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正定八大碗・梅影探踪

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作成者: shkm_nn
最終更新者: 皮蛋納豆丼

ステージかんざし泥棒
物語陶芸の勝負
物語8つの料理
  お楽しみに

かんざし泥棒

正定八大碗が毎日頭につけているかんざしが見当たらない。誰が持ち去ったのか――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

「どうしたの?なんだか不機嫌そうだけど、何かあったの?」


正定八大碗

「おれが昼寝している間に、誰かがこっそりおれの頭からかんざしを持ち去ったんだ。

 一体誰の仕業なのかと考えていてな。」


「持ち去った?でもかんざしなら、ちゃんと髪に挿さってるけど?」


正定八大碗

「これは秘密なんだが、おれは同じかんざしをいくつも作って、毎日取り替えているんだ。どれも同じように見えるだろうが、おれにはひとつひとつを見分けることができる。」


「さすがだね。細かいところまでこだわってるんだ。」

「でも、話を聞いてたら、だいたい目星がついたよ。」

「行こう。「かんざし泥棒」のところに。」


餐庁に来てみると、麺を食べている老人がいた。その手に持っていたのは他でもない、八大碗が毎日身につけている「簪」だった。


「やっぱり……重陽糕だったんだね!」


正定八大碗

「おれのかんざし!返せ!」


戦闘

VS 重陽糕


重陽糕

「まったく最近の若いもんは!ただの箸だろう!大騒ぎするほどのものか!」


正定八大碗

「これは食事に使うものじゃないんだ。箸のように見えるが、おれが作ったかんざしなんだよ。」


重陽糕

「かんざし?それは気づかなかったな……実は外で麺を買った時に、箸をもらい忘れてしまってな。ちょうどおまえの髪に2本挿さっているのを見かけて拝借したというわけなんだ。」

「返すよ。つるつるしていて麺も持ち上げられない。やけに使いにくい箸だ。」


「はぁ、だから箸じゃないんだってば……何か違うって気づかなかったの?」


重陽糕

「どれどれ……きめ細かな材質で、音も澄んでいる。彫刻も施されているが、ほほぉ、とても精巧だ。確かに普通の箸よりもずっと美しい。きっと値の張る代物なのだろう。」

「わっはっは、ということは、おれはお宝を拾ったということか?」


正定八大碗

「爺さん、かなりの目利きだな。それほど気に入ったのなら、くれてやるよ。」

「だが、次はメシ用に使うなよ。」


八大碗が布を取り出し、丁寧にかんざしを磨いていくと、新品同様の輝きが蘇った。


正定八大碗

「これはこういう風に使うんだ……髪に挿してやるから少し頭を下げてくれ。」

「できたぞ。ほら、鏡を見ろよ……どうだ?嘘じゃなかったろ?これは本当にかんざしなんだよ。」


重陽糕

「おお、素晴らしいではないか!こいつはもうおれのかんざしだ!

 おまえの気が変わってしまわんうちに、お先に失礼するぞ!わっはっは!」


「重陽糕の幸せそうな後ろ姿を見ていると、何故だか羨ましく思えてきた……」


正定八大碗

「ひょっとしてあんたも、おれの手作りの髪飾りが欲しいのか?」


「こんな綺麗なものを拒む人なんていないと思うよ。」


正定八大碗

「わかった。だが、あんたにいい加減なものを贈るわけにはいかないから、どんな素材を使うかじっくり考えさせてくれ。」



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陶芸の勝負

正定八大碗が陶芸大会を開催。勝者の報酬は何だろう——

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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正定八大碗

「お前たちがおれのもとで陶芸を学び始めてから、しばらく経ったな。そろそろ学習の成果を見せてもらおうか。」

正定八大碗

「今日の陶芸コンテストでは皆に本気を出してもらう。優勝者には、おれが心を込めて準備した賞品を贈ろう。」

湯円

「うーん⋯何を作りましょうか⋯⋯」

混湯酒醸元宵

「ぼくは湯円を作るぞ!」

糖葫芦

「わあ!賞品があるんだ!えへへ、だったら頑張るぞ!」

臭桂魚

「わかさまの湯呑みが割れちゃったから……桂(けい)が湯呑みを作ってあげたら、喜んでくれるでしようか……」

「喜ぶに決まってるよ!やあ、陶芸コンテストを開くって聞いて覗きにきたよ。秘密の賞品もあるんだって?」

正定八大碗

「ちょうどいいところに来てくれたな。今日はあんたに、おれと一緒に審査員として参加してほしいんだが。」

「うん、いいよ。みんながどんな面白いものを作るのか楽しみだな。」


ナレーション

子供たちはしばらく励んだ末、次々と出品作を完成させていった。湯呑みや小皿、おもちゃ、いびつだが可愛い小人などもある……


正定八大碗

「皆、見事に唯一無二の作品を完成させたな。」

正定八大碗

「若、どうだ?誰の作品が一番だと思う?」


【選択肢】

・みんな最高の出来だよ

・それより賞品が何なのか気になるな

選択肢

みんな最高の出来だよ



それより賞品が何なのか気になるな

選択肢

「それより賞品が何なのか気になるな。」


正定八大碗

「まだ秘密だが、珍しくて良いものさ。」

「なるほどね。みんな頑張ったから、全員が優勝だと思うよ。」


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ナレーション

八大碗は作品ひとつひとつを丁寧に見ながら、焼成する時の温度管理や成形する時の指の力加減など、それぞれの課題点を端的に指摘していった。特に重要な点を説明する時は、実際にお手本も見せてくれた。

ナレーション

空桑の子供たちはその説明を熱心に聞いていた。みんなコンテストのことなど忘れ去り、公開レッスンの場と化していた。

正定八大碗

「さてと。皆の作品には、まだまだ大小いろんな課題点もあるな。だが同時に、皆の成長も見えた。」

正定八大碗

「皆の努力は賞賛に値する。今日のコンテストは、全員が優勝だ。」

正定八大碗

「これはおれが心を込めて準備した賞品だ。一人一つずつだぞ。誰が最初に完成させられるかな?ハハ、しばらくはこれで遊んでいられるだろう。」

湯円

「何ですかこのパズル……難しそう……」

混湯酒釀元宵

「わあ、これって七巧図(しちこうず)かな⋯⋯あれ?8ピースあるよ⋯⋯」

糖葫芦

「何これ?変なの〜!面白いのかな?」

正定八大碗

「これはおれが発明した「八巧図」だ。お前たちは賢いから、難易度を上げてみたんだ。」

正定八大碗

「そんなに浮かない顔をするな。頭を使うオモチャで遊べば、思考力と実践力が養われる。陶芸にだって役に立つんだぞ。」

「すごく独特な賞品だね。」


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8つの料理

正定八大碗が余洋に料理を習う。いったいどんな料理を作るのか――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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正定八大碗

「おいしそうな匂いだな。余さん、何を作っているんだ?」


魚腹蔵羊

「ああ、新鮮な牛肉が手に入ってな。今夜は腹いっぱい肉を食わせてやるぜ。」


正定八大碗

「牛肉の塊がちょうど8つか。素晴らしいな!」


魚腹蔵羊

「ハハッ、ここまでバラバラに切りさばけるのは鬼城以外にいないぜ!」


正定八大碗

「ああ、彼だったのか。さすがはおれと義兄弟の契りを交わした相手だ。それにしても、目も腹も楽しませてくれそうな牛肉だな。」

「ときに、余さん。あんたは各地を巡って、大勢の人たちと料理の腕を競い合っているそうだな。おれに何か特別な料理を教えてくれないか?ここのところ弟子がかなり成長してきていてな。褒美として、料理を振舞ってあげたいんだ。」


魚腹蔵羊

「なるほど、〇〇のためか。もちろん構わないぜ!よし、さっそく始めるか!」


「わあ、いい匂い。今夜のメニューは何……えっ、八大碗?どうしてここにいるの?」


正定八大碗

「それはおれのセリフさ。なぜここに来たんだ?」


「ちょうど暇だったから、余洋の手伝いをしようと思って。八大碗も同じ?」


魚腹蔵羊

「こいつはおれに料理を習いに来たんだよ。誰かにサプライズしてやりたいらしい。」


「手工芸以外のことにも興味があったんだね……」


正定八大碗

「ダメか?とにかく、まだ食事の時間じゃない。あんたは外で座っていてくれ。」


【選択肢】

・2人が何を作っているのか知りたい

・はいはい、外で待ってるよ

選択肢

2人が何を作っているのか知りたい

正定八大碗

「知りたいのか?それなら、待ちながら予想しててくれ。」

「何も思い浮かばなくても大丈夫だ。多分、あと88分くらい待ってくれたら答えは出る。」


はいはい、外で待ってるよ

正定八大碗

「料理も「手工芸」のうちだ。「手工芸」を守る幻境の主としては、料理の腕も確かじゃないといけないしな。」


「そういうことなら作品を楽しみにしてるよ。」


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「あの……お腹が空いたんだけど、いつになったらご飯が食べられるの?」


正定八大碗

「もう少し待ってくれ。あと数分で8時になる。」


「うん、もう少しだけ我慢するよ……」


正定八大碗

「お待たせ。料理が出来上がったぞ。こっちは牛肉団子、そっちは牛肉の煮込み、あっちは牛肉の醤油煮込み……」

「牛肉で8品の料理を作った。お腹いっぱい食べてくれ!」


「ありがとう。こんなに豪勢な牛肉料理は初めてだよ。美味しくいただくね。」




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