飛龍湯・手紙
半分風雅
主人公名:
<猛禽が手紙を銜えて飛んできた。>
おい!猫主人、お前が空桑の主だな!雑魚のくせに猛禽に絡む者は多いな……俺が農場に通った時に、源白のヤツ、ミサゴとヒヨコを連れて、俺の親戚だとか言ってた。ヤツを隼の谷に連れて行った。これでヤツも分かるだろう、翼付きの物は何でも天族ってわけじゃないってな!
助けたい?うるせぇな、ゲーム王でも、烈焔諸帝でも、八仙過海でもかかってこい!俺は……強く、もっと強くなる、最強になるんだ!<最後の文章は力強く書かれたものだ>
天族の飛龍
同袍同沢
主人公名:
これは……謝罪の手紙というべきかな! あのな、俺たち天族は怪我をしたら炎で傷口を消毒し、自分で治すんだ。だから、まさか治療されてるなんて思わなかった……ぼんやりしている俺を、あなたがいきなり湯桶に入れて、首までお湯につけたからさ。煮られるのかと思って、いきなり切れてしまった! 俺のせいであなたの服に焦げた穴まで作ってしまって……本当にごめん!!!
意識が戻ったら、体の痛みが消えて、服も綺麗になっていた……俺には分からないんだ、どうしてあなたが俺の面倒見てくれるのか。俺たちは別に特別な関係では……なぁ、あなたは天狗の件で俺と友達になったと陸吾が言ってたが、友達って……こんな感じなのか? なら今度戦場に出るときは、足手纏いにならないでくれよ!
<手紙の隣に鋼の羽が刺してあり、新鮮な獲物がその羽にたくさんかかっている。恐らくそれは天族に認められた象徴だろう>
天族の飛龍
以心伝心
主人公名:
あのジジイが山に入ってから、この雲端天境も一気に寂しくなった。きっとここの食事があまりにも味気ないから、みんなは飯を食うのに空桑へ行くんだろうな。
おい、○○!確か昔、お前を助けてやったことがあったよな。隼の谷の鳥たちが教えてくれたんだ。俺はまったく覚えてないんだけどな…でもお前は俺が認めた強者だ。きっと恩を忘れるような薄情なヤツじゃないだろ!天族は今まさに危機に陥っている。今すぐ助けに来てくれ!料理道具やうるさい料理人たちを連れて、雲端天境に来るんだ!俺は精鋭部隊を連れて、天界の美味いもんを手に入れてくるから、お前らは軍議庁で待ってろ…ちゃんとタレを作っておくんだぞ!
そうだ、今度から東海を通り抜ける時は絶対に飛び降りるなよ!あのクソ魚の縄張りのどこがいいんだ?なにが「サンゴシンジュ」だ。俺たちのバーベキューのほうがずっと美味いさ!
飛龍
金蘭之契
主人公名:
そうだ!あなたは強すぎる!武器など一切持っていないのに、とても弱く見えるのに、笑顔を浮かべたり眉を顰めるだけで、俺の気持ちに影響を与えてしまう!そしてあなたに会う度に、俺の頭は真っ白になっちまうんだ。百年前のジジイもこんな感じで戦力が弱まった……あなたは本当にすごいな、さすが空桑で最も強い者だ。俺は絶対に、あなたのスキを見つけ出して倒してやる!この飛龍は最強よりも強くなる!
<すごいことが書かれているが、封筒の中には、砂浜のBBQ招待券が入っている。>
飛龍湯