太史五龍羹・誕生祝い
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(ここに内容)
餐庁に入ると、太史五龍羹はもう上座に座って指輪を磨いていた。
僕が入るのを見て、彼は頭を上げた。
太史五龍羹
「お前にやる。」
テーブルにはプレゼントがあった。それを開けると、中にはとてもきれいなアメジストの指輪があった。透き通っていて、穏やかな光を放っていた。
【選択肢】
・アメジストの石言葉って知ってる?
・お返しに取引をする必要がある?
選択肢
アメジストの石言葉って知ってる?
太史五龍羹
「……」
「石言葉など、人間が価値を高めるために与えたものだ。」
「大同小異のきれいごとは、この石そのものよりも価値がある。」
お返しに取引をする必要がある?
太史五龍羹
「この世で最も貴重な宝物を差し出せば、考えてやってもいい。」
「だが、その宝物はいずれ俺のものとなる。」
「ほかのお返しは、この腕輪と一緒に取っておくがいい。」
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太史五龍羹
「お前の部屋の入り口に置いたプレゼントの山はどういう意味かって?」
「これまでお前が俺を楽しませてくれたごほうびだ。」
【選択肢】
・それはありがとう
・まったく驚かない。あなたはそういう人だから
選択肢
それはありがとう
太史五龍羹
「薄っぺらな言葉では感謝の気持ちは伝わらない。」
「俺が心を込めて選んだプレゼントに、感謝の一言ではものたりない。
何を足せばいいのか?」
まったく驚かない。あなたはそういう人だから
太史五龍羹
「俺がいつも他人に恩返ししてほしい陰謀家って?」
「お前の期待に背かないようにな。
では、お前は俺にどう恩返しするつもりだ。」
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彼は考え込む様子を見せた。
太史五龍羹
「なら、お返しにこれからは毎日、俺の手を温めてくれ。」