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白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】

ショートストーリー投稿板 コメント一覧 (33ページ目)

  • 総コメント数4807
  • 最終投稿日時 2019年02月08日 00:08
    • 冒険者さん
    3295
    2015年07月11日 21:30 ID:e4wpaft7

    お待たせしました。

    完全富樫病の作者ですが、またちまちま書いていきます。

    シャロン×クライヴ

    ソフィの国編になります。

    では、また宜しくお願いします!

    • U・ω・)
    3294
    2015年07月11日 00:34 ID:t8s3om7c

    >>3278

    にゃにゃーん!呪弓終わった!週末の胃の痛い作業終わった!これでSS.に集中できる!

    わぁい!読んでくれてありがとうございますー!そうなんです、続編なのです(^^)

    どうしてもチビとダグラスの絡みをもう一度書きたい…!その思いから書き始めました♪

    早めに続きアップできるように頑張るです!

    • 冒険者さん
    3293
    2015年07月11日 00:15 ID:ib9c58tm

    >>3278

    おー、ダグラス過去編のその後とはこの後の展開も楽しみにしてます!

    • 冒険者さん
    3292
    2015年07月09日 23:55 ID:th08vbhj

    >>3277

    あとがき

    こんな駄文を最後まで読んでいただいてありがとうございますm(_ _)m

    武闘家フローリア、ランサーカスミは僕も見てみたかったです…(;´Д`A笑

    実は夏ガチャカスミ以外出て1点狙い状態なんで願掛けにこのSS書きました(−_−;)

    また機会があればいろんなSS書かせてもらおうかなって思います(((o(*゚▽゚*)o)))

    それでは〜♪

    • 冒険者さん
    3291
    2015年07月09日 23:51 ID:th08vbhj

    >>3277

    「ありがとうございます…では私はこれで…

    あ、浅◯P様…」

    「どうした?」

    「これだけあれば…カスミ…出ますかね?」

    「…さぁね?♪」

    浅◯Pは不気味に微笑んだ。

    「そうですか…では失礼します…。」

    フローリアは会議室を立ち去った。

    カスミ…私は必ずあなたを…

    フローリアは浅◯Pからもらったカードをギュッと握りしめた。

    fin

    • シヴァ
    3290
    2015年07月09日 23:46 ID:k8lodwi9

    >>3192

    リアム『憤怒に染まりしソウルよ。俺の体から出ろ。俺の敵を潰せ。全てを切り刻め。ラースブレーザー!!!』

    リカ『求めるは破壊。全てを壊し、全てを塵として、すべてを消し去れ。レッド・ディストラクション!!!!』

    ポン『星タヌキちゃん集合!!集まれ!星タヌキ!!』

    全員、各々の戦い方ですべてを倒した、赤髪が手を出す隙も無く、すべて終わった。

    赤髪「……マジかよ…」

    • シヴァ
    3289
    2015年07月09日 23:46 ID:k8lodwi9

    >>3192

    赤髪達が順調にそのエリアをクリアして、ついにボス面についた。そこにはツッパリウッホだとか兵士だとかがいた。

    リアム「今度はしくじんなよ?」

    赤髪「努力はする。」

    リアムはすぐさま「おいっ!」と突っ込んだが早いか、リアムとリカ、ポンが飛び出した。

    赤髪「よし、俺も行くか…」

    そう言ったとたん。

    • 冒険者さん
    3288
    2015年07月09日 23:43 ID:th08vbhj

    >>3277

    「ふぅ〜一時はどうなるかと思ったぁ…」

    浅◯Pは深々と椅子にもたれ、天井を見上げた。

    「お疲れ様でした。浅◯P様…」

    フローリアには疲れきった浅◯Pに微笑んだ。

    「いやいや、これもフローリアのおかげだよ…あのカスミが水着姿なんて…ファンが食いつかないはずないからね。

    あ、これ…約束の報酬…」

    浅◯Pは懐から白い林檎が描かれた紫色のカードをフローリアに差し出した。

    フローリアは裏面のシリアルコードを読み取ると服の中にしまった。

    • 冒険者さん
    3287
    2015年07月09日 23:31 ID:th08vbhj

    >>3277

    「今回…もしこの夏ガチャが成功すれば君達2人はずっと一緒にいられるし、次の限定でフローリアを出す事が出来るかもしれない…

    例えば…茶熊フローリアとかXmasフローリアとか…」

    「茶熊…Xmas…」

    カスミの中で色々な妄想が描かれた。

    「どうだい…?未来の為に今回、一肌脱いでくれないか…?」

    「……………仕方ないわね、やるわ‼︎」

    カスミの一言に浅◯Pはホッとした。

    • 冒険者さん
    3286
    2015年07月09日 23:22 ID:th08vbhj

    >>3277

    「な、何よこれ⁉︎

    これ水着なの⁉︎」

    「カスミ…私この格好は恥ずかしいかな…」

    慌てふためくカスミと顔を赤らめるフローリアをよそに浅◯Pは淡々と話し続けた。

    「カスミ…この夏ガチャは我が社コ◯プ◯の命運をかけた一大イベントなんだ…前回の茶熊もいいとこまでいったがトップまでとはならなかった…

    このまま売上が落ちてサービスが終了したら君達はずっと会う事が出来なくなり電脳空間を彷徨うこととなるだろう…」

    「フローリアと…二度と会えなく…」

    浅◯Pが重々しく話すと先ほどまでの態度とは変わり、カスミは弱々しくなった。

    • 冒険者さん
    3285
    2015年07月09日 23:15 ID:th08vbhj

    >>3277

    「そもそも私は誰と絡むのよ?

    リアム?エドガルド?

    「カスミさんは…インヘルミナとかなぁ〜?」

    「じゃあ丁度いいじゃない‼︎

    インヘルミナとフローリアを替えてよ‼︎」

    「いや…インヘルミナ様は槍職で私既に槍職だから…」

    「じゃあ私が槍職するからフローリアは武闘家やってよ♪

    それでいいじゃない‼︎」

    急遽閃いた提案にカスミのテンションは上がった。

    「(弓士がどうとかって言ってたじゃねぇか…)

    それも、面白いしいいと思うけどフローリアにはこれを着てもらうよ?」

    浅◯Pがインヘルミナのイラストを見せると2人は固まった。

    • 冒険者さん
    3284
    2015年07月09日 23:06 ID:th08vbhj

    >>3277

    「じゃあ、コヨミは?

    あの子、フォースターでも出てるからいいんじゃない?」

    「(…それはカスミもだよ…)」

    フローリアは少し微笑んだ。

    「コヨミちゃんは、夏祭りの屋台ではしゃぐ子ってイメージにぴったりだから外せないかな〜それに僕のイチオシだし♪笑」

    「(何よそれ…完全にえこひいきじゃない…‼︎)」

    カスミは拳をググッと握った。

    「それに、同じ浴衣枠にはレイヴンさんがいてね〜クエストや思い出とかでレイヴンさんとの絡み演出が多いけどそれでもいいの?」

    「なっ…レイヴンと絡み…オマケに2人は浴衣で夏祭り…

    ダメ‼︎絶対ダメ‼︎」

    カスミは首を大きく横に振った。

    • シヴァ
    3283
    2015年07月09日 23:02 ID:k8lodwi9

    >>3153

    取り敢えず少しだけSS進めてみました~。ちなみに必殺技の口上は何か言ったら入れ恣意な感覚で描きました。詠唱を考えてた人もいたわけだし。

    • 冒険者さん
    3282
    2015年07月09日 22:57 ID:th08vbhj

    >>3277

    「他って誰なのよ?」

    「剣職がレイヴンさん、槍職がインヘルミナさん、斧職がリアムくん、弓職がエドガルドさん、魔職がコヨミちゃん、双剣職がセリナちゃんだよ」

    浅◯Pは一枚ずつめくりながらカスミに説明した。

    「セリナって誰よ…?私知らないわ。

    その子と代われないの?」

    「ちょっとカスミ…‼︎

    いくらなんでもそんな無茶な…」

    「いやー彼女は、初の限定で登場してセールスランキング1位に導いたコ◯プ◯の女神だからね〜

    今回も1位を狙ってるから彼女は外せないかな〜」

    「…何よ…フローリアが出れば1位取れるっつぅの…」

    カスミは不服そうに呟いた。

    • シヴァ
    3281
    2015年07月09日 22:54 ID:k8lodwi9

    >>3192

    赤髪「よし!」

    そう赤紙が呟いた瞬間。雷が空より降ってきた。

    赤髪「なにっ!!!」

    リアム「馬鹿野郎!!アクションスキル禁止領域で何やってやがる!!」

    赤髪(しまった…)

    ほかの皆は取り敢えず先に進み、魔物を減らしにかかった。しばらくして、赤髪のしびれは完璧に取れた。

    赤紙「・・・・・・・行くか。」

    • シヴァ
    3280
    2015年07月09日 22:50 ID:k8lodwi9

    >>3192

    赤髪達は、現場に着き次第、さっそくクエストの遂行をし始めた。

    リアム「おらよっ!!」スパン!

    リカ「キャはハハハ!!!!」シュッシュッ!

    ポン「フンっ!!」バンッ!!

    皆が全員実力者…見て居たら分かったが、赤髪は出番がないような感じさえした、そんな時、赤髪の目に映った魔物がいた…

    赤髪(スライムか…めんどいケドポンさんに頼ってばかりなのも気が引ける…俺が討つ…)

    そう決心し、赤髪は剣を構えた。

    赤髪『我が身に溢れる強大な闇よ。汝が我が剣に宿ることを命ずる。その力をもってして、薄汚れた闇を切り刻め。メガ・ダークブレード!!!』

    赤髪の剣はスライムを容赦なく切り刻んだ。そしてスライムが倒れた。

    • 冒険者さん
    3279
    2015年07月09日 22:47 ID:th08vbhj

    >>3277

    「フ、フローリアは悪くないわよ…

    とにかく‼︎私は絶対出ないから‼︎

    …どうしてもって言うんなら、フローリアも登場させなさい…

    そうすれば考えてあげる…」

    「カ、カスミ⁉︎」

    突然の提案にフローリアは驚いた。

    「う〜ん、それも考えたんだけどね〜既に他のキャラは承諾しちゃってるからね〜」

    夏ガチャのイラストを見ながら浅◯Pは呟いた。

    • U・ω・)
    3278
    2015年07月09日 22:43 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    ●あとがき●

    1話目を掲載した時、続きを書く気は全くありませんでした。というか、続きなんて考えてもいなかったからね!

    どうせ特に反応ないだろうし、自己満足で終わらせるつもりが…思った以上に反応があり!続きを書かざるを得なくなったwというのがこの過去編連載の経緯です。

    読み返せば恥ずかしくて全文書き直したくなる衝動に駆られますが、まぁこれも思い出という事で。

    SS.板に定着するきっかけであり、大切なオトモダチが出来るきっかけともなりましたので、私にとって大事な作品となりました!

    • 冒険者さん
    3277
    2015年07月09日 22:42 ID:th08vbhj

    >>3273

    「ちょっと‼︎どういうことなのよこれ‼︎」

    顔を真っ赤にしたカスミは怒鳴りながら書類を机に叩きつけた。

    「どうって…サマー記念ガチャのイラストじゃないですか…」

    浅◯Pは地面に落ちた書類を拾い集めカスミをなだめた。

    「そういうことじゃなくて、何で私がこんな恥ずかしい水着姿でオマケに武闘家なのよ‼︎

    弓士だって言ってるじゃない‼︎」

    「ゴメンカスミ…私があんな水着をプレゼントしたって浅◯Pに言わなかったらこんな事にならなかったのに…」

    カスミに着いてきたフローリアは申し訳なさそうに呟いた。

    • 冒険者さん
    3276
    2015年07月09日 22:35 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    先ほどよりも、少しずつ体内へと引き摺りこまれているのか、レナの見える体の部分が減ってきた。

     

    「ねぇちゃん!!」

    聞いたこともないような怒気の篭ったダグラスの声に、クロエの肩がビクついた。

    ここから南に真っ直ぐ行った港にでけぇ飛行島がある!アイリスって女の子を呼んできてくれ!」

    「!あなたは…?」

     

    「俺はここから離れねぇ!チビを置いて行くなんてできねぇ!」

     

    「…!?でも、あなたの力じゃあの魔物は!」

     

    「いいから行ってくれ!頼む!」

     

    -…二度も失うわけにゃいかねぇんだ!

     

    * * *

    • 冒険者さん
    3275
    2015年07月09日 22:34 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「-…ッ」

    ハエを払うかの様に苛立ち触手を振り回す、魔物。ダグラスは飛び降りるとルエルを睨んだ。

    「コイツは何なんだ…」

    「遥か昔、黒の国に生息していたクイーン種の原種。名前は・・・古代語なので発音できませんが…ダーク・フォレストとでも呼びましょうか」

    「ダーク…」

    「勘の良いあなたならお気付きでしょう?そう、この魔物を滅する事ができるのは闇と対なす光の力を持つ者」

    「…アイリス…か…!」

    「そう!あの忌まわしき白の巫女の力でないと、倒せません!さぁ?どうします?早く呼びに行かないと、あのガキがコイツに飲まれてしまいますよ?あー、でもあなた達の飛行島はずいぶんここから遠いですよねぇ?クククク」

    • 冒険者さん
    3274
    2015年07月09日 22:33 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「おやおや、そこのエルフを食うように言っておいたのですが・・・困りましたねェ、こんなガキを食ってしまって。まぁしかし?あなたのその顔を見る限り…余程大事なガキのようですねェ?」

    「ってめぇ…!くそ!待ってろレナ!」

    ダグラスは腰の愛剣を抜いて、地面を蹴った。

    殺気を察知した魔物が触手を振るう。が、ダグラスは器用に体を捻りその猛撃をかわし、魔物の体を駆け上がると、レナを包む醜悪な体皮に剣を突き立てようとしたが…

    「!!」

    見えない防壁に阻まれ、突き立てる事ができない。力ずくで押し刺そうとするダグラスの姿を見てルエルが高笑いした。

    「分かりませんかぁ?アナタじゃ無理なんですよ~」

    「-…ッ」

    • 冒険者さん
    3273
    2015年07月09日 22:31 ID:th08vbhj

    夏ガチャSS

    ネタバレ含むので枝に…

    • 冒険者さん
    3272
    2015年07月09日 22:31 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「覚えていたんですか?それは良かった…!お久しぶりです<魔剣士ダグラス>…復讐に参りました」

    「てめぇ!-…ッ!ねぇちゃん!!」

    崩れた瓦礫から這い出してきたのはクロエだった。

    瓦礫にやられたのか、右足の膝から下が血で染まっていた。

    「ミーチャ!!レナがっ!」

    「なっ!」

    足を引き摺りながらクロエが叫ぶ。

    彼女が指す先には、魔物の頭の直ぐ下…その小さな体のほぼ全てをその禍々しい幹に飲まれ、目を閉じ生気のない顔だけ出しているレナの姿があった。

    「レナ!!」

    ダグラスが力いっぱい叫ぶが、レナは反応しなかった。

    • 冒険者さん
    3271
    2015年07月09日 22:30 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    さっきまで自分がいた建物が残骸と化した代わりに

    姿を現したのは、赤黒い生物。

    あまりにも巨大なため、その全貌を把握する事は難しかった。

    ムチの様にしなる触手を何本も持ち、巨大な頭にはギョロギョロと動く無数の赤い目。

    全身から噴出している黒い煙は濃い瘴気だ。頭の半分を占める巨大な口からは凶暴な牙が針の様に無数に生え、ダラダラと異臭を放つ溶解液を滴らせていた。

     

    「フォレスト…クイーン?」

     

    「…の、原種にあたる魔物ですよ」

     

    いつのまにかその魔物の頭上に一人の少女が浮かんでいた。

    病んだような笑顔を浮かべて見下ろす、紫髪。忘れもしない、あれは確か…

    「ルエル!!」

    • 冒険者さん
    3270
    2015年07月09日 22:29 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    加えて、闇の勢力は力を増してきている。

    仲間と旅を続け、幾度と闘ってきたが・・・正直自分だけの力ではどうにもならない敵も増えてきた。

     

    自分はもうこの孤児院を守る事ができない。

     

    「…情けねぇ」

    力なく呟き、孤児院を振り返るダグラス。

     

    老いて崩れそうなその姿に、自分の姿が重なり胸が苦しくなった。

     

    -…その瞬間は、振り返ったダグラスがほんの数度瞬きをしただけで訪れた。

     

    目の前の孤児院の赤い屋根が下から突き上げられる様に吹き飛び、白い壁を粉々になり

    子供達が使っていたおもちゃや家具が部屋から押し出され…

    遅れて聞こえる悲鳴と、舞い上がる土埃

    • 冒険者さん
    3269
    2015年07月09日 22:28 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「戻ってねぇちゃんに伝えてくれ、また来るって」

    「…!うん!」

    手を大きく振って奥へ走っていくレナの姿を見送ってから、ダグラスは孤児院を出た。

     

    苛立っていたのは事実だった。

    それはクロエに対してではなく、生まれ育った孤児院の危機を救うだけの手立てが自分にはないからだ。

    金銭的な問題だけではない、自分がここにいては良くないものを呼び寄せてしまう。

    瘴気を喰らい続けなくては生きていけない体質。

    一見不便な体質だが、見方を変えれば不死の存在でもある。そこに目をつける者達がいる事をダグラスは知っている。

     

    ここにいては、彼女達を巻き込んでしまう。

    • 冒険者さん
    3268
    2015年07月09日 22:27 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    後ろからレナの気配が追ってくる。

    玄関のドアに手をかけた所でレナが駆け寄ってきた。

    「ダグラス、怒ってる?」

    「…いや」

    「クロエとケンカした?」

    「いや」

    「むぅ!」

    「いってぇ!」

    レナにわき腹をつねられ身を捩るダグラス。気にせずレナは言い放った。

    「レナはクロエもダグラスも大切なの!二人とも笑ってて欲しいからケンカ…しないで」

    心の奥に訴えるような声色、幼さの中にある神秘的な不思議な空気。

    あぁ、この子は本当にチビの生まれ変わりなのだろう。

    「悪かったよ、チビ」

    頭をクシャクシャと撫でてやると「やめて」と暴れるレナ。

    • 冒険者さん
    3267
    2015年07月09日 22:27 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「でもレナここ好きだよ、ダグラスもここに住んでたんでしょ?」

    「あ、あぁ」

    「レナもここでクロエと生活するの!」

    にこにこと笑うレナ。

    その笑顔が苦しくて、ダグラスは顔を逸らすとクロエに向き直った。

    「せめて、街に住んだらどうだ?森とそう離れてねぇし」

    「いいのよ、私はこの森に生まれこの森に育てられたの。それにこの孤児院は子供達の思い出がたくさんあるし、ミーチャが守ってくれたんだもの」

    「俺は!…建物じゃねぇ。そこに住む家族を守りたかったんだ」

    「ミーチャ…」

    ダグラスは持ってきた手土産をテーブルに黙って置くと、孤児院の出口に向かった。

    • 冒険者さん
    3266
    2015年07月09日 22:26 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「ねぇちゃんは移り住まないのか?」

    「言ったでしょ?わたしはこの森に骨を埋める覚悟って」

    「だけどよ、いつ崩れるか分かんねぇ所に住み続けるなんて無茶じゃねぇか」

    「私は大丈夫よ」

    「何を根拠に…」

    「バケツ!持ってきたよーー!」

    語気を強める二人の間にレナが割って入って来た。

    レナは自分が座っていた椅子をズラしバケツをそこに置いた。

     

    滴り落ちてくる水が金属のバケツの底を打つ音が響く。

     

    「ボロボロだね、ここー」

    「そう…ね」

    • 冒険者さん
    3265
    2015年07月09日 22:25 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「バケツ持ってくるね」

    「ありがとうレナ」

    部屋を出て行くレナを見送り、クロエはため息まじりに言った。

    「もうこの孤児院長くはもたないわ。老朽化が進んでいて…、修復しようにも費用がないの」

    「そう…なのか」

    「昔は街に住む貴族達の寄付金でなんとか経営していたんだけど、不況で貴族も街を出て行ってしまって…。私の稼ぎでは、孤児院を今の状態のまま維持するのが精一杯なの。レナも来週には隣町の孤児院に引き取られるわ。本人はここに残りたいって聞かないんだけど、一緒に住むには危険だから…」

    • 冒険者さん
    3264
    2015年07月09日 22:24 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    きゃっきゃと嬉しそうに笑って椅子に座るレナ。

    チビも体が元気だったらこんな風に笑うんだろうか。

     

    微笑ましい気分になりながら、ダグラスはレナの向かいに座った。

    楽しい茶の席に自分の過去の話を持ち出すわけにいかず、ダグラスは終始島の仲間の話を続けた。

    「-…とまぁ、俺は元気に過ごしてるよ。今度ねぇちゃんも飛行島来るといいさ」

    「レナも!」

    「あぁ、そうだな」

    「そうね、機会があれば二人で行かせてもらうわ。ー…だけど」

    「どーした?」

    「わっ!冷たい!」

    突然レナが飛び上がった。

    「クロエ、また雨漏りー」

    「あら…。本当」

    二人につられて見上げた木造の天井は一部黒くシミのようになっている。

    • 冒険者さん
    3263
    2015年07月09日 22:23 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    その後姿を見つめたまま固まっていたダグラスだったが、我に返ってクロエに問うた。

    「あの子は?」

    「あぁ、レナよ。最近森の中で出会ったの。おそらく、捨てられてしまったみたい」

    「そう…か。なんで俺の事知ってるんだ?」

    「私が話したの、それからすっかりアナタのファンになったらしくて、会えるのを楽しみにしてたのよ」

    「そうだったのか」

     

    それから軽い雑談をしつつクロエに連れられ孤児院に入った。

    昔子供達が集まっていた小さなホールの真ん中に置かれた丸テーブルの上に、焼きたてのクッキーと淹れたての紅茶が3人分並べられている。

    「できた!えらい?」

    「えらいわ、レナ。さぁ座って」

    「はーい!」

    • 冒険者さん
    3262
    2015年07月09日 22:22 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    「ダグラス!」

    女の子は走り、そしてダグラスの足にしがみついた。

    「チビ…?なのか?」

     

    かつて共に旅をした名も無い女の子。

     

    荒んだ自分を救ってくれた女の子。

     

    チビが目の前にいる。

     

    何年も前に、自分の腕の中で息を引き取ったチビが。

     

    「レナ?花壇の水やり終わったら…あら?ミーチャ?」

    孤児院からクロエが出てきた。

    「クロエ!ダグラス来た!」

    「ふふ、嬉しそうね。調度良かった、クッキーが焼きあがった所だから3人でお茶にしましょう」

    「うん!用意してくる!」

    レナと呼ばれた女の子は元気よく走って孤児院の中に入っていった。

    • 冒険者さん
    3261
    2015年07月09日 22:21 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    赤髪の少年達に持たされた手土産が入った紙袋を握る手に力が入る。

    ー…えぇい、情けない。行くって決めたんだから迷ってんじゃねーよ、俺!

    自分に渇を入れ、深呼吸をした後、一歩踏み出した所で…

    孤児院の正面玄関から一人の女の子が出てきた。

     

    年は6も満たないぐらいだろうか。

    切りそろえられた黒髪に陶器のような白い肌。

    一点の曇りもない大きな瞳でダグラスを捉えると、その女の子は持っていたジョウロウを落とした。

     

    「お…お前…」

     

    「ダグ…ラス…?」

     

    その姿、その声。

    ダグラスは懐かしい様な悲しい様な奇妙な既視感にうろたえた。

    • 冒険者さん
    3260
    2015年07月09日 22:20 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    ルエルとの一件の後、結局一度も訪れる事はなかった。

    クロエに孤児院を出てからの経緯を話す事に抵抗があったからだ。

     

    孤児院を出て、貴族に引き取られた後の事。

    その後抜け出し、荒んだ生活をしていた事。

    どうしてもその部分を話したくなくて、距離を置いてしまっていた。

     

    彼がそうして悶々とした気持ちで旅をしている事に気付いた仲間に背を押され、今日こうして赴いた。

    しかし、いざ孤児院を前にすると立ち止まって動けなくなってしまった。

     

    変わり果てた孤児院の姿に動揺しているのか。

    それともまだクロエに全てを話すことを迷っているのか。

    • 冒険者さん
    3259
    2015年07月09日 22:18 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    -前編・あせぬ想いあるゆえに-

    鬱蒼とした森を一人歩くダグラス。

    普段人の往来が少ない為か、道は悪く雑草も生え、まるで獣道だ。

    そんな悪路に足を取られる事もなく、軽々と前進する彼。

    そんな彼の視線の先に目指す建物が映ったのは、森に入って1時間ほど経った頃だった。

    「…随分変わっちまったな」

    白い壁はひび割れ蔦が覆い、何度も修繕を重ねたであろう赤い屋根は、色褪せ茶褐色に。

    シンボルだった窓のステンドグラスが聖母から白百合に変わったのはいつからだろうか。

     

    かつて過ごした美しい孤児院はその面影を僅かに残すだけだった。

    • 冒険者さん
    3258
    2015年07月09日 22:16 ID:pdqsy3xf

    >>3257

    先に言っとくが!オリキャラ出てくるよ!

    1話

    >>44635614

    2話

    >>44945205

    3話+4話

    >>46679187

    5話

    >>47426732

    6話

    >>48171639

    最終話

    >>51427029

    • U・ω・)
    3257
    2015年07月09日 22:14 ID:pdqsy3xf

    2015年1月9日にひっそりと連載開始した「ダグラス過去編」

    ちょうど半年になりますが、あの話のちょっとした続編書きました。

    どうしても自分が書きたかった内容なので、完全自己満足ですw

    過去編知らない方のために枝にリンク貼っております!

    • 冒険者さん
    3256
    2015年07月09日 13:51 ID:ceerz9y7

    >>3255

    今一番期待してるSSです。

    続きを楽しみにしてます^ ^

    • 冒険者さん
    3255
    2015年07月09日 00:44 ID:saadh4iu

    >>3239

    朝の風景だけでまるまる1話使ってしまった…

    おっほぉー!!

    ここまで読んでいただきありがとうございました!!

    見返してみると書き直したい部分がちらほら…

    ザッ君の作戦は無に帰した…

    次回もよろしくお願いします!!

    • 冒険者さん
    3254
    2015年07月09日 00:41 ID:saadh4iu

    >>3239

    「…ほら!!もう行くぞ!!」

    ザックはそっぽを向いて答える。

    フランの顔は見れなかった。

    顔がこの上ないくらい真っ赤だからだ。

    そして早歩きで校舎に向かう。

    「ザック殿!!ペースが早いでござる~」

    男とこんなことをして何ひとつ恥ずかしがることの無いフランを見て、ザックは本当にフランが自分のことを好きになってくれるだろうかとザックは不安な気持ちになったのだった。

    • 冒険者さん
    3253
    2015年07月09日 00:41 ID:saadh4iu

    >>3239

    「恋人同士でござるからこれぐらいはやらないと、ラブラブっぷりがアピールできないでござる!!」

    フランと手を繋いでいる。

    なぜそんなことが平然とできるのか。

    ザックの脳内はフランの可愛さ、天然さ、大胆さで頭がいっぱいなりショートしそうだった。

    またまた心臓に悪い。

    しかし、ザックも男だ。いい加減この程度でおどおどしてはいられなかった。

    • 冒険者さん
    3252
    2015年07月09日 00:39 ID:saadh4iu

    >>3239

    おいどうした?」

    「ザック殿…こういうのは男性がリードするものでござるよ」

    「何を?」

    「あれでござるよ、あれ!!」

    「わかんねぇよ」

    フランはため息をついた。

    そしてザックに手を出すように要求した。

    そして、その手に自分の手を絡めた。

    • 冒険者さん
    3251
    2015年07月09日 00:38 ID:saadh4iu

    >>3239

    朝からいろいろ心臓に悪い。

    「ザック殿!!そろそろ校舎に移動するでござるよ!!」

    「おっといけね。もうそんな時間か」

    どうやら少し長居してしまったらしい。

    「行こうぜフラン」

    しかしフランは立ち止まったままだ。

    • 冒険者さん
    3250
    2015年07月09日 00:38 ID:saadh4iu

    >>3239

    「おっお前いつもそんなことしてんのかよ…」

    「フルーツ忍者の里の妹達にはよくやるでござるよ?」

    「…男には?」

    フランはしばらく考え込むと

    「よくよく考えてみると無いかもしれないでござるね」と何ひとつ照れもせずそう言った。

    「そうか…」

    • 冒険者さん
    3249
    2015年07月09日 00:36 ID:saadh4iu

    >>3239

    「……」

    ザックは放心状態になった。

    自覚してやっているならまだしも、無自覚でやっているなら相当タチが悪い。

    こういうところは本当に困る。

    フランは顔を離し、「洋梨を食べれば元気に慣れるでござるよ!!」と懐から洋梨を取り出しザックに渡した。

    ようやく正気に戻ったザックはそれを受け取る。

    • 冒険者さん
    3248
    2015年07月09日 00:35 ID:saadh4iu

    >>3239

    「ザック殿ちょっと失礼するでござる」

    「お…」

    困惑するザックをよそに、フランは顔を近づける。

    そしてザックのおでこに何かが触れる。

    「うーん…熱はなさそうでござるね」

    それはフランのおでこ。つまり「おでこごっつん」状態である。

    ちなみにこれ、角度を変えるとまるであれをしているように見える。

    案の定、どこからか「キャー」という声が聞こえた。

    • 冒険者さん
    3247
    2015年07月09日 00:34 ID:saadh4iu

    >>3239

    ザックは女子生徒の会話なんて上の空だった。

    「それにしてもザック殿、顔が赤いでござるよ?」

    「あっ…あぁ!!きっ今日は暑いからな!!」

    「そうでござるか?」

    自分の手にフランの唇が触れた。

    ただそれだけなのに。

    なぜだろう。明らかに前より意識してしまった。

    • 冒険者さん
    3246
    2015年07月09日 00:33 ID:saadh4iu

    >>3239

    「なに?」

    「あれってフランさんじゃない?」

    「一緒にいるのって軽音部の…」

    「まさか付き合ってんのかな?」

    通りすがりの女子生徒達がなにやらヒソヒソザックとフランのことについて話していた。

    「早速、効果抜群でござるね」

    ザックの手の力は自然と弱まっており、フランは手をどけた。

    「あぁ…そうだな…」

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ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年07月25日
    • Android
    • リリース日:2014年07月13日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 11/8より『吉田沙保里』コラボが開催!白猫世界に霊長類最強女子現る!!

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今すぐプレイ!

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