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龍井蝦仁・憶絵物語

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心動感銘・一

淡い霧がたち、そよ風が吹いて、夏が訪れる頃。

窓の外は生い茂った緑と小鳥たちに囲まれる。

◆主人公【女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)


龍井蝦仁

「淡い霧がたち、そよ風が吹いて、夏が訪れる頃。

窓の外は生い茂った緑と小鳥たちに囲まれます。」


【龍井蝦仁・心動感銘】

『この一品に込められた 深き愛情』

人間の心を見極め

銘茶で知己をもてなす

孤独な月のようだが

深い感情を心にしまっている


龍井蝦仁

「窓の外の景色は美しいですが、今やっていることを忘れてしまう程ではありません。」


窓の外から視線を戻した。


「龍井、先ほどのご老人はお礼の品物を届け、すぐに帰って行ったね。

広い園林別荘に私たち二人きりだなんて、寂しすぎるよね。」

「この別荘に並べられたたくさんの骨董品の中には、名品も少なくないから。

あの方は龍井を鑑定会に招待して個展を開くほどのコレクション好きなはず。

なのに、どうして屋敷の中に放置したままにするのかな……」


龍井蝦仁

「客人は主人のやり方に合わせるべきかと。

主人が何も言わないなら、私たちは聞くべきではないのでは?」


「ただ不思議に思っただけだよ。」

「それより、普段は袖の大きい伝統的な服装だよね。

急に中華風の正装になると、雰囲気が変わるね。」


龍井蝦仁

「……貴方を連れてきたのは、鑑定の腕を磨くためです。

無駄話をしている暇があるのなら、棚の書画をとってきてください。」


「はい、ただいま!」


書画を取りに行く途中、思わず考え込む……


龍井とは長い付き合いだ。

いつも通りの少し冷たい対応だけど、彼はどこか変わってきたような気もする。

たまにあれこれ理由をつけて呼びつけるし。


わざと声を低くして故意に強調したような話し方は、

感情を抑えて本音を隠しているように感じられた……

今回の外出の機会に、鑑定に同行して本音を聞いてみたい。


「もうすぐ夏なのに、

正装で部屋にいるのは暑くない?

私が扇子で涼しくしてあげようか?」


龍井蝦仁

「何ですか、急に。」


「ちょっと心配になっただけだよ。」


龍井蝦仁

「……普段対句(ついく)を作るときも、そのような対応力があると良いですね。」

「展覧会は明後日です。あらかじめ正装に慣れていた方が良い。

本番で不適切な服装や振る舞いで、失礼がないようにするために。」


「はいはい。私が扇で仰いでるから、絵の鑑賞を続けてて……あれ?

この絵……」


龍井蝦仁

「『肉は食べずとも、竹のないところには住めない。

肉を食べないと人は痩せていき、竹のないところに住むと、俗人になる』。」

「絶妙な詩ですね、東坡居士(とうばこじ)の『枯木竹石図』です。

後世の模写ですが、実物とよく似ており、雰囲気の再現も見事なもの。

蒐集する価値があります。けれど、少々物足りなさがありますね……」


「何が足りないの?」


龍井蝦仁

「もちろん、印ですよ。」


そう言って、龍井蝦仁は玉石の印鑑を取り出し、絵巻に押そうとした。


「龍井、待って⋯⋯!」


慌てて止めに入ったため、印鑑の朱肉(しゅにく)が袖についてしまう。


「あーあー、これで龍井の蒐集品になっちゃったよ。」


龍井蝦仁

「...... !」


「さっきまで見向きもしなったくせに。

一緒に来てよかった。お陰で、気が早い龍井を止めることができる。」

「これはここの主人の蒐集品だよ。どんなに気に入っても印を押したら駄目だよ。

今回は私の袖でよかったよ。私は身内だから、怒ったりしないし。」


龍井蝦仁

「『身内』とは何ですか⋯⋯変なこと言わないでください!」

「言葉の使い方を間違えるのは、詩家にとって、恥ずかしいことです。」


「えっ?

だって、龍井の傍で書画の整理を手伝ったり、お茶を入れたり、

扇で仰いだりしてるじゃない。」


龍井蝦仁

「ふん……それは違います。」

「そもそも、私は先生から許可をいただいております。

展覧会の協力をする代わりに、蒐集品から好きなものをいくつか貰って良いと。」


龍井蝦仁

「先生からいただいた蒐集品に印を押したら、何か不都合でも?」


「ごめん、余計なことを言ったみたいだ。お詫びになんでも言うこと聞くよ。」


龍井蝦仁

「では、庭園の温室で栽培されているツバキを、何本が採ってきてください。

花の生け方を教えます。この花瓶に飾りましょう。」


乾隆帝の時代から伝わってきた牡丹の花瓶を手に取り、思わずフフッと笑う。


「龍井の好みって、相変わらず……」


話が終わる前に、龍井蝦仁の視線がこちらへ向いた。

仕方なく言葉を飲み込み、苦笑して庭園へと向かう。


「龍井、採ってきたよ!」


龍井蝦仁

「ん……?花はどこでしょうか?」


「こんな爽やかで雅なツバキが目の前に立っているのが、あなたには見えない?」


龍井蝦仁は若干の戸惑いを見せるも、私の服にツバキの模様があるのを見て、

すぐに意味を理解した。


龍井蝦仁

「あなたという人は、羞恥心がないのでしょうか。また妙戯言を口にして。」


「冗談だよ!ツバキはね、背中に隠し持ってました。」


龍井蝦仁

「〇〇、花をこちらに。『鑑賞』という二文字の意味をよく見ていなさい。

並べるだけで工夫もせずに鑑賞しても、それは風雅を気取っているだけで、趣はありません。」


龍井蝦仁

「生け花は偶数ではなく、奇数です。

花の色を揃え、あまり多く入れすぎないこと。

生け方は、縦でも斜めでも構いませんが、上手に調和を取ってください。」


「龍井、枝を切るのはわかるけど、どうして私と花を見比べてるの?

何を見てるの?」


彼は視線を戻し、花を瓶に生け、形を整えた。


龍井蝦仁

「もちろん花を見ているのです。」


花を見てる?

そう言われて、瓶に生けた花を確認してみる。

すると瓶の花が、私の服にある花の模様と似た形で整えられている。


瓶のツバキと、胸元のツバキの模様を指して、彼をからかってみたくなった。


「さっき龍井が見ていた花は、そっちの花?……それともこっちの花?」


龍井蝦仁は湯飲みを手に取り、一口飲む。

すると、すぐにむせて咳をし、僅かに動揺した表情を浮かべる。


龍井蝦仁

「……ご想像にお任せします。」



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タイトル・二

あらすじ(タイトルの下の文)

◆主人公【男性/女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)





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タイトル・三

あらすじ(タイトルの下の文)

◆主人公【男性/女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)





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