臘八粥・手紙
臘八節のお祝い
(配布時のメール2021/01/20)
施主
今日(旧暦12月8日)は中国の「臘八節(ろうはちせつ)」なんだ。
昔、 寺で修行してたときは、 師匠はこの日に必ず粥をいっぱい作ったもんだよ。
弟子だけじゃなくて、貧しい人々の生活も助けてたんだ。
民の間で、臘八粥(らーばーじょう)は平安吉祥と豊作を祝う象徴だぞ!
この日に食べると、これから訪れる日々はきっと平安になって、百の邪気に侵されないんだ!
それとさ、尚遡法師と一緒に厨房でお粥を作ったんだ。
手紙を受け取ったら、すぐに来てほしい。
じゃないと、食いしん坊たちに全部食べられちゃうからね!
臘八粥
半分風雅
主人公名:
一枚目の写真は、濃緑の木。近くに槐(えんじゅ)の森に見える。
四枚目の写真は、手紙を読んでいる人の背中。なぜか……○○の背中に見える。
<陸吾:護符を持て! 最後の写真は見るな! 説明する時間がないけど、手紙に幽霊がいるにゃ!>
写真を全部見てください
同袍同沢
主人公名:
若ちゃん、油断してしまってすまなかった! 長らく触ってない手紙が幽霊に化けて……私の手を操って、あなたに手紙と写真を送ったのだ!
しかし若ちゃんの寝室を確認したとき、幽霊の気配は既になかった。うおおお、もしかして私が念入りに作った『六字大明呪』が効いたか?!
<陸吾:若ちゃん、その件をワシが解決したことは、彼には言わないほうがいいにゃ。>
臘八粥
以心伝心
空桑の若様:
○○、幽霊を捕まえたぞ! 本当だ! 施主たちが桃花源にピクニックをしに行ったあの日、川辺にダサい白い花が咲いていただろ!
あれは水鬼が化けたもんだ。花で人々を誘って、隙を狙って川に引っ張るんだ。幸い拙者が、施主のことが心配で、密かに尾行したから、危機の瞬間、棒で攻撃して、彼奴を降龍鉢に吸収した!
なんというか……一瞬で終わった。信じてくれないかもしれないけど、施主が危険な目に遭うと思ったら、不思議と勇気が出たよ!
臘八粥
金蘭之契
主人公名:
<この紙は生きているみたいだ。クスクスと笑いながら、触れてないのに勝手に開いた。>
昔、修業が進まなかった原因として「まだ縁のある人に出会っていないからだ」と師匠が言っていた。
○○に出会ってから、なぜだか……誰かを守りたいという決意が湧いてきた。というか、恐れを知らずになったのか? そんな表現が、拙者なんかに使える日が来るなんて思わなかった。
やっぱり○○は拙者の運命の人だ。手紙で気持ちを書き切れないから、一生○○を守るよ。
ああっ! これは拙者の日記じゃなく、手紙の幽霊の仕業だ! ○○、気をつけて!
彼の日記を最後まで読んでください