくお願いします♪
不死なる深淵
その他