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楚夷花糕・物語

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一 千年の局・一

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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楚夷花糕

「ここに来るまで、泉の涼しそうな水音が聞こえ、心地良い風が吹いていた。逸品、貴方は良い場所を知っているな」


一品鍋

「ええ、ここは山紫水明ですので、私も散策したり絵を描いたりしに来ます。ときにはこうして、皆と一緒に自然に親しむこともありますね」


楚夷花糕

「自然に親しみ、草木の息吹を感じる行為は、とても癒される」


一品鍋

「先生とのお話から、私も感銘を受けました」

「聖王の道は千年の時を経て、些末な規則論に陥っています。規則に捉われ本質を失えば、籠の鳥のように人々が雁字搦めになるだけでは」


楚夷花糕

「上古の人々は暦を知らず、数十年に渡って星の動きを観察したが、薬理を知らなかったために、多くの薬草を試して、それを数十代の薬理を記録した」

「心を悩ますことがあれば、自然の中にその答えを見つけることができるだろう」


一品鍋

「先生の言う通りです。またここで一緒に散歩をし、自然について語り合いたいですね」


楚夷花糕

「もちろん。喜んでお供しましょう」

【選択肢】

・私も楚先生と散歩に行きたい

・このあとは私が傘を持ちます

選択肢

私も楚先生と散歩に行きたい

楚夷花糕

「あなたが望みは、我の望みでもある」

このあとは私が傘を持ちます

楚夷花糕

「空桑に来てからこの土地の霊気に癒されたか、以前ほど眩しく感じなくなった。あなたこそ、ずっと傘を持っていて疲れませんか?」

「傘をこちらに。それと、もう少しこちらへ寄るといい。我が日除けとなる」

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一品鍋

「足が疲れたなら、あそこの河原で休みましょう。木陰もあって、涼しいですよ。春たちも、そこで遊べる」


糖葫芦

「やったぁ、遊びにいこう! 桂くん、あそこまで駆けっこしよっ!」


臭桂魚

「え、待ってよぉ。葫蘆……」


春巻

「楚兄さん。見てください、お花がたくさん咲いています。綺麗な輪が作れます」


青団子

「青団も行きたい~。楚兄さんは嘘つかないよね? 草のバッタを一つ編んでくれるんでしょう?」


楚夷花糕

「もちろん、いいよ」


山中は、時間が止まったように静かだ。一品鍋は木陰で一人絵を描いている。春巻や子どもたちは、昆虫を探しにどこかへ行ってしまった。

楚夷花糕は、ひとり河原に座って靴下を脱ぎ、両足を水に浸している。花の冠をかぶって、草花で編んだ動物に囲まれているその姿は、まるで楚辞に出てくる精霊のようだ。


楚夷花糕

「足音で、あなたが来たとわかった」

【選択肢】

・彼の頭上の花輪を取る

・彼から渡された腕輪を受け取る

選択肢

彼の頭上の花輪を取る

楚夷花糕

「なるほど。あなたは、我がいつでも仙風道骨な才華の抜きんでた人物で、子どもじみた花輪など被らない者だ――そう、貴方には見えているのか」

「貴方は知っているだろうか。常に利口に振る舞っているだけでは、楽しみは得られないということを」

「聖王が賢明な所以は、自身の聡明さを他人に押しつけることなく、民に寄り添い、民衆の喜ぶことを体験しました。そうすればこそ、民をよりよく治めることができたのです」

彼から渡された腕輪を受け取る

楚夷花糕

「春巻や青団と一緒に草で動物を編むときは、我の手は器用に動かせた。だが、貴方のためになにか編みたいと思ったときは、どうしても満足できるものを作れない」

「より出来栄えの良いものを作りたかったのだが、あなたはもう来てしまった。もし嫌でなければ、これをつけてくれ」

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楚夷花糕

「我がひとりで座りながら何を考えていたのか、聞きたいのか?」

「景色に心動かされ、上古の生活を思い出していたのだ」

「どの時代を知りたいのだ? 或いは――あの『虞高』の過去を知りたいか?」

「……いいだろう」

「我は、あなたとの間に隠し事を作りたくないからな」




華夏族の内部


楚夷花糕

「我が弟子よ。この漁網を編み終わったら、一緒に鮮魚を取りに行こう。そして、戻ってきたら魚糕を作ろうか」


商均

「師匠はすごいですね。碁、料理、治水……何でもできます。師匠にも、苦手なことはありますか?」


楚夷花糕

「あなたのお父上こそ、全能の天才だ。あなたはお父上こそを見習うべきだな」


小川の対岸で、同族の二人が親しげに話している――


族人甲

「あの兄弟を見てみるといい。とても仲が良さそうだろう」


族人乙

「あのさ、兄さん? あなたここに来たばかりだ。だから、事情を知らない」

「あの若い男は南の辺境から首領が連れてきた『虞高』という『不老の怪人』だ。かつては、彼の方が商均の父のような立場だったのだが、今では逆に弟分のようになってしまった。まったくもって異常な事態だな」


重華

「コホン。人の陰口を叩くのは良くないぞ」


族人乙

「あ……首領」



楚夷花糕

「重華。それに女英。いらしたのですか」


重華

「虞高。最近、様々な噂があるが気にするな。華夏の外には小人族や巨人族、翼族などがおり、それぞれ特長があるようだ。昨今、天下の治水にあたっては、各種族が協力し合い、華夏大連盟を結成してこそ、天災に抗うことができる」

「そなたが長寿なのも、そうした良き特長の一つに過ぎない。それに長寿はよい。いつか私たちが全員いなくなったとしても、そなたは華夏に残る。私たちの代わりに、人々の幸せな生活を見届けてくれ」


女英

「そのような不吉な話はおやめください。あなたはまた虞高や禹を連れて、南方の治水に出かけようとしているそうですね。平安祈願の木牌を作りました。息子よ、師匠の首につけてあげなさい」


商均

「よーし」


楚夷花糕

「感謝いたします!」

「我も、あんな噂は気にしていません……」


長年の末、舜帝は二妃と諸臣を携えて南巡に向かった。

そして蒼梧郡の野にて崩御し、江南の九義に埋葬された。


商均

「師匠。なぜ皆、私には華夏の首領になる資格がないと言うのでしょう?」


楚夷花糕

「古来より、賢者に位を譲ることが美徳だからだ」

「人々が美徳を守ってこそ、華夏連盟は何代にも渡り、安定を築くことができる」

「師匠を信じてほしい。あなたのいる土地を良く治め、素晴らしい実績を残せば、きっと次の首領に選ばれるはずですよ」


商均

「そうだね……私は師匠を信じます……」


舜は禹に位を譲り、虞高がそれを補佐し、舜の子である商均は虞の地を封じた。

禹の死後は益が位を継いだが、禹の子の啓が天下を簒奪し、夏王朝を開いた。


宗廟では、議論が紛糾していた。

議論は朝から晩まで続き、官人は一人を残し、全員が退出した。

だがこの虞姓の貴人はけっして諦めなかった。


楚夷花糕

「賢と徳によって首領を選ばなければ、人々は武力で物事を決めるようになる。そうなれば、種族連盟には動乱が絶えなくなるだろう!」


夏朝の官人

「虞さま、どうかご理解ください。今、天下の大勢は啓にあり、河の流れは変えられないのです。治水を理解するあなたなら、天下の情勢もわかるはずです」

「あなたは、二代の首領を補佐しており、人望もあります。各部族を抑えられるのは、あなただけなのです。戦争を望まないのならば、今の華夏と共存するべきです」


楚夷花糕

「おまえたちの過ちを、我に認めよというのか。いったいどのような道理だ!」


夏朝の官人

「首領である啓は有扈氏を討つため、あなたの補佐を心から望んでいます。どうかお引き受けくださいませ」


楚夷花糕

「否。間違っているのは貴方がたのほうだ……我は引き受けぬ……夏の官位など、たとえ死んでも引き受けたりしない!」


虞高は青ざめた顔で、狼狽しながら廟堂を飛び出した。

外は盆を傾けたような大雨で雷鳴が轟いている。

だが彼は、構うことなく歩き続けた。


楚夷花糕

「激しい雨に濡れ、目に痛みが生じた。

 ――重華、嘘だと言ってくれ。あなたは後世を見届けろと言った。しかし、今我が見ている華夏は……」

「商均、我が弟子よ……師は……あなたに合わせる顔が無い!」


楚夷花糕

「ウグッ」


胸の苦しみが喉元まで沸き上がり、鮮血となって吐き出される。

脆弱な文人は気を失い、雨土の中に倒れこんだ。



族人丙

「虞様! どうなさいました? 医者を呼んでまいります――」


……。


族人丁

「それで、どうなったのでしょう?」


族人丙

「それから……虞様は幾日も高熱が続きました。ようやく目を覚まされても、吐血しながら譫言を言うばかりでした。そんなある日、彼は人々の気づかぬうちに、一人南方へ出ていかれました」

「人々は、彼の心は失望で冷え切ってしまって、故郷の古い山林に帰った。もう二度と出てこないだろうと吹聴しました……」


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二 千年の局・二

◆主人公【男性】の場合◆

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楚夷花糕

「その後、我は商均に会っていない。だが、よく彼の幼い頃のことを思い出す……幼い彼の声が頭の中で繰り返し聞こえて、まるで悪夢のような拷問だ――」

「師匠、我はあなたを失望させたか? 啓には許されたことが、何故我には許されない? 我を止めて、啓を止めないのはなぜですか? 華夏の首領は賢ではなく武で選ばれるようになったのでしょうか?」

「商均……彼は幼いころから聡明だとはいえず、むしろ愚鈍とも言えました。重華は伊祁に習い、息子の知力を鍛えるため、碁を教えよと我に命じられた」

「だが後に我は、彼を聡明に教育するべきではなかったのではないかと、常人のようにするべきだったのでは、と思うようになりました」

「彼が愚かなまま欲を持つことなく幸せな一生を暮らせたら、更に良かったのではないか?」

【選択肢】

・学問は帝王だけのためじゃない

・知識を得れば人生が開ける

選択肢

学問は帝王だけのためじゃない

楚夷花糕

「虞国のあった場所には祠廟が立ち、今でも多くの参拝者が香を立てていると?」

「それはよかった。古来より、賢者のみが後世の人々の尊敬を得ているのだな」

「彼が師匠よりも優れていたならば、とても嬉しいことだ……」

知識を得れば人生が開ける

楚夷花糕

「我は後に空桑へ来て、現代の書籍を一通り読みました。それらの書籍にも、同じように書かれていましたね」

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楚夷花糕

「もしかすると、あなたは正しいのかもしれない。商均は王朝の交代を恨むことなく、我の教え通りに虞国をよく治めた。だが……」

「全ては終わったことだ。答えが何であろうと、もう我には問うことはできない。けれど我は気にしていない。あの戦国の日々から暫くの間、夢を見るだけです」

「夢に出てくるのは、賢く勇敢、善良で意志の固い少年だ。彼の素晴らしい成長に我は嬉しくなる。あの不愉快な過去を忘れられるからだ」

「残念なのは、彼は我に良き夢を見せてくれるのに、我は彼に悪夢を与えてしまうということだ」

「○○、我に何か隠していることがあるようだ。貴方が夢に出てきたということは、つまり……」

「我に、隠し事はなしだ。どんな夢を見たのか、教えてくれないか?」

「いや、もっと正確に言おう。あなたが見た夢で……我は何をしていた?」




楚の族人・甲

「族長、この先は深い山だ。猛獣が出るかもしれない。本当にこのまま進むのか?」


楚の族長

「ここに留まり、商のやつらに獣のように狩られて死にたいか? それとも森に入って獣と戦い、生き延びるチャンスを掴みたいか?」


楚の族人・甲

「承知しました! 俺たちは臆病者にならない。族長と共に進みます!」


楚の族人・乙

「そのとおりです。山があれば切り開き、森があれば切り倒す。生き延びるチャンスがある限り諦めません!」


突然、楚の族長の傍にいた女性が冷や汗を掻いて呻きはじめた。


楚の族長

「厲児! お腹の子になにかあったのか?」


族長夫人

「心配しないでください……私は大丈夫……」


楚族の巫術師

「族長殿、この山林にいるとある人物が、弱小民族をよく助けているそうです。八卦でその者の位置を探しましょう」




楚の族長

「厲児。ほら、私たちの子だ。見えるかい?」


族長夫人

「子どもは無事だったのですね……なら私は……安心して逝けます……」


楚夷花糕

「申し訳ありません。力は尽くしたが、お腹の子を助けるだけで精一杯だった」


楚族の巫術師

「先生、勿体ないお言葉をありがとうございます。あなたは我ら一族を匿って、未来の族長を救ってくれた。我が一族はこの恩をけっして忘れはしない!」


楚族の巫術師は、ニンジンボクの枝を集めた。

そして、族長夫人の腹部を覆い、夫人のための葬儀を行った。

だが悲嘆に暮れてばかりはいられない。この悲運な部族は、すぐに立ち上がらなければならなかった。


楚夷花糕

「今後もここに、残られたらどうだろう?」


楚の族長

「ありがとうございます。けれど、商の脅威を一日でも早く除かない限り、我ら一族に安泰の時は訪れないのです」


楚夷花糕

「少し前、周の人々がここの小部族を訪ね、商討伐への協力を説得していた」

「我も彼らに会いましたが、礼節と仁義に溢れる者たちでした。一族の人々と共に、彼らに付き従っては如何か」


楚の族長

「周人ですか?

 ……なるほど、あなたのご教示に感謝します。すぐに出発しましょう」


数百年後、楚国の国都


楚子

「なんとひどい! 楚人の祖先は周の火師として戦って、紂討伐に多くの命を犠牲にした。だが数代後、周人は自身の祖先だけを祭り、楚人には子爵の位と貧しい土地を与えただけだ」

「今、楚国は蛮夷を服従させ、中原への脅威を取り除いた。これほどの貢献をしたのに、少しも重視されていない!」


楚夷花糕

「周王室は徳で民を治めている。周王室と親しくすれば、楚国はもっと強くなれるはずだ」


楚子

「数百年の間、大義のために我慢を重ねた。だがいっそ、力でその地位を奪ってしまえば良い!」

「周王室が我ら楚国に爵位を与えないなら、自らそれを名乗るしかない!」


楚夷花糕

「――!」

【選択肢】

・天下に二王は存在しない

・民のための政策こそ急務だ

選択肢

天下に二王は存在しない

楚夷花糕

「勝手に王を名乗れば、動乱を招く。どうかご再考を」

民のための政策こそ急務だ

楚夷花糕

「ここに河道の整備や林業の管理など、民生政策の十条を書いた。ぜひ御覧になってほしい。その価値があると思う」

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楚子

「……我は、そのようなことを論じたくはない」

「国師よ、目の前の戦争こそ最も重要なことだ。山河の陣を発動し、我が国を勝利へと導く策を授けてくれ」


楚夷花糕

「……!

 前回が最後だと……言いましたよね?」


楚子は、国師に向かって深々と頭を下げる。

そして楚人が数百年もの貧しさに耐えて国を作ってきたが、戦局が千変万化の今、彼でも戦士の安否を予測できないと語った。


楚夷花糕

「少し……考える時間が欲しい」


国師が尚も固辞すると、楚子の顔色が暗くなった。

すると物陰から一人の臣下が歩み寄り、楚子に何やら耳打ちする。

楚子は驚いて動揺した様子を見せた後、悲しそうな表情を浮かべた。


楚子

「わかった、言われた通りにする。楚国の未来のためなら、どのような犠牲も惜しまない!」



薄明りの中で公子は机に座って、大切な碁盤と碁石を撫でながら呟いた――


楚夷花糕

「重華、女英。もしあなた方がここにいたら教えてほしい。この数百年、我がやってきたことは間違っていたのか?」

「我は山林に帰って、幾つかの弱小部族に出会った。彼らは天災や人災に苦しみ、生存も危うかった。そこで我はあなた方の教えを思い出し、彼らに共感した。そして、彼らが強くなるように導いた」

「最初は、彼らに自然や猛獣との戦い方と文字や書物の書き方を教えただった……だが、外部の脅威が大きくなるにつれ――

 重華、我は貴方の遺してくれた石を使わざるを得なくなった」

「我はこの石を使い、碁石を創った。最初はただ思い出を残したかっただけだが、この石に神の力が宿っていることに気づいて、我はこの力で山河の陣を発動し、弱小部族を戦争に勝たせた」

「今ではこの力を使うたびに、心のわだかまりが更に増してきた。我はただ、人々が美徳を受け入れて各部族が一致団結し、平和を築くことだけを望んだ。今、天下の情勢はさらに複雑になるばかり……」


楚夷花糕

「誰だ?」


楚の大巫術師

「楚の大巫術師です。国師に急用があります。扉をお開けください」


扉を開けると、大巫術師のほかに、十数名の宮廷官吏がそこに立っていた――


宮廷官吏

「国師さま、どうかお許しを」


楚夷花糕

「これは一体どういう……!?」


国師は殴られて気を失い、その場に倒れる。

大巫術師は嘆きつつも、それを見ているだけだった。

闇夜の静寂の中、彼らは国師を宮廷内の隠し部屋に運んだ……




楚の巫師の一番弟子

「師匠、その目はどうなされたのですか?」


今夜、一体どちらへ行かれたのか……楚の大巫術師は二つの眼球を地に投げ捨てた。恐怖に震え、弟子の支えがなければ歩くことさえままならないようだ。


楚の大巫術師

「これは国師への償いであり……楚国の民と未来への償いなのだ。君主と国師が犠牲になった今、私も犠牲を払わずにはいられない……」

「だが私が自分で両目をくり抜いただけでは、この罪は到底償い切れぬ……今後、我ら楚の巫術師一門は、子々孫々まで国師に忠誠を誓う。国師に仕え、国師の両目となるのだ。おまえたち聞こえたか!」


弟子たちは大巫術師の言葉と気迫に身震いし、その命令に従う他なかった。


楚の大巫術師

「今夜のことを、永遠に、忘れるな……」



宮廷の隠し部屋に、巨大な鍛造炉が燃え、古の吟唱が響いている。

奇怪な法陣の傍らに、身体の弱い公子が捕らえられていた……

数百年もの間、人々に尊敬されてきた国師が熱い鍛造炉に入れられたのを見て、奸臣は得意げに笑った。楚子は悲痛な面持ちで、制止の命令を堪えている。

大巫術師は地に平伏し、額を地面につけたまま全身をぶるぶると震わせていた。


楚子

「我が一族……たとえ子々孫々まで災難を受けても、先生に楚国の強盛を手助けさせていただきたいです!」


奸臣

「楚国の未来のため、国師殿には目を瞑っていただこう!」


楚の大巫術師

「巫術師一門は代々のこの鍛造炉の傍に仕え、永遠に罪を償います!」


炉の中にいる彼には外の声が聞こえない。

法陣の火が燃え盛り、彼の両目を焼きつくした。

これより千年の先、漆黒の暗闇のほかには、何も見ることができない……


楚夷花糕

「我の……目が!!!」


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三 千年の局・三

◆主人公【男性】の場合◆

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――百年後。

楚王

「我は貴方の呪術を解き、それらの書かれた書物も焼き尽くした。今後、楚王室の子孫があなたの望まぬことを強制することはない」

「我は鍛造炉を破壊する法器を探し、各地に捜索を出している。もうすぐあなたのために、この鍛造炉を破壊できるはずです」

【選択肢】

・あなたは祖先よりも賢明なようです

・なぜそのような覚悟を?

選択肢

あなたは祖先よりも賢明なようです

楚王

「私の祖先がいずれも非業の死と遂げたのは、すべてあの禍々しい法陣のせいです。私は同じ過ちを繰り返したくない」

「楚国は自らの手で強大にするべきだ。このような力を借りてはいけない」


楚夷花糕

「自信があるのは良いことです」

なぜそのような覚悟を?

楚王

「我はかつて、周の九鼎を欲して洛水に出陣した。周王室は一人の大夫を寄与し、和議を提案し『徳にあり、鼎にあらず』と伝えた。我はそれを聞いて笑ったが改めて考えて、深い意味があったと気づいた」

「『周の徳は衰退するも天命は未だ改まらぬ。鼎の軽重を問うべきに非ず』。覇業を成し遂げるには、一時の焦りで天と争うより、まずは目下の情勢を弁え、周の徳を受け入れ、」


楚夷花糕

「美徳を求めるのは良いことかと」

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楚の巫術師・甲

「国師様、おめでとうございます。数代の国王の交代を経て、ようやく貴方を自由にする有徳の主が現れました」


楚夷花糕

「喜ぶのはまだ早い。彼はまだ後代に一手を残しておられるのです」

「鍛造炉を破壊するのに、特別な法器など必要ありません。無理やり壊せばよいことなのです」


楚の巫術師・甲

「では、なぜお逃げにならないのですか? 貴方と楚の巫術師一門が手を取れば……」


楚夷花糕

「逃げる? それで局面が有利になるならば、我はとっくに逃げている。こんな無益なことに力を費やす必要がないので」

「だが、彼の後代が古い政治思考に束縛されることなく、すべて逸材だったとしたら。我は自らここに残り、彼らを補佐したい」

「そしてさらに百年、その光景を見届けたい」


だがその王が死ぬと、善政も絶えた。

その後、楚には凡庸な王が続き、奸臣が政治を乱した。

ついに呉人の兵が城を攻め、首都・郢(えい)は陥落した。


楚夷花糕

「どうして読むのをやめたのですか?」


楚の巫術師A

「数百年間、貴方はこの密室に囚われていた。我ら楚の巫術師一門は、先生に忠誠を尽くしてきました。貴方が天下の事を知りたければ、我々一族は何代に渡っても、貴方のために史記や経籍をお読みいたします」

「今、私はその任務を怠ろうとしている訳ではありません。ただ、先生の身の安全が心配なのです。呉人が大勢を率いて、首都郢(えい)は陥落寸前。先生はいったいどうなさるおつもりですか?」


楚夷花糕

「貴方は、貴方のご祖父よりも落ち着きがないようですね」

「急ぐ必要はない。布石はちゃんと打ってありますから。あとで一網打尽にすればよいのです」


王服姿の男が、急ぎ足で宮廷の部屋に入ってきた――


楚王

「呉の兵が攻め入り、郢(えい)の城は陥落寸前です。先生、楚国を、楚人をお救い下さい!」


楚夷花糕

「国と民を救うのは、構いません。条件は鍛造炉を破壊し、我を王宮から解放して、二度と我の行方を追わないことです」


楚王

「この……数百年、楚国は先生を師と崇め、先生も楚国をお救い下さった。なぜ我々を見捨てるのですか!?」


楚夷花糕

「古来より、人の心は欲望に満たされないもの。あなたに三つの選択肢を与えましょう」

「一つ目は、すぐにここを去り、わずかに延命することです」

「二つ目は、鍛造炉を破壊し、我が呉人の手に渡り、貴方の死期の早まりを防ぐこと。三つ目は――」

「貴方は今、二つ目の可能性を考えているのでしょう。では、お教えしますね。三つ目は、時間を無駄にせず、すぐ剣で自害することです。我がいなければ、あなたは死ぬしかないからです」


楚王

「――!!!」


数か月後、戦争はまだ続いていたが、勝敗の大局は定まった。

遷都の路上、山河の異常変動が楚国の安全を守った。


楚の巫術師A

「先生、ようやく危機が去り、平穏が戻りました。貴方にも君主から褒美が与えられたようです……」


楚夷花糕

「お盆を持つ手が震えているようだが、何を畏れているのですか?」


楚の巫術師A

「この褒美は……毒酒と白布です!」


公子は軽く笑い声をあげ、宮殿の部屋の奥からゆっくりと歩み出た。そして、帳の後ろで立ち止まる。


楚夷花糕

「なるほど。追うべき鳥が絶えれば、用済みとなった弓矢は、破壊るのが最も良い、と」

「けれど、我は碁の使い手です。他人の碁石になどなりませんよ?」

「たとえ碁石になったとしても、この碁盤を操れる者は、我しかいないのです」

【選択肢】

・毒酒を手に取る

・白布を手に取る

選択肢

毒酒を手に取る

楚夷花糕

「いい香りだ。だが残念ながら、我は酒を嗜まないのでね」

「この酒は、天地に飲んでもらうことにしよう」


彼が手に持った酒瓶を傾けると、酒は地面に滴り落ちる。

白布を手に取る

楚夷花糕

「両目を失ってからというもの、我は強い光が苦手だ。この白布はちょうどいい」

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彼はそう言って、白布で両目を覆うと、扉の外へ出ていった。


楚の巫術師A

「先生、どこへ行かれるのですか?」


楚夷花糕

「どこへも行きませんよ。行けないのではなく、まだそのときではない。時期がくれば、自ら去るつもりだ」

「安心してくれ。我はすぐに身を引くことも、あなたに自由を返すこともできる」

「実は貴方が少し羨ましいのだ、楚の巫術師。我がこの宮殿を去りさえすれば、あなたの子孫は自由になれるのですから」

「でも我が解放されるのは千年先か、そのまた先のことか……」


百年後、雲夢山の山頂


鬼谷先生

「それで、どうなったのでしょう?」


楚夷花糕

「そして今、山頂であなたと肩を並べて立っているというわけです。その間のことは、詳しく話しません」


鬼谷先生

「フフ、貴方の言う『そのとき』は、補佐するに値する君子の出現を待っていたのか。だが残念ながら、その後の王たちは誰もが貴方を失望させた」

「でもあなたも矛盾しているね。立ち去る前に数十巻の治国の良策を残していくとは。あなたは結局、楚を愛しているのか?恨んでいるのか?」


楚夷花糕

「……」

「道家の思想は素晴らしい。陰陽とは本来矛盾するものです。しかし修道者は自然に親しみ、陰陽の調和を探し、矛盾を解く術を探しています」


鬼谷先生

「では友よ、あなたはこれからどうする? 私と山中で修行に励むか? それとも……」


楚夷花糕

「過ぎ去った千年は、河の水と同じで、後戻りすることはできません。碁盤も勝敗が決まったのです。我は自分に新しい名を付けました――それは『逸』と言います。自由と消散を意味します」

「我は、霊気が満ちているこの土地が好きなのです。山奥に隠居して修行に励み、二度とここから出るつもりはありません」

「その後、『斉・楚・魏・趙・燕・韓・秦』の七国が天下を争ったのですが、すべて私・楚逸とは無関係だった」


鬼谷先生

「楚逸さん。あなたの千年一局は、名を変えて、出発点に帰ってきただけだったんだね」




頬が掌に包みこまれた。その手は微かに震えている――


楚夷花糕

「悪かった、あなたにひどい悪夢を見せてしまったようだ」

「我を傷つけないよう、敢えて夢の話をしなかったんだな。だが我は、湘妃竹の力には、夢の中でお互いの過去を交換させる力がある。そのことを知っていたのです」

「あなたは我に良い夢を見せてくれたのに、我はあなたに悪夢を見せてしまった。我は、あなたの我を見る目が恐怖に染まるのが怖かった。でも幸い――」

「夢の中でも、現実の世界でも、我にはあなたのお顔が見えない。あなたの目に浮かぶのは畏れや……嫌悪ではなく、優しい笑顔なのだと想像させてくれるか?」

【選択肢】

・あなたの目のことで心が痛んでいる

・違う、自分は本当に笑ってるんだ。

選択肢

あなたの目のことで心が痛んでいる

楚夷花糕

「……」

違う、自分は本当に笑ってるんだ。

楚夷花糕

「そうなのか? 我には見えない。残念だ」

「ん? なぜ我の胸を押さえる? 心の目で見てみろと?」

「も、もういい。我の鼓動の速さがわかったなら、あなたにもわかったはずだ。あなたの笑顔は、この心で感じ取れたということを」

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楚夷花糕

「若。最近我は日差しが弱い日に、この布を外して屋外を散歩しているのだが、近いうちに眩しさを克服して、目が見えるようになるかもしれない」

「今度、散歩するとき、あなたの手でこの布を外していただけますか?」

【選択肢】

・私を最初に見てほしいな

・あなたの好きな山河を最初に見せてあげる

選択肢

私を最初に見てほしいな

楚夷花糕

「……」

「我をからかっているのか。壮麗な山河の中のあなたを、最初に見てほしいと?」

「そういうことならば、期待してみよう」

あなたの好きな山河を最初に見せてあげる

楚夷花糕

「過去の我は、碁盤と山河に苦しんだ。だが今はあなたがいる……すべてが変わったのだ」

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次の散歩は、すぐにやってきた。

山河の景色が壮麗なところまで来て、楚夷花糕の目を覆う布がゆっくり取り払われた――


春巻

「これは五色のお花で作った花輪ですよ。楚兄さん、綺麗じゃないでしょうか?」


青団子

「楚兄ちゃん、見て~。青団が持ってる緑の葉っぱに、蝸牛がいるよ」


楚夷花糕

「……」

【選択肢】

・楚さん、見えましたか?

・楚さん、目を凝らしてみて

選択肢

楚さん、見えましたか?

楚夷花糕

「ええ……まだ暗いですが、あなたがぼんやりと見える――」

「五色の花、緑色の葉、そして……あなたの優しい笑顔も」


しかし、彼は心中では、こう呟いていた――


楚夷花糕

「……若、今のは嘘だ。申し訳ない」

「我にはやはり何も見えなかった。だがいつか、この目に再び光を取り戻すことができるなら、我が望むことはただ一つ……」

「あなたの顔が見たい、ただそれだけだ」

楚さん、目を凝らしてみて

楚夷花糕

「でも、心の目には……」

「もう見えている。五色の花、緑色の葉、そして……あなたの優しい笑顔も」


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