【恋と深空】記事・リモリアで発見された遺物
リモリアで発見された遺物。神秘のレリーフが「海神信仰」の一角を明らかに
エンジョイ臨空
先日、臨空市の南東沖に位置するリモリア遺跡から、大注目のニュースが届けられました──深空学会と天行大学による合同調査隊が、Ⅳ区に点在する遺跡群を調査中、巨大なシャコガイで作られた古代の器を引き揚げたというものです。
深海の奥深くに眠っていたこの遺物は、水中ロボットのアームが堆積物を払った時、その真の姿を現しました。交錯する曲線が複雑なレリーフを織り成し、魚の尾が揺れるようなリズムを感じると同時に、幾重にも重なる波を瞬間的に切り取ったようでもあります。その精巧さは、既存の考古学の記録をはるかに凌ぎ、学術界で大きな注目を集めています。
リモリア遺跡の発掘現場の責任者は、次のように語っています。「このレリーフに刻まれた模様は、既知の古代文明のいずれにも属しておらず、この器はリモリアでの何らかの祭祀に使われていた可能性が高い。今回の発見は、リモリア人が海の神を崇拝していたという説をさらに裏づけるもので、とりわけ中央に刻まれた模様は、信仰の中心である「海神」を象徴しているのだろう」。
責任者はさらに、リモリア文明における海神崇拝は単なる信仰ではなく、社会の営みを支える中心的な力であったことを強調した。サンゴや貝によって作られた自然にあふれた建物の跡や、見つかった生活用品の一部からも、彼らが海洋資源を極めて巧みに活用していた様子がうかがえます。以前から一部の研究者達は、「海神崇拝の起源は、古代の人々が海の摂理に対して抱いていた畏敬と探求の心にある」と指摘してきました。潮の満ち引きは漁のタイミングに直結し、漁獲量は生活を左右します。古代の人々は、こうした自然の摂理を神格化し、「海神信仰」を生み出すことで、生きることへの祈りや希望を託したのでしょう。
今回発見されたリモリアのシャコガイのレリーフは、太古へと繋がる窓のように、人類と海が共生していたもう一つの可能性を私達に垣間見せてくれます。ですが、リモリア文明の壮大かつ悠久の歴史を考えれば、今回の発見はまさに大海の一滴にすぎません。現時点で人類がリモリア文明について解明できていることは、その長い歴史の1%にも満たないのです。深海の底には、いまだ数多くの文明の鍵が眠っていることでしょう。ただ、一つ確かなのは、私達が海の底に伝説を探し求める時、伝説もまた「文明とは何か」という問いを私達に投げかけてきているということです。
筆者:エンジョイ臨空
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