ゲオルグ(蒼空2)・思い出
ゲオルグ・ランディル cv.中村悠一 <竜の国>竜騎士団団長。 自分の後継を育てるべく、日夜奮闘している。 | ||
2019/03/29 |
蒼空の竜騎士2 Story
思い出1
あら、ゲオルグ、カグツチ、こんにちは!
ああ、キャトラ君にアイリス君、主人公。健勝でなによりだ。
こんにちは、ゲオルグさん、カグツチさん。
あいかわらず腑抜けた顔をしているな……
最近、どうなの?
なんか竜騎士団もにぎやかになってきたみたいじゃない。
うむ、そうだな。皆、いろいろ大変なことはあったが、それぞれ成長してくれている。
よかったわね。これでアンタも少しは楽ができるんじゃない?
そうだといいのだが……
どうかしたんですか?
実は、元騎士団長の命で騎士団以外の仕事も手伝わなくてはならなくなってな……
元騎士団長って、たしかアンタとカグツチが竜騎士団に入団するきっかけになった人だっけ?
ああ、そのとおりだ。
自分とカグツチが争っていたところを止め、自分たちをまとめて打ちのめした。
それが縁となり、今、こうしてあの方の後釜として団長をしている。
……忌々しい男だが、その強さは我も認めざるをえない。
その人って今、なにしてるの?
将軍として陛下の右腕となり、辣腕をふるっている。
とはいえ、今では矢面には立たず、もっぱら事務方の仕事をなされているのだが。
ほほう、そんな人に気に入られてるってことは、つまり……
出世ルートに乗ってるわね!
…………
あら、否定しないのね?
事実だからな。此奴はあの男に随分と買われている。
我からすれば双方とも未熟ではあるが……
でも、その割には、ゲオルグさん、疲れた顔してますね?
いろいろとな……
どうしたのよ?
いや、人に言うことではない。
早くつがいを作れと言われているのだ。
か、カグツチ!な、なにを言っている!
?
要するに妻を娶れと言われているのだ。
人の世のくだらん習わしだ。
え?ゲオルグ、結婚するの!?誰と!?
違う! そういうことではない!
ただ、いずれ陛下の右腕として働く可能性が出てきた。
大出世じゃない!昇り竜ね、アンタ!
(キャトラがすごく喜んでる……)
だが、責任ある立場に立つ者として世間的な信頼や信用を得る必要がある。
要するに、その、あれだ。
……家庭を持つことでその信用を得ることができるのだ。
それで、近頃、なにかと見合いの話を投げられていてな……
なるほど、それで元気がなかったのね。
マリッジブルーってやつね!
それは少し違う気が……
自分としては違和感があってな。
いずれ家庭を持ちたいとは思うが、それが今なのか……
お見合いするにしても、アンタ、女の子と上手に話せるの?
……そもそも、きちんと交際さえしたことがないのに、いきなり結婚などハードルが高すぎる。
だが!騎士として退くわけにはいかない!故に、応援してほしい!
がんばりなさいな!アンタならできるわ!
がんばってください!ゲオルグさん!
ありがとう。つらい戦いになりそうだが、成果をあげてこよう!
すわ見合い!ゆくぞ、カグツチ!槍を持て!
お見合いする前からテンパってるし、これはダメかもね……
思い出2
やっほほー、ゲオルグ!お見合いどうだった?
…………
ごめんなさい。なんとなく察したわ……
五回だ。
言うなカグツチ!
既に五回ほど袖にされておる。まったく度し難い。
自分は気にしてなどいない。むしろ、これでせいせいした。
自分はまだ家庭を持つ器ではないと。
やっぱりテンパっちゃったのね?
(キャトラが踏み込んだ……!?)
……自分は生来の無骨者。
女性と話すことに慣れてはいない。
でも、騎士団に女の子も増えたでしょ?
アンタ、そんなんで大丈夫なの?
さすがにそれは大丈夫だ。
騎士団長としてなら話せる。あくまで仕事だからな。
だが、騎士団長ではなく自分個人として女性と話すとなると、どうしたらいいのかわからない。
茶熊学園でも女の子と話してたじゃない。シャルとかハルカとか。
あれも副会長としての対応だ。
副会長という役職の上でなら必要なコミュニケーションは可能だ。
…………
アタシ、反省してるわ。
ゲオルクは真面目でしっかりしてるから、いつか弱点を克服してくれるって思ってたの。
でも、無理だったわ!
キャトラ、落ち着いて……
いえ、落ち着けないわ!
このままじゃあ、ゲオルクのためにならないもの!
我も同意するぞ、小さき猫よ。
周りが助力しても、この体たらく。情けないにも程がある。
…………
お見合いの特訓よ!
しかし……
苦手なことでもいつかは克服しないといけないでしょ!
それにアンタ、そんなんでエクセリアに偉そうなこと言えるの!?
……君の言うこともー理ある。
逃げていては姫様に対して偉そうに教示はできないしな。
わかった。努力してみよう。
オッケー!
じゃあ、キャトラさんがお膳を立てに立ててあげるわー!
キャトラのテンション、高いね。
「」
思い出3
というわけで!先生を連れてきたわ!
やあ、こんにちは、みんな。
って、よくわからないけど、どうして団長もいるんですか?
普段は団長と剛団長という関係だが今日はお前が教師だ。厳しく指導してほしい。
よ、よくわかりませんが、かんばります。
それで、今日呼ばれた理由はなんなのかな?
ゲオルクにお見合いの指導をしてほしいのよ!
僕はお見合いとかしたことないんだけど?
アンタって爽やかでしょ?
だから、女の子とかにも人気ありそうだし、慣れてる気がするのよね。
そうかな?慣れてはいないと思うけど……
いや、お前は慣れてる。お前はモニカにナギ、姫様ともよく話をしてるだろ?
モニカとナギは部下ですし、姫様は王家の方です。話くらいしますよ。
団長だって話してるじゃないですか。
自分は職務に関する話しかしない。だが、お前は仕事と関係ない話をしてるだろ。
しかも、爽やかにさりげなく女性を褒めている。
自分はしっかり見ているぞ。よくやってくれている。
あ、ありがとうございます。
えっと、雑談はよくしますけどそれも仕事上での信頼関係を構築する意味もあります。
僕の立場上、モニカとナギをフォローしたり、マネジメントしないといけません。
姫様も王族とはいえ、ドラグナーですし、報告義務はあるので話はします。
ですから、これは職務上、必要なコミュニケーションですよ。
自分は怖いのだ!セクハラ扱いされるのか!
アンタ、なに言ってるの?
騎士団は男社会だ。男同士のノリで下卑た冗談を言うこともある。
以前、部下のくだらないジョークに大笑いしたところを、新人の女性ドラグナーに見られたことがある。
……アレは虫でも見るような目だった。
気にしすぎですよ。リンディスは団長のこと、尊敬してますって。よく言ってますから。
そういうことを彼女から聞き出せるお前を素直に尊敬する。
正直に言うと、自分はお前のそういう性格に嫉妬したこともあった。
え?なんですか?この告白……
セルジュのように誰に対しても壁を作ることなく話すにはどうするべきか?寝ずに考えたこともある。
試しにモニカやナギに対し、セルジュを真似て軽い口調で話しかけたこともあった。
尋常じゃないほど驚かれてな。ナギに至っては涙目だ。それで自分の心は折れた……
……その時のこと、二人がとても心配してましたよ。団長が働きすぎて壊れたって……
そうか、苦労かけたな……だが、それで自分も気づいた。
セルジュにはなれないのだと。だから、自分はこれでいいのだ。
これで……
…………
ダメに決まってんでしょーが!
それとこれとは話が別!一度の失敗で諦めんじゃないわよ!
しかし……
お見合い失敗したらアンタの出世の道も閉ざされるんでしょ?
閉ざされはしないと思うが時間はかかるだろうな。
わかりました。手伝います。
いきなりどうした?
尊敬する団長の出世。それはイコール奄騎士団の地位向上につながります。
竜騎士団副団長としてフォローしないわけにはいきません!
頼んだわよ、セルジュ!
ああ、僕に任せてよ。
思い出4
とゆーわけで!お見合いの練習をするわ!
…………
今回はアイリスに協力してもらうことになりました。
彼女をお見合いの相手だと思って、がんばってください、団長。
……自分はいいのだが、アイリス君はいいのか?
はい。がんばります。
それじゃあ!アタシがアイリスの付添人役ね!仲人役は主人公がお願い!
団長の付添人は僕がやるよ。しっかりフォローするので、任せてください、団長!
あ、ああ……
スタートよ!
…………
…………
ああ、すみません。団長はアイリスさんがお綺麗で少し緊張しちゃってるようで。
別にそういうわけでは……
でも、団長は真面目な性格で部下からの信頼も厚く、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで出世街道爆進中なんですよ。
竜の国の王女たるエクセリア・クルス様の指南役を務め、冒険家育成機関の茶熊学園でも副生徒会長という大任までこなしたことがあるんです。
ゲオルグさんは、すごいんですね。
い、いえ、じ、自分は、その……
セルジュ、頼む。
頼むなー!
さっきからセルジュばかり話してるじゃない!もっと自己アピールしていきなさいよ!
でもね、キャトラ、自慢する人って実は悪い印象を与えるんだ。統計学的にも答えが出てる。
だから、横にいる僕が団長を褒めるのは正しいんだ。
(統計学!?)
でも、キャトラの言うとおり、付添人ばかり喋るのはよくないですね。僕がでしゃばりすぎました……
いや、自分のミスだ。やはり私人としてたと女性への対応方法が自分にはわからん。
なるほど……う~ん……
……でしたら、あくまで竜騎士団団長として振る舞えばいいんじゃないですか?
いや、しかし、それでは、嘘をつくことになるではないか。
その気持ちはわかります。自分のダメな部分を相手に伝えないのはフェアじゃないと思ってるんですよね?
ああ、そうだ。たしかに自分は団長としてなら女性と普通に話せる。命令もできれば叱咤もできる。
だが、女性とうまく接せないことを隠すわけにはいかない。
わかります。そういう実直なところ、モニカもナギも尊敬してますよ。僕だってそうです。
団員皆が団長を信頼しているのは間違いありません。
そ、そうか……
でも、そんな僕らが尊敬している団長の姿が嘘だと団長は思ってるんですよね?
いや、それとこれとは話が別だ。団長としての姿はあくまで公の自分としての……
仮にそんな公の姿を知っている人が団長を好きになった時、それは騙していることになるのでしょうか?
真面目で一本気。王家に忠誠を誓い、陛下や姫様の信頼も厚く、部下にも暮われている。
僕もいつだって団長を目標にしています。
少なくとも僕の尊敬する団長はそういう人です。
いいじゃないですか、とりあえずはそういう団長で対応しても……
いや、だが、それでは……
自分のいい面を見せて、好きになってもらう。好感を抱くから相手をもっと知りたいと思うものです。
最初から自分のダメな部分を受け入れてくれる人なんていないと僕は思います。
……まあ、たしかに、それはそうだな。
なら、まずは好きになってもらうように努力しなくちゃいけません。
相手を騙すのはダメですが、団長として振る舞うのは嘘じゃありませんよ。
それに、いいところ見せた上で弱点をさらすことでギャップ効果もあります。親近感を覚えてもらえるそうです。
大事なのは情報の提示の仕方と順序です。弱点はあとで見せればいいんですよ。
……なるほど。見せ方の順序を変えると思えばいいだけか……
次の見合いは、騎士団長としての仮面をかぶって臨んでみよう。
セルジュ、当日の付き添いも頼めるか?
任せてください!団長のお見合い、僕が必ず成功させてみせます!
キャトラ、どうしたの?
なんか、セルジュって、地味にすごいやつよね。
そうだね。
あれは出世するタイプね!
思い出5
やっほー、ゲオルグ、カグツチ!お見合いどうだったの?
……あの時は世話になったな。
そう、セルジュをもってしても、ダメだったのね……
いや、見合い自体は成功した。
セルジュのフォローもあったが騎士団長としてなら女性と会話はできるからな。
今まで生きてきて、感じたことのない好感触だった。
そのわりには……
元気がないけど……
もしかしてゲオルクのほうでダメだったの?
とんでもない!相手の方は貴族の淑女らしく清楚で淑やかな女性だった。
見た目で判断するのは失礼だと思うが……お美しい方だったよ。
十人いれば十人が美人と言うだろうな。
もし、あの方と結婚したなら、きっと幸せな家庭を築けるだろう。自分にはもったいないほどの人だ。
だったら、どうして元気がないのよ!
これで本当にいいのだろうか、と思ってな……
だからセルジュも言ってたでしょ!弱点はあとで見せていけばいいって!
いや、そういうことではなく、どうにも、引っかかるのだ。
自分にはもったいないくらい素敵な女性だった。かのお方と結婚できるなら、自分は幸せになれるだろう。
恩義ある方々の誰もが、自分の結婚を望んでいるし、自分もそれに応えたい。
だが、本当にこれでいいのか、どうしてもわからない。
わからないんだ。なぜ、こんな気持ちになるのか……
思い出6 (友情覚醒)
この光は――
姫様……なぜ、姫様が……
やっとわかったぞ、キャトラ君!自分のひっかかっていたことが!
姫様だ。姫様を残して先に結婚をするなど家臣として、筋が通らん!
そういうもんなの?
当然だ!姫様にはこれまでにもいくつか婚姻の話が来ている。だが、諸事情があり、話が流れてしまっている。
そんな姫様を差し置いて!自分が先に結婚するのは従者としていかがなものか!?
……そうなのかな?
それに、自分が家庭を持てば、間違いなく家族を大切にするだろう。
だが、それでは騎士として忠義を果たせぬ。
それに自分は、まだ人間として未熟だ。両方を守れる自信がない。
今のように己の身を捨ててでも国家と主人に忠誠を誓うという気持ちにブレが生じかねん。
でも、環境が人の器を作るって言うじゃない!
やってみたらできるかもしれないわよ!
かもしれん。
だが、現状、自分は忙しすぎる。妻子のために時間を作れないだろう。
それでは相手を不幸にしてしまう。
ならば!自分に代わって竜騎士団を率いれる者を育てなければならん!
よって、それが終わるまで自分は結婚すべきではないのだ!
どう思う?
でも、お見合い相手はどうするの?いい雰囲気だったんでしょ?
こちらから断るのは礼節に反する。相手に自分を見限ってもらわねばならないな。
なに、平素の自分を見せれば、滞りなく断られるだろう。
…………
アンタがそれでいいなら、もうなにも言わないわ。
うむ!まるで霧が曙れたような心持ちだ。礼を言う、主人公!
では、見合いに馳せ参じてくる!行くぞ、カグツチ!
まったく愚かな男だ……
…………
……
それで、どうだったの?
問題なく断られてきた。いつものように振る舞えば、この程度の問題、簡単に処理できる。
堂々と言うことじゃないけど、アンタも元気になったし、結果オーライね。
(そうなのかな?)
姫様!?なぜ、このような場所に?
お父様がお見合いに失敗し続けてるゲオルクを心配していたの。その……私も心配で……
いつかゲオルクのことを理解してくれる人が現れると思うわ。だから、元気を出して。
もったいなきお言葉。姫様、心配はご無用です。この程度で消沈するほど柔な鍛え方はしておりません。
そう。元気ならいいの。それじゃあ、ラピュセルとフィーユが呼んでるから……
お待ちください、姫様。たしか、武芸の稽古の時間では?
そうね。でも、もうゲオルクの手をわずらわせるわけにはいきません。いつもどおり自主練で大丈夫だと思うの。
お言葉ですが、ここ最近、姫様の稽古をきちんと見ていられませんでした。
久しぶりに自分が槍の相手をしましょう。
え?
自分が見ていなかった間、サボってなかったか確かめましょう!
待って、ゲオルグ!今日は自主練でいいと思うの!
なりません!さあ、姫様、参りますぞ!自分の目の黒いうちは厳しくいきます!
行っちゃったね。
アタシ、思ったこと言っていい?
?
ゲオルグって絶対に婚期逃すタイプね。
……
覚醒絵・覚醒画像
迷いを捨てた竜騎士団団長 ゲオルグ・ランディル
その他