松鼠桂魚・手紙

最終更新日時 : 2023/02/17 20:36

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作成者： hein

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半分風雅

主人公名：

　　＜ナイフで竹で竹簡に書かれた手紙だ。＞

　　どうしてただの無名な人に注目しますか？　もしかして俺は、何かやらかしましたか？

匿名希望

主人公名：

　　＜竹簡から便箋に切り替わった。汚い筆跡。＞

　　猫が好きかどうか？　正直に言いますと、確かに猫という動物はちょっと……いえ、刺客ですから、そんな弱点は持ってはいけませんね……それに猫はなぜかいつも俺に、喉をゴロゴロ鳴らして、親しく接してきます。もしかして、俺が魚の料理から化霊した食魂であることが起因していますか？

　　＜追伸：配達するあの方は、竹簡が重いから便箋を使えって言ってきた。俺は筆が不得意で、字が汚いのです。どうか、お許しを。＞

匿名希望

主人公名：

＜何度も練習したのだろうか、筆跡がきれいになっている。＞

　師匠は彼の正義を貫くために、俺の目の前に死にました。そのとき彼には、何の後悔もなく、微笑んでいるように見えました。

　師匠の意思は変えられないとはいえ、つくづくと自分の無力さを感じました。もし俺がもっと早く思い切って抜刀できていたら、守るべきものを守ることができたでしょうか？

　しかし過去のことは取り消せません。

　少なくとも今度は、命を懸けて、必ず目の前の人を守ります。あのときの悔しさを、二度と味わいたくないからです。

匿名希望

主人公名：

刺客として、すべての感情を抑えて、ただ刀のように目標を斬りつけ、そして静かに錆び付くか折れるかの結末を待てばいい……以前はそう信じていました。

　しかし、命令に従う無感情な俺の心は、若の優しさに感動し、たったひとつだけ、熱い願いを覚えた――若の剣になりたい。荒野で死ぬ結末を想像することはやめました。命を捧げることよりも、永遠に若の傍にいて、共に明日の夜明けを迎えたい……

　もし若も同じように願ってくれるなら、この松鼠桂魚、ここに誓います。一生この願いを守る、と。

松鼠桂魚

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