バトルプレリュード Story
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2015/9/25～9/30
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激闘の始まり
――獅子のようなタテガミを
なびかせ、男は現れた。
ダグラス
さてと。ここらだな。
魔獣が凶暴化しちまった
一帯ってのは……
男の左目がギラリと光を弾く。
ダグラス
なるほど。
溢れてやがるな……
邪悪なソウルと、瘴気がよ……
獲物を前にした野獣のように、
男が舌なめずりをする。
ダグラス
――大仕事の前だ。
腹一杯、頂いておくとするか――
男の発する闘気に呼び寄せられた
かのように――凶悪な魔獣の気配が
周囲を満たしていく。
ダグラス
へへっ。手厚い歓迎だねぇ。
いくらでも集まってくるといいぜ。
ダグラス
俺は魔剣士ダグラス。
この程度の連中を
始末するくらい――
ダグラス
＜できちまう＞――っつってなぁ！！
そして、次の物語へ
――累々と連なる魔獣の骸の先に、
緑髪の男が立っている――
ダグラス
……ふぅ……
荒く肩で息をしながらも、
男の左目は輝きを増している。
ダグラス
ま、これでしばらくは
もつだろーよ。
禍々しき瘴気……男はそれを、
己が養分として剣を振るう……
ダグラス
片付いたところで、
そろそろ向かうとするかねぇ……
男の瞳は、
遥か彼方を見つめている。
ダグラス
だいたいのこたあ、
オレ一人でやってきたが――
ダグラス
――今度ばっかしは、
一人じゃちぃと、
キツイかもな……
と。
唐突に陽の光が遮られ、
辺り一面に影が落ちた。
ダグラス
あいつら……
仰ぎ見ればそこには――
――雄大に大空を進む、
飛行島の姿が――
ダグラス
へへっ……
小石を蹴り飛ばし、
剣を肩に担ぐと、
男は歩き出した。
ダグラス
ケリをつけて――やらねえとな……
光の反射で虹にも見える、
その長髪を揺らしながら、
魔剣士は己が運命の地へと赴く――
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