葱焼海参・梅影探踪
サプライズ
空桑の若様たる者、空桑で目隠しされて、小部屋に連れていかれた、目隠しを外して、目の前に現れるのは――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
共通
若
「ううーーううーー!!」
葱焼海参
「どんな仕事をしているんだ?彼の目を隠すことを依頼したはずだが、なぜ彼を縛って、口も塞いだんだ?」
若
「はあ……葱焼海参?どうして僕を拉致するの?」
葱焼海参
「ゴホン!拉致するつもりはない。感謝しに来たんだ。サプライズをしようと思っていたが、少し手違いがあってな」
「以前と比べて、僕にどこか変わったところはないか?」
若
「えっと……分からない……」
葱焼海参
「肌が黒くなったんだよ、君からもらった小麦肌スプレーを使った後に!」
若
「でも効果は微妙かな。言われないと、肌が黒くなったなんて分からないよ」
葱焼海参
「そんなことはない。君が言っていた「微妙な効果」は僕にとって近年最も効果的な肌を黒くする方法だ」
「あそこのプレゼントの山を見てくれ。お礼として、あそこから好きな物を一つ選んでいいぞ」
【選択肢】
・一番大きい箱!
・中ぐらいの箱……
・それじゃ一番小さい箱で!
選択肢
一番大きい箱!
葱焼海参
「いいだろう。好きな物を選んでいいと約束した以上、たとえ君が思わず一番大きい箱を選んでも、決して貪欲とか言わないから」
若
「いや、もう別の形で言ったと思うけど……」
葱焼海参
「さあ、この僕が用意したプレゼントを開封しようか!」
若
「……」
「――!!」
葱焼海参
「どうだ?嬉しすぎて言葉を失ったか?僕が選んだプレゼントは君にぴったりだと思ってたよ」
「見てくれ。光沢のある肌が美しいワニだろう、僕が人に頼んでシャムから連れてきたんだよ」
「ふむ、僕のネギちゃんの方が綺麗だが、ペットとして飼えるワニの中では彼女ほど綺麗な女の子はいないだろう――」
「これからは仲良くしよう!」
中ぐらいの箱……
葱焼海参
「一番小さいものと一番大きいものは選ばなかったのか、慎重だな」
「さあ、この僕が用意したプレゼントを開封しようか!」
若
「――」
「こ……これは何!」
葱焼海参
「これはある芸術家に頼んで作ったネギの飾り物だ――もちろん、デザインしたのはこの僕だ」
若
「……えっと、刀を持って無理やり作らせたんでしょう?」
葱焼海参
「僕のセンスを疑ってるのか?失礼な、これは君へのプレゼントだよ」
若
「プレゼントを贈るのに目隠しして部屋まで拉致するなんて見たことがない」
葱焼海参
「色々な角度で見れば、その美しさが分かる。この喜びをゆっくり味わうといい!」
それじゃ一番小さい箱で!
葱焼海参
「ほう?一番小さいものか?面白い人だな。普通は一番大きいものを選ぶだろう」
「その中に宝石が入ってるとでも思っているのか?それは大きな間違いだ。僕は宝石のような地味な物を贈るつもりはない」
「さあ、この僕が用意したプレゼントを開封しようか!」
若
「――」
「これは……香水?」
葱焼海参
「心配しなくていい、これは男性用の香水だ。間違いはない」
若
「えっと、この匂いは――」
葱焼海参
「嗅いだことのない匂いだろう?トップノートはアサツキで、ミドルノートは香りが濃厚な龍爪ネギ、ラストノートは分葱だ……これは僕が大金を払って作らせたもので、僕以外にこの香水を持ってる人はいないよ」
若
「……」
葱焼海参
「嬉しすぎて言葉を失ったか?僕が選んだプレゼントは君にぴったりだと思ってたよ。さあ、つけてみてくれ」
迷子探し
葱焼海参が飼っているワニのネギちゃんが迷子になった、徳州のところでペット探しの相談をしたら、思わぬ出会いが――
◆主人公【男性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
徳州扒鶏
「今起きたことをもう一度話してください」
葱焼海参
「○○と約束して僕のペットのネギちゃんに餌やりをしようとしたが、カゴの扉を開けっぱなしになっていたから、ネギちゃんが行方不明になった」
「彼とネギちゃんの対面のために十分な準備をして、ロウソクと花火も用意したというのに、まさかこんなことになるとは」
「もしネギちゃんを見つけてくれるなら、この小切手にゼロを好きなだけ書いてくれていい!」
徳州扒鶏
「そんな賄賂のような真似はおやめなさい。若もここに立っているというのに」
「はい。こちらは徳州です……何?池にいる魚が二百二匹行方不明になったのですか?」
葱焼海参
「なぜそんな目で僕を見ている。まさかネギちゃんが魚を食べたとでも思ってるのか?」
「絶対ネギちゃんではない。勝手にものを食べない淑女になるようずっと教えているし、何より彼女は僕が彼女のために空輸してきた餌しか食べないから、決して魚なんかを食べるはずがない!」
若
「今はそんなことを考えてる場合じゃない、とにかく見に行こう――わっ!」
徳州扒鶏
「葱焼海参、止まれ……無理矢理若を引っ張ってヘリコプターに乗って行ってしまった!」
若
「あっち見て――」
上から見下ろすと、数匹の塩魚の化け物が水辺の草むらに鋼の指叉を降ろし、素早く魚を捕っている。
葱焼海参
「今のを見ただろう、これではっきりした。池の魚はこいつらに捕られたんだろう」
塩魚の化け物は僕と葱焼海参を池に連れ込むと、水に入って姿を消した。
僕はその化け物が起こした波に襲われ、何回も水を飲んだ。
若
「ぐぅ……ゴホゴホッ!!」
葱焼海参
「○○、しっかり僕の手に捕まるんだ!すぐヘリコプターを呼ぶから。この池がこんなに深くて広かったなんて、若として調査したことがなかったのか?今度は遊覧船でも買ってこの池に泊まろうかな……」
若
「これは魚を飼うための池だよ……べ……別にお風呂に……入るためのものではないし……」
「どうして僕は……いつも自分の家で……こういう命の危険に遭うんだろう?」
僕たちの池の中で足搔いているうちに、何かが僕たちの方に向かって泳いできた――
若
「たとえ……今……クトゥルフが突然現れても……驚かないだろう……」
葱焼海参
「まさか――!!」
葱焼海参
「ハハハ、結局僕たちを助けてくれたのはネギちゃんだなんて……恐らく彼女は君に会うのが恥ずかしくて、池に隠れたが、僕たちが池に落ちたのを見かけたんだろう」
「ほら、僕が言ったように、可愛い女の子だろう!」
ネギちゃん
「……」
葱焼海参
「ネギちゃんも○○に挨拶をしたらどうだ?これからはよく会うことになるだろうから、仲良くしよう!」
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