ドウジャオ魚頭・手紙
半分風雅
主人公名:
『怒らないでくれ』
人生とは一幕の劇のようなものだ。
縁があれば、一緒になれる。
支え合い、年老いていくことは、決して容易なことではない。
だからこそ、お互いを尊重し、大切にすべきだ。
些細なことで腹を立てる必要はない。
後で思い返せば、大したことない問題だったのに。
怒らないでくれ、どうか怒らないでくれ。
誰かが怒っても、自分は怒らないほうがいい
その結果病気になっても、代わりはいない。
僕が怒っても、誰も気にかけてくれないだろう?
そんな悩みは傷つくだけで、「骨折り損の草臥れ儲け」だな。
怒らないでくれ
同袍同沢
主人公名:
このあいだ君に配送された手紙は、配達人の陸吾が、僕の書き写した『怒らないでくれ』という詩を間違って届けたものだ⋯⋯まったく! 怒らないでくれ、怒らないでくれ⋯はあ、もう一度書き写さないと⋯⋯そうだ、前回送ってなかった手紙を送ろうか!
僕なんかを⋯⋯ここに招待してくれてありがとう。若みたいな優しい人をこれまで僕は知らなかった⋯⋯もし僕も若のように、いつもニコニコした笑顔を保てれば⋯⋯よかったな。
ドウジャオ魚頭
以心伝心
主人公名:
どうしてこんな性格になったかは、自分でもよくわからない。僕らは化霊した存在で、成長の過程で備わったものではない。多分それは神様がくれたもうひとつの試練だろう。
以前、蓮花仙人に願うと怒気を制御できると、ある親切な少年漁師が教えてくれた。洞庭湖を訪ねてみたけれど、どうしても上手く燈籠を作れず⋯⋯あまりに腹が立ったので願わずに帰ってきた!
でもやはり怒気を制御できるようになりたい。若を⋯傷つけたくないからな。
ドウジャオ魚頭
金蘭之契
主人公名:
若。最近僕と一緒に、怒気をコントロールする対策を考えてくれてありがとう。よくわからないが⋯⋯若に触れられると少し落ち着くみたいだ。この間、首巻きがミサゴに奪われた時も、そっと手を繋いでくれたよな。それだけで、僕の周りに静寂が広がった気がした⋯⋯。
お願いがある。今度また僕が暴走したら、また手を繋いで欲しい。どうだろうか?
ドウジャオ魚頭