Gamerch
食物語攻略wiki

蟹釀橙・憶絵物語

最終更新日時 :
1人が閲覧中
作成者: ユーザー
最終更新者: ユーザー

銀河の旅・一

言葉にできない情熱が、彼の心を突き動かす。

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

正午にムクゲの花が一面に咲き誇る花畑の近くまで来た僕は、持参した弁当箱を石のテーブルに置いた。本日、発明家が弄っている絡繰機械は、金属製のように見える。どこかで見たことあるような気もするが、はっきりしない。

彼がようやく道具を置いたので、僕は彼に声をかけた――


「橙!」


蟹釀橙

「○○、来たか」


「味覚関係の部品をアップグレードして、色々な味が楽しめるようになったと聞いたよ。だから、お菓子と簡単な食事を作ってみたんだ」


蟹釀橙はお礼を言い、手についた機械油を拭きとってテーブルに着いた。

丁寧にお菓子をひとつ手に取って、機械の部品でも見ているかのようにじっくり観察した。


蟹釀橙

「『紅色の菓子』。赤は情熱の色と資料に書いていた。もし、これを食べたら、私は『情熱』を感じることができるのか?」


「情熱? これは三次元のお菓子だよ。アニメとかの輝いてるお菓子と違うから、食べてもドキドキしないかと……」

「あ、わかった。あなたは『情熱』について研究してるんだね?」


蟹釀橙

「そうだ。人間は情熱に溢れた生き物だと聞いた。

 興味が湧き、その研究方法を見つけるために資料を読んだ」

「本にはレースをすると情熱が沸くと書いてあった。

 だから『非命』をバイクに改造して、今度開催されるレースに参加することにした」

「主催者からチケットをもらったんだ。見に来ないか?」


「うん、僕も行っていいか聞こうと思ってた……試合では、頑張って応援するよ!」

「じゃあ……さっきヤスリをかけてたのは非命? どうりで見覚えがあると思った」


蟹釀橙

「ああ。今の改造進捗は56%だ。あとエンジンと塗装が残っているが、今日中に完成できる」


「手伝うよ。絡繰兎が手伝ってるかもしれないけど、人手は多いほうが早く終わるよね」


蟹釀橙は頷いた。そして食器を並べて、糖醋里脊を彼の前に並べる。

前にこの料理を作ったとき気に入ってくれたようなので、もう一度作ってみた。


「じゃあ、決まりだね。ひとまずご飯にしようか? 冷めたら不味くなるしね」




「よーし、できた!」


改造に半日の時間を要して『非命』は新しい姿になった。

夕日に照らされて、ピカピカ輝く車体が淡い金色に染まり、銀色の排気管もキラキラと光っている。


蟹釀橙

「ふむ、改造部分はこれで終わりだ。協力に感謝する」


「気にしないで。僕は部品のやすりかけを手伝っただけだからね」


蟹釀橙

「それだけじゃない、君のお陰で様々な発想が生まれた」

「汗を掻いてるな、拭いた方がいい。日が暮れると気温が下がって、風邪を引きやすくなる」


蟹釀橙は、懐からハンカチを取り出して渡してくれた。


「ありがとう。この絡繰兎の柄、よくできてるね。自分で作ったの?」


蟹釀橙

「新しく発明した絡繰で織った」

「嬉しそうだな。気に入ったのか? だったらよかった、実は最初から君にプレゼントするつもりだった」

「……」

「あとはもうひとつ、大切なことが残っている――」

「こっちにきてくれ、ヘルメットのサイズを測るから」


「僕にもヘルメット用意してくれたの?

 もしかして……ふたりでバイクレース参加したいとか?」


わざと冗談っぽく質問した。彼は頭を横に振り、非命の絡繰を動かすと、後ろに格好いいシートが飛び出した。


蟹釀橙

「これは、レース用じゃない」

「さっき君が道具を取りに行ったとき、君専用のシートを作った」

「これからは君を非命に乗せてドライブできる。

 星々の間を駆け抜け、木星と火星の春を見ることができる」

「マルチ機能のBBQテーブルも追加しようか? 君は、食べ物を摂取しなければならない人間だ。遠出するとお腹が空くだろう」


「……!?」


蟹釀橙

「BBQは嫌いか?

 人間にとってあれは確かに有害物質が多い。ならばマルチ機能の蒸鍋はどうだ?」


「そういう問題じゃなくて……」


真剣に語る蟹釀橙に、僕は苦笑して、彼の肩についた金属の塵を払う。

そして、乱れていた前髪を整えてあげた――


「ありがとう、発明家さん。でも……優しすぎるよ」


▷ページトップへ

タイトル・二

あらすじ(タイトルの下の文)

◆主人公【男性/女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)


【】

『』

衣装紹介時の文



▷ページトップへ

タイトル・三

あらすじ(タイトルの下の文)

◆主人公【男性/女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)





▷ページトップへ


▷一覧へ戻る

コメント (蟹釀橙・憶絵物語)
  • 総コメント数0
この記事を作った人
やり込み度

Wikiにゲームが紐づいていません

編集者紹介

未登録

新着スレッド(食物語攻略wiki)
注目記事
ページトップへ