視界取り講座
『視界取り』とは
MOBAには「視界取り」と呼ばれる行動があります。
視界取りは、サポートやタンクに求められることが多いのですが、全ヒーローが関わります。
ゲームのシステムとして、自分のすぐ近くにいなくとも、チームメイトの近くにいる敵は、画面左上のマップ上に表示されるという仕様があります。
左図、ボットレーンにいる敵は、自分からは直接見えない。 しかし、その敵が味方の視界内に入ると、自分のミニマップにも、その敵が表示されるようになる。 |
この機能を利用して味方に「ここに敵がいるよ」、「ここに敵はいないよ」と教えてあげることを、視界取りと言います。
視界取りは間接的ではありますが、味方を守るための強力な手段です。
視界取りの例
視界の取り方の例を3種類ほど紹介します。
例 ①
敵のガンク予測
下図をご覧ください。
試合序盤、味方のマークスマンが敵のボットタワーを攻撃しています。
こういった場合、防衛のために敵がボットレーンへ駆けつけて来ます。
そうすれば、味方マークスマンがガンクでキルされる恐れがあります。
ですが、タワーへの攻撃はできるだけ長く続けて、多くのダメージを与えたい。
そこで、サポートはAのブッシュ内に入って待機します。
(黄緑色の部分は、ブッシュを示しています。)
ボットレーンに敵がガンクしにきた場合、Aの付近を通過すると予測できます。
Aの地点で待機することで、敵の奇襲よりも先に敵が来たことを知れるようになるのです。
これにより、敵が来次第撤退ピンを打って味方マークスマンを逃げさせることができます。
また、敵がジャングラー1人などの場合は、逆にブッシュからの奇襲でキルを狙うこともできます。
例 ②
待ち伏せ対策
次は試合終盤、敵のミニオンの方が押している不利な状況です。
自チームのメンバーは皆、ベースの付近にいます。
マップを見ると赤バフがあるので、味方のマークスマンに取らせてあげたいです。
ですが、敵の位置が分かりません。
もしかしたら、ブッシュ内に敵が隠れていて、近付いてきたマークスマンをキルしようと待ち伏せしているかもしれません。
(この「ブッシュ待ち伏せ→奇襲」という戦法は、奇襲を仕掛ける側からすると非常に強力な戦法で、試合でしばしば用いられます)
なので、タンクが先陣を切ってBのブッシュの方に行きます。
ブッシュに向かって長距離攻撃スキルを撃ちましたが、誰にも当たりませんでした。
(歩いてブッシュ内に入って行っても良いのですが、遠距離攻撃スキルがあるならそれを用いた方が潜んでいる敵と距離を取ることができ、奇襲攻撃で倒される確率を減らせます)
この後なら、味方マークスマンは奇襲を受ける心配をせずにバフを取りに行くことができます。
例 ③
敵がオブジェクトを取りに来てるか
試合中盤、マップを見渡してもレーン上に敵が見当たらなくなりました。
そして、現在バストが出現中です。
このような場合、敵が集まってバストを倒そうとしている可能性があります。
そこで、近くにいたマークスマンがバストがギリギリ視界に入るぐらいまで近付き、見に行きます。
その結果、敵が集まってバストとの戦いを始めるところでした。
マークスマンは集合ピンを打って味方を集めます。
そして集団攻撃を仕掛けることで、 敵が倒そうとしていたバストを横取りしたり、敵がバストに固執するなら、戦闘に集中できていない敵をキルしたりできます。
おわりに
ここで紹介した以外にも、視界の取り方は無数にあります。
考え方のコツは「自分がマークスマンやエネルギーだったら、マップのどこに敵がいるか/いないかを知りたいか?」という風に考えることです。
タンクやサポートは、積極的にそのような場所の視界を取るようにしましょう。
(タンク/サポート以外の人もですが)