魚腹蔵羊・梅影探踪
戦は戦にあらず
遠くから、手合わせしている飛龍湯と魚腹蔵羊のことが見えていた。でも、何か誤解があるようだ――
◆主人公男女共通◆
飛龍湯
「はは!俺様と勝負の約束をするなど珍しい。今日は思う存分戦おう!
問答無用。俺の戦意はすでに燃え滾ってるぞ!くらえ!」
魚腹蔵羊
「待て、飛龍……そんな意味じゃ…」
遠くのほうで、飛龍湯が魚腹蔵羊と戦っている姿が見える。
飛龍は槍を手に猛攻撃を繰り出すが、魚腹蔵羊は何か言いたげな様子。
防御用に手に持っているのは環首刀と……BBQグリル?
飛龍湯は戦いに夢中で、他人の言葉が耳に入っていない。
徐々に反抗できなくなる魚腹蔵羊の左眼にはすでに黒金の炎が燃えている。
これ以上戦いを続ければ狂暴化してしまう、止めに行かないと。
戦闘
VS 飛龍湯
魚腹蔵羊
「ふぅ……飛龍、あんたの槍の速さ、はすさまじいもんだぜ。」
若
「どういうこと?飛龍、何か誤解しているんじゃ?」
飛龍湯
「はは――こいつがこの農場で勝負するっていうから、それに応戦したまでだ!
なかなか良い刀さばきだ。しかし、なぜ戦おうとしない?」
魚腹蔵羊
「なるほど、ようやく誤解した理由がわかったぞ。飛龍、おれが言ったのは武芸の勝負なんかじゃないぜ。料理の腕比べだ!
あんたは焼き物の達人だと聞いてたから、ずっとその調理を見てみたかったんだ。
ほら、今日おれが持って来たもんをよくみろ。調味料や焼き網ばかりだ、こんなもんでどうやって戦うんだ?」
飛龍湯
「なんだと?「腕比べ」って、料理の腕比べだったのか!
こんな広い場所に呼び出されたから、戦うの腕比べだと思ってたよ……」
若
「戦いの事で頭がいっぱいで、人の話をちゃんと聞いてなかったかな……」
魚腹蔵羊
「ははは。平気!平気!ただの誤解さ。
旅の途中でたくさんの友人に出会った。彼らもみな『戦って知り合った』者たちばかりだな。
飛龍、今回は準備しなかったが、次は剣も磨いておくよ。また改めて勝負してくれ。」
飛龍湯
「いいぜ、約束だ!今日はまず焼き物勝負だ!」
若
「やった!今夜はBBQが食べられる!」
料理大会
空桑で料理大会が行われた。にぎやかだった――
◆主人公【女性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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年年有余
「空桑に佳客めぐり、美食四海を納める。空桑第131回料理大会の料理が全て完成しました!
ただいまは試食時間になります。さで、みんなが思う一番の料理を選びましょう~」
魚腹蔵羊
「待ち詫びれたか?ほら、食べてみろ。」
驢打滾
「どれどれ、東北の煮込み料理、北京ダック、台湾魯肉飯、東坡肉……ほう、どれも地方の特色料理だな。なんて豪華!
おや、余洋、おまえ一人であんなに作ってたのか?このシャーチーマーもおまえが作ったって?」
魚腹蔵羊
「はは、これも全部旅の途中で人と腕比べの時に学んだ料理さ。シャーチーマーはある満族の友人から教わったものだ。」
カ仔煎
「この焼き牡蠣はかなり本格的だですね!余洋さん、君も海に行ったことがあるんですか?」
魚腹蔵羊
「ああ。おれは海の広さと自由さが好きだぜ。漁船の上で新鮮な牡蠣を火でじっくり焼けば、調味料を加えなくてもおいしいよ。」
カ仔煎
「あの味を思い出したらよだれが出そうですよ!兄さん、いつかまた海辺に行くことがあれば、俺も連れてってください!」
魚腹蔵羊
「ああ。お前は海洋料理が得意だそうだな。その時は海の上で一勝負しようぜ!」
【選択肢】
・あなたと一緒に各地を旅すれば、おいしいものにありつける
・これから旅に出る時は、私も連れてって!
選択肢
あなたと一緒に各地を旅すれば、おいしいものにありつける
魚腹蔵羊
「はは。お前さ、おれと一緒に遊歴したことがなくても、今はこの料理大会で三界各地のうまいもんを食べられたんじゃないのか?
これこそ料理大会の意味だぜ。一緒に料理を味わい、互いに学ぶ。」
若
「えっと……その通り……この料理すごくいいにおい……」
これから旅に出る時は、私も連れてって!
若
「お前の経験談にはどれも興味を引かれる。私も一緒に体験できたらいいなぁ。」
魚腹蔵羊
「いいのさ。旅の途中で出会う面白い人や、面白い出来事は、自分で体験した方が、話で聞くよりも、ずっといいからな。」
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年年有余
「若くんも来てたんですね!どの料理が一番おいしいと思いますか?
みなさん満腹になった後は、自分が好きな料理に投票してくださいね。
料理大会の結果は、まもなく発表ですよ~」
四川火鍋
「これは、どれがいいかや……」
若
「小鶏燉蘑菇の東北の煮込み料理はすごくおいしかった。でも余洋の料理も好きだし。悩むな……」
魚腹蔵羊
「今日の大会はとても楽しかったぞ。空桑の噂通り多くの達人が集う場所だな!
この料理大会で最も重要なのは優勝なんかじゃないぞ。みんながおいしい料理で満喫できれば、それでいいさ。」
若
「そうだね。「文に一番目はなし」って言うしな。料理も同じだと思うよ。みんな作った料理、それぞれの特徴があるから。
でも、魚腹蔵羊に「最多品枢料理人」の賞をあげていいと思う!」
年年有余
「そうですね!おめでとうございます、魚腹蔵羊~
大会に参加された皆さん全員も、素晴らしい調理技術を披露してくださいましたよ!
空桑第131回料理大会はまだ絶賛進行中です。皆さん、思う存分おいしい料理をお楽しみください!」
現地で取材
池の隣で魚腹蔵羊と出会った。彼は自分の過去を語り始めた――
◆主人公【女性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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月が静かに光る蓮池のほとり。誰かが一人で座ったまま、じっとしている……
若
「余洋?何してるの?」
魚腹蔵羊
「あ!お前か。はは、びっくりしたぜ。
今日、蓮池の見張り係はおれだ。ここに長く座ってたら、昔の腕比べの懐かしい記憶を思い出したなって、
夜になると、ここの鯉たちがよく跳びはねて水面で遊んでるんだ。時々、それをぼんやりと見てることもあるさ。」
若
「前に誰かと川辺で料理の腕比べをしたことがあるの?」
魚腹蔵羊
「ああ。料理の腕比べはいつでも、どこでもやってるぜ。」
【選択肢】
・どんな食材を使ったの?
・どんな味付けをしたの?
選択肢
どんな食材を使ったの?
魚腹蔵羊
「山の近くでは山のもんを味わい、水の近くでは水のもんを味わう――」
どんな味付けをしたの?
魚腹蔵羊
「新鮮な食材に余計な味付けは必要ないんざ――」
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魚腹蔵羊が突然環首刀を抜き出し、鯉が水面から跳びはねた瞬間、それをひと突き……丸々と太った魚が串刺しになった。
彼は川の水で魚の鱗を取って洗い、さらに野菜をいくつか摘んで、蓮の葉を1枚切った。その動きは流れる雲や水のように自然だった。
魚腹蔵羊
「おれは野菜を魚の腹に詰め、蓮の葉で包んで蒸すのが好きだぜ。あとは、魚に少しだけ調味料をやると、やわらかく、おいしくなるよ。」
若
「話を聞いているだけでお腹が空いてきた……」
彼は蓮の葉で包んだ魚を平らな石の上に置き、黒炎を魚にかざした。
すぐに焼き魚の香ばしいかおりが漂ってきた。
いい香りが食欲を刺激する。
食器はないので、彼を真似して、蓮の葉で魚を包んで食べた。
魚腹蔵羊
「よし!ちょうどいい頃合いだ……おいおい、やけどするなよ!」
若
「うん。すごくおいしい……魚のかわはパリッとして中身はふっくらしている。新鮮な焼き魚に、野外特有の素朴な風味が加わって……余洋、本当にすごいよ!」
魚腹蔵羊
「どれどれ……はは、今回は確かにうまくできたようだな!
以前遊歴してた時にも、友人とよく野外で料理してたな。食べ終わったら川の辺で適当に眠ってた。
今はお前と同じ事をしてる……本当に愉快だぜ!」
若
「「山河を窓掛けては月星と共に添い寝いたそう」。さすが自由奔放な遊侠だね。」
魚腹蔵羊
「○○、まだ若いのに、おれの気持ちを理解できるとはな。
空桑でお前に出会えたことは、人生の大きな快事だぜ!」
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