【恋と深空】記事・ジュエリーコレクター『Mr.R』
ジュエリーコレクター『Mr.R』が、またしても驚きの行動を見せる!
噂の語り部
先週末、オークションハウス・リズの協賛のもと開催された「過ぎし日の思い出・チャリティーオークション」が、無事幕を閉じた。
100点以上の芸術品の取り引きが成立し、臨空市の児童養護施設にはなんと総額2000万円近くの寄付金が集まった。更に驚くべきは、3年連続で売れ残り、史上最も無価値な装飾品と揶揄されていた「金刺繍と純銀とルビーの本革製ガンホルスター」の購入者が遂に現れたことだ!
このホルスターが作られたのは200年以上前と言われており、天然の金色の蜘蛛の糸で刺繍が施され、純銀のパーツにルビーがはめ込まれている。そのため高級品として扱われているが、それ自体の芸術的価値はさほど高くなく、コレクション品としての価値は低い。そして実用性については、戦場に出るとこれらの貴重な素材が容易に破損してしまうことは想像に難くない。その点も、このホルスターが数年連続で売れ残った理由と考えられている。
しかし思いがけないことに、謎のジュエリーコレクターとして界隈で有名な「Mr.R」が、オークション開始直後に2倍の金額を提示して即落札し、会場は騒然となった。Mr.Rはそのセンスの良さで知られているが、この意外な行動は彼の相対について一連の憶測を生むこととなった。彼をEvol武器研究開発組織の幹部だと言う人、更にはN109区を拠点とする傭兵団のボスと言う人まで・・・・・・その全員が、この宝石のホルスターは彼が愛用する得物にこそふさわしいと口を揃えて言った。
だがオークションハウス・リズの従業員によると、Mr.Rはオークション前に、今回の寄付金を「ハンター協会」名義で寄付するよう要求してきたという。もしやこのホルスターは、ある一人のハンターのために競り落とされたのだろうか?あるいは、また別の推測の通りーー彼こそがハンター協会会長本人なのかもしれない!
筆者:噂の語り部
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