羊肉泡饃・梅影探踪
目次
真偽人参
羊肉泡饃が私と話している間、彼の子羊が畑の人参をかじってしまったが、あの人参はなんと――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
若:羊肉泡饃、今羊の放牧をしているの?
羊肉泡饃:ここの皇竹草が良さそうだから、羊たちを連れてきたんだ。ほら、みんな嬉しそうに食べてるぞ!
羊肉泡饃:毎日こうやって走らせたり、草を食べさせてるから、元気に育ってるんだ! そうだろ、羊たち?
羊:メーメー
若:そうなの? でも羊ちゃんたちは、あそこのにんじんにもっと興味があるように見えるけど……
羊肉泡饃:うわ!皆が植えた野菜は食べちゃ駄目だから!早く戻って来い!
羊:メーメメー
残念ながら、羊肉泡モーの世話で既に太くなった羊たちはまっすぐ田畑へと走っていった。その中でも一番伸びのいいにんじんに向かって。
仮面人参:――!!
若:な、なんだと?
羊肉泡饃:あれは田畑で寝ていた仮面にんじんだ。羊たち!他人の昼寝を邪魔したんなら、早く謝らないと!
仮面人参:……
仮面人参:ププ!プププー!プ!
にんじんたち:プププー!!
羊肉泡饃:あ!仲間を呼んで来たのか!
若:ちょっと待ってよ!仲間が増えすぎじゃない?!
羊:メーメメー
若:どうしてこうなるの!にんじんに追われるなんてありえない!
羊肉泡モー:○○、子羊たち、怖がらなくていい!おれが落ち着かせるから!
羊肉泡饃:落ち着いたか? 仮面にんじん、見せてみろ……怪我はないようだな……ごめんな、さっきは驚かせて……
仮面人参:ププ!プププー!プ!
若:あ、行っちゃった……
羊肉泡饃:羊たち、次からはよく見るんだぞ!でも本物のにんじんも勝手に食べるのは駄目だからな!
羊肉泡饃:○○、きみもびっくりしただろう? はは、なんかごめんな!
羊肉泡饃:お詫びに、これをあげるよ――野花で作った花冠だ!
羊:メーメーメメー