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召喚

若:食魂は、数千の流れ星のように万象陣を通して……各々の感情に従って、あるべき場所へと戻ったのかな……

鵠羹:若、万象陣の『万象』は何を指していると思います?

若:両儀不離(りょうぎふり)、森羅万象(しんらばんしょう)を生ず。三教之境(さんきょうのさかい)、百法之源(ひゃっぽうのみなもと)となす。

若:……!

若:鵠羹、それってもしかして……

鵠羹:魂芯を灯して、符に万象を描いてみましょう。そうしたら、若が気にかけている人が光の中に現れますよ……

若:わかった、試してみるね。


荘園

鵠羹:若、壊れてしまった荘園の砕石と瓦を掃除しました。今から使えますよ。

鵠羹:ただ、饕餮に破壊された建築物を修繕するために、九重天にたくさんのお金をお借りしました。合計金額は――

(回想)

北京ダック:鴨一、すぐに小麦に水をあげろ! 鴨二、さっさと白菜に肥料をやるのだ!

北京ダック:あれ? 愛卿はどうして朕をそんなに見つめている? 朕……朕は、サボっていないぞ。あそこの土地を耕させてくれ!

鍋包肉:若、ニラを雑草と間違って抜かないように気をつけ…… ん? 馬鹿にするつもりはありませんよ、あくまで念の為の注意です。

揚州炒飯:若様、このハンカチを使ってください。

揚州炒飯:ああっ! 指が触れてしまいましたね…… 申し訳ありません、わざとではありません……

佛跳牆:美人、お疲れになりましたか? では……わたしの肩にもたれて、少しお休みになったら如何です?


『春和景明』――あたたかな風が心地良い。

(回想終わり)

鵠羹:若……若? 私の話を聞いていますか?

鵠羹:あなたは……相変わらず、悲しそうな顔をしていますね…… 親友と別れる辛さは、そうそう癒えることはないでしょう。あなたの気持ちは、私にもよくわかりますよ……

若:ありがとう、鵠羹。私はもう大丈夫! 悲しくて何もできなくなるなんて、そんなの私のキャラじゃない!

若:これからは、もっともっと頑張るから!

鵠羹:若? あなたは――

若:そうだよ。借金の返済も、一つの要因だね!

若:もう一つは、壊れた建物を一日でも早く直したくてさ。だって、そうしたら――


そうすれば――

彼らが戻ってきたとき、空桑は元通りになれるからね。


金秋願林

 餐庁に足を踏み入れた途端、地面のまだら模様が目に入った。よく見ると細かいナッツの殻が散らばっていて……

若:――!!

鵠羹:あ……

若:誰? 掃除したばかりなのに、もう汚してっ!

片児川:もぐ、もぐもぐ……プププッ! ププッ! もぐもぐ……プップッ!

若:片児川、ナッツの殻はゴミ箱に捨ててもらえない?

若:ちょっと待って。片児川――このナッツ、どこから持ってきたの?

片児川:戸棚の中で見つけた。どうした? このナッツ……食べたらダメなのか?! 食感はサクサクだし、悪くない味だ!

若:それは私が金秋願林で集めてきたナッツなのに……それを一人で食べちゃうなんてっ! もう、半分以上食べちゃってるし!

片児川:なんだよ、ナッツ食ったくらいでさぁ? なにをそんなに驚いているんだ? ケチケチすんな!

鵠羹:片児川、あなたは誤解してますよ。

鵠羹:この金秋願林のナッツは普通のナッツとは違います。そのナッツは林で太陽と月のエキスを吸収しているため、食魂が食べると、魂力が大幅に高まります。

鵠羹:けれど、妖怪が林を守っているので、ナッツを集めるのはとても危険なんですよ。

鵠羹:若は、一生懸命集めたナッツをみんなで食べようと思っていました。それなのに、あなたは一人で半分ちかく食べてしまったから……

片児川:そ……そうだったのか……

片児川:だったら! ボク・片児川は、君のナッツをタダで食べたりはしないぞ!

片児川:今から君と共に金秋願林へ行って、妖怪と勝負しよう。それで、あっという間にナッツを山のように持ち帰ってやるからな――


屋敷

鵠羹:若、食魂が次々と空桑に帰ってきていますよ。そろそろ裏庭の部屋を片付けて、住めるようにしましょう。

春巻:若様~! 鵠羹兄さん!

青団子:部屋を片付けるの? 青団と春巻も手伝わせて!


青団子:む~! あの饕餮は本当に悪いやつだよね。ここをこんなに荒らしちゃって!

春巻:コホン、コホン! 戸棚の下、埃がひどいよ――

青団子:あ、絵が落ちてる……? 色が塗りかけだ―― これは青団、これは春巻、この人は……小旦那さまです!

青団子:どうしてかわからないけど、青団はこの絵を見ると、心があったかくなる感じがします。ああ、胸がいっぱいになってきました……

春巻:ふふっ、ねぇ青団。ここを早く片付けて、残りの色をつけようよ。それで……出来上がった絵を、若様に差し上げましょう!

青団子:うんうん~♪


鵠羹:おや? 若、あの絵は青団子と春巻が描いた絵なのですか?

鵠羹:この偶然は、なんともあたたかいですね。そう思いませんか?


転兎為福

双皮ミルク:うわわわわっ! 大変だ、大変だーっ!!

若:双皮ミルク、どうしたの? 服が……破れてるけど何かあったの?

双皮ミルク:はぁ……

双皮ミルク:今日は天気が良かったから、ぼく、裏山に牛を放牧しに行ったんだ。草が生い茂ってる場所があって、そこで大顔と尾短は楽しそうに踊って――

若:関係ない話は、あとでね!

双皮ミルク:うんうん! 焦らないで聞いてね…… そのときね、突然兎の群れが現れてさ、ぼくたちを取り囲んだんだ。

春巻:兎ですか? わたし、兎、大好きです! 毛がふわふわして柔らかくって、雪玉みたいで、とてもかわいいですよね!

双皮ミルク:ち、違うよー! あそこの兎たちはみんな背が高くてすっごく丈夫で、山賊の格好で凄みを利かせて「この山は自分たちのものだ」って言ってたよ――

双皮ミルク::ぼくは兎たちが肉饅頭を蒸らしてる、知らないキャンプに連れて行かれてさ。んー、あの肉饅頭、すっごくいいにおいでおいしそうで、よだれが出そう…… あっ! よ……関係ない話しないんだったね!

双皮ミルク:ぼく、それで急に昔見た映画を思い出したんだけどね。山賊たちは何か合図を受けてるのかな? って。だから大声で叫んだんだ! 『天王 地の虎を制す、宝塔 河妖を鎮む』と――

双皮ミルク:喋り終わったばかりなのに、彼らの首領に蹴られちゃってさ。山腹から落とされたんだ! まだお尻が痛くて辛いんだけどさ、そんなぼくを大顔が笑ったんだよ! うぅぅぅぅっ……

春巻:あれ? 若様、どこに行くのですか?

若:ん? その暴れん坊な山賊の『友達』に会いに行くんだよ…… この空桑で何を企んでいるのか突き止めないとね!


異域探索

鵠羹:若、管理司から万象陣の点検が完了したとの連絡がありました。今後、私たちは人間界だけではなく、他界にも移動ができるようになりました。

若:よかった。これで私たちは他界から、役に立つ資源を入手できるね。ちょうど、お父様の友達が天工石を欲しがってる……

春巻:若様、若様、広寒宮や桃花源のようなところへ行きますか?

若:その――

鶏茸金絲筍:広寒宮に生息する月兎絨は服を作るのに最適だろ。だから○○、言ってる意味、わかるよな?

カ仔煎:○○、ほかの町へ行きますか? そこには海があれば、魚を一匹持ってきてくれませんか? 海の魚を見たいです! ハハッ!

若:みんな……

若:しょうがないなぁ。まぁ、私はあなたたちの若だからね? 安心していいよ、お土産を持ち帰るから!

春巻:……。

カ仔煎:春巻、いきなり黙ってどうしました? ふむふむ! 異国の花を若様に探して欲しいとか?

春巻:いえいえ。考えごとをしていただけですよ。若様は、毎日空桑の事務でお忙しいので…… 異域探索はわたしたちが行った方がいいと思います!

春巻:それに、そうすればわたしはこの目で桃花源の桃花を見ることができます! そのときはきれいな花輪を作って、若様に贈りますね~!

カ仔煎:ハハッ! 春巻ちゃん、それ、悪くないね。俺も賛成です! 異国の海を想像するだけで興奮してきましたよ!

カ仔煎:○○、おいしい海鮮を持って帰って、面白いお土産話にも期待してくださいね!

鶏茸金絲筍:それ、いいな! 俺様は服の生地を選んでくるぜ! よし、○○。お前は空桑にいて、事務作業を終わらせておけよ!

鶏茸金絲筍:俺様も……ゴホン、お土産を持って帰るからな!


新人研修

双皮ミルク:みんなを農場に集めてどうしたの? そのうえ静かにしてって……どうしてしゃべっちゃダメなの? ぼ、ぼ、ぼく、もう我慢できないよ!

若:さっきからあなたがずっと独りで喋ってるからだよ。ちょっとだけ我慢しててくれないかな?

驢打滾:よっ! 舞台まで建てて、もしかして演劇や映画の鑑賞とかするのか? それだったらいいな!

春巻:シッ! 驢打滾兄さん、静かにしてください。誰かが来ましたよ!

 このとき舞台の上に、見覚えのある人影が見えた。それは鵠羹だった……

鵠羹:お待たせしました、私は鵠羹です。空桑管理司に頼まれました。復帰した食魂をここへ呼んだのは、演習を行うためです。

食魂たち:演習?

鵠羹:この土地を守り、別れた親友を呼び戻すため、今後危ない戦闘に直面し、想像できないほど恐ろしい敵に遭遇するでしょう――

青団子:青団は怖がりません! 青団は勇敢な子です、必ず全力を尽くしてみんなを守ります!

食魂たち:私たちも恐れません!

鵠羹:皆が勇敢で恐れないことを知っています―― 大切な人に心配をかけたくないでしょう?

青団子:そうですね! 青団のことで、小旦那さまに心配かけたくないのです……

鵠羹:今回の演習で、皆さんが遭遇した敵とチームメンバーは、すべて管理司が魔法術で作り出した幻影です。

鵠羹:戦闘で得た経験を活かし、様々な敵に遭遇したら、どうしたら勝利をおさめることができるかを考えなければいけません。その上で、己を守るのです。


若:鵠羹、さっきの舞台で、あなたの姿はまるで別人のようですね。

鵠羹:変ですか? そのように言われますと、正直、少し恥ずかしいですね……

若:違うよ。私は「カッコいい」って言いたいんだよ!

鵠羹:そうですか……

鵠羹:はい。それでは若、今回の演習、真剣に取り組みましょう――


千客万来

若:最近、空桑に食事をしに来るお客様は前より減ったよね。空桑が混乱している間に、宴仙壇にお客を奪われちゃったかな。

若:何とかしてお客を呼び戻さないといけないよね。

担仔麺:普段、わたしは商売するとき、大きな声で人の目を引きます。良かったら、わたしたちも今から客寄せしてみませんか?

鵠羹:客寄せ……目を引く……そうですね! 今は人の目を引くことが大切です……

鵠羹:若も仰ったように、空桑がこのような状況になったのは、料理の味とは関係ありません。先日危機に見舞われたため、休業せざるを得ませんでした。

鵠羹:そのせいで、お客様は新たに開業した宴仙壇に流れてしまったのでしょう。

鵠羹:そこで、お客様にチラシを配ったらどうでしょうか。

鵠羹:常連客に空桑餐庁が営業再開したこと、今後、より良いサービスを提供していくことを伝えるのです。そうすれば常連客も『奪還』でき、新たなお客様も獲得できるかもしれません。

若:それは良い考えだね。ちょうどオフィスにあるパソコンとプリンターが使えるから、自分たちでチラシを作ろうか。

若:ふふんっ! 新時代の若者だから、パソコンの使い方くらいわかるんだからね!

若:でも、空桑が美食の聖地の名声を保って名を馳せるには、チラシを配るだけでは足りない……

若:料理の『色、香り、味、意味、形、栄養』を高めるのが最も重要なことだよね。

若:ですから、これからは皆で一緒に頑張りましょう――

鵠羹:はい、若!


宴会

鵠羹:若、これは先日の餐庁での売り上げです。ご確認してください。

若:鵠羹、ありがとう。確認するね……

若:あ、餐庁の売り上げ、元に戻ったみたいだね。これで、前やっていた業務も再開できそう。

鵠羹:若、それはなんでしょう――

陸吾:にゃ? 若、もしかしてあれ……かにゃ?

若:うん。宴を受注しようと思って。陸吾にも手伝ってもらいたいな!

陸吾:わし……わしは断るんだにゃ!

陸吾:あのお客さんたち怖いですにゃ! わしを見かけたら、毎回わしのお尻……臀部を揉みまくるにゃ! わしの頭を撫でて、わしのことをぜんぜん尊敬しないにゃ!

陸吾:一ヶ月分の干し魚を報酬としてくれると約束がなければ…… ゴホン! とにかくどんなに頼まれても、手伝わないにゃ!

鵠羹:もし陸吾が嫌でしたら、私が手伝いますよ。

若:うーん、翼を広げて町を飛んだら目立つよね。やっぱり陸吾に手伝ってもらおう!

陸吾:にゃにゃにゃ? そんなばかなことがあるか。わしは目立たないってことにゃ?

陸吾:○○、その三本指はなんにゃ?

陸吾:な、なんにゃって? さ、三ヶ月分の干し魚……?!

陸吾:……。

陸吾:ゴホン! それじゃ摯ちゃんに免じて、手伝ってやるにゃ!


困難ステージ

若:最近、福州へ行きたいです。そして前に行ったことがある所にも。もう一度行ってみたいです。

佛跳牆:本当ですか?

佛跳牆:フッ。先日の福州では、若としっかり周遊できず、とても残念でしたよね。

佛跳牆:それでは、今度はわたしたちが……

鶏茸金絲筍:何だって? 俺様も同行するぞ! 兄貴と二人きりで行かせるのは不安だ! も、もしお前が兄貴に悪いことをしたらどうしていいかわからない!

鶏茸金絲筍:す、すぐに荷物を片付けて来る――兄さんも一緒に行こう!

若:そういうこと言うんだ。だったら毎朝、僕を起こしにくる、お兄さんをどうにかしてほしいな!

若:それと、私の話を聞いてくれないかな……

若:今回は旅行に行く訳じゃない。易牙と宴仙壇の手がかりを掴むための調査だよ。前回は、皆と再会することばかり考えていて、忘れてたんだ……

若:だから、今回は前回より危険になるかもしれない。

鶏茸金絲筍:あれ? 俺の水泳パンツは? あと日焼け止めも持たないとな。海辺で日焼けすんのは避けたいな!

鶏茸金絲筍:あとあと、こっちの新しいデザインの衣装もな! 皆の目を惹くぞ!

若:ちょっと! 鶏茸金絲筍! 私の話、聞いてよ!


鶏茸金絲筍:Opps!出かけたこれほど雨が降っているとは! 俺様の新しい靴が濡れてしまう!

若:まったく! 前にも言ったよね。今回は旅行しに来た訳じゃないって……


協会

若:わぁ! 賑やかだね。農場で何かあったの?

鵠羹:こ、これは……

青団子:小旦那さま、小旦那さま~。遠足部に参加しませんか? 青団はあなたと一緒に散歩したいのです~。

片児川:手を放せ! 彼女はボク・片児川のモノだ。もちろんボクと風雅部に―― おい! ○○、なんだ、その表情は。ボク・片児川は風雅サークルに合ってないって?

双皮ミルク:わかさまわかさま! ぼくみたいにずっと語り続けたいんなら…… と、とにかくわかさまは演説部に入ってください! ここにいるメンバーはみんな優秀で、声もいいし、ぼくは大好きです!

若:鵠羹、これはいったい……

鵠羹:道徳、学習、労働など様々なことを発展させるため、食魂たちが趣味の部を作ったのです。今日は、部活の開放日ですよ。若も部活動をご存じですか?

若:うん……学校よりすごいよね!

若:ちょっと待って、こっちへ向かってきた人ごみはもしかして……

食魂たち:若様~、若様~! 私たちのサークルに参加してくださいよ~

若:――!!

鵠羹:若が来ていると知って、勧誘に気合が入っているようですね!

若:ひゃあ! 私は練り粉じゃないよ、捏ねたらダメ――


若:ふぅ……疲れちゃいました……

鵠羹:若、大丈夫ですか?

若:うん……もう、どこに入るか決めたよ――

若:私は、美食界のために頑張ってる料理人たちと協会を立ち上げたいな!

若:道徳、学習、労働など様々なことを発展させたいと食魂たちが思ってるなら、若の私も負けられないよ――

若:どのサークルが、どの協会が一番すごいか、勝負のときがきたら、正々堂々と競い合おう!

鵠羹:はい、若、応援しますよ!


祭り

春巻:天街のお祭りって賑やかですよね! 三界の人々がここに集まっているそうです。さっき、頭に角が生えた人を見ましたよ!

春巻:ああ……この天街のお祭りで買った青団子、おいしいですね! でも、やはり青団が作ったお団子のほうがおいしいです!

青団子:えへへ、ありがとう! 青団も春巻が作った春巻が一番おいしいと思うよ!

担仔麺:お祭り? おいしい? なんだかビジネスチャンスがありそうですね…… ずばり、お金の匂いがします!

若:ん? どんなビジネスチャンスがあるの?

担仔麺:若様、青団ちゃんと春巻ちゃんの話を聞いてましたよね? 天街のお祭りについてアドバイスをさせてください!

担仔麺:まず、この天街のお祭りは空桑の中心部で、三界から来た旅人が集まっています。毎日往来する人数が多くて、料理に対するニーズもきっと高いです。

担仔麺:それに、春巻と青団が空桑での料理が、天街のお祭りの料理よりおいしいと言っていました。ということは市場調査ができるかもしれませんよ!

担仔麺:私たちは今、宴会の注文を受けています。そちらは問題なくこなせてますから、お祭りの受注も受けてみませんか?

若:良いアドバイスありがとう。受けてみることにしようか!

担仔麺:本当ですか? 良かったです! 実は先ほど運営方針も考えました……

若:わおっ! お金稼ぎの話といえば、やっぱり担仔麺だね! 頭の回転が速くてすごいね!

担仔麺:えええ! 褒められるのは嬉しいですが…… 子どもにするみたいに、頭を撫でるのはやめてください~!


琳琅幻境

片児川:○○……

片児川:○○ーー!!

若:何……? もしかして――

片児川:どうしたのかって?! あのさ……ボクたちはこの洞窟を半日もぐるぐると回ってしまったんだ。琳琅幻境はいったいどこにある? すべて価値のない石ばかりだ!

佛跳牆:落ち着いてください。正面にもう一つの洞窟があるようです。確認しに行きましょう――

片児川:ああ! 洞窟を抜けたらまた洞窟、あとどのくらい歩けばいいのか!

片児川:ん? この広い洞窟の中心に小さい盃があるぞ。これは宝物に違いないな! 擦ったら……ボクたちの願いを叶えてくれる精霊があらわれたりして?

佛跳牆:ちょっと待ってください。そのようなことをしたら、何が起こるか――

???:おお! 仕掛けを起動したヤツがいるな! ずっと待ってたんだぜ! 喧嘩できる相手を!

片児川:あれ! せ、せ、精霊が出てきたぞ! し、しかも三人も!

佛跳牆:皆さん、気をつけてください――

???:あれ、どこに行った?

御風幻君:ハハハハ! もしかしてこの御風幻君を見て怖気づいて逃げたのか? まったく、涎玉幻君が遅いからだよ!

若:――!!

涎玉幻君:御風、うるさい……ふぅ……眠い……ん、人間? いや、君は人間ではない……なんだか懐かしい匂いがする……

御風幻君:アハハ! 小さ過ぎて、見えなかったよ!

片児川:何だと? 誰が小さい――むむ! ○○、何でボクの口を押える?

若:はじめまして。私たちは空桑から来ました。琳琅幻境という所を探しています。

???:空桑? その瞳……そなたは伊摯の――我が旧友の子孫ですか!

若:あなたはお父様の知り合いですか?

業火幻君:吾は業火幻君、ここは……琳琅幻境だ。

佛跳牆:ここは……?

 青い髪の『精霊』が手を振ると、冷たい壁に隙が現れました。その裏には煌きの宮殿が……

佛跳牆:なるほど。

業火幻君:琳琅幻境は、とある古の大工が生涯の作品を保存する宝蔵閣です。千年にわたって天と地の霊気を吸収したため、空桑に似たような不思議な場所になりました。

業火幻君:幻境には古今を通じた膳具があり、すべては優れた技術で作られました。しかも豊かな魂力があります。

御風幻君:俺たちはこの幻境の守護者だ! ここの宝を取り出したかったら……フフン! まずは俺たちに勝たないとな!

涎玉幻君:数年前、伊摯という若い神明がここへやって来ました……ここに着いた時はすでに傷だらけで……

業火幻君:吾が炎を燃やしましたが、彼の眼光は鋭く、全く恐れませんでした。

御風幻君:ハハハハハハ! あの戦闘は楽しかったぜ! 思い出すだけで気持ちが高ぶるな!

業火幻君:その後、彼は一番強い膳具を取り出しました。彼はあの膳具の魂力を通して危機に直面した民を助けたそうです。

涎玉幻君:食神の子孫であるあなたは……彼と同じ瞳を持っています……

御風幻君:フフン! 食神の子孫であるお前はいったいどれほどの実力があるのか?

業火幻君:吾らに見せてくれ!

 話が終わったばかりだというのに、幻境の守護者たちは煙になって消えてしまった……

片児川:き……消えた!?

佛跳牆:若、彼らの挑戦を受けますか?

若:私の実力はお父様より強いとは思わないけど、ようやくここまで来たのに、恐れるわけがないよね?

 伸びている金色の床レンガに沿って、宮殿のほうに向かいます……


料理大会

若:~♪~♪

陸吾:○○。おおっ! ご飯を作っているのにゃ。さて、どんな料理か突き止めないと、だにゃ! どうやら魚の匂いだにゃ……

若:陸!吾! 頭が鍋に入っちゃうよ!

陸吾:ゴホン! 違うにゃ、わしは…… おおお、お前! 早く手紙を読め。九重天から届いたにゃ!

若:九重天? もしかして借金の催促?

陸吾:借金の催促だとしたら、何だにゃ?

陸吾:お前にゃあ……こんな些細なことで、そんなにビビッてたら、いつになっても、父親のような一人前の食神になれないんだにゃ!

若:誰がビビッてるって? 今読んでるでしょ?

若:九重天は料理大会を開催し、八方の料理人を招待しているんだって。それで、大会には豊富な報酬があって……煌く招待状が同封されてる。

若:豊富な報酬って……もしいい成績を取れたら、借金を取り消してもらえるかな?

陸吾:お前にゃぁ……出場もしてないのに、そんな夢見て……気が早いのにゃ!

陸吾:九重天が誘う料理人たちだから、優れ者が勢揃いしてるに決まっているにゃ! 今から報酬を夢見るなんて大胆過ぎじゃないかにゃ?

若:『時には臆病、時には大胆』って陸吾は言うけどさ、いったいどうあってほしいのかハッキリして!

陸吾:く、口答えするなんて! は、話にならんにゃ!

陸吾:にゃ? なんか変な匂いが……

若:わぁ――!!

若:陸吾との話に集中しすぎちゃったよ。黄河鯉の酒焼きが焦げちゃうよ!

陸吾:ほらほら! わしの言う通りにゃないか? お前にはもっと鍛錬が必要だにゃ……。


珍味の盛宴

陸吾:若、受け取るにゃ!

若:――!!

若:重っ! 中には何が入ってるの?

陸吾:フフン! よく確かめてみたらいいにゃ……

若:これは……レシピ?

陸吾:普通のレシピじゃないにゃ! これは摯ちゃんが九重天で料理人を務めていたときに使ったレシピだにゃ! この油垢も折り目も彼が当時残したものにゃ!

陸吾:このレシピは管理司によって図書館に保管されているにゃ。「食物語」のような神力はもってないけど、良いものだにゃ!

陸吾:塩味使いはお前が食神を目指し、九重天が開催した料理大会に参加すると知って、このレシピをお前に渡すようにと頼まれたにゃ。

陸吾:もちろん、はるばるレシピをもって来たわしの気持ちも、無駄にしてはいけないにゃ!

若:陸吾、ありがとう。干し魚をあげるよ!

陸吾:にゃははは! 気が利く子だにゃ! そうにゃそうにゃ! 干し魚は麻辣味でいい、山葵味は嫌だにゃ!

若:はいはい。私の代わりに塩味使いにお礼をしておいてね。私は必ずこのレシピを使って研鑽して、お父様の面子を潰さないようにするよ。


紺珠虚影(赤輪の天狗)

若:管理司からなにか届いているのか見てみよう――

飛龍湯:黒い……玉? ふん、こんなものが珍しいのか?

双皮ミルク:わわわこの玉、綺麗な牛の目のようにキラキラしてる!!

 双皮ミルクは玉を手に取り、それを撫でると――

双皮ミルク:あっ! 牛乳をストーブで沸かしているのを思い出した溢れてきてないか確認しておかなきゃ――

揚州炒飯:あれ? この玉――

揚州炒飯:晩生は『開元天宝遣事』でこんなのを読んだことがあります。開元の時張説という宰相がおり、彼には紺色の玉があるんだそうです。何か忘れていることがあれば、この玉を手に取ると、心神に悟りが開き、全てを思い出すと。

揚州炒飯:まさか管理司から送られてきたのは……

辛懿:その通りです。これがその本で記載された紺色の玉です。

若:辛懿、びっくりさせるな!

辛懿:でも、管理司がこれを送ったのは、食魂たちの記憶力を改善するためではありませんよ。

辛懿:空桑の若さま、試しに食魂に魂力をこの玉に注いで貰いましょう。

若:うん? 何をする気だ?

揚州炒飯:若様、晩生がやります。

 揚州炒飯は辛懿の言う通り、目を瞑り、魂力を紺色の玉にそそぎこむ。怪しい煙が現れ、場にいるものを包んだのだった――

飛龍湯:ゴホッゴホッ! えっと、辛なんとかってやつ……お前は一体なにをしたんだ!

辛懿:当然、あなた方を鍛錬することですよ。

若:――!!

 激しい揺れのあと、巨大な化け物の姿が煙の中より僕たちの前に現れてきた。その姿はたしか……見覚えがあるようだが――

揚州炒飯:これは……!?

辛懿:紺色の玉に魂力を注ぐと、過去の敵の虚影を呼び起こすことができます。虚影と言っても、本物と変わらないんですけどね。

辛懿:今は、こちらの「旧友」と昔話でもしてみてください――


龍門陣(雲華引春、復刻時のイベント)

風生水起:ここまでこれば、もうこれ以上続ける必要もありません。

風生水起:「佛跳牆」――勝負はもうつきました。

 龍井蝦仁はその言葉を聞いて、突然扇子を握る手に力を込めた。

暫く経って、彼はなにやら打開策を見つけたようで、珍しく笑顔を浮かべる。

龍井蝦仁:兪生殿下はいつも冷静なお方だと知れ渡っているのに、なぜ今日はこれほどにせっかちなんでしょうね。「松鼠桂魚」――

風生水起:――!!

龍井蝦仁:貴方の負けだ。

年年有余:龍井居士が兪生殿下を打ち破り、八強に進出を果たしました!はたして彼は決勝まで進み、「牌王」に挑み、「究極大賞」を獲得することができるのでしょうか?彼の活躍をご期待ください――

 場外は人で溢れており、観客席は満員だった。観客は結果を聞いて、鳴りやまない拍手と喝采を上げる。

次の熱い対決を待ち望んでいるようだった。

若:太極、見ろよ、我らゲーム部が主催する「カード王」トーナメントは大成功だ。これで魚香が設計した新たなカードゲームの人気も広まるし、空桑のテーブルゲーム室の人気も急増するだろう!

若:でもまさか、龍井と兪生も来てくれると思わなかったよ。実に嬉しいことだ……まさか彼らも鍋包肉が踊る動画に興味があるのか?!

太極芋泥:プスッ――それは、誰かが「一枚上手」だからですよ。

若:ということは――なんだか背中に寒気がするのだが?

鍋包肉:おや?若様は今日随分と暇を持て余しておりますね?私がだした訓練任務はもう達成したのですか?

若:あはは、私はただ、究極大賞が誰の手に渡るのかが気になって、見に来ただけだよ……

鍋包肉:究極大賞のことですか。それは私めがあなたの写真集にするよう提案させていただきました。商品を手に入れるため、こういう行事を好まない食魂たちも参加してくれましたよ。あなたの写真は私の動画などにくれべてよほど魅力的ではありませんか?

若:私の写真集――?!ま、まさか……魚香がこっそりとったあの下手な写真たちじゃないだろうね……

魚香肉絲:ヘヘン、若、心配することはないよ。「空桑カード王」の称号はきっと私のものです〜貴方のそのかわいい姿を他人に見せないようにちゃんと守るからね。

若:いやいやいや、自分のイメージは自分で守るから!次の試合、ゲームで勝負――


縦横河山(対奕山河のミニゲーム)

北京ダック:西卿、お前は戦や兵法に造詣が深いな。先ほどの兵法論議に朕は敬服したぞ!

西鳳酒:いや、お前こそなかなか頭いいじゃないか。だがオレに言わせてみれば、兵法を論じるには、机上の空論よりも実戦で試したほうが速い。

西鳳酒:となれば、領地拡大のため兵馬を募り、この身で一度試してみようじゃないか。

若:空桑では喧嘩禁止、戦争なんてもっと禁止だよ!他の方法で切瑳をするのはどう?

北京ダック:どうやら愛卿には良策があるようだな、申してみよ!

西鳳酒:若、お前の意見を聞こうか?

若:山の人たちに妙計がある。僕と一緒に来て。

八仙過海鬧羅漢:なるほど、このような打ち手もあったとは、吾はなんと愚かなのでしょう……

詩礼銀杏:楚先生のこの一手、さすがは囲碁の銘酒だ。傍から見ている私にも、まったく読めなかった。

楚夷花糕:いえ、僅差での勝利にすぎない。

若:楚先生、お邪魔します。

楚夷花糕:若か?

楚夷花糕:あなたが来るときにノックは不要だと前にも言ったはずだ。

八仙過海鬧羅漢:皆さんを連れてきて、囲碁の観戦でもしたいですか?

若:否、否。

 僕はここへ来た事情を一とおり説明した。

詩礼銀杏:私も、戦争の代わりに碁を用いるという、若の意見に賛成だ。

西鳳酒:なにか良策があると思えば、こんなもんか、どうやらお前のことを買いかぶりすぎたな。

楚夷花糕:早まるな。若の本当の意図、我は分かる。

楚夷花糕:我は碁盤の力で陣営の戦地を幻化し、各位がここに入れば、安全に兵法を運用することができるはず。局中は虚像とはいえ、本物の戦場とは比べられるもの。

北京ダック:一見すれば、ただの囲碁に過ぎないだが、中では千軍万馬を率いることができるということか。実に面白いぞ!

北京ダック:愛卿、しっかりに見届けてくれ――朕が親征する英姿を!

西鳳酒:調子に乗るのは早いぞ。勝負はまだ決まっていない。誰の棋力のほうが高いか、見てみようじゃないか。


五音の戦い(万曲和鳴のミニゲーム)

臘味合蒸:ラララ〜「海闊天高」〜

若:何崢の歌声は、山の歌の味わいがあって、素敵だと思うよ。

臘味合蒸:はは、そりゃどうも!新風が主催した音楽フェスがもうすぐ始まるんだ。俺もエントリーしたぞ〜

臘味合蒸:これは俺たちのチームの歌だ。どうだ、いい感じか?

若:もちろん!

若:もうチーム分けができてる?どれどれ……

若「閃光歳月」、「破裂長空」……「謎の警察」?秩序を維持するために作ったのか?

符離集焼鶏:徳州の奴だろ。俺じゃない!

若:そうだ、君はハーモニカが上手だったよね。新風から大会に招待されなかった?

符離集焼鶏:あいつ本当にしつこくて……あまりに鬱陶しいから、しょうがなく参加することにした!

陸吾:強情な子は煮干しにありつけないんだニャ〜

若:新風、この音楽フェスのチーム対抗コンテストはあなたが作ったの?

新風鰻片:そうだ!音楽に優劣はないけど、こういうコンテスト形式なら、みんなの情熱を引き出せると思うぜ!

新風鰻片:見て、みんな自分のチームのために頑張ってるだろ!

新風鰻片:若も、最後にどのチームが優勝するのか、当てて見ないか?

鬼城麻辣鶏:そんなの決まってるだろ?俺様が率いている「破裂長空」だろ!

吉利エビ:ボクたちの「閃光歳月」かもしれないよ〜

吉利エビ:ボク、ウクレレを少し覚えたんだ。この楽器ってよく恋する人たちが告白に使うんだよ。すごくロマンティックな音がするんだ〜

臘味合蒸:「海闊天高」!!、必勝必勝!

陸吾:素晴らしいニャ〜いっそコンテストの結果予想イベントでもやればいいニャ!わしはとりあえず干し魚を1本出そう!

新風鰻片:いいども、僕、審査員になってもいいか?

新風鰻片:勝利したチームは、空桑餐庁のステージで出演することができる。それから僕が心を込めて用意したシークレットプレゼントをもらえるよ!

若:シークレットプレゼントって、変なウナギ抱き枕じゃないよね……


水泳の達人(特訓計画:若の水着衣装)

北京ダック:ここはどこだ?愛卿、今日は朕と一緒にこの海を征服するのか!

若:北京ダック、しっかりして。ここはただの小さなプールだよ!

北京ダック:溥天之下、王土に非ざる莫く。たとえ小さなプールであろうと、朕は他人の手に渡したりはしない!

若:その決意に感動したよ。このプールを征伐するために一緒に頑張ろう!

若:鴨一、鴨二、今日のやる事の見本を見せて!

 鴨一と鴨二が、ポトンとプールに飛び込んで泳ぎ始めた。その瞳は毅然としている。

若:そう、今日の私は正式に皇帝の師という称号を与えられた!君に泳ぎを教えるという重要な任務は私に任せて!

若:皇帝なのに、こんな明らかな弱点があっちゃだめでしょ?万が一、そこに付け込まれたらどうするの?

北京ダック:泳ぎ?!朕がいつ称号を与えた?

北京ダック:だが、愛卿の言うことも一理ある……その称号、愛卿に与えよう!しかし泳ぎはそう簡単にできるものではないぞ!

若:それなら私に任せて!鴨一と鴨二も手伝ってくれるし!


北京ダック:ゴホゴホ……息ができない!鴨一鴨二、早く朕を助けろ!

 鴨一と鴨二が慌てて助けに行き、くちばしで彼の服のはしをくわえて一生懸命岸の上へ引っ張った。

若:北京ダック、すごい!

北京ダック:当たり前だ。朕は天子ぞ。泳ぎなど朕にできて当然!

若:鴨一と鴨二のことだよ。あの泳ぐ姿、なんて優雅で素早いことか!勇気を出して、君を助けた時の水かきの力強さたるや圧巻だよ!

北京ダック:……!

 彼は何も言わずビート板を手に取り、またプールに飛び込んだ。今度は前回よりだいぶ泳いだね!

若:北京ダック、すごい!

北京ダック:今回は……きっと……朕のことを褒めたのだろう!

若:そうだよ。このままいけば、すぐに泳げるようになるよ!次は息止めのトレーニングを15回とキックと水かきで500メートル。それから……ちょっと、待ってよ。北京ダック、なんでそっちに行くの!

北京ダック:太医を……早く呼べ……!



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