サマー版コヨミ・思い出

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思い出1

コヨミ

主人公にーに、

早く早く！　早くお祭り行こっ！

キャトラ

ふふ、コヨミったら

あんなにはしゃいじゃって。

アイリス

＜飛行島夏祭り＞、

無事に開催できてよかったわね。

キャトラ

ここって、もう、

ちょっとした町だもんね。

コヨミ

コヨミ、夏祭りって初めて！

ずっと雪国で暮らしてたから。

コヨミ

皆で浴衣着て踊ったり、

屋台で特別な食べ物を

売ってたりするんだよね？

キャトラ

そうよ。大勢人が集まるから

はぐれないようにね。

コヨミ

はーい！

タロー

クンクン……キャンキャンッ！

コヨミ

あっ、タロー、待って！

ひとりでいったらダメだよー！

キャトラ

ちょっとー！コヨミ！？

アイリス

私たちも追いかけましょう。

コヨミ

よかった。タロー。

迷子になったらめーだよ？

タロー

キューン……

コヨミ

……あれ？

主人公にーにたちが

いないよ？

コヨミ

主人公にーに！

キャトラ

はあ、やっと追いついたわ。

コヨミ

主人公にーにたちも

迷子になっちゃダメだよー？

キャトラ

アンタネねー。

古典的なんだから。

コヨミ

わふ？

タロー

キャンキャンッ！

コヨミ

あ、タロー、また！　待ってー！

キャトラ

せっかく追いついたのに！

待ちなさーい！

思い出2

コヨミ

主人公にーに！

向こうからいい匂いするよ！

タロー

キャンキャンッ！

コヨミ

行ってみよう！　早く早く！

キャトラ

あっ、こら、コヨミー！

…………

……

コヨミ

わあ、きれい……

タロー

キャンッ

コヨミ

主人公にーに！

見て見て！

キャトラ

まったく、元気ねえ、

アンタたちは。

コヨミ

ねえ、これ……もしかして、雪？

飛行島って、夏なのに雪があるの？

キャトラ

これはわたあめよ。雪じゃないわ。

コヨミ

『わたあめ』……って、なに？

キャトラ

砂糖でできた、ふわふわした

綿みたいなお菓子だから、

＜わたあめ＞っていうのよ。

コヨミ

へえ、雪じゃないんだ。

真っ白でそっくりなのに……

コヨミ

主人公にーに、

買ってくれるの？　ありがとう！

タロー

キャンキャンッ！

コヨミ

半分こだよ、タロー。はいっ。

コヨミ

……あまーい！

タロー

キャンッ！

コヨミ

わたあめって、

口の中ですぐとけちゃうんだね。

やっぱり雪みたい。

コヨミ

キャトラねーねも、

ちょっと、わたあめに似てるかも。

キャトラ

えー？

共通点は白いってだけじゃない。

コヨミ

えへへ、キャトラねーねも、

雪みたいで

やさしくてふかふかしてるもん。

キャトラ

もしかして、ほめてくれてるの？

コヨミ

うん！

コヨミ！キャトラねーねも、

わたあめも大好き！

コヨミ

パパとママにも、わたあめ、

いつかお土産にしたいなあ。

思い出3

コヨミ

なんだかこっちからも、

おいしい匂いがするね。

タロー

クンクン……キャンキャンッ！

コヨミ

タロー、勝手に一人で行っちゃ

ダメだってばー！

キャトラ

ちょっと、コヨミ、アンタもよー！

タロー

ハッハッハッ……キューン！

コヨミ

タロー、やっと捕まえた！

コヨミ

ちゃんと、ねーねと

一緒にいようね。

タロー

クーン。

コヨミ

あれ？……また、

主人公にーにたちが

いない？

コヨミ

それに……ここ……どこ？

タロー

クーン……

コヨミ

……あ、

さっきの香ばしい匂いがする。

タコバス

ラッシャイ！

＜タコヤキ＞イカガッチュ！

コヨミ

わあ、おいしそう！

タロー

クンクン……クーン

コヨミ

おなかすいてるの、タロー？

ちょっと待っててね……あっ！

タコバス

ドウシタッチュ？

コヨミ

お財布、落としちゃったかも……

コヨミ

ごめんなさい。

コヨミ、お金持ってないので……

タコバス

イイッチュヨ。

オジョウチャン、カワイソウダカラ

トクベツッチュ。

コヨミ

いいんですか？

タコバス

＜ワンコ＞ト、

ナカヨクワケルッチュ。

コヨミ

ありがとうございますっ！

タローは犬じゃなくて狼だけど……

タロー

キャンキャンッ

コヨミ

よかったね、タロー。

これ食べて、

にーにたちを探そうね。

タロー

キャンッ

コヨミ

はふっ……あつっ……！

コヨミ

でも、おいしい！

思い出4

コヨミ

主人公にーにたち、

どこに行ったのかなあ。

タロー

クーン。

コヨミ

大丈夫だよ。ねーねがいるからね。

コヨミ

主人公にーにたちも

すぐに見つか……

　

遠くで、何かが爆発するような、
大きな音が響いた。

コヨミ

きゃっ！？

コヨミ

な、なに……？

コヨミ

誰か、戦ってるの……？

コヨミ

(こわい……

パパとママがケガした、

戦争の音みたい……)

タロー

キューン……

コヨミ

タロー、大丈夫だよ。

ねーねが守るからね！

コヨミ

向こうなら、

隠れる場所があるかも……！

コヨミはタローを抱きしめると、
小さな森に走っていく。

…………

……

　

コヨミ

暗いね……ここ……

コヨミ

鳥居があるから……神社なのかな？

コヨミ

みんな、どこにいったのかなあ……

タロー

キューン……

コヨミ

大丈夫。

主人公にーに、

きっとすぐ、みつかるからね……！

？？？

はーい。どうしたの？

コヨミ

えっ？

主人公にーに……

じゃないよね？

コヨミ

この匂いは……コリンねーね？

コリン

あちゃー。

やっぱすぐバレちゃったか。

喜ばせようと思ったんだけど。

コヨミ

うん、コヨミうれしいよ！

よかった！　コリンねーねに会えて！

タロー

キャンキャンッ！

コリン

あらあら、

二人とも甘えん坊さんだねえ。

コヨミ

コリンねーね、

ほんとに会えてよかった……

コリン

よしよし。頑張ったねえ、コヨミ。

思い出5

コヨミ

空から『どんどん』、

っていう音がするけど、

戦いじゃないんだよね？

コリン

ああ、あれは……

コヨミ

ほら、またっ！

コリン

コヨミ、上、見てごらん。

コヨミ

……上？

コリン

コリンねーね！

見た？　空に、お花が咲いたよ！？

コリン

うん。

＜花火＞っていうんだよ。

コヨミ

わあ……

コヨミ

きれい……

タロー

キャンキャンッ！

コヨミ

主人公にーに！

みんな、迎えにきてくれたの？

アイリス

よかった、見つかって。

キャトラ

まったく、世話が焼けるんだから。

コヨミ

心配かけてごめんなさい。

コヨミ

でも、

主人子にーにたちと

花火見れてよかった。

コヨミ

あっ、見て！

また新しいのが咲いたよ！

コヨミ

きれいだね。

主人公にーに。

コヨミ

花火、パパとママにも

見せてあげたいなあ……

思い出6

コヨミ

あったかい光……

パパとママの毛皮みたい……

コヨミ

そうだ！

主人公にーに、

いいこと思いついたよ！

コヨミ

コヨミ、パパとママに、

お手紙書くね！

コヨミ

花火とか、わたあめとか、

たこ焼きとか……

夏祭りの思い出を書いて送るの。

コリン

いいアイディアだねえ。

コヨミパパとママ、きっと喜ぶよ。

コヨミ

主人公にーにや、

コリンねーねたちのことも書くね！

コリン

はは、そりゃうれしいねえ。

タロー

キャンキャン！

コヨミ

うん、タローの分も

一緒に書いてあげるからね。

コヨミ

わあ……

今の花火、すっごく大きかったね！

コヨミ

あんなにきれいなの、

うまく描けるかなあ。

コリン

きっと描けるさね。

コヨミ

うん！

コヨミ

……だけど、本当は、

わたあめとたこ焼きも

食べさせてあげたかったな。

キャトラ

コヨミ？

コリン

じゃ、代わりにキャトラの毛を

こう、ぐるぐるーっとね。

キャトラ

アンタねー。

コヨミ

あははっ。

コヨミ

キャトラねーねも、

コリンねーねも、ありがとう。

コヨミ

コヨミ、今ね、

とっても幸せなんだよ。

コヨミ

だって、コヨミには、

みんながいるんだもん！

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