紹興酔鶏・梅影探踪
深蔵若虚
空桑食堂にちょっかいを出す酔っ払いに麻婆豆腐が腹が立っている;そしてお人好しの紹興酔鶏は――
◆主人公【女性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
酔っ払い
「……」
麻婆豆腐
「……」
若
「麻婆豆腐、どうしたの?」
麻婆豆腐
「チッ、親切に酒を持ってきてやったのに。
酒を割ったこいつがわしのせいにしようとしやがるんや!」
「酒を持ってくるのが遅いとか理由つけてや!
昔、陳婆と仕事してた頃、わしはテキパキで有名やったんやぞ。遅いわけないんや!」
酔っ払い
「酒を……早く酒を持ってこい!酒はどこだ!」
紹興酔鶏
「〇〇、俺に任せてくれ――」
「……」
「お客様、気が早いじゃないか!酒は足が生えて逃げるわけでもないし、とりあえず暖かいタオルで顔を拭いてからでも遅くないよ!」
酔っ払い
「ど、どけ!俺様は今日……気が済むまで飲んでやる!」
「酒だ!酒をくれ!今すぐくれなきゃ、こ……このボロ店を潰すぞ!」
麻婆豆腐
「あなたという人は――」
紹興酔鶏
「早まるな!」
「彼は酔っ払って頭の中がぐちゃぐちゃになってる。お前はシラフだろ。」
「だから、ムキになる必要はない。
事が大きくなる前に、この酔い覚ましスープを飲ませて寝かせればいいんだ。」
「何もなかったことにすればいい――諺にもあるだろ、笑う門には福満春台って!」
酔っ払い
「おい!そこにいるそばかすのヤツ、こ、来い……来ないのか?
この&……%#&*……あとそこのお下げ、お前も#&*&……」
麻婆豆腐
「何やと?
もう我慢ならん。今日はぜってえこいつの脳天かち割ってやるんや!」
紹興酔鶏
「えっ!待って――」
紹興酔鶏
「〇〇、お客様、麻婆豆腐!
もう喧嘩はやめて!落ち着いて話し合おうよ。暴力じゃ何も解決しない!」
「万が一……うっかりどこか怪我をしてしまったら損じゃないか!それに、若様、
今月の収入を考えてみて。これ以上お店のものを壊しちゃだめだって!」
酔っ払い
「そこのお下げ……いちいちうるせえんだよ!」
酔っぱらいはテーブルから酒を持ち上げ、紹興酔鶏に向かって投げつけた――
紹興酔鶏
「あっ……!!」
若
「しょ、紹興酔鶏?!」
紹興酔鶏
「ゴホ、ゴホン――!う……」
酔っ払い
「ハハハハ!黙れっつうの……」
紹興酔鶏
「……」
「…ゲッ!ハハハハ……酒……いい酒だ……」
顔を真っ赤に染め、目も虚ろになった紹興酔鶏は姿勢を崩して真っ直ぐに立てなくなった。
相当酔っているようだ――
麻婆豆腐
「チッ!これぐらいで酔うなんて、まじで酒が弱いんやな……」
「あ?あの構えは――」
紹興酔鶏
「そこ、動くな……こ……来いよ、これでもくらえ!」
酔っ払い
「おっと!こ……この俺様とやり合う気か――」
「あいた!!」
紹興酔鶏
「あれ?倒れてるのに、何で揺れてるんだ……何か躱してるのか?」
「違う……違うな……ああ、床か、揺れてるのは床だったか。ハッハハハ!」
紹興酔鶏
「ヘイ……ハッ!」
酔っ払い
「お……お前――!ギャ――!助けて――!」
紹興酔鶏
「若様?麻婆豆腐?俺は……何してた……」
「えっ!どうして若様の膝の上で寝てるんだ?」
若
「やっと気がついてくれた。あの……どこか具合は悪い?」
紹興酔鶏
「すぅ!頭が痛いし……拳も痛い……
ああ!ホールがめちゃくちゃじゃあないか?やっぱり止め切れなかったか――」
麻婆豆腐
「ハハハハハ!あんたなかなかやるんやな。酔拳ってヤツを使って、パパパっとあいつを倒したんや!」
「今まではあんたのことをやられるがままの意気地無しやと思っていたけど……まさかこんなに強かったとは……人は見かけによらねぇもんやな、見違えたわ!」
紹興酔鶏
「えっ?いったい何の話?
全然わからないんだけど。」
一休み
庭で花に水をやってたら、居眠りをする紹興酔鶏を見かけた。ぐっすり寝ているのは、本当に疲れたからだろう……
◆主人公【女性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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若
「え?あそこに、誰かいる?」
紹興酔鶏
「Zzz……Zzz……」
若
「紹興酔鶏だ。そんなに眠いの……そんなところで寝てるなんて?」
紹興酔鶏
「Zzz……………」
【選択肢】
・起こす
・布団を持ってくる
・寝顔を見る
選択肢
起こす
若
「紹興酔鶏……紹興酔鶏!
起きて……ここで寝たら風邪引くよ!」
紹興酔鶏
「風邪?ううん、全然寒くないよ、ただ眠いだけ……
静かにして……もう少し、もう少しだけ寝かせて……」
若
「寝言かな?やっぱり布団でも持ってこよう……」
紹興酔鶏
「ううん……ふあ……」
布団を持ってくる
若
「……うーん、布団でもかけてあげたほうがいいのかな?」
紹興酔鶏
「……ううん……寒い……ふぁ……」
若
「わっ!袖を引っ張らないで!これは布団じゃないよ……」
紹興酔鶏
「……静かに……静かにして、もう少し、もう少しだけ寝かせて……」
若
「ハァ、誰がうるさいっていうの……」
寝顔を見る
若
「ん?でも、考えてみたら、いつも私より早く起きてるし、寝るのも私より遅い。
寝てるところはあまり見たことがないな……うん、結構可愛いね!」
紹興酔鶏
「……ううん……」
「……ふあ、もう少し、もう少しだけ寝かせて……」
若
「寝言かな?」
「いいよいいよ!いくらでも寝ていいよ。布団を持ってくる……」
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紹興酔鶏
「……」
「……ふあ、〇〇なのか……」
「――!!」
「しまった。今何時?なんで寝ちゃったんだろう!」
「昨夜青団子の凧の修理で夜更かししたせいか……やれやれ、今日はやらなくちゃならないことがたくさんあるのに!うう、寝起きで頭がぐちゃぐちゃだよ。ええっと何があったっけ……」
「そうだ!服にメモしてるんだった!どれどれ、郭さんの帳簿確認に四川火鍋の竹刈り……うーん、あと羊肉泡饃の子羊たちの毛髪整理も手伝わないと!」
「よかった。郭さんと約束した時間までまだ少し時間がある。じゃあ――」
若
「待って!髪が……寝癖がすごいよ!」
紹興酔鶏
「ダメだ、整える時間がない、先に行く!」
紹興酔鶏
「あと……〇〇、起こしてくれてありがとな!」
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