龍須酥・物語
一 白髪三千・壱
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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龍須酥
「こんなにも早く来るとは…もしや髪をとかすために…?」
「いいえ、占いの結果ではありません。
ただ…貴方がほぼ毎朝髪をとかしに来るので、既に日課となっています」
「ですが貴方は…どうしてそんなに私の髪を気にするのですか?」
【選択肢】
・シルクみたいな手触りで気持ちいいから
・あなたがちゃんと手入れをしないから
選択肢
シルクみたいな手触りで気持ちいいから
龍須酥
「シルクみたいな手触り…ですか?」
「その…私の髪をとかしたいのですか?それとも…からかうつもりですか?」
「しかし…いつも卦象に心酔して、髪を手入れする暇もありませんし…
目的が何であれ、貴方には感謝しています」
あなたがちゃんと手入れをしないから
龍須酥
「特製の櫛も用意してくれたのですか?本当にお優しいですね」
「いつも卦象に心酔して、髪を手入れする暇もありません。お恥ずかしい限りです」
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龍須酥
「いっそ郭さんをまねして短髪にしよう…と、以前考えましたが…」
【選択肢】
・短髪が見てみたい
・長い方が似合う
選択肢
短髪が見てみたい
龍須酥
「そうしたことはあります。髪の手入れ時間も節約できますし、その分より長い時間、卦象を研究できました」
長い方が似合う
龍須酥
「似合う…?」
「そのようなことは気にしていません。
私にとっては、ただ手入れ時間の長短だけなんです。卦象の研究時間に直結しますから」
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龍須酥
「この髪の毛は「離離たり原上の草」に似ていますね。まさに「春風吹いて又生ず」です。
切っても切っても、新しい髪が早く生えて来ますから、数日も要らず元通りになります」
「心配はいらない…手入れの手伝いをしてくれると…?」
「…それは本当に助かります」
「それと、髪をとかしている間、占いをしてもよろしいでしょうか?」
手を伸ばし、龍須酥の髪の毛に触れた時、冷たい感触が伝わり、泉の中に入り込んだ気分になる。
思わず、遊び半分で水遊びをするように、その髪の毛をいじってみた。
じっとしている龍須酥の顔が銅鏡に映る。
彼はただ占い用のノコギリソウをみて、すっかり考え込んでいる――
龍須酥
「ここは…確か『易経』では…」
「……」
「……」
「うっ!」
「○○、一体――」
【選択肢】
・あっ、白髪発見!
・新しい髪型の実験失敗だ…
選択肢
あっ、白髪発見!
龍須酥
「それは、冗談のつもりですか?」
「もし本当に白髪を抜こうとしているのなら…私は今日をもって禿げる恐れがありますね」
「また私の髪で遊びましたか?なんだかツイン…ツインテールにされたような気がしますが…
どうかおやめください。一度結んだら、解くのが大変になりますから」
新しい髪型の実験失敗だ…
龍須酥
「この前も、堕馬髷、驚鵠髷、垂掛髻…多くの髪型を試しましたが…
うーん…垂掛髻によく似ているあの髪型も…あれはツインテールと言いましたか?」
「成功したことはありませんし、やはり諦めた方が賢明です」
「一度結んだら、解くのが大変になりますから」
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龍須酥
「えっ、これからは優しくすると…?」
「ありがとうございます。では…卦象の研究を続けます…」
「……」
「……」
「~♪~♪」
【選択肢】
・やっぱり痛い?
・何か結果でも出たの?
選択肢
やっぱり痛い?
龍須酥
「いいえ、その…無茶をしない限りは…ちょうどいい力加減です。
とても気に入っています」
「眉をひそめたのは…いいえ、大したことではありませんし、心配いりま――」
何か結果でも出たの?
龍須酥
「……」
「隠すつもりなどありません。ただその卦象は…いいえ、驚くことではないので、心配いりま――」
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鵠羹
「若、朝食の時間ですよ」
龍須酥
「鵠羹が呼んでいますから、早く行って来てください。私は…もう少し占ってからそちらへ行きますね」
糖葫芦
「結局、龍須酥お兄さんは昼ご飯も食べに来てないの?」
鵠羹
「若、どうしましたか? 今日の料理は口に合いませんか?」
「えっ、龍須酥がご飯を食べに来ていない…?」
糖葫芦
「龍須酥お兄さん、今日ご飯を食べたらよくないから、いっそ来ないようにしてるのかな?」
「前にもあったよね!卦象によると朝ごはんにゆで卵は禁物とか言って、その日は本当にゆで卵抜きで食べたし!」
「あとね、あとね!卦象によると、昼ご飯にお箸を使っちゃダメだってこともあったよ!
その日の昼ご飯は、よりによって麺類でね…でも龍須酥お兄さんは、レンゲ二つで麺を食べてて、わたしも青団子もびっくりしたよ!」
「わぁ!鵠羹お兄さんが作ったスープは美味しいな!
龍須酥お兄さんが食べないなら、わたしがお兄さんの分も…えへへ!」
鵠羹
「葫蘆ちゃん、お代わりしてもいいですよ。
若は、龍須酥が心配なら、彼にご飯をもっていってあげてはどうでしょう? 彼の分をお弁当箱に詰めますよ」
コンコン――
龍須酥の部屋の戸を叩いても、何の返事もなかった。
部屋の窓は閉められていなかったから、つま先立ちで中を覗こうとすると――誰かの頭とぶつかった。
焼乳豚
「うわーっ!!」
「いてててて…」
「○○! ど、どうしてここに!?」
【選択肢】
・龍須酥は?
・あなたこそどうしてここに!?
選択肢
龍須酥は?
焼乳豚
「龍須酥か、奴は…
うん? この弁当箱からいい匂いがするぜ? 一体何が入ってるんだ?」
「ははははは! もしやそれは、
天罰之焔・火羽之王・烈火丹心之守護者・永焚者・烈焔降火諸帝への供え物か?
ならば遠慮はいらないな――」
「うー!!」
「いてててて……○○、なんで急に殴った!」
「これが龍須酥の弁当だって?
奴は出かけたじゃないか、しばらく戻ってこねえだろう!」
あなたこそどうしてここに!?
焼乳豚
「なぜ疑問文に疑問文で返してくるんだ?」
「何!? 我が返事も疑問文だと!?」
「そ、それは徳州から身を隠してて…」
「コホン!
我は天罰之焔・火羽之王・烈火丹心之守護者・永焚者・烈焔降火の諸帝!
全知全能、神出鬼没な我だ。龍須酥の部屋から出てきても何もおかしくないぜ!」
「ああ、龍須酥を探しに来たのか? 奴は出かけたぞ、しばらく戻ってこない!」
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焼乳豚
「どこへ行ったかって? それはだな――」
二 白髪三千・弐
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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徳州扒鶏(回想)
「焼乳豚、止まりなさい!屋根から降りろ!」
焼乳豚(回想)
「わはははは!かかってくるんだな!この諸帝の速度についてこれるか!」
「おっと?窓が開いてるな?隠れ身の術で部屋に潜り込むか――
龍須酥(回想)
「……」
「……」
「卦象によると、今日○○は私を庇うために傷を負う、と…そんな…」
「○○に降りかかる災いを解決するためには、リンドウが必要…
リンドウ…リンドウ…そういえば後山の森にあったはず…採りに行きましょう」
焼乳豚
「あの龍須酥がノコギリソウをいじりながら何か言ってたぞ。
まるでこの諸帝のことをまったく気付いていなかったようだ…」
「まあ、それはもちろん、この諸帝の隠れ身の術が完璧だからだぜ!わははははは!」
「しばらくして、奴は出かけたぜ。裏山にリンドウだのなんだのを探しに行ったと思うぜ!」
「餃子の話じゃ、最近は雨がよく降って、裏山の有毒植物が次々と成長してきたから、なるべくいかないようにと…まあ、この諸帝にとってはお茶の子さいさいだけどな!」
「しかし、あのか弱そうな龍須酥が勇敢だったとは…
くっ…、衝撃だぜ…!」
「ん?貴君も裏山へ行くのか?では我も共に――」
「うわーっ!!」
徳州扒鶏
「やっと捕まえたぞ、焼乳豚。警務部まで連れて行ってやる」
焼乳豚
「ふ、不意打ちとは、…この卑怯者!」
徳州扒鶏
「若、この放火魔を連れて行っても問題ないですよね?」
焼乳豚
「はあ?○○、本当にいいのか?
これから共に裏山に行き、大活躍する流れじゃなかったのか?」
「…まさか、今回の主役も、我じゃないのか…!」
裏山を半日かけて歩くと、不意に青々とした樹木の中の、白色に目を引かれる。
それは、地面に倒れ、青白い顔をしている龍須酥だった。
彼の手には、一株の植物が握られており、茎の棘が彼の指をさしていた。
焼乳豚(回想)
「餃子の話じゃ、最近は雨がよく降って、裏山の有毒植物が次々と成長してきたから、なるべくいかないようにと…まあ、この諸帝にとってはお茶の子さいさいだけどな!」
龍須酥
「……」
「……」
【選択肢】
・人中を力強く押す!
・人工呼吸?
・武侠小説のように毒を吸い出す…
選択肢
人中を力強く押す!
龍須酥
「うぅ…○○、貴方は私の人中を押しているのですか?」
「気絶した者には…陽気が上にあり、陰気が下にある…陰陽離絶卦に属し…
人中を刺激すると、陰と陽は調和し直す…」
「今はそれを説明する場合ではないと…?」
「うぅ…あたまが重くて…そうですか、中毒ですか…」
人工呼吸?
龍須酥
「○○……」
「うぅ…あたまが重くて…そうですか、中毒ですか…」
「白先生が教えてくれた物語の中で、とあるお姫さまはリンゴの毒に侵され、王子さまもこの方法で彼女を蘇らせたと…」
「というと…その王子さまは、貴方と同じ方法を使っていないのですか?
勉強不足で、勝手なことを言ってしまいました…」
武侠小説のように毒を吸い出す…
龍須酥
「な、なにやら指を噛まれた感じがしますが…」
「○○、その…確かに私は龍須酥の食魂ですが…見ての通り、この指は飴ではありません…」
「武侠小説によくあるシーンをまねて、毒素を吸い出すと…?」
「うぅ…あたまが重くて…そうですか、中毒ですか…」
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龍須酥
「中毒?どうして私が中毒に…そうだ、ここに来たのは…」
「――!!」
「○○、暫く距離を置いてください!」
【選択肢】
・まだ立てないでしょ?
・今更それ言うの?
選択肢
まだ立てないでしょ?
龍須酥
「構いません。私はその…この木が支えてくれますから」
「貴方こそ大丈夫ですか?私は――」
今更それ言うの?
龍須酥
「いいえ、貴方が無事でいる限り、遅くはありません」
「ひょっとして、もうどこかに傷が…私は――」
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龍須酥
「今はそちらに向かうことができません。確認することも困難なので、本当のことを教えてほしいです」
「大丈夫ですか?それはよかったです。では…リンドウを見つけ出せば…」
「それにしても、どうしてここに…焼乳豚が貴方に教えたのですか?」
「ええ、もちろん見ましたよ。堂々と窓に飛び込んで来たのに、見えない方が難しいでしょう」
「そのときは占いに専念していたので、構う暇がありませんでした」
「それは…隠れ身の術のことですか?」
「カーテンに丸ごと自分を包んだことが、その術の一つなら…」
「はぁ…このことを貴方には内緒にするように、言い聞かせればよかったです」
【選択肢】
・どうして言ってくれないの?
・あなたらしくない
選択肢
どうして言ってくれないの?
龍須酥
「ひょっとして…」
「怒らせてしまいましたか?
一人で欽天監に住んでいるせいで、義理人情には疎いですが、貴方が怒っていることくらいは分かります」
「なぜ怒っているのですか?これは、教えなければならないことなのかもしれません…」
あなたらしくない
龍須酥
「私らしくない?」
「そう…ですか。
いつもは淡々と不吉な結果を相手に教えているというのに、貴方にだけは…」
「怒らせてしまいましたか?
一人で欽天監に住んでいるせいで、義理人情には疎いですが、貴方が怒っていることくらいは分かります」
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龍須酥
「……」
「この世にいる人々は、いつも利に向かい害を避けますが、危険に直面する貴方は彼らとは異なります。
しかもその危険は、食魂と関わっていれば尚更です。貴方は傷を負っても、私たちを守ろうとするに」
「この卦象を教えたとしても、貴方は私を庇うために傷を負う恐れがあります」
「ですから私は…」
「いいえ、これらは全て、私が考えたことです」
「どうしてこんなことになったのか…
貴方が私のために傷を負ってしまうと思うと、カッとなってしまって…一人でここに来たのです」
「確かに私は、軽率なことをしてしまったのかもしれません」
【選択肢】
・一応許す
・話は帰ってから
選択肢
一応許す
龍須酥
「支離滅裂な説明ですが…聞いてくださって、ありがとうございます」
「これからは勝手なことをしないでと?分かりました」
話は帰ってから
龍須酥
「やはり…このような支離滅裂な説明では、納得いきませんよね」
「帰ったらもちろん反省しますが、今は…」
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龍須酥
「…今すぐ餃子のところへ行って解毒すると…?
しかし早くリンドウを見つけなければ――」
「――!!」
「○○!?」
龍須酥の手を抱き寄せると、毒をくらった彼はやはり抵抗する気力もなかった。ただ手を借りて家まで向かうことにした。
三 白髪三千・参
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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日が暮れた頃、ようやく龍須酥を支えて、無事に家まで送り届けた。
空の半分が夕焼けで赤く染まり、不思議な薄紅色になった。
龍須酥
「……」
「○○、貴方も向こうの空を見上げていますか?」
「そうですね。なんて眩しい夕焼けでしょう」
「そういえば、もう随分長い間、空を見上げていませんでした。
貴方とこんな風に、この美景を楽しむことができるなんて、思いもしませんでした」
「今日一日はもうすぐ終わります。貴方が無事で、本当によかったです」
「昔からずっと、占うことだけを考えて生きてきました」
「寝食を忘れ、他人と交流せず、悲喜すら捨てました。
もっと専念して、より正確に占いたいと思っていたのです」
「しかし今、その占い結果が間違っていてほしいと思っています」
「もしその結果が正確であれば、貴方は私のせいで傷を負うことになってしまいます。それが嫌なのです」
「うぅ…このようなことを言い出すとは…らしくないですね」
「いいえ、責めるつもりなどありません。ただ…おかしいのです。どうしてこんなにも…
変わったものですね…たぶん、毒がまだ残っているのかと…」
体の任意の位置に触れる
触れ合い
頭に触れる(頭を撫でる)
龍須酥
「○○?」
「軽くめまいがしますが、熱はありません。どうかご心配なく」
「髪を撫でたいのですか?どうぞ、お気兼ねなく」
体に触れる(こちらに引っ張る)
龍須酥
「これ以上寄り掛かることはできません。重さをかけると、貴方は耐えられませんから」
「もし卦象の、傷を負うということが、これによって引き起こされた場合、私は…」
手に触れる(手を握る)
龍須酥
「手の傷は大分治りました」
「手をつなぎたいのですか?構いませんよ」
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徳州扒鶏
「焼乳豚、待て!」
「気付かないうちに縄を燃やすとは、なんと卑怯な真似を!」
焼乳豚
「よくもそんな口を…貴様こそ、さっき不意打ちでこの諸帝を捕まえたぞ!」
「うー!!」
徳州扒鶏
「…何を落とした?」
焼乳豚
「たぶん、…植木鉢…だな?」
植木鉢が一つ、風を切りまっすぐに地面に落ちていく。
龍須酥
「なに…?」
その瞬間、まだ体の自由が利かない龍須酥を守ろうとしたが――
龍須酥
「○○――!!」
意外にも痛みは感じず、何かが頬をかすめた。
それは、冷たく滑らかで、まるで泉やシルクのような――
気付けば、それは龍須酥の髪の毛だった。
龍須酥
「○○、大丈夫ですか?」
「貴方が私を必死に守ろうとしているのを見て、貴方が傷を負うかもしれないと思いました。そのとき、急に力が湧いたのです」
「そして、貴方を守ることに…」
「今日災いが起こるという、占いの結果は間違っていませんでした。幸いなことに…」
彼は、紫色の花を僕の手のひらに置いた。
龍須酥
「ほら、この植木鉢を見てください…。私が探していたリンドウです…」
「間に合いました…そのリンドウが貴方を守ってくれましたね…」
【選択肢】
・……
・守ってくれたのはあなたです
選択肢
……
龍須酥
「私のために、心を痛めているのですか?」
「それも傷ですよね…やはり私のせいで、傷ついてしまいましたか…」
守ってくれたのはあなたです
龍須酥
「……」
「誰が守ったかは問題ではないのです。貴方が無事でいる限り、私は安心できますから」
共通
龍須酥
「……」
徳州扒鶏
「若!龍須酥!」
徳州扒鶏
「負傷してるから、早く餃子のところへ運びなさい!」
龍須酥
「○○、来てくれたのですか?」
「体の方はもう大丈夫です。ただ、背中に傷があって動けないので、暫くの間は本を読んだり、占いをすることしか出来ません」
「……」
「そういえば、○○。あの日のことはまだ覚えていますか?」
「昔は占うことばかり追求し、ただ正確さを求めるだけで、なぜそれを求めているのかは分かりませんでした…」
「しかし今回のことで、いくら正しく占っても、それが本当の願いではないことに気づきました」
「本当は、その占いで大切な人を守りたいだけなのです」
「何か変なことでも…?
えっと…すでに解毒したので、変なことは言い出さないはずですが…」
「ああ、髪のことですか。
ここ数日はいつも腹ばいになっていたせいで、結び目ができてしまいました…」
「○○、もう少しだけ、髪をとかしてくれませんか?」
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