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一品鍋・物語

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作成者: ユーザー
最終更新者: 皮蛋納豆丼

一 喜びに堪えない・壱

◆主人公【男性】の場合◆


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臭桂魚

「伝、伝説の指導者臭桂魚が、あなたが人生の頂点に立つまでの道を手助けする……

 月、月商百万は夢じゃない、メンバー募集……」

「わ、わかさま?いつのまにここに?」

【選択肢】

・加盟する!

・何の呪文なの?

選択肢

加盟する!

臭桂魚

「本当ですか?うう、まさか……本当に効果があるなんて!」

何の呪文なの?

臭桂魚

「あっ、うるさかったですか?こ、これはメンバー募集のセリフです……」

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臭桂魚

「臘味合蒸兄さんが、この言葉をしっかりと覚えれば、きっと遠足部に新しいメンバーが見つかると言ったんです!」

「遠足部ができてからもう一月以上たちましたが、まだ一度もまともにイベントを開催できていなくて……」

「イベントがないと、空桑管理司から資金を貰えません……

 資金がないと、新メンバーも部に入れません……新メンバーがいないと……」


青団子

「このままじゃ、遠足部はすぐ解散だよ……」


春巻

「えっ、若様がわたし達に紹介したい人がいるのですか?

 一品鍋?春巻はその人を見たことはないですね」


青団子

「青も……その人も空桑に住んでるの?」


臭桂魚

「か、彼のことを知っています、優しいお兄ちゃんなんだから……」

「でも、それから一度も会っていません。

 な、なにかあったんでしょうか?」

【選択肢】

・ちょっと見てくるね

・安心して、ただの家出だろうから

選択肢

ちょっと見てくるね

青団子

「小旦那さま、見るだけじゃダメだよ!青たちの希望は、全部あなたに託したから!」

安心して、ただの家出だろうから

青団子

「えっ?安心……していいの?

 小旦那さまはすごいね!青も小旦那さまみたいになりたいな~!」

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臭桂魚

「では、桂たちはここでよい知らせを待ちますね……」





一品鍋

「……」

「○○、私の後ろに立たないでくれ。書道練習の邪魔だ……」

「なぜあなただと分かるか?」

「私の後ろに立って、千手観音の真似をする人はあなたしかいないだろう……」

【選択肢】

・何を書いてるの?

・何で千手観音を一緒にやらなかったの?

選択肢

何を書いてるの?

一品鍋

「書道の良き悪きと言えば、込めた心が上等、文字の形は二の次だ、ただこの二つとも極めた人なら、古人よりも造詣が深いとも言えるでしょう」

「良き環境にいれば、心身を筆に集中させられ、手が勝手に動くように書けて、無我の境地に辿り着く……という内容だ」

何で千手観音を一緒にやらなかったの?

一品鍋

「……その話は、聞かなかったことにしよう」

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一品鍋

「とにかく、書道の勉強には静かな環境が必要だ。

 用がないなら、もう帰ってくれ」

「……私を遠足部に勧誘しに来たのか?」

「山野を尋ねる愉しみは、縁に身を任せて進む事にあり。遠足部は、人数も多く、騒々しいので、私の嗜好に反する」

「「森が深く道も見えない、月明りだけが頼りになる」というのが……ん?

 「ただ通りかかっただけ」?もう行くのか?」

「ゴホ、いえ、行ってらっしゃい」




北京ダック

「元朝が天下を失ったのをご覧よ、ゆるい故そうなる、吾は天下を治めたのは、厳しい故だ!」


宮保鶏丁

「私はそうは思いません。「民を貴しと為し、社稷は之に次ぎ、君を軽しと為す」こそが正しい道です」


北京ダック

「○○、ちょうどよいところに来たな!朕は…

 ん?なぜ一品鍋の部屋の窓の外で部活動をしているのかだと?一品鍋とは誰?」


魚香肉絲

「ああ、今朝部屋から来た、あの仏頂面の兄さんのこと?

 毎日あんな顔をしてるから、寝起きが悪い人かと思ったよ……」





一品鍋

「日が沈んで、字もうまく見えない。

 部屋の中の蚊もうるさくて耐えられない……」

「この光は……○○!?わざわざ提灯を持ってきたのか……ありがとう」

「蚊が多いから、早く帰った方がいい。提灯はここに置いてくれ」

「電撃殺虫ラケット?それはなんだ?見識が狭いって……

 待て、どこに向かって振るつもりなんだ……」

体の任意の位置に触れる

触れ合い

頭を触る

一品鍋

「○○、私の前で振り回さないでくれ……まあいい、ただの蚊除けだ、心を静まれば、集中は……横画、左払い、縦画、折れ……」

体を触る

一品鍋

「しかし、涼しいな……いや、今は書道に集中しなければ……」

手を触る

一品鍋

「○○、気をつけろ、硯を倒さないように」

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パン――突然、大きな音がした。


一品鍋

「あ――○○!!!」

「そ、それは……杖ではないぞ――!!」

「あなたのような男の子(女の子)は見たことがない……

 私の妹ですら子供の頃から倫理綱常を熟知していて、そんなことはしなかった!」

「あなたのその行為は、巷間の賤民と同じではないか……」

「……!」

「……」

【選択肢】

・うう、泣くよ

・……

選択肢

うう、泣くよ

一品鍋

「な、泣かないでくれ!少し言い過ぎた、すまない……」

「そうか、蚊が止まっていたから……すまない、私としたことが、どう詫びればいいか……」

……

一品鍋

「……すまない」

「……あなたにこんな話をするべきではなかったな、申し訳ない」

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一品鍋

「……では、あなたと一緒に遠足部に行くのは、どうだ?」


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二 喜びに堪えない・弐

◆主人公男女共通◆

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一品鍋

「ここが遠足部か?」


青団子

「……。」


春巻

「……。」


臭桂魚

「い、一品鍋兄さん!お久しぶりですね……臭桂魚です。桂のこと、覚えていますか?」


一品鍋

「うむ。」


春巻

「へえ、貴公子も私たち庶民と一緒に遠足に行ってくれるのか……」


一品鍋

「私は貴公子ではない、ただの隠者だ。」

「あなた達はイベントを開催したいのだと聞いたが、その申込書を見せてくれないか?」


青団子

「申込書ってなに?」


春巻

「前に凧作りに使ったあの紙ですよ。」


臭桂魚

「凧……?り、陸吾さんが咥えているその凧ですか……」


一品鍋

「……。」


【選択肢】

・一品鍋、彼らはよろしくね

・遠足部の部長はあなたに決めた!

選択肢

一品鍋、彼らはよろしくね

一品鍋

「……後悔至極だ、○○。」


遠足部の部長はあなたに決めた!

一品鍋

「……墨を研いでくれ!今すぐに退職届を書く。」


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青団子

「へへ、一品鍋兄ちゃんも入部したし、今回の遠足はきっと成功だよ~」


臭桂魚

「はい、一品鍋兄さんは優しいし、すごくいい人です!桂も……こんな人になりたいです……」


一品鍋

「……。」

「これは遠足部初めてのイベントなのだから、いい遠足地を決めなければ。行きたい場所はあるか?」


青団子

「カエルとツバメが多いところがいい!」


春巻

「えっと、わたしは……暖かくて、穏やかな場所に行きたいです。」


臭桂魚

「ど、どこに行ってもいいです……みんなに迷惑をかけたくないので、ここで遠足をしてもいいですよ……」


一品鍋

「……○○は?あなたは……どこに行きたい?」


【選択肢】

・あなたがいる場所

・あなたに理解できない場所

選択肢

あなたがいる場所

一品鍋

「何かいいアドバイスをしてくれると思ったが……」

「……まあいい……嫌じゃないけど、保留だ。」


あなたに理解できない場所

一品鍋

「私に理解できない場所?そこがもし景色のいいところなら、是非教えてほしい。」

「……天機漏らすべからず?まあいい、私も……そこまで知りたくはない。」


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一品鍋

「なぜいきなり私の故郷の話を…あなたは徽州に行きたいのか?」

「……構わないけど。こども……部員の皆さんは、どう思う?」

「では申込書のことは任せてくれ。うまくいけば、この数日で遠足に行けるだろう。」


青団子

「やった!遠足部でやっと遠足に行けるね!」


一品鍋

「調味料を用意してくれないか?食材は徽州にたくさんあるから。」


臭桂魚

「わかさまから、一品鍋兄さんが作った一品鍋は、忘れられないほど美味しいと聞いたことがあります……」

「あれ、顔が赤いですよ、どうしたんですか?暑いですか?」


青団子

「小旦那さま、早く陣法を開けようよ!青はもう今すぐ遠足に行きたいの!」


一品鍋

「今の陣法は……青団、待て!」


春巻

「あっ、もう入っちゃいましたね。春巻もついていかないと……」


一品鍋

「……。」

「まあいい、○○、私のt……私の袖をしっかり掴んで、一緒に行こう。」


青団子

「あはは、流石桂くん。水中だと素早いね!えへへ、それ~!」


春巻

「若様、このお花をあなたに差し上げます。ほら、水かけっこの勝者は誰なんでしょう~」


一品鍋

「食事ができたぞ。使った食材は全てここで採れたもの、正真正銘の一品鍋だ――」

「○○、気をつけてください!」

「濡れたのがあなたではなくてよかった……山の水は冷たいから、風邪をひかないように。」


青団子

「一品鍋兄ちゃん、それは反則だよ~。水の中に入ってきたら、青は見逃さないからね~えいっーー!」


一品鍋

「ふっ――!山での水のかけ合いは負けないぞ。」


臭桂魚

「うわあ……一品鍋兄さんすごいです!」


春巻

「おお、臭桂魚のお目々がキラキラしていますよ。わたしもあんなに大きな水しぶきを出してみたいです……青団子、今すぐ手助けしますね!」


青団子

「あはは……手のひらで叩けんだね、青たちも負けないからーー!それ、それ!」


一品鍋

「ふん、三対一か?ただのつまらない構いだ、何故ならこの川の流れは全て知り尽くしたからな。」


【選択肢】

・一品鍋に水をかける

・三人組に水をかける

選択肢

一品鍋に水をかける

一品鍋

「ん?これはーー私に不意打ちをかけるとは……」

「○○、もし私が本気を出したら、全身を濡らすだけじゃ済まさないよ。」


三人組に水をかける

一品鍋

「私の後ろに来てくれ、援護する……川の泥に気をつけろ。」

「ハハ、いいね。あなたは……よく合わせた。」


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臭桂魚

「ちょ、ちょっと待ってください……もう水をかけないで!鍋が……焦げてしまったみたいです……」


一品鍋

「ああ、私の一品鍋!」


青団子

「うわぁ……これじゃ一品ごまペーストだよ!鍋も焼け抜けてしまったよ……」


一品鍋

「……心配するな。この辺りには野生の果物もある。それを食べるといい。」


春巻

「若様、一品鍋お兄さんはまるで……別人のように変わりましたね……」


青団子

「どうしたらあんなに速く木登りできるの?猿みたいだね!」


臭桂魚

「一品鍋兄さんは……猿の貴族ですね……」


一品鍋

「……あなたたちは果物を食べたくないようだな。」


【選択肢】

・自分も上に行きたい

・子供を脅かすな

選択肢

自分も上に行きたい

一品鍋

「……えっ?」


子供を脅かすな

一品鍋

「どうした、木に登って理論するつもりか?ハハ……」

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一品鍋

「確かに木の上からはきれいな景色を見られるが……こんな危ない仕事はやはり私のような人に……任せてくれ。」


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三 喜びに堪えない・参

◆主人公【女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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一品鍋

「○○、これからはもっと厚い衣装にしたら?今のは濡れると……」

「ゴホ、幸い今日はそんなに濡れていない。」

「見てくれ、この果物を……覆盆子、紅葉李、栗もあるぞ、どれが食べたい?」


青団子

「わぁ、この覆盆子、なんだか春の匂いがするね~、おいしいよ!」


春巻

「ま、前はずっと一品鍋お兄さんは貴族のお坊ちゃまだと思っていましたから、ずっと声をかけられませんでした…」


臭桂魚

「今日は一品鍋兄さんが笑った回数は、今までの合計よりも多いです。」


青団子

「あれ……もしかして前見た一品鍋兄ちゃんは偽物で、今ここにいるのが本物なのかな!」


【選択肢】

・二人とも本物ですよ

・二人とも偽物ですよ

選択肢

二人とも本物ですよ

青団子

「人間は元々複雑な要素でできている……ううん、青は小旦那さまの言うことがわからないよ!」


二人とも偽物ですよ

臭桂魚

「表だけ見ても、その人の事が分かりません……け、桂は分かります!臭桂魚も、匂いは変ですが……あっ、いけないいけない、自分を褒めてしまう所でした……」


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春巻

「突然風が強くなりましたね、大雨でも降るのでしょうか?」


一品鍋

「……雲が黒くなって、しかも尾流雲も出てきた。それに、遠くの山がはっきり見えなくなった……」

「これは積乱雲だ!いけない、はやく空桑に戻るぞ!」


臭桂魚

「陣法はここです。早く入りましょう!ううっ、風が強くて、目が……」


青団子

「ほら、春巻、桂くん。三人で手を繋いで入ろ~!」

「えーーい!」


一品鍋

「○○、私たちも早く入ろう……ん?こ、これはどういうことだ!?」

「陣法が消えた!?あの子たちは跳び込んだのに……」


雷鳴が轟いた後、世界は真っ白になり、翡翠を砕くような雨音だけが聞こえた。


【選択肢】

・雨宿りできる場所を探そう

・彼より高速で走る

選択肢

雨宿りできる場所を探そう

「ついてきて、近くに知ってる洞窟がある。」


彼より高速で走る

一品鍋

「○○、走るんじゃない、見えないから危ない!」


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一品鍋

「早く、私の手を……ここは泥沼が多いから、足元に……ああ!」


話がまだ終わらぬうちに、二人は泥沼に足を取られ転んでしまった。


一品鍋

「○○、安心して……い、今起こして上げるから。」

「これしきのことで謝るな。君にぶつかってないかが心配だ。」

「少し我慢してくれ、服についた泥は洞窟に入ってから落とそう。もうすぐだ……」


一品鍋

「すまない、私の用意が不周到なせいで、あんたが雨に濡れた上、泥沼にまで落とさせちゃって…………」

「雲の変化にもっと早く気づいていれば、あなたをこんなに狼狽させることはなかったのに……」


【選択肢】

・狼狽じゃないよ

・そう、全部あなたのせいだ

選択肢

狼狽じゃないよ

一品鍋

「二人で「ボケ」るのは狼狽ではなく、「患難の友」か……なるほど。

でも……「ボケ」とはどういう意味だ?あなたはいつも難しい言葉を使うね……」


そう、全部あなたのせいだ

一品鍋

「はじめての活動でこんな過ちを犯すちは……本当にすまない……」


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「○○、空桑にはまだ他の食魂が沢山住んでいるのに、なぜあなたは……私に近づく……」

「はじめてこの世界に来た時、私は人がなぜいつも倫理綱常に縛られているのかが分からなかった……そして、妹が、一族の礼の伝承は、個人の追求よりもはるかに重要なことで、これは高位に立つものが避けられない運命だと言った。」

「二十年経った今、私はようやく「天理」がこの世の規則だと気付いた。そして私は……その規則から外れた「異類」だった。」

「空桑に来れば、昔のように悠々自適な人生を送れると思っていたが……」

「今の私は、書道の練習でも、つい『朱子語類』を謄写してしまう……」

「……○○も、私は……変だと思うか……?」


【選択肢】

・人はみんな、それぞれの異類ではあるよ

・これこそが本当の世界だよ

選択肢

人はみんな、それぞれの異類ではあるよ

一品鍋

「当時、屋敷に残された烙印は、今の私の一部になった……」


これこそが本当の世界だよ

一品鍋

「唯一無二の人々がそれぞれの幸せを求めているこそ、この世が回っている……」


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一品鍋

「ふっ、確かに。それに空桑の変わり者と言えば、私より上は全然いるな。」

「○○、あなたこそこの空桑の一番の異類だ。びしょ濡れで震えながら私を慰めている……笑うな、顔の泥が口に入るぞ。」

「……ほら、目をつぶってくれ。手巾で泥を落とすから……」


鵠羹

「煲仔飯、なぜ陣法の横にある「工事中」の警告板えお勝手に取ったんですか?」


煲仔飯

「だって……今日は日差しが強すぎて、帽子だけじゃ防げないんだよ~!昼寝したいのに、日よけ板がないと眠れないよぅ……」


鍋包肉

「神殿にはすでに報告済みです。陣法の修復は明日の朝には完了予定です。」


鵠羹

「明日ということは……わ、若は一品鍋と外で一晩泊まらなくてはならないんですか?

……ドドアはどこ……今から若を……」


鍋包肉

「落ち着いてください、鵠羹。今から向かっても、明日の朝に徽州にたどり着けません。」


一品鍋

「○○、ちょっとこっちに来て、その鶯が巣を作るのを邪魔しないで。それから……右手に毛虫がいる。」

「そ、そんなに強く飛びつかないでくれ……枝が折れたらどうする……」

「怖い?先刻、雨が上がったら木に登って虹が見たいと言ったのは誰だ?」


【選択肢】

・自分も高い所から山を眺めたい

・ここはきれいだね

選択肢

自分も高い所から山を眺めたい

一品鍋

「……今さら、あなたが何をしても驚かないね。あなたのような人が空桑の若だから、食魂が自由自在なのも……おかしくないね……」


ここはきれいだね

一品鍋

「もちろんだ。この木はこの山で一番高い木だから、はるか遠くの景色が見えるだろう。彩雲と山水をことごとく、視界に収めることができる。」


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一品鍋

「ん?さ、さっきからずっとあなたを見ていたのか……すまない……」

「多分大雨に濡れて頭がおかしくなったんだろう。」

「目の前にこんなに美しい景色があるのに、なぜ私の目が……あなたの頬に映る霞の色を追ってしまうだろう……」




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