サマーソウル・思い出

サマーソウルの思い出とボイス

思い出1

？？？

――飛行島に舞い降りた、

鋼の肉体美を持つ天使、

それは――

サマーソウル

私だーーーー！！！

が！！！

サマーソウル

この場合、

誰にも見つからずにいるのが

賢明だな。

サマーソウル

この肉体を太陽の下に

さらせないのは

至極残念だが……

サマーソウル

そういうときもあるさ。

サマーソウル

しばしのバカンスと思い、

木陰で、過去の思い出にでも

ひたってみるとするか――

…………

……

――それは、ある夏の日のこと――

サマーソウル

……夏……

それは、生命が最も輝く季節……

サマーソウル

人々の熱狂は天をも焦がし、

また、ひと夏の甘酸っぱい体験は、

かけがえのない思い出となる……

サマーソウル

それが……夏……

サマーソウル

でっかいぜ……！

夏……！

サマーソウル

夏のために、私は一体

何が出来るだろうか……

サマーソウル

…………

腹筋だな！

サマーソウル

まずは小手調べに、
百万回イッとくか！

思い出2

サマーソウル

ひゃっく！まん！はっ！
せん！きゅう！ひゃく！
じゅういっかい！

サマーソウル

このくらいにしておくか。

いい汗かいたぜ。

……ん……！？

サマーソウル

なんだこれはっ！？
この肉体はっ！？
これが私だとっ！？

サマーソウル

山脈のように盛り上がった

大胸筋……！

要塞のような広背筋……！

大海原のような大殿筋……！

サマーソウル

やはり腹筋こそ至極にして至高！
全知全能のトレーニングだな！

サマーソウル

さて。

サマーソウル

これで地盤は固まった。

この肉体ならば、灼熱の太陽に

恥じることもない。

サマーソウル

次は……夏にこの身を

投じるとするか。

サマーソウル

羽蟻の巣穴の奥深くまで、

食い込み、侵すのが夏だ。

サマーソウル

その夏を識るために……

サマーソウル

私自ら、夏を生きる！

サマーソウル

！はるか遠くの山奥の
森の木立のそのまた奥の
草原を越えて洞窟を抜けて
引き返してきた森あたりに、
夏に迷う若人の気配！

サマーソウル

待っていろ！いま、夏がゆくぞ！

思い出3

クリストファー

あれ、おかしいな……

地図だとこのあたりの

はずなんだけど……

クリストファー

古文書にあった財宝、

＜真夏の結晶＞……

ここにはないのかな……？

？？？

フンッ！フンッ！
フンッ！ハッ！

クリストファー

！？なんだこの声……？

向こうの茂みの奥から

聞こえてくる……

？？？

フンッ！フンッ！
フンッ！ホッホーウ！

クリストファー

……熱気も感じる……？

嫌な予感がするのに、

足が向かっていく……

クリストファー

！！！こ、これは……！

サマーソウル

フンッ！フンッ！

サマーソウル

フンッ！

イェーア！

クリストファー

な、なんだこれは……

屈強な男が、ブリッジしながら

バーをくぐって……！

サマーソウル

フンッ！フンッ！

サマーソウル

フンッ！

グゥレイトォ！！

クリストファー

……この状況……初めてだ……！

この状況に何か、

名前をつけるべきなのかも……

サマーソウル

フンッ！フンッ！

サマーソウル

フンッ！！！

マーベラァス！！！

クリストファー

…………

クリストファー

……ダメだ……

僕にはいま見ているものを、

伝えられる言葉がないよ……

クリストファー

…………

クリストファー

……僕もまだまだだな……

こんなことじゃ、冒険家とも

学者とも名乗れない……

クリストファー

……負けないぞ……！

いつの日か、今日のことを

書き記さなきゃ……！

クリストファー

そのためにも、
この夏が、僕の勝負の時期だ！

サマーソウル

……ふっふっふ……！

サマーソウル

ファイトだ！若人！

思い出4

クルーシャ

あぁ……暑い……

まさに、うだるような暑さ……

クルーシャ

夏らしいって言えば

そうなんだけど、

さすがに参りますね……

クルーシャ

あっ！大きなナメクジ！

私、嫌いなんですよね！

クルーシャ

こういうときは……！

やー！

クルーシャは自分の汗をぬぐい、
その雫をナメクジへ飛ばした！

ナメクジは平気だ！

クルーシャ

くっ……！効いてませんか……！

？？？

おやおやレディ。

そんなわずかな汗が、

塩の代わりになるとでも？

クルーシャ

！？だっ、誰ですか！？

サマーソウル

――天呼ぶ地よ、
私だー！

クルーシャ

あなたは！？

サマーソウル

私の名はサマーソウル！

クルーシャ

私はクルーシャ・ブラッティです！

サマーソウル

ミス・クルーシャ！

キミのガッツは認めるが、

しかし汗は、ガッツだけでは

どうにもならない！

クルーシャ

ではどうすれば！？

サマーソウル

ここに＜塩のルーン＞
というものがある！

クルーシャ

＜塩のルーン＞！？

サマーソウル

そしていままさに、
この＜塩のルーン＞の力を
呼び醒ましてみせよう！

クルーシャ

どうやって！？

スクワットだ！

クルーシャ

スクワット！？

サマーソウル

うおおおおおぉぉぉぉ……！

サマーソウルの光速の筋トレ！
見る間に足元に
汗の水たまりが出来る。

クルーシャ

すごい……！

サマーソウル

で、これをこう。

サマーソウルが＜塩のルーン＞を
汗たまりにかざすと、
ルーンは光を放ち出した……！

サマーソウル

ミス・クルーシャよ。

あなたにこれを授けよう。

サマーソウル

あなたは見た目とは裏腹に、

ガッツの塊。＜塩のルーン＞を

使いこなすことも出来るだろう。

クルーシャ

はい……！

さあ！

クルーシャ

＜塩のルーン＞よ、私に力を！

ててててーい！

＜塩のルーン＞から生み出された
荒塩が辺りに降り注ぐ……
ナメクジは大慌てで逃げて行った。

クルーシャ

やった……！

これが……＜塩＞の力……！

クルーシャ

ありがとうござ――あれ？

サマーソウル

――達者でな、ミス・クルーシャ。

クルーシャ

……ありがとうございます……！

燃え盛る聖火のように、

熱い心を持った……

クルーシャ

夏の人……！

思い出5

エドガルド

――ケ！
今度の船も、ハズレかよっ！

エドガルド

略奪ったって、所詮は海の上……

向こうの船に積んでなきゃ、

奪うもクソもねェ……

エドガルド

――壊血病なんて、

初歩的なミスをよォ……

オレとしたことが、情けねェ……

エドガルド

おィ、野郎ども！
しゃっきりしねぇか！
すぐに次の獲物を探すぞ！

エドガルド

新鮮な食いモンをたんと積んだ、
輸送船なんかをよ！

船員たち

…………

エドガルド

……おめェら……

声も出ねえのかよ……

エドガルド

……カーッ……

……どうしたもんか……

？？？

……さいだー……

エドガルド

……あン？

？？？

肉、肉、野菜！
肉、野菜だー！

エドガルド

この声は……

船乗りに語り継がれる、

あの伝説の声……

――！

突如として、エドガルドの船に
空から野菜が降り注ぐ！

エドガルド

こいつァ……！

船員たち

……お……おお……！

エドガルド

――奇跡、か……

信じちゃいなかったが、

実際に見ちまったからにゃアな……

エドガルド

感謝するぜ……

船乗りの航海を守護する、

夏の天使さんよ……

…………

……

…………

サマーソウル

…………

サマーソウル

……いずれも私の胸の中で

燦然と輝く、夏の思い出よ……

サマーソウル

……だが、いつまでも

過去を懐かしんでいる

わけにもいかない。

サマーソウル

夏はまた繰り返す……

己が諦めない限り、

何度でも、何度でも――

サマーソウル

…………

サマーソウル

さて、そろそろ最後の務めを

果たすとするか。

サマーソウル

おっ、丁度良いところに。

サマーソウル

……少年！

少年！タッチ！

サマーソウル

ほら、少年！タッチタッチ！

思い出6

サマーソウル

――フ。

サンキュー！少年！

……また会おう！

アイリス

あら？どうしたの、

○○？

キャトラ

だれかと一緒にいなかった？

キャトラ

マ、どっちでもいいけどね。

そんなことよりさー……

キャトラ

海に遊びにいこーよ！

アイリス

今日はとっても暑いから、

キャトラと話して

海にいくことにしたの。

アイリス

さあ、いきましょう♪

…………

サマーソウル

――そうだ、少年。

夏を謳歌しろ――

サマーソウル

これから先も、

きっと様々なことが起こる。

辛いこともあるかもしれない。

サマーソウル

だから、少年。今だけは――

サマーソウル

――思う存分、夏りまくれ！！！

思い出7

キャトラ

はぁ～、暑いわねぇ～……

アイリス

夏だもんね。

キャトラ

まったく、毎年毎年、

やんなっちゃうワ～……

こう毎日暑いと、猫のアタシは――

！？

アイリス

？どうしたの、キャトラ？

キャトラ

いま、アイリスの後ろに……！？

アイリス

……？

……だれもいないけど……？

キャトラ

アラ……？

暑さでヘンなもの見たのか――

！！

キャトラ

いた～！ぜったい、
いまなんかいたの～！

アイリス

キャトラ……ちょっと、

木陰で休もっか。ね？

キャトラ

いたのよ、ほんとに……

アイリス

うん、信じてるからね♪

サマーソウル

…………

サマーソウル

――今年もまたやって来たか、
この季節が……！

思い出8

サマーソウル

……感じるぞ……！

夏の息吹を……！

サマーソウル

見ろ！この筋肉を！
まるで、繁忙期の商戦を
乗りきったビジネスマンの如く、
スマートで効率的でありつつも、
がむしゃらなエネルギーに
満ちている！

サマーソウル

少年もそう思うだろ！？

サマーソウル

――フッ。それだ。

サマーソウル

いい汗をかくヤツだぜ！
その汗こそ、夏の煌めき、
＜真夏の結晶＞だ！

サマーソウル

少年よ――夏を忘れるな！

サマーソウル

リメンバー、夏！

サマーソウル

アバヨ！

ボイス

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