ショートストーリー投稿板 コメント一覧 (29ページ目)
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冒険者さん
34962015年08月20日 23:55 ID:so1eu3qs「カスミさん!」
「だ、大丈夫....ですか....?」
「....平気....だけど、さすがにラスボスは....」
「僕とリリエルさんでやりますから!」
「ミゼリコルデさんと一緒にいて....」
「わかった....あと頼むわね....」
「任せてください!」
「じゃあ....はっ!」
リリエルが点滴台を振りかぶる。マッチョバードは撃沈し、ホーネットと鬼武者、その他ザコが湧いた。
だが....
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冒険者さん
34952015年08月20日 23:54 ID:so1eu3qs「付き合ってくだ「来ないで....!」」
「付き合ってくだ「当てるけど、罪穢れを祓いたまえ!」」
「もうなにもかもだーー!!付き合ってくださーーい!!」
ガルーダやらヒールモスやらを次々に撃沈させていく3人。ラスト湧きまであと一歩となった。
「さ!ホーネット鬼武者2体まであと一歩よ!頑張りましょ....」
カスミの声が途切れる。ゼロキスとリリエルがカスミの背後に目をやる。
いつのまにかマッチョバードの近くまで来てしまったらしい。
カスミは背後から近づいてきたマッチョバードに殴られたようだ。
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冒険者さん
34942015年08月20日 23:51 ID:so1eu3qsしかし、羽で叩きつけたときに若干食らった傷が癒しきれなかったのか、ミゼリコルデのHPは0になってしまっていた。
「....カスミ....」
「話しちゃダメよ、ミゼリコルデ。後は私とリリエルとゼロゼロキッスくんでやっつけるから、あなたはあのSP花の陰にいなさい。いいわね?」
「わかったわ....あと....よろしくね....」
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冒険者さん
34932015年08月20日 23:45 ID:so1eu3qsミゼリコルデが慌ててヒールをかけようとしたその時、ガルーダが消えた。
「!ミゼリコルデ、気をつけて!衝撃波がくる滑空攻げk」
カスミが言い切る前に、ミゼリコルデが消えた。
「ミゼリコルデ!」
カスミが慌てて駆け寄る。その時既にガルーダはゼロキスに次の攻撃を仕掛けていたがカスミは気にしなかった(そりゃまあ当たり前だ)
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冒険者さん
34922015年08月20日 23:44 ID:so1eu3qs「うわぁぁぁ!ガルーダさぁぁん付き合ってくださぁぁぁい!!」
「あ....ゼロキスくん!」
ミゼリコルデが叫ぶが、いきなりゼロキスに求愛されたガルーダは怒り狂い(まあ当たり前だ)、ゼロキス、リリエル、カスミを羽で叩きつけた。
ミゼリコルデはほんの少し巻き込まれただけで済んだが、ゼロキス、リリエル、カスミが巻き込まれた。
「ウッ!」
「あ〜....」
「そりゃないよー!!「あなたのせいでしょ!?」」
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冒険者さん
34912015年08月20日 23:42 ID:so1eu3qs「あら!?ボス面!?」
「ご、ごめん....ちょっと、リリエルさんの吐血にびびって....」
「ご、ごめんなさドグォハァッ!((ビシャビシャッ!」
「ウワアアアア!!」
リリエルの吐血に怯えまくるロデオはパニックに陥ってしまった。
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冒険者さん
34902015年08月20日 23:40 ID:so1eu3qs「付き合ってくだ「当てるけど、罪穢れを祓いたまえ!」」
「付き合ってくだ「来ないで....!」」
「付き合ってくだ「イタズラしちゃダメっ!」」
「....今日はもうダメだ!」
「何言ってるのよ、妖夢攻略したいんでしょ?」
「私が、導いてあげるわ....」
「ゲホッ、ゲホッ....私も、ゼロキスさんのためなら....ッ!」
「あ、ありがとう....!みんn「ゲホッ!グハァッ!....ゴポゴポ....」ウワアアアア!!」
「あっ!?ちょっと、ゼロゼロキッスくん!?」
カスミに名前を間違えられているが、そんなことに突っ込める余裕もなく、リリエルの吐血に怯えるロデオはボス面へとすたこら逃げてしまった。
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冒険者さん
34892015年08月20日 23:38 ID:so1eu3qs一方その頃妖夢では....
キララを魔物たちから助けたゼロキスが彼の仲間と一緒にセカンドステージで戦っていた。メンバーはリリエル、カスミ、ミゼリコルデだ。
セカンドステージも終盤に迫っていたこのチーム、残っていたムカデの攻撃をうまく交わしながら、ゼロキスは求愛をし続け、カスミは祓い続け、リリエルは敵の体力を吸収し続け、ミゼリコルデは爆弾を爆発させ続けた。
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冒険者さん
34882015年08月20日 23:37 ID:so1eu3qs「おっ、おぬしまさかわらわのこと....」
「違いますっ!」
「シュラ〜」
「なんですか、エシリア殿」
「キサラギが好きなことわかったし、一緒に行きたいのもわかるけど〜」
「....すごく誤解されてるんですけど....」
「....基本ステータス、ガレアのほうが高いんだよね〜。攻撃力とか〜」
「....渡る世間は....おに....」
そして、シュラが固まった。
「あれ〜?シュラ〜?」
「こうなるとコヤツは当分動かぬのじゃ、急いで妖夢に向かうのじゃ」
「わかった〜。コヨミ〜!行こ〜!」
キサラギとエシリア、コヨミとガレアはゼロキスに会うために妖夢へと向かった。
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冒険者さん
34872015年08月20日 23:35 ID:so1eu3qs「おぬしは本当に石頭じゃのう!さっきからおぬしがいなくても大丈夫と言っておるじゃろう!」
「私はキサラギ殿を心配して言ってるんです!あなたがどれだけ憎くても私の大事な幼馴染....はっ!?」
エシリアとガレアが、キサラギに妖夢に来てくれるかとお願いしたその数分後。
そのことを聞きつけたシュラが飛んできてガレアの変わりに自分を入れろとガレア、エシリア、キサラギを交えてお願いしたはずが、いつの間にかキサラギとの口論になっていたのだ。
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冒険者さん
34862015年08月20日 23:35 ID:so1eu3qs「キサラギ何処にいるんだろう〜」
「(....キサラギのほうが火力高いな。まあキサラギはビートより後に来たからインフレで火力高くて当たり前か....)」
エシリアはキサラギを妖夢に連れていくことにした。
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冒険者さん
34852015年08月20日 23:34 ID:so1eu3qs「ビート意外と火力あるんだね〜」
「主人公が真面目に訓練所のレベルを上げれば基本ステータスで400は行くはずなんだがな」
「じゃあキサラギも見てみよ〜!」
―――ピピッ
“キサラギ・クレナイの基本ステータス”
Lv.100
HP:367
SP:230
攻撃:328
防御:137
会心:100
コスト:11
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冒険者さん
34842015年08月20日 23:33 ID:so1eu3qsステータスルームについたエシリアとガレアは、画面とキーボードを操作し、ビートとキサラギの基本ステータスを出した。
“ビート・パナーシアの基本ステータス”
Lv.100
HP:385
SP:226
攻撃:315
防御:134
会心:116
コスト:11
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冒険者さん
34832015年08月20日 23:32 ID:so1eu3qs「えっと〜、エシリアと〜、コヨミと〜、ビートと〜、ガレア〜!」
「お、俺も行くのか?」
「ガレアは殲滅力高いから〜!」
「そ、そうだな....ところで、最近主人公がキサラギを4凸したそうだが、ステータス見に行くか?」
「ん〜?行くけどなんで〜?」
「ビートも4凸してはいるが基本ステータスが違うだろう。魔はヒールが使えるのだから攻撃力が高い方が望ましい。魔の回復量は攻撃力に依存するからな」
「なるほど〜!じゃーステータスルーム行こ〜!」
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冒険者さん
34822015年08月20日 23:31 ID:so1eu3qs「エシリア」
キララとエシリアが魔物に襲われた翌日。
朝ごはんを終えて2、3時間たったとき、エシリアはガレアに呼ばれた。
「なーにー?」
「昨日、キララを連れてきてくれた少年なんだがな」
「うん」
「今妖夢にいるって情報が来たんだが、行くか?」
「行くよ〜!キララのお礼もしたいし〜!」
「そうか、ではパーティー決めないとな」
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冒険者さん
34812015年08月20日 23:29 ID:so1eu3qs皆さんお久しぶりです!
またまたID変わってしまったキララ×ゼロキスの作者です!
これ題名ないと辛いですね(*_*)
考えなきゃ。
今年の甲子園は東海大相模が勝ちましたね!神奈川県民としては嬉しいですが仙台育英に....優勝旗を....ううっ....
ところで大罪はひきましたか?私?ハハッ、何言ってんですか。察してくださいお願いします。
さて、今回は第3話、妖夢編をお届けします。普通協力は2チーム同時には入れないです。世界観壊しまくってごめんなさい。
では、スタートッ!
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冒険者さん
34802015年08月18日 21:43 ID:o0hilj4tハルカさいかわ
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冒険者さん
34792015年08月16日 13:32 ID:rjbt9r4dさっき偶然Twitterでお見かけしてもしや⁈と思ったら…!
いつも楽しみにしております!でも無理はなさらないで下さいね!
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冒険者さん
34782015年08月16日 12:51 ID:saadh4iu今回はここまでです!!
いつもより短くてごめんなさい!!
読んでくださりありがとうございました。
前回の投稿から時間が経ちましたがこんなSS、忘れられてると思います。
どんだけサボっていたことか…
次回の投稿はいつだろうね…自分でもよくわかりません。
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冒険者さん
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冒険者さん
34762015年08月16日 12:44 ID:saadh4iu(ザック殿、一文無しとちょっと残念なところを除けばいい男でござるね)
彼は仮にも好きな人がいるのだ。
もし、その人と付き合うなんてことになったら…そんなことになったら…
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冒険者さん
34752015年08月16日 12:43 ID:saadh4iu(ザック殿と恋人のフリ作戦を実行して数週間たったでござる…)
思えば、学園に入学する前より一緒にいる機会が多くなった。
(ようやく手を繋ぐことには慣れたようでござるね)
いくらフランでもザックのよそよそしい態度で、女性の扱いが慣れていないことはすぐにわかった。
フラン自身もそういうことは慣れていないが、不思議なことに恥じらいは感じていない。
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冒険者さん
34742015年08月16日 12:42 ID:saadh4iu今日の授業もすべて終わり、また普段と何ら変わらない放課後がやってきた。
グラウンドは他の部活動が占領しており、ラクロス部は部員たちで自主錬をするという形になった。
フランは自主錬を終え、ザックの帰りを待っていた。
(暇でござる…)
ぼんやりと窓際の席に座り、外を眺める。
グラウンドでは気合の入った運動部の掛け声が響いている。
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冒険者さん
34732015年08月16日 12:41 ID:saadh4iuなにかの冗談かと思ったが、ミラは思いのほか深刻な表情をしていた。
「悪魔の勘か?」
「ちょっと!!こんなとこで悪魔なんて言わないでよ!!そんなところね。ただの思い込みかもしれなけど」
そう言うと、「もやし、もやし~」という奇妙な鼻歌を残してミラはその場を立ち去った。
一人になったクライヴは「モテたい…」と呟き、ザックとフランの恋人っぷりを静かに見守っていた。
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冒険者さん
34722015年08月16日 12:41 ID:saadh4iu「無理にやめさせる必要は無いだろ。」
学園での生活はとても貴重なものだ。
ザックやフラン、他の飛行島の仲間たちもそれぞれの事情や問題を抱えている。
それに少しだけでも解放されるこの時間をクライヴは皆に楽しんで欲しいと考えていた。
「べっ…別にやめさせようとか考えてないわよ。ただ…」
「ただ?」
「なんかイヤーな予感がするのよね…」
「嫌な予感?」
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冒険者さん
34712015年08月16日 12:40 ID:saadh4iu「それにしてもいつまで続ける気かしら」
ミラがふとそう呟く。
「何をだ?」
「恋人のフリよ。」
そもそも二人が恋人のフリを始めたのはフランに恋する追っかけ達から守るためである。
最近、ザックと恋人のフリをしているおかげで、そういうのが無くなったとフランから聞いていたミラは不思議に思っていた。
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冒険者さん
34702015年08月16日 12:38 ID:saadh4iu「違うわよ!!別にそんなんじゃないわ。そういうアンタだって最初噂信じてたときの顔ヤバかったわよ。」
「しっ…仕方ないだろ!!まさかザックに先を越され…」
「はいはい、わかったわよ」
ミラはクライヴの取り乱しぶりに呆れた。
黙っていれば美少年だというのに…こういう所が勿体ない。
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冒険者さん
34692015年08月16日 12:38 ID:saadh4iu「あれって最初の頃と変わっているのか?」
「さぁ?でもアイツ最初は顔真っ赤にしてたのよ」
「今だってそう変わらないぞ」
「まぁ、そうね」
その様子をたまたま見ていたのは茶熊学園風紀員のクライヴと園芸部のミラであった。
ザックとフランが恋人同士のフリをしている事を知っている数少ない人物である。
「本当に恋人同士みたいよね…あの二人」
「なんだミラ?羨ましいのか?」
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冒険者さん
34682015年08月16日 12:37 ID:saadh4iu「ザックとフランが付き合っている」という噂が学園中に広がり、はや数週間が経過した。
ザックとフランの恋人っぷりに学園の生徒たちはこの噂を信じるほか無かった。
今では学園の公認カップルとして注目の的である。
ザックもこの恋人(偽)生活にも少しづつ慣れていた。
「フランその…手を…」
「ウィーでござる!!」
このように自分から手を繋ぐ要求ができるようになった。
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冒険者さん
34672015年08月16日 12:36 ID:saadh4iuザッ君とフランちゃんの長編になるかもしれないお話
第6話です!!
糞がぁあ!!な文書ですがよろしくお願いします!!
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U・ω・)
34662015年08月13日 01:04 ID:leenp3hzおう…すみません。私まで富樫化してしまった!
新・ダグイベと聞いてテンション上がってるので早めに続き書けるよう頑張るにゃー!
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冒険者さん
34652015年08月10日 06:35 ID:ij5rmo6qありがとうございます。
一人暴走SSにコメントが来るとは思っていなかったもので
それだけで感激しております。
お褒めの言葉を頂けるのは想像以上に嬉しいものですね…
本当にありがとうございました。
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冒険者さん
34642015年08月10日 00:36 ID:fug7uofz間違えてバッド押しちゃいましたすみませんσ(^_^;)
細かいとこの設定とかを不自然にならないような創作で補っててすごいと思いました!
楽しく読ませていただきました!
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冒険者さん
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冒険者さん
34622015年08月09日 20:43 ID:ij5rmo6qご一読いただき感謝いたします。
ショートとは何だったのかと思えるこの長さ。
自分で長々と書いておいて言うのも可笑しいですが
読んでいただいた方には頭が上がりません。お疲れ様です。
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冒険者さん
34612015年08月09日 20:42 ID:ij5rmo6q夢の中で聞いた話のようにおぼろげな会話内容を
寝起きの霧がかった脳内で反芻していた。
枕元に置いてある金色のローブに包まれているのは
飛行島では珍しい衣服と招待状。
─まだ何も書かれていない白紙の招待状。
~Fin~
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冒険者さん
34602015年08月09日 20:39 ID:ij5rmo6q「どこかへ出向くなら1パーティー編成でも良さそうなものなのに
どうして私たちだけだったのかしら。未だに分からないわ。」
答えの見つからない疑問にハルカは悶々としていた。
「そうだな…貴重な体験ではあったが人員が増えれば
調査できる事柄も増えるからな…。」
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冒険者さん
34592015年08月09日 20:37 ID:ij5rmo6q内装は宿屋そのもので、飛行島へ戻ったと錯覚できるほどであった。
割り当てられた部屋でそれぞれ眠りについて目覚めると
少し久しくも感じられる飛行島の日常が広がっていた。
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冒険者さん
34582015年08月09日 20:36 ID:ij5rmo6q「まぁ、誰に何を渡すかはともかくとして、
とりあえず島へ戻らないとならないわよね─…」
何か手段は無いかと周囲を見渡しながら歩いていたハルカは急に足を止めた。
この世界の環境に馴染んだデザインに変わっているものの
それは間違いなく飛行島で見慣れていた宿屋だった。
「根拠は無いが…島に帰る手段のようだな。」
得体の知れない対象には慎重になるハルカもクライヴの発言に異論は無かった。
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冒険者さん
34572015年08月09日 20:35 ID:ij5rmo6q「…一体、誰から聞いたんだ…?」
もはや諦めすら感じさせる声でハルカに聞いてみると
「フランよ。」
予想はできていたようでクライヴは妙に納得してしまった。
「姫って…シャロンのことよね。シャロンは可愛いもの好きみたいだけど。」
「本当か…!感謝するぞ、ハルカ!」
先程までの脱力感とは打って変わってクライヴの目は輝きを増したかのようだった。
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冒険者さん
34562015年08月09日 20:31 ID:ij5rmo6q店頭には淡い水色のネグリジェが展示されていて、
それは素直に姫に似合うだろうと思えた。
そのネグリジェを身につけた姫という不埒な想像に足を踏み入れる前に
『モンデュー!撤退でござるー!』フランの声で我に返ることができた。
『ここでが洋ナシ柄は見つからなかったでござる…』想像以上に落ち込んでいたようで
気にするなと伝えるとフランはニッカリと笑顔になってパタパタと去っていった。
“ここには”ということは洋ナシ柄は実在しているのだろうか…。
それからというものの姫への贈り物について考える時間が増えて
あの時も【ね】のつく言葉で反射的に口に出てしまったんだよな…。
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冒険者さん
34552015年08月09日 20:30 ID:ij5rmo6q『アムールでござるか!トレビアンでござる!
クライヴ殿のキャドゥーはセッシャがシュペールな一品を選んでくるでござる!
安心してセッシャに任せるでござる!』
それだけ言って風のように移動し始めたフランを追って
俺は走ってきた道を引き返すことになった。
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冒険者さん
34542015年08月09日 20:27 ID:ij5rmo6q走り出した店からそう離れていない場所で
『オーララ!クライヴ殿!こんなところで会うとは珍しいでござるね!』
聞き覚えのある弾んだ声が俺を呼び止めた。
振り向いてみると興味津々な顔をしたフランがいた。
それはもちろんだろう、婦人服を取り扱う店舗が多数ある通りだからな。
下手に誤魔化すのも逆に不審がられるだろうと思い
女性への贈り物をしたいが、男が買うには
周囲の視線が気になるので手伝ってくれないか?と
正直に伝えることにした。忍だと言っていたし不都合なことは起こらないだろう。
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冒険者さん
34532015年08月09日 20:25 ID:ij5rmo6qアピュトはその道を右に曲がっていったんだが…
『ココよ、ココ』とアピュトが立ち止まった店を視界に入れた途端
俺は身体中の冷や汗がどっと噴き出したのを感じた。
無理もないだろう、女性の下着を取り扱う店だったからな…。
『奥には入らないから安心して?ここにあるわよ。』
アピュトはひらひらとした衣服を指し示していた。
それは扇情的でありながらも清らかな質感と上品な印象が─
浮かんできた思考を差し置いて限界が来た俺は彼女に礼を言いながら
気付けば俺は店の前を走り去っていた。
『行っちゃったわ…なんかあのコみたい。』
アピュトの声が遠くから聞こえた気がした。
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冒険者さん
34522015年08月09日 20:23 ID:ij5rmo6q女性への贈り物に困っていることを告げると
『ネグリジェよ、ネ・グ・リ・ジェ!』
ネグリジェというものをよく知らず呆気に取られていたら
アピュトは鏡に向けて何かを唱えたかと思うと俺の手を取り鏡の中へ入っていった。
何かの罠かもしれないと警戒しようとしたが
目の前には見慣れた城下町のショップ街が広がっていた。
大通りを左に曲がった先には鎧や武具を扱う馴染みの店が立ち並んでいる。
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冒険者さん
34512015年08月09日 20:21 ID:ij5rmo6q~回想~
シャロン王女の誕生日を知ってから俺は焦っていた。
半年ほどの猶予があるとはいえ、女性への贈り物に妥協は許されない。
妥協したくはないのだが俺は姫の一番喜ぶものを知らなかった。
誰かに相談しようにもデューイは終始ニヤニヤするだろうし
アイリスやキャトラは話を聞きつつも茶化してきそうな予感がしていた。
そこで俺は巷で噂になっていた“恋のキューピット”アピュトのもとを訪れた。
蝋燭で仄かに照らされた彼女の部屋は大きな姿見の他に
水晶やお守り、タロットカードなど不思議なもので溢れていて、
どこからかやたら甘い香りが漂っていたな。
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冒険者さん
34502015年08月09日 20:19 ID:ij5rmo6q「そ、そうなのか…女性の買い物というのは
なかなかに大変なものなんだな。」
「買い物が大変なのはクライヴ、あんたもでしょ?」
ハルカは得意気にニヤリとしながらクライヴを見据えた。
「なんのことだ…?」
先ほどの力強い語りも相まってクライヴはすっかり圧倒されていた。
「ネ─グ─リ─ジェ─!」
「…なっ─!?」
その単語は容易くクライヴの記憶を呼び起こした。
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冒険者さん
34492015年08月09日 20:17 ID:ij5rmo6q「それは否定しないわ。間違った文字を書くと文字そのものが脱走する願書用のペンとか
重要な語句を認識させられる反射のルーンを搭載したマーカーとかもあって
確かに 機 能 面 では優秀なものが多いわよ。」
ハルカは“機能面”を明らかに強調しながら悔しそうに語った。
「機能的に優秀でも、どこかしらデザイン性を犠牲にしているのよっ!
どれもこれもゴツゴツしてるし、重めだし維持費もかかるし─!
たまにはこういうものだって使いたくなるわ!」
指をさすようにハルカは手に持っていたペンをクライヴの方へ向けた。
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冒険者さん
34482015年08月09日 20:15 ID:ij5rmo6q茶熊学園でたびたび目にしていたカムイの使っていたペンが
クライヴの頭の中にちらつく。文字を書くと紙の上に小さな鮭が現れ
斜めになってしまった文章の列を修正してくれるというものだ。
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冒険者さん
34472015年08月09日 20:14 ID:ij5rmo6q女性を対象とした店舗へ入ることに抵抗を感じていたクライヴは
歩きながら自身の内で葛藤を繰り広げていたのだが
その葛藤も虚しく、店先の商品を吟味するハルカを発見することになった。
「これ…プリムラに似合いそうね。」
ハルカは小さな花の装飾が施された淡い色のペンを手にしていた。
「ペンか…?魔法学園であれば優秀な筆記具はいくらでもありそうなものだが…」