混湯酒醸元宵・手紙
半分風雅
<綺麗に片付けられた机の上に、メモが1枚置かれている。>
お元気ですか! ちょうど通りかかったら、若様の机が散らかってるのを見たんだ。陸吾から、あなたが最近すごく忙しくて、片付ける余裕がなかったって聞いたんだ。
だったら、ぼくが片付けようって思ったの! 試験用紙は引き出しの中に入れたよ。本も色の順番で棚に並べた!
あとはね、クッションは布団の隣に置いといたよ。夜更かししないで、ちゃんと寝てね! 言いたいことはこのぐらいかな。ぼくが誰なのかを知らなくていいよ! 感謝とかもいらないからね! ぼくは立派<「派」の字が何回も書き直された跡が残っている>な大人だから、そんなことぐらい簡単だからさ! 全然疲れていないしね!
匿名希望
同袍同沢
<あなたは部屋の入り口で、陸吾からこっそり黒い包みを渡された。その包みに、「徽xx師xx部隊特供お菓子」と書いている>
若様、お元気ですか! 今日やる分の仕事が、早く終わればいいと思ってるよ……だから、油を売ってるつもりはないよ! ただ早くあなたに手紙を書きたいだけだ!
ぼくね、若様がぼくのポケットに入れた飴に気づいたよ! これって、机を片付けたご褒美? でもぼく、とくに飴が好きってことはないよ……本当だよ! でももし片付けた机を気に入ってくれたんなら、今度またいろいろ片付けてあげるね!
それとえーっと、この前あなたに手紙を書くとき、勝手にあなたの辞書を使っちゃったから、ずっと不安だったの。本当にごめんなさい! お詫びとして、ぼくのお菓子をわけてあげるね!
混湯酒醸元宵
以心伝心
主人公名:
お元気ですか! 〇〇……もしこの手紙をおかしいと思ったら、それはぼくが急いで書いたものだからだよ!
えっと、今日は二人で布団をいっぱい干したね! 全部ふわふわになったよ……あっ、それはそれとして! 若様が布団の上で横になって目を閉じたとき、ぼくはあなたを守りたくて、周りに自分が改造した酒入り爆弾を埋めたよ! けどど……どこに埋めたのかを忘れてちゃって……ど、どうしよう! みんなには教えないでね! ぼくを……助けてくれないかな?
混湯酒醸元宵
金蘭之契
主人公名:
おはようございます! 今日は早起きしちゃったの! だから、手紙を書いてるんだけど、陸吾はまだ寝てるみたい。やっぱり自分でこの手紙を届けに行こうっと!
この前の手紙……変な言葉遣いとかなかったかな? 実は手紙を書くのって、すごく苦手なんだ……あっ、そうだ。ぼくがすごく若様を頼りにしてるって湯円が言ってたって本当? そ、そんな風に思われるなんてぇ! でも、よくよく考えてみれば、あなたがいないとぼくは鞘を失った刀みたいだ……うん、鞘がなくなると、いても立ってもいられなくなるって、長官が言ってた。もしよかったら、若様を少し頼ってもいいかな――あなたが空桑にいないときも、ぼくに手紙を書いてくれる?
混湯酒醸元宵
元宵節のお祝い
(2021年2月26日メール配布)
若様、今日は元宵節!一家団欒の日だよ。
湯円と一緒に、朝早くから元宵と湯円をたくさん作ったんだ。みんなでお腹いっぱい食べられるよ!
鵠羹兄さんが暖かいスープを作ってくれるんだって。 若様も一緒にどうかな?
春巻と青団が飾り提灯を作って、 空桑のいろんな所に飾ってほしいって、 徳州兄さんに頼んでたよ。
詩先生と八仙兄さんも、 提灯に謎解きの紙を付けてたよ。 正解したら景品がもらえるんだって!
ゴホン……別にその景品がほしいんじゃないよ?ほくはただ、今晩若様と一緒にいたいだけだ。
若様、 今日会いに来てくれますか?
混湯酒醸元宵