ジャングラーの心得(TeFang)
以下の文章は、TeFangさんという海外プレイヤーの方が書いた文章の和訳です。
はじめに
ギャラクタスのシステムの追加後、現在ジャングラーの負う役割は、全ポジションの中で最も大きなものの一つになっています。
以下に、新米ジャングラーと熟練ジャングラーの差を記します。
ジャングラーをプレイするときの参考にしてください。
皆様がより良いジャングラーになれることを祈っています。
① ファーム
新米ジャングラー
◎ ジャングルモンスターと戦っているとき、目の前のジャングルモンスターしか見ていない。
◎ チームメイトが近くて敵と戦っているのに気づいても、モンスターのHPが残り半分を切ったので、モンスターを攻撃し続ける。
熟練ジャングラー
◎ レーンの状況を常に見続けながらファームをする。
◎ 近くでチームメイトが戦闘を行っていたら、助っ人に行く。
◎ チームメイトが誰もいないタワーを敵が攻撃していたら、タワーを守りに行く。
しかし、上記の状況でも無条件に駆けつければ良いという訳ではありません。
ジャングルモンスターを倒すことは、スペースエナジーを貯めて、敵タワーを破壊することに直結します。
モンスターを倒すこともとても重要なので、どちらを優先するべきか、状況に応じた判断をしてください。
② ガンク (試合序盤)
新米ジャングラー
◎ 集団戦が行われているところに、参戦してキルを狙う。
◎ 逃げる敵を無茶をしてでも追いかけてキルを狙う。
◎ 敵を撤退させた後、レーンのミニオンを倒す。
熟練ジャングラー
◎ 敵と味方が戦っている付近のブッシュに隠れて、チャンスを待ちます。
敵がチームメイトを攻撃するためにスキルを使った直後に攻撃を仕掛けてください。
敵が強力な攻撃スキル、瞬間移動、ブリンクスキルを使った後に襲い掛かることで、キルの成功率をより高くします。
◎ もしもキルに失敗して敵が逃げていった場合は、深追い不要です。
撤退した敵は、戻ってくるまでの間レーンプッシュやファームができなくなります。
敵にそのような損失を負わせたという意味で、あなたのガンクは成功したと認識してください。
あなたも、ジャングルでのファームなど、次の行動に移りましょう。
◎ ガンクの後、レーンのミニオンを倒さないでください。
それは仲間のレーナーのものであり、ジャングラーの為のものではありません。
③ オブジェクト (試合序盤)
新米ジャングラー
◎ 敵ヒーローをキルすることだけを考えて行動する。
熟練ジャングラー
◎ ファーストタワーを破壊するために必要な3つのことを、常に頭に入れて行動します。
① ジャングルモンスターを倒して、お金と経験値とスペースエナジーを手に入れる。
② ガンクを仕掛けて、敵ヒーローをキルする。
③ バストを倒すこと、試合序盤で最も重要なのはこの3つめです。
④ バスト
私の頭の中には、最初のバストが出現する時間について、ある目安があります。
キーワードは、「1と4分の3」です。
それはつまり、ファームの1周目 (自陣のジャングルモンスターを全て倒し終えて、次周のジャングルモンスターが出現して、トップレーン側のモンスター3体とボットレーン側のモンスター1体を倒したタイミングで、大体最初のバストが出現します。
バストが出現するタイミングを把握しておくことはとても大切なことなので、覚えておいてください。
新米ジャングラー
◎ バストが出現したとき、トップレーンまたトップレーン側のジャングルエリアにいる。
◎ バストが出現したタイミングで、デスして復活待ちの状態になっている。
◎ バストの出現時間が近いのに、出現の少し前に戦っていたジャングルモンスターに対して「制裁」を使ってしまう。 そのため、バストと戦っているときに「制裁」がCD中になってしまう。
◎ もしくは、バストと戦い始めて、バストのHPがまだたくさんあるときに「制裁」を使ってしまう。
◎ バストと戦うとき、バストしか見ていない。
熟練ジャングラー
◎ バストが出現するタイミングを把握していて、バストが出現したときにバストの近くにいる。
◎ 「制裁」を、バストへのトドメの一撃に使う。それまでは「制裁」を温存しておく。
◎ バストが出現する少し前の時間帯は、行動を慎重にし、バスト出現のタイミングでデスしていないようにする。
◎ バストと戦い始めるための最良のタイミングを考えてください。
たとえば、以下のような状態は、バストに攻撃を仕掛けるのに適したタイミングと言えます。
① 敵のジャングラーがデスして復活待ちの状態である、またはマップを見てトップレーンにいる。
② 敵のボットレーンのヒーロー達がリコールした直後である。
③ 付近に多くの味方ヒーローがいる。(そのためには、予めピンを打つなどして、味方にバストへの意識を高めさせてください。)
◎ バストの付近のブッシュに敵が潜んでいないか確認して、敵のスティールを予め防ぐ。
⑤ オブジェクト (試合中盤)
バストの撃破に成功した場合、多くのスペースエナジーを獲得できます。
すると、ギャラクタスの攻撃が発動し、敵のファーストタワーが壊される可能性があります。
新米ジャングラー
◎ 敵に襲い掛かり、キルしようとする行為を繰り返す。 その結果、ファームで遅れが発生する。
熟練ジャングラー
◎ 自陣のジャングルモンスターを倒します。
可能なら、敵陣のジャングルモンスターも倒して、より多くのお金と経験値を獲得し、敵ジャングラーの成長を阻害します。
◎ レーンをプッシュし、敵タワーの破壊を目指します。
◎ マークスマンやエネルギーが来そうな場所のブッシュ内に潜み、奇襲でキルを狙う。
⑥ 試合終盤、集団戦など
新米ジャングラー
◎ マークスマンに1対1の状態で攻撃を仕掛け、逆に倒されてしまう。
◎ 集団戦で最初に攻撃を仕掛け、敵の集中攻撃を受け倒される。
◎ フロントラインを張っている敵 (タンクや防御ギアを装備した敵) に攻撃を仕掛け、結局キルできない。
◎ マップ上で敵がどこにいるか分からない状況で、強気にレーンプッシュする。
◎ その結果、待ち伏せをしていた敵に倒される。
熟練ジャングラー
◎ 1対1で敵マークスマンに攻撃を仕掛けるのは、自分の方がレベルが2,3上回っているときだけ。
攻撃を仕掛ける方法は、待ち伏せの奇襲です。
◎ 攻撃を仕掛ける前に、自分のレベルとターゲットのレベルを比較します。
防御ギアを装備していないようなタイプの敵が相手でも、敵の方がファームで優位な場合は、1対1で攻撃を仕掛けない。
◎ 集団戦をするときは、味方のタンクやバトルがイニシエートをするのを待ち、自分はイニシエートをしない。
次に、敵のマークスマンやエネルギーが、味方のイニシエーターを攻撃のターゲットにしていることを確認します。
それまでは、近くで様子を見ながらチャンスを待ちます。
そして、体力が減った敵を探します。
そのターゲットを、待ち伏せからの奇襲でキルします。
◎ 集団戦では、もう一つの選択肢があります。
それはスプリットプッシュです。
集団戦が行われている場所とは別のレーンをプッシュして、敵がいないうちにタワーの破壊を目指します。
スプリットプッシュには1つ欠点があり、自分1人が参加できない分、集団戦で人数不利が発生します。
そこで、予め敵のタワーに攻撃ピンを打っておくと、味方にスプリットプッシュの意思が伝わり、味方が人数不利の集団戦に挑み負けてしまう、という事を防げます。
⑦ スルト (ソウルバストも含む)
新米ジャングラー
◎ 制裁がCD中で、再使用可能になるまでまだ時間が掛かるのにスルトと戦い始める。
◎ 敵が5人ともデスしていない状況でスルトと戦い始める。
◎ スルト召喚権を獲得した後、即座に、場所を考えずにスルト召喚ボタンを押してしまう。
熟練ジャングラー
◎ 敵ヒーローが2,3人デスしていたり、味方チームの方が人数が多いときがチャンスなので、そのときになるまで迂闊にスルトと戦い始めません。
◎ ラストヒットを取るために、制裁の準備が完了されている。 敵のスティール成功率を下げます。
◎ スルトの近くのブッシュで待ち伏せをし、スルトの様子を見に来た敵を奇襲でキルした後にスルトと戦い始める。
◎ スルト召喚権を獲得したら、即座に召喚する前に状況を確認します。
味方の方がレーンを押している場合は、より敵のベースの近くにスルトを召喚します。
敵の方がレーンを押している場合は、味方ベースの近くにスルトを召喚し、レーンを押し返すのをスルトに手伝ってもらいます。
おわりに
最初に述べたように、ジャングラーはチームで最も重要なポジションの一つです。
チームメイト達も皆、それぞれのタワーを一生懸命守っているため、もしもジャングラーが基本を分かっていなかったら、そのジャングラーに不満を感じるでしょう。
もしもあなたがこのゲームを始めたばかりなら、まずは何回かジャングラー以外のポジションに就くことをお勧めします。
ジャングラー以外のポジションで、ある程度の経験を積んでみてください。
ジャングラー以外のポジションで何回かプレイしていると、「味方ジャングラーがこう動いてくれて有り難かった」や、「もっとこう動いてほしかった」と、感じることがあるでしょう。
そして、試合のリプレイ機能や、観戦機能を活用してください。
双方のジャングラーがどのように動いているのか観察してください。
学び取れることがあるはずです。
その後、あなたがジャングラーをプレイすることになった場合は、上記のガイドラインに書かれていることを思い出してください。
そうすれば、あなたはしっかりジャングラーの役割を果たせるはずです。