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雉羹・梅影探踪

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作成者: 皮蛋納豆丼
最終更新者: 皮蛋納豆丼

物語料理の味わい
触れ合いやさしい心
ステージ思い出の集合写真
  お楽しみに

物語 料理の味わい

雉羹の手紙によると最近新しい料理や点心を覚えたので、食べに来てもらいたいという――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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雉羹から招待状を受取り、空桑餐庁へ行った――彼が最近新しく習った料理とお菓子を披露してくれるという。


雉羹

「若様、ご賞味ください。」


「いい匂だね。ありがとう!」


お菓子を頬張ると、すぐに口いっぱいに美味しさが広がった。


しかし、咀嚼しているうち、違和感も感じた。些細なことだけど……正直に話すべきか、それとも彼を褒め、自信をつけさせるべきか。


【選択肢】

・もうすこし改善が必要だと思うよ

・本当に美味しかった

・……

選択肢

もうすこし改善が必要だと思うよ

雉羹

「若――」


気のせいだろうか。言うと、彼の緊張した表情が急に緩んだ気がした。


雉羹

「さっき調理中、私も何かが足りないと気づいたんです。若様、ぜひ教えてください。」


本当に美味しかった

雉羹

「まさか。若様は優しい。私が落ち込まないよう、そう言ったのでしょう?」

「私はこの料理を最近覚えたばかりで、きっと改善すべきところがまだまだあります。もし何か問題点があったら、はっきりとおっしゃってください。」


……

雉羹

「若様……?私はこの料理を最近覚えたばかりで、きっと改善すべき点がまだまだあります。もし何か問題点があったら、はっきりとおっしゃってください。」



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彼は真剣にこちらを見ている。


「そうか……じゃあちょっと申し訳ないけど、改善点を挙げるなら……」



雉羹

「なるほど!勉強になりました。」

「空桑に来る前は、非常に珍しい食材を探しまわって料理を作っていましたが、今は簡単な食材でもおいしい料理ができることがわかったんです。」

「さきほどのアドバイスに沿って、もう少し練習してみますね……そしたらまた、味見していただけませんか?」


「はい、勿論やります!」






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触れ合い やさしい心

私と雉羹の当番が終わった。料理を倉庫へ運ぼうとすると、彼の咳が止まらなくなった。まさか病気か――


◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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「この料理を倉庫に持って行けば、今日の仕事は終わりだよ!」


雉羹

「うむ。」


「……あれ、顔色がよくないね。どこか具合が悪いの?」


雉羹

「安心してください、私は大丈夫……」

「ゴホン、ゴホン、ゴホン……!」


言葉の途中で、雉羹の咳がとまらなくなった。彼の額を触ると、すごく熱い。


「雉羹、熱があるんじゃないの。ダメだよ、焦先生に見てもらわないと!」


雉羹は餃子の薬を飲むと、ぐっすりと眠った。

彼が眠るベッドのそばの椅子に腰を下ろすと、ドアの外から、小さな顔がおそるおそる覗いていた――


湯円

「若様……雉羹お兄ちゃん、大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ。ちゃんと看病するから心配しないで。」


湯円

「湯円……雉羹お兄ちゃんにお礼を言いに来たんです……それから、ごめんなさい……」

「昨日、元宵のお人形をうっかり水の中に落としてしまって、悲しくて泣いていたんです。そしたら雉羹お兄ちゃんが取ってきてくれて。きっとあの時、体を冷やしてしまったんでしょう……」

「わたし……ずっと雉羹お兄ちゃんが怖かったんです。全然笑わないから……すごく怖そうに見えて……」

「でも今わかりました。雉羹お兄ちゃん、すごく心の温かい人です……」

「こ、これ、湯円が作ったカードです。雉羹お兄ちゃんに、1日も早く治って貰いたくて!」


湯円はカードをそっと机の上に置き、音を立てないよう、ゆっくりその場を離れていった。それからどれくらい経ったか、雉羹がようやく目を覚まし、こちらを見た――


雉羹

「……!」

「……私、どれくらい寝ていたんですか?!」



体の任意の位置に触れる

触れ合い

頭に触れる(おでこを触る)

雉羹

「若……若様……?」


「よかった、少しよくなったみたい。さっきは焼きごてみたいに額が熱々だったよ!」


体に触れる(布団をかけなおしてあげる)

雉羹

「……!」


「うーん、脈は大分よくなったようだね――雉羹、気分はどう?」


雉羹

「大分楽になりました。」



手に触れる(脈をとってあげる)

雉羹

「若様、私――」


肌寒い夜風が部屋に吹き込んで来た。起き上がった雉羹をベットに戻し、布団をかけなおしてあげる。


「ちゃんと横になって、また冷えてしまうよ。」



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雉羹

「ありがとうございます。ただ……ゴホッ!」


「はぁ……とにかく、ゆっくり休んで!」

「そうだ、これは湯円がくれたカードだよ。早く元気になって欲しいって。

 あと、昨日人形を取り戻してくれたこと、すごく感謝してるって――」


雉羹

「あれは……大したことじゃありません。」


「それから、君は心の温かい人だって言ってたよ。」


雉羹

「……」


「確かに、そう思うよ。」


彼は何か言いたげにこちらを見たが、結局何も言わなかった。まだ少し青ざめた顔に、やや赤みが差した。



今夜は月も星もまばらだ。部屋を立ち去るとき、雉羹が何かをつぶやいたのには、まったく気づけなかった――


雉羹

「いいえ、本当に優しいのは、若様のほうですよ。」

「そうでなければ、私は自分が後悔するようなことをしていたかもしれません……」




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ステージ 思い出の集合写真

空桑の裏庭の樹が花をつけた。花見に来たみんなは、記念に集合写真を撮ることにした。ところがその時――

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)



春巻

「若様、見てください、裏庭の花が全部咲いていますよ!」


えび餃子

「わあ~インスプレーション湧いちゃうな~!おっ、この花に捧げる歌を思いついちゃった♪」


パシャリ

振返ってみると、臘八粥がカメラを挙げ、満面の笑みで僕たちを眺めていた。


臘八粥

「いいぞ!とても自然だ。特に〇〇の笑顔!今週の『空桑粥報』トップ記事で、空桑の花が満開なことを伝えよう!」

「なぁ、ニュース用の写真は撮り終えたことだし、この機会に家族写真をもう何枚か撮らないか?」


「いいね、もっと人を呼んで!」


突然、どこから伸びてきたかわからない1本の長い触手が、臘八粥のカメラを奪った――1匹の麺玉だ。そのまま、遠くへ逃げて行く!


臘八粥

「おい!拙者のカメラ、返せ!まだ新品なんだぞ!」


その時、黒い人影が花の後ろからひょいと現れ、カメラを取った悪戯者に襲いかかった――まるで稲妻のように俊敏な動きで。


雉羹

「無礼者!」


戦闘

VS 麺玉×4


雉羹

「はい、どうぞ。」


臘八粥

「雉羹さん、すごい!ありがとな!

 またニュースが1つ増えたぞ――タイトルは「人助けが好きなイケメン」だ!」


雉羹

「大したことじゃありません、気にしないでください。」

「若様、それではこれにて、失礼します。」


「待って。頭に花びらが何枚かついている。」


雉羹

「……!」


彼の頭上の花びらを払ってあげた。さっきカメラを取り戻した時についたものだろう。新鮮で柔らかい。


「ちょっと待って、一緒に写真を撮ろう!」


雉羹

「しかし……!」


臘八粥

「ねえ、雉羹さん!そんなに恥ずかしがらないで。みんな家族じゃないか。若様と写真を撮ったこと、あるよな!」


雉羹

「……分かりました、一緒に撮りましょう。」


えび餃子

「よかった~!そうだ、他に誰が空桑にいるか見てくるね。また「家族写真:美花爛漫バージョン」が撮れるかも♪」


春巻

「すばらしい景色ですから!素敵な記念を残さないと!」


春巻とえび餃子は手をつないで立ち上がった。臘八粥はカメラを取り、ファインダーをこちらへ向けた。


臘八粥

「へへッ!じっとしててもあれだし、まずは若様と雉羹さんのツーショットを撮ろう!」


雉羹

「……」



数日後、臘八粥から完成した写真を受け取った。


咲き乱れる花の木の下で、共に立っている雉羹。彼の眼は少し不自然に前を向いているが、口角はわりと自然に上がっていた――


まさに、花びらのような柔らかな微笑みだった。




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