一品鍋・誕生祝い
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一品鍋
「○○、お誕生日おめでとう。
一つ歳を取った割には相変わらずドジだな?
私が書き終わったばかりの山水画にうっかりぶつかられて、絵を台無しにするだけでなく服も汚れてしまっては残念極まりない。」
【選択肢】
・誕生日プレゼントは?
・墨が……ごちゃごちゃに……
選択肢
誕生日プレゼントは?
一品鍋
「人の好意を得て年々厚かましくなっているとはさすがに思わなかった。」
墨が……ごちゃごちゃに……
一品鍋
「はっ!どこだ?
どこの墨、もしや端っこの……
……からかったな?
ったく、大きくなったと思いきや、こういうくだらない遊びがいっそう好きになったとはね。」
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一品鍋
「私の絵を見たければ、一声かければいい。
私の前でコソコソする必要はない、好きなように__
ちょっと待て、絵を開く手順を間違っている。
片手で絵巻をもって、もう片方の手で……指はこうして……指の腹はこう……
ゴホンッ、不用意に触ってしまってすまない。じ、自分で持っててくれ……
……。
かなり時間が経ったが、これを見て何かわかったか?」
【選択肢】
・山が青く、水が透き通るような……綺麗な絵……
・この白く丸っこいものは……
選択肢
山が青く、水が透き通るような……綺麗な絵……
一品鍋
「……勢いのある山に柔らかい水、それはもちろん綺麗だ。
あなたにしてみれば、これだけの評価が精一杯か。
もう少し見てみるんだ……そう……
隅っこにある白い霧?あれは霧ではなく、白衣の人だ。」
この白く丸っこいものは……
一品鍋
「「丸っこいもの」?
あれはものではない、「一人」の方が正しいな。
何者って……?まだわからないのか……
あなたにも、理解できるようになれば……。絵の意味は絵だけにあらず、目に見たものは全てではない、心の中にも……
……何でもない。」
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一品鍋
「空桑には幾千の景色がある。しかし私が気に入っているのは裏山の空間だけだ。
東の垣根の下で菊の花を摘み、悠然と南の山を眺める……
心に秘められない思いは、絵に隠して贈るのみ……
白衣の人の傍にある紫のものを知りたいのか?
あれは……もしかすると、もう一人の人。
あるいは……籠から出たいツバメかもしれんな。
山水画は良く味わってから本当の意味が分かる。
この絵は貴方への誕生日プレゼントだから、持ち帰り……ゆっくりその意味を汲み取ってみるんだな。」