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魚腹蔵羊・伝記

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作成者: miran
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好感度ボイス

デフォルト

好き嫌い料理対決の条件にこだわる必要なんてないぞ?川辺(かわべ)だろうが市場(いちば)だろうが、火があろうがなかろうが、刀を使おうと使うまいと、やり方はいくらでもある!
世間話・
其の一
服の鯉(こい)はただの飾りだ⋯⋯受験生じゃあるまいし、鯉に願掛けする必要なんてないだろ?
賛美お前、最近料理の腕を上げたじゃないか!いいぞ、この調子で頑張れ!香りだけで調味料がわかるようになるといいな!
世間話・
其の二
いつか、オレはお前を脅かす存在になるかもしれない。そのときは、自分の安全を最優先にしてくれ。いいな?
甘え昂り自我(じが)を失うのは、もちろん辛い⋯⋯だがお前に会えてよかった。そうだろ?
告白オレはもう彷徨う『旅の料理人』じゃない。お前が一緒なら、オレはどこでも安心できる。

その他のボイスはキャラページに記載しています。


伝記

追憶

 魚腹蔵羊は春秋時代に化霊し、易牙の手により作られた。料理の完成後、易牙が強引に化霊させたため、魚腹蔵羊は、時に我を失い、狂暴化してしまうという病を抱えることとなった。彼は、心が激しく揺れ動くようなことが起こると、片側の目から黒金色の炎の光を放ち、狂暴状態に陥り、意識を失ってしまう。

 魚腹蔵羊は易牙の行動に非常に不満を抱いて、易牙の支配から逃れ、各地を流浪する生活を始めた。旅の中で、彼は色々な人から見聞きした情報を、自分の調理技術の中に完璧に取り入れ、料理の腕が天下一品のすばらしい料理人となった。彼は料理の腕で三界の客を魅了し、「料理界の旅人」と称えられている。


容姿

 各地を流浪中、魚腹蔵羊にとっての旅の最高のパートナーは、環首刀である。有名な「料理の旅人」として、魚腹蔵羊は黒いカシミヤのマントと黒金色のブーツを身に着け、旅の途中で遭遇する困難に対処している。

 首には墨色の皮のベルトをつけ、胸元の金色の房飾りのアクセサリーは非常にクラシックで具体的にどの時代のファッションなのかは分からない。このことは、彼の見聞が広い証でもある。

 魚腹蔵羊は黒炎を操る能力を持つが、この力は非常に強大で、彼自身、操ることが難しい。自身の狂暴化という秘密を隠すため、火浣布でできた眼帯で右目を隠しているが、気持ちが高揚すると黒金色の炎が瞳の中で燃え上がる。


技能

 魚腹蔵羊は非常に熱い黒炎を操る能力を持つ。環首刀で敵を斬る時、刀身は黒金色の激しい炎をまとい、穢れた物を全て焼き尽くす。

 この力は強大ではあるゆえに、時に自分の命をも代償としてしまう。魚腹蔵羊が狂暴化すると、次第に彼のからだの周囲に、破滅の黒炎が集まり、この黒炎の勢いが、十分なレベルまで達すると、彼の攻撃は炎のように激しく進化し、黒炎があたりを渦巻き、制御不能の黒炎が、全ての敵を燃やし尽くす。魚腹蔵羊自身も理性を失ってダメージを受ける。


 魚腹蔵羊は山東省の伝統的で有名な料理で、山東料理に属する。北方の水産物では鯉が最も新鮮な食材で、肉では羊肉が最も新鮮な食材であった。この料理は二つの新鮮な食材を組み合わせて作られ、互いに味を補い合い、この上なく美味しい料理に仕上がっている。

 この料理は、まず鯉を一匹、骨から肉を削ぎ、調味料を加えて少し漬けておく。次に羊肉、タケノコ、シイタケ等を米粒状に切りる。最後に豚の網油で具を詰めた解を包み、鍋に入れてさっと炒め、魚の腹の中に入れ火が通るまでグリルで焼く。唐辛子、キュウリを細切りにして魚の上に飾りつけ、料理の色を鮮やかにする。外はパリッとしていて中はやわらかく、深い味わいが尽きない。


天性の才

 魚腹蔵羊は狂暴化するとしばらく味覚を失い、それが悩みの種となっている。しかしある時、旅の途中で思いがけず、ある人と料理の腕比べをし、その料理を食べた時、不思議なことに、その料理が彼の味覚障害を緩和したことに気がついた。

 それ以来、魚腹蔵羊は新しい場所にやって来るたびに、その場所で一番高名な料理人と料理の腕比べをすることにした。最初は自分の味覚障害をなおすためにやっていただけだったが、次第にその腕比べ自体の面白さに魅了された。各地を巡る旅は、彼に様々なジャンルの相手から調理技術を学ぶ機会を与え、さらに各地の人々の心に触れることで、彼の元も明るくなっていった。

 彼は袖かい事にこだわらず、人と競う時も場所や、その身分にはこだわらない。噂では、彼が道端で誰かと、焼き物の腕比べをしていた際、彼が黒い炎を操り、火加減抜群の串焼きを作る様子を見た人もいるらしい⋯⋯


 「空桑に来てから、料理の腕比べの相手にたくさん出会った。しかも、かなりの実力者揃い。ライバルに出会えたようで、本当に愉快だぜ!

  以前から、魯肉飯の料理の腕が素晴らしいとは聞いたが、彼はレストランの店長をしていたので、すぐに彼と対決の約束をしたんだ。けど、彼はおれの意図を誤解して、おれと別の戦いが始まった⋯⋯しかし、この戦闘も非常に愉快だったよ。新しい友人もできたしな。だが、おれはやっぱり料理の腕比べをしたい⋯⋯次こそ、彼と料理で競い合いたいな。」



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