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帯把肘子・物語

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一 滅私奉公・壱

◆主人公【男性】の場合◆

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年寄りの職人から剣を受け取ると、帯把肘子は満足に微笑んだ。


帯把肘子

「ハハハッ!まっすぐな剣身、ほどよい形、きらめく輝き、比類なき鋭さ――

本当に素晴らしい剣だな!

○○(主人公名)、付き合ってくれてありがとよ!」


魚香肉絲

「おや~○○だけにお礼?

見かけによらず、貴方はなかなかのプレイボイだね~。」


帯把肘子

「はあ?無礼……ボイ?俺は無礼なわけないだろう!

それに、君を誘ってないぞ。そっちが勝手に○○に付いて来たんだ!

ハハッ!君の方が無礼ボイじゃないの?」


魚香肉絲

「私がプレイボイ?それはとんでもない誉め言葉だねぇ、ありがとう~」


帯把肘子

「はいはい!口喧嘩は君に勝てねぇよ!悪事を働かない限りは勝手にしろ!

まだ時間があるし、市場でも回ってみようぜ!」


???

「……。」


職人の店から出ると、

突然、腰にぶら下げている財布が揺れたことに気付いた。誰かに引っ張られたようだ。


帯把肘子

「……うん?泥棒め、待て!」


???

「わぁ――!!」


彼に反応する隙も与えず、前を歩いていた帯把肘子は振り向いて、一瞬で泥棒の腕を掴んだ。


魚香肉絲

「あら可哀想に、捕まっちゃったね~。」


帯把肘子

「この俺の前で盗みを働くとはいい度胸じゃねぇか!

正義必勝という言葉もしらないのか――」


よく見ると、相手はたった十三、四歳の少年で、

ずるい目つきでこちらをチラッチラッと見ている。


帯把肘子

「はあ?こいつ、まだガキだぞ!

ガキなのに、なんてこと……

いいか……」


魚香肉絲

「あらら~正義の使者がまたお得意なお説教を……

これは長くなりそうだね~

○○、あちらでおやつを食べながら見物しよう?」


子供

「でかいの、そのゴツい手を放せ!腕が折れそうだよ!」


帯把肘子が本気で怒ってないと見て、子供が彼の前で甘え始めた。

それを聞いた帯把肘子も、少し動揺したようだ……


帯把肘子

「まあ!一応子供だし、乱暴するわけにはいかんからな……

おい!もう反省しただろう?次からはこんな真似をするんじゃないぞ!」


魚香肉絲

「こんな真似って、どんな真似?」


帯把肘子

「魚……余湘!割り込むな、真面目な話だ!」


子供

「ひぃい!こ、怖い顔!」


帯把肘子

「はあ?さっきの顔がそんなに怖いのか?」

【選択肢】

・そーとーに怖い

・怖くない

選択肢

そーとーに怖い

帯把肘子

「なにぃ?○○もそう見えるのか……よし!次からは気をつける!」

怖くない

帯把肘子

「○○がそういうなら安心だ!」

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帯把肘子

「へへッ!ちびっこいの、まだ俺の質問に答えてないぞ――

もう反省したか?」


子供

「聞いてるってば……あなたの言うとおりだよ!

ぼ、僕が悪いから。もう反省してるから離してほしいよ…」


帯把肘子

「いい子だ!反省するなら今日は許すぜ!

ハハッ!君は筋がいいみたいだから、武術に向いているな。俺の弟子になったどうだ?

よく勉強して、人々のために働く武者になれたら――

――!!」


帯把肘子の手が少し緩まると、ついさっきまで大人しくしていた子供が、いきなり起き上がって彼の拘束から逃れた。

そして、帯把肘子に奪い返された財布を再び手にする。


子供

「へへ~誰がお前なんかの弟子になるものか!武術より頭の方を鍛えたらどう?

まあ、気持ちだけは受け取るよ……もちろん銀両も!じゃあな!」


子供は帯把肘子に舌を出すと、一瞬にして人込みに紛れて消えてしまった。


魚香肉絲

「ずるい子猿が逃げたよ、馬鹿でかい牛では追い付かないね。」

【選択肢】

・追いかける

・様子を見る

選択肢

追いかける

帯把肘子

「○○、ちょっと待って!

いや、諦めないぞ……あのガキめ、なんとしても捕まえてやるぞ!」

様子を見る

帯把肘子

「あのガキめ……今日は何としても捕まえてやる!」


帯把肘子は少し走った後、いきなり止まった。

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帯把肘子

「でも、この繁華街で勝手に行動して、俺とはぐれたらどうするんだ?」


魚香肉絲

「いや~

○○のことになると、バカも少しは考えるようになるねぇ~」


帯把肘子

「……。

コホン!ところであのガキ、こんなにも小さいうちからもう……先が思いやられるぜ。

このまま見過ごすわけには行かん。よく説教して改心させなばな!

○○、一緒に行こうぜ!」


魚香肉絲

「バカも熱くなると、困るものだね~

ねぇ、○○?」


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二 滅私奉公・弐

◆主人公【男性】の場合◆

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帯把肘子

「くそ、見つからないぜ!ガキはどこに隠れているんだ!

〇〇、疲れてねぇか?おんぶしてやろうか?」

【選択肢】

・ヘビーボンバー!

・遠慮するね

選択肢

ヘビーボンバー!

帯把肘子

「――!!

ハハハハッ!どこからそのへんな技を学んできたんだ?

その細い体じゃ、十人束になっても簡単におんぶできるぜ!」


魚香肉絲

「その姿で若を背負ったら、人攫いに見えるよ~」


帯把肘子

「なに?〇〇、俺って人攫いに見えるか――」

遠慮するね

帯把肘子

「なーに、遠慮すんな!その細い体じゃ、十人束になっても簡単におんぶできるぜ!」


魚香肉絲

「その姿で若を背負ったら、人攫いに見えるよ~」


帯把肘子

「なに?だから、〇〇が遠慮しているのか!?

人が多いから恥ずかしいと思ったのか?

ハハハッ!この恥ずかしがり屋め!

それならいいんだ!とりあえずどこかで休憩を――」

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???

「止まれ!」


???

「お……お前は……ま、待て!」


魚香肉絲

「子猿さんが逃げたばかりなのに、もうこんなにたくさん集まって~

出かける前に、龍須酥に占ってもらえばよかったな~」


帯把肘子

「幼い子達だな、まさか親とはぐれたのか?

君たち!困ったことがあったら言ってくれ、俺が何とかするぞ!」


???

「悪者め!兄ちゃんをどこにやった!」


帯把肘子

「悪者だと?俺の事を言っているのか?」


???

「そうだ、お前らだよ!」


魚香肉絲

「悪者か……まさにその通り。お兄ちゃんはね、何を隠そう人攫いなんだよ~

早く逃げないと、山奥に売り飛ばされるよ~」


???

「に、兄ちゃんを山奥に売り飛ばしたのか!?」


帯把肘子

「おい、余湘!子供を脅すのをやめろう!

チビスケ、やつに騙されるな!落ち着いてちゃんと話して――」


???

「ひぃぃ!こ、怖い顔!」


魚香肉絲

「おやおや~子供を脅しているのは果たしてどちらかな?

ますます慌てているように見えるけどねぇ~」


【選択肢】

・彼ホントは優しいお兄さんなんだ

・見慣れた反応だね

選択肢

彼ホントは優しいお兄さんなんだ

帯把肘子

「優しい?

そう言われると、なんかムズムズするぜ!

〇〇、俺を慰めるためにそう言っているのか?それとも……本心?

ハハハッ!なにせ俺にとって、君の意見だ大事なんだからな!

チビスケ、君の兄ちゃんの行方は本当に知らないんだ!

事の顛末をちゃんと話してくれないか?

安心してくれ。本当に危ない目にあったら、俺らは絶対に見過ごせねぇ――」


見慣れた反応だね

帯把肘子

「……。

まあいい、もう慣れっこだから!

はあ!なんかちょっとがっかりだけどな!

チビスケ、君の兄ちゃんの行方は本当に知らないんだ!

事の顛末をちゃんと話してくれないか?

安心してくれ。本当に危ない目にあったら、俺らは絶対に見過ごせねぇ――」


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???

「うぅ……」


帯把肘子

「チビちゃん、お腹がすいたか?ちょうど俺の友達も、歩き疲れたところだ!

飲食店でも探して、食べながら話さないか?」


???

「え?い、いいんですか?」


???

「蘭香?!」


蘭香

「大壮兄ちゃん、こ……この赤髪のお兄さん、わ……悪者じゃないと思うの……

そ……それにあたし、お腹がすいて……もう歩けないの……うぅ……」


帯把肘子

「ハハハッ!じゃあ、羊肉泡饃か臊子面にするか!

あれはな!熱々で最高に美味しいんだぜ!」


大壮と呼ばれた男の子がそれを聞くと、乾燥した唇を舐めて、思わず喉をごくりと鳴らす。


大壮

「で……でも……」


帯把肘子

「ハハハハッ!遠慮すんな!こっちに来い!」


大壮

「うわ――!!

お、下ろして――!!」


帯把肘子は大壮と蘭香を両腕に担ぎ上げ、道端にある飲食店へと走り出した。


魚香肉絲

「〇〇、これで私たちはれっきとした人攫いになったよ~」



様々な料理がテーブルに並び、子供たちはひたすら食べている。


帯把肘子

「ハハハハッ!誰もとったりしないから、ゆっくり食べな!

すかせた状態で暴食すると、腹が壊れるんだからな!

【選択肢】

・お父様みたいだね

・意外と世話好きだね

選択肢

お父様みたいだね

帯把肘子

「お父さん?

ハハハッ!そりゃ子供は好きだけどさ!

もし俺に子供がいたら、ちゃんと守って育てると決心したんだ。

そいつを、いずれ国や民の役に立てる、立派な大人になれるようにな。

もちろん、実際にはそう簡単なことじゃないのは分かっている…

正直なところ、いきなりお父さんになったら、右も左も分からないと思うぜ!

ハハハッ!考え過ぎか…

とりあえずは、目の前にチビ達をちゃんと見てあげないとな!」


意外と世話好きだね

帯把肘子

「意外?

ハハハハッ!1日中石柱を持ち上げる訓練をしてたからそう言ってるのか?

どうやら普段は、優しさに欠けているらしいな。今後は気をつけるよ!

今から始めようか?どの料理が欲しい?運んできてやるぜ!」

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帯把肘子

「蘭香、大壮、君たちの兄ちゃんのことを話してくれ!」


蘭香

「ううう、阿牛兄ちゃん……」


帯把肘子

「なんでまた泣いてんだ?

ほら、このハンカチを使え。泣きすぎると顔が痛くなるぞ。」


大壮

「阿牛兄ちゃん、ここ数日帰ってこなくて。

蘭香と一緒にあちこち聞いてまわったら、道端の露天商さんから、あなたたちが兄ちゃんと揉めてたって聞いて……」


帯把肘子

「揉めてた?ああ!牛って、今朝のあの泥棒のことか!」


大壮

「阿牛兄ちゃんのこと泥棒って呼ばないで!

す、すまん!だけど……

僕と蘭香と阿牛兄ちゃんは、実の兄弟じゃないんだ、道端に捨てられた僕たちを、阿牛兄ちゃんが拾ってくれたんだ。

それなのに実の兄よりも大事にしてくれて、父親のように僕たちの面倒を見てくれた。」


蘭香

「この間、あたしが病気になったせいで、阿牛兄ちゃんの貯金を全部使っちゃったんだ……

本当にお金がなくて、お腹を空かせているのを見て、阿牛兄ちゃんが……うぅ……」


大壮

「やっちゃいけないことだってわかってるけど、阿牛兄ちゃんは責められる資格はない……阿牛兄ちゃんは……僕たちのためにやってるから……

うう……僕のせいだ……

名前は大壮っていうのに、大きくも男らしくもない。全然役に立てなくて……」


帯把肘子

「……。

間違いは間違いだ。

君らのいう阿牛兄ちゃんは、確かにやさしい兄だが、

彼がいま進んでいるのは、正しい道じゃねぇ。

本当はいい子なのに道を踏み外すなんて、痛ましいぜ!」


蘭香

「大周さん、阿牛兄ちゃんを探すのを手伝ってくれるの?」


帯把肘子

「ハハハッ!実はもともと、彼を探していたんだ!

目的が二つになっただけだな。一つは、君たち二人が、これ以上めそめそ泣かないため――

そしてもう一つは、やつにちゃんと説教をして、正しい道に戻させるため!」

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三 滅私奉公・参

◆主人公【男性】の場合◆

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阿牛は隅で身を縮め、頭を抱き抱えて、拳の嵐を耐えている――

彼は泥棒に縄張りというものがあることを知らなかった。

お金を抱えて、そわそわしながら家の方に向かって走っていた矢先、泥棒の連中に足を止められた。

奴らは彼を殴り続けた。まるで彼が生きている人間でなく、ただのサンドバックであるかのように。


泥棒A

「クソガキめ、よくも俺らの仕事を奪ったな!ここが誰の縄張りか知ってるのか!?」


泥棒B

「こら!金を全部よこせ……これだけじゃないだろう、おめぇが持ってんのは!?」


阿牛

「た……た……助けて……」


誰も助けることなく、助けを求める声がだんだんと弱まった。

これは、彼が悪いことをした罰なのかもしれない。彼は……このまま、殴られて死ぬのだろう。

そう思うと、阿牛はますます恥ずかしくなった。

血まみれになった顔も、より一層赤くなる。


???

「阿牛兄ちゃん……!」


阿牛

「蘭……蘭香?

こ……来ないで……お願い……」


???

「阿牛兄ちゃん、助けるために助っ人を呼んできたよ!」


阿牛

「お前、あの時の大男!?どうしてここに……」


帯把肘子

「そうだ!俺らだぜ!君を探すのは大変だったがな――

ハハハハッ!正義を為すためなら、苦なんぞ全然感じないぜ!

――おい!君たち、その子を放せ!」


泥棒A

「ひぃぃ!こ、怖い顔!」


帯把肘子

「……。」

【選択肢】

・もうこれ以上はツッコミたくない

・……

・あなたたち黙れ!

選択肢

もうこれ以上はツッコミたくない

帯把肘子

「なに!悪人まで怖がるなら、俺ももう言うことはないな!

とりあえずこいつらを片付けるか!」

……

帯把肘子

「〇〇、ツッコみたいのは分かってるよ!

でもな、やっぱりこいつらを片付けてからにしよう!」

あなたたち黙れ!

泥棒A

「ひぃ!こ、こいつも怖いぞ!」


帯把肘子

「ハハハッ!〇〇、気遣ってくれて、ありがとよ!」

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泥棒A

「兄貴……ど、どうしようか……」


泥棒B

「ビビんな!人数じゃ俺らのほうが勝ってるじゃねぇか!向こうは子供を連れてるし!

負けるわけねぇだろう!?」


泥棒A

「……流石です、兄貴……兄貴の言う通りだ!」


帯把肘子

「ふん。人数が多いからってどうにもならないぜ。邪悪は必ず正義に負けるからな!」


魚香肉絲

「またまた~

邪悪と正義、どっちが強いかはわからないけど、人間の本質はリピーターだと思うねぇ。」


帯把肘子

「ハッ!人間の本質っていうのは、俺にはわからん!

でも俺は、自分の進むべき方向、剣の斬るべき先を知っている!

俺は正義の道を歩み、悪者を斬る。迷いも、恐れるものもない!

はあ――!!

悪党ども、俺の剣を喰らえ――!!」


大壮

「この度は……本当に、ありがとうございます!」


阿牛

「……。

大男……ごめんなさい、俺が間違っていた!」


帯把肘子

「君がとったのは〇〇の財布だから、〇〇に謝るべきだぜ。

あと、君自身にも謝らなくちゃいけないぞ。

悪いことをしたとき、最初に裏切ったのは自分の心なんだからな。

あとは……そうだな……

ハハハハッ!

来る前は君にどう説教するべきか、いろいろ考えていたんだけどな!

喧嘩したら全部忘れたぜ!

まあ、君も自力で正義の道に戻ってくれたし、俺の説教も省いてよし!

この剣、君にやるよ――」


阿牛

「剣?」


帯把肘子

「受け取ってくれ!

俺と〇〇が一緒に買った剣だぜ。君に贈ることも二人で考えたんだ。

これで悪い奴を斬ろうとは言わないけどな。

ただ、お前が今後……今後……」

【選択肢】

・この剣のように端正でいてほしい

・侠客の心で人助けをして欲しい

選択肢

この剣のように端正でいてほしい

帯把肘子

「ハハハッ!〇〇の言う通りだ!

君は正義の道を歩み、立派に、真っ当な男になってくれ!」

侠客の心で人助けをして欲しい

帯把肘子

「そうだ!侠客の力がないとしても、侠客の肝っ玉はあるべきだぜ!

天地と他人に、そして一番は自分に恥じることのない男になってくれ!」

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阿牛

「大周さん、〇〇兄さん、ありがとう!

俺……覚えた!俺はきっと……絶対そうなれるように頑張る!」


帯把肘子

「そうだ!

これ、俺の友人の住所なんだ。君ら兄弟の行く所がなければ、彼のところに行けばいい!

彼は、少なくとも俺よりは優しい人だ。きっと君らに優しくすると思うぜ!」


蘭香

「いいえ!大周さんこそ……あたしが見てきた中で一番やさしい人です!」


帯把肘子

「ハハハハッ!蘭香ちゃん、それは嬉しい言葉だぜ!

それじゃあ……坊やたち、じゃあな!」


帯把肘子

「よっ!坊やたち、何を見ているんだ?絵本?」


湯円

「わあ~若様と大周にいさんです~!」


双皮ミルク

「絵本じゃないよ!これ、メガネの変人から借りた小説なんだぁ…

そうだそうだ、赤毛獅子王!この本に、あなたのふるさと大荔で起きた物語ものってるんだよ!」


帯把肘子

「赤毛獅子王?って俺のことか?なんていうあだ名なんだ!」


双皮ミルク

「だってあなた、刀持ってるし、侠客だし、赤毛だし、まるで獅子のように凶暴だし!

だから……へへっ!」


帯把肘子

「ハハハッ!こりゃ面白いな!

どんな物語なんだ?話してもらえないか?」


双皮ミルク

「へへっ!これはね、三兄妹が正義を守る冒険物語なんだよ!」


帯把肘子

「三兄妹……?」


双皮ミルク

「ぼくはね、あの阿牛っていう侠客が一番好きだよ!彼の技が本当にすごいんだ、どんな悪者でも全員ぶっ倒し、ぶっ飛ばし、ぶっ壊し……って、とにかくすごいんだよ、あはは!」


湯円

「わ、わたしは、阿牛の最初の師匠が一番好きです……」


双皮ミルク

「えっ?誰だっけ?」


湯円

「そ、その……彼を救い、真っ当な道へ導いてあげて、剣を贈ったあの人です~!」


双皮ミルク

「あ!思い出したよ!

正義を語ると、ぼくよりもおしゃべりになるあの人のことだね!

そういえば、ちょっと獅子王に似てるね!」


湯円

「武芸を阿牛に教えなかったけど……阿牛は彼のことを、師匠として見ているんですよね!

阿牛は師匠のことをいつも覚えているから……にん、キョウキャクになったのです!」


双皮ミルク

「はははっ!キョウカクだよ!」


湯円

「うん」!キョウ……侠客!とにかく、師匠がね……うんと……」

【選択肢】

・優しくてまっすぐな人だね

・本当に愛すべき人物だね

選択肢

優しくてまっすぐな人だね

帯把肘子

「――!!」


湯円

「えっ?若様はどうして湯円の考えがわかるのです?も、もしかして、若様もこの本を読んだことがあるのですか?」


双皮ミルク

「えへへ!それなら、優しさの点では、獅子王は彼と真逆になるね!」

本当に愛すべき人物だね

帯把肘子

「――!!」


湯円

「えっ?よ、良かったです!若様はわかってくるのですね!」

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帯把肘子

「……。」


双皮ミルク

「わぁ!獅子王の顔……どおしていきなり赤くなってるの?

髪より赤くなってるよ!

ま、まさか、ぼくの言葉に怒ったの!?うわ――」


帯把肘子

「まぁ!物語があまりにも素晴らしかったからな!

聞いていたら、つい感情が高ぶったんだ!」


双皮ミルク

「本当に本当に?

じゃあ、獅子王もわかさまも、ぼくたちと一緒に読もう!いい?いいでしょう?

いいんだね?――」


帯把肘子

「あ……

なに?〇〇、読みたいか?

ハハハッ!なら、俺も付き合おうじゃないか!」


その小説の物語で満たされた午後、本の中の侠客たちは何をしたのか、はっきりと覚えていない。

覚えているのは。子供たちの他蘇しそうな笑顔と、そばにいる大男の赤らんだ横顔だけだった……


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