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白猫プロジェクトwiki【白猫攻略wiki】

ショートストーリー投稿板 コメント一覧 (81ページ目)

  • 総コメント数4807
  • 最終投稿日時 2019年02月08日 00:08
    • 冒険者さん
    881
    2015年01月09日 00:10 ID:qd2ogiec

    >>873

    「・・・・。お前名前は?」

    女の子は少し考えてから「ない」と答えた。

    「奇遇だな、俺もない」

    昔の名前は捨てたから。

    「いっしょだね、・・・ダグラス」

    ニッコリと笑う女の子の歯は隙間だらけだった。

    「ダグラス?なんだそれ」

    「わたしの国、獅子のことそう言うの。お兄ちゃんの髪、似てる。だからそう呼ぶ」

    「・・・変なやつ」

    それが俺と、アイツとの出会い。

    俺の人生を変えてくれた、もう一人の大切なt小さな恩人。

    • 冒険者さん
    880
    2015年01月09日 00:09 ID:qd2ogiec

    >>873

    舌打ちをして青年は足早に街を抜ける。

    (こんな寂れた街にいたんじゃ気分がわりぃ。馬でもかっさらって次の町にでも行くか)

    確か街の出口に厩があったはず。夜に忍び込んで奪って出るか。

    そんな算段を頭のなかでしていたら、背後から小さな気配を感じた。

    -…さっきのチビだ。めんどくせぇ。

    更に歩みを速めたが、小さな気配がこけるのを感じて、とっさに振り返ってしまった。

    「ま・・・って」

    女の子は起き上がって、とことこと青年の前まで来ると大事そうに抱えていたリンゴを青年に差し出した。

    「おれい」

    • 冒険者さん
    879
    2015年01月09日 00:08 ID:qd2ogiec

    >>873

    「別に連れ戻しはしねぇよ。ちょっと見せてみな」

    「あ・・・」

    強引に足首を引っ張り、鎖のついた錠の鍵穴に人差し指と中指を添えて力を込めた。

    青年の左目が一瞬光ったと思ったら、錠がキンッという金属音をたてて、地面に落ちた。

    「ざっとこんなもんだ・・・自由にしてやったんだ、さっさと行け」

    「ありが・・・」

    「礼なんていらねぇからさっさと行け」

    青年は立ち上がると、路地をさっさと出て行った。

    (俺は何をしてる?バカバカしい。昔の自分でも重ねたか)

    • 冒険者さん
    878
    2015年01月09日 00:07 ID:qd2ogiec

    >>873

    そんな女の子の様子も気にせずズカズカと近付くと、青年はしゃがんで女の子にパンを差し出した。

    「食えよ。腹減ってんだろ」

    「・・・・うん」

    おずおずと手を伸ばした女の子は青年からパンを受け取ると、勢い良くかじりついた。

    相当お腹が減っていたらしく、無言であっという間にパンを食べきってしまった。

    「・・・あり、がとう」

    「お前、奴隷商人から逃げてきたのか?」

    「!」

    女の子は足首に付いている錠を布で素早く隠した。

    • 冒険者さん
    877
    2015年01月09日 00:06 ID:qd2ogiec

    >>873

    結果、誰も信じなくなった。おかげで人は離れていったが、あのキリキリとした胸を抉られるような痛みを感じずにすむのなら、それはそれでいい。

    味のしないパンをかじりながら露店街を歩いていると、嫌でも聞こえる自分の陰口。向けられる陰惨な視線。

    「くっそ不味いパンだな・・・反吐が出る」

    誰に言うわけでもなく呟いた青年は、パンを投げ捨てようとしたが、ふと露店の間の路地に蹲る塊に気付いた。

    なんとなく近付くと、その布の塊からひょこっと女の子の顔が現れた。

    一瞬青年に気付いてぎょっとなったが、動けないのか体をすくめて顔を隠しただけだった。

    • 冒険者さん
    876
    2015年01月09日 00:05 ID:qd2ogiec

    >>873

    後ろから激しく咳き込む声と、忌々しげに『ゴロツキ魔剣士め・・・』と呟く声が聞こえたが、青年は気に留めなかった。

    暴言を吐くのも吐かれるのも慣れてしまった。いや、時が経つにつれ感情が乏しくなった気もする。

    昔の俺はどうやって笑ってた?泣くってどういう感情だったか?

    どうでもいい、そんなもの忘れたって苦労はしない。

    生きるために戦う、奪う。他人は信用しない、信じれるのは己の力のみ。

    あの日、あの研究所での惨事から数十年。幼かった自分は人を信じ、何度も裏切られた。

    • 冒険者さん
    875
    2015年01月09日 00:04 ID:qd2ogiec

    >>873

    「はぁ?たったこれっぽちしかねぇのかよ」

    苛立ちを露にした青年の声が、寂れた露店街に響いた。

    「こ、この町の貧しさなんて見れば分かるだろっ!?たかが盗賊に盗まれた商品を取り返したからって、それ以上の金なんてッーッツぐぅ!」

    商人の胸倉を掴んだ青年は冷たい目で男を見下ろした。

    「俺が誰だか知ってるよな?分かっててモノを頼んだんだよな?」

    「はっ離せ!苦しッーーー」

    「ちっ」

    青年は胸倉を掴んだ手を離し、貰った金貨をポケットに捻じ込むと露店に並べてあったパンを無造作に引っ掴んでその場を去った。

    • クロウ
    874
    2015年01月09日 00:03 ID:f46do6xk

    >>872

    そうですね。

    自分のプレイヤーネームから取っています。

    • 冒険者さん
    873
    2015年01月09日 00:02 ID:qd2ogiec

    またまた参上!・ω・)つ□

    走り書きを貼り付け!

    • 冒険者さん
    872
    2015年01月08日 23:28 ID:kckzkwr7

    >>865

    クロウ=主人公かな?

    • クロウ
    871
    2015年01月08日 21:37 ID:f46do6xk

    >>865

    アジトに談話室があるとは限りません。

    また、作中のキャラの性格は、私の想像でしかありません。

    反響が良く、ネタが思い浮かんだらまた書かせてもらうかもしれません。

    最後まで目を通して頂き、誠にありがとうございました。

    • クロウ
    870
    2015年01月08日 21:34 ID:f46do6xk

    >>865

    スピカはクロウの前にいた。

    飛行島での無許可の商売と、パステルの件についてだ。

    この島に着いてから、説教は3回目だ。

    小一時間ばかしクロウとバロンの話を聞くはめになった。

    その後スピカは、パステルに謝罪し、慰謝料を払った。

    お金にがめつい彼女には苦痛だった。

    パステルはお金を受け取りつつも、感謝の念をスピカに伝えた。

    お陰で描きたい景色が描けたからだ。

    パステルは、せめてものお礼にと、習得したての似顔絵を描いてみせた。

    もちろんそのモデルはスピカだった。

    二人の一件はこうして収束した。

    • 冒険者さん
    869
    2015年01月08日 21:28 ID:f46do6xk

    >>865

    スピカは言葉が出なかった。その景色は飛行島の下。つまり島から落ちている場所だったからだ。

    「どしたのー?」

    パステルはスピカが気になったのか、不思議そうな顔をする。

    「何でもありません。ただ、描きたい景色はその周辺にあるはずなので、よく探して下さいね。」

    「わかった。ありがとー。」

    はパステルは勢いよく飛び出そうとした。

    「待ってください!お代を払ってくださいね。」

    はパステルはお金を払い、その場所へと向かい、見事に飛行島から落ちてしまった。

    • クロウ
    868
    2015年01月08日 21:23 ID:f46do6xk

    >>865

    しばらくして扉が開かれる。

    「一緒にお絵かきしようよー」

    「貴女は誰ですか?」

    「あ、ごめんね。私は風景画家のパステルだよ。」

    「パステルさんですか。今日はどうしたんですか?」

    「私ね、描きたい景色が見つからないんだ…だから占ってもらおうと思ってね。」

    「そうですか。では占って差し上げましょう。」

    スピカは静かに目を閉じ、上を見上げた。

    「どう、かな?」

    「なるほど…わかりましたよパステルさん。」

    「え!本当?どこどこ~?」

    「ただ…」

    • クロウ
    867
    2015年01月08日 21:18 ID:f46do6xk

    >>865

    ドサッと本が置かれる。かなり分厚いものばかりだ。

    少女はそれらを斜め読みしながら、

    「フフフ、やっぱり…」

    少女は本を置き

    「やっぱり私とハオさんは…ハッ、いけない。こんなことをしてる暇は…」

    少女は談話室の扉に"スピカ・パールムーンの占星室"と書かれた紙を貼った

    • クロウ
    866
    2015年01月08日 21:14 ID:f46do6xk

    >>865

    アジトの中の談話室。そこには日々、様々な話題がある。

    今日も誰かがいるようです。少し覗いてみましょうか。

    • クロウ
    865
    2015年01月08日 21:12 ID:f46do6xk

    白猫プロジェクトにドハマり中の人間です。

    飛行島のキャラたちはどのような日常を過ごしているのかな?

    と思いつい一つのお話を作ってしまいました

    よければご覧ください

    見たくない方はスルー&badお願いします

    • 楽々
    864
    2015年01月08日 13:15 ID:kckzkwr7

    >>863

    感想どうもです

    このSSを考えていた時、某テレビ番組でふなっしーとオジー・オズボーンがリアルにこんなやり取りをしていたのがツボだったので、付け足し程度にやってみた次第なんです

    • 冒険者さん
    863
    2015年01月08日 13:09 ID:qoh3dfk1

    >>842

    最後にどうしてこうなったw

    • 楽々
    862
    2015年01月08日 12:26 ID:kckzkwr7

    >>842

    【エピローグ的な何か】

    一方その頃、ふなっしーはと言うと

     

    「ア゛ーッ!!!!」

     

    海外の人気歌手、オ●ー・オズ●ーンにプールへと突き飛ばされていた。

     

    「ゴボ、ガボガボ……ヘ、ヘルプ!!」

    「HAHAHAHAHAHAwwwwww!」

    • 楽々
    861
    2015年01月08日 12:23 ID:kckzkwr7

    >>842

    奇声を放つふにゃっしーがダンテの前から超スピードで走り去った雪の日から数週間後。

    「うおおりゃあ!!」

    「ア゛ーッ!!バスターブレードはやめるにゃっしー!!」

    ふなっしーよ。我が友ふなっしーよ。ふにゃっしーは今もこうやって新たな芸を身に付けていってるにゃっし。次にお前に会った時、互いに肩を並べられる大スターとなっていられるよう、ふにゃっしーはこれからも芸に磨きをかけるにゃっし!

     

    さらば、ふなっしー!また会う日まで!

    • 冒険者さん
    860
    2015年01月08日 01:15 ID:kmasf31i

    >>845

    夢を追え、そして掴め…エドイベ被せてくる辺り卑怯だわ。

    今回わかったのは、紳士でもいい文は書けるって事だな

    • 冒険者さん
    859
    2015年01月08日 00:44 ID:qoh3dfk1

    >>845

    さっそくの感想ありがとうございます!!

    皆さんの感想やグッドがモチベーションになりますので!!

    やっぱり、書いたものにレスがあるのは非常に嬉しいです。

    エドガルドが成仏するのは、カルディナ編の肝でした。ある程度、綺麗に書けたかな?と思います。

    まあ、一人称がぶれてましたが……

    次回は、短編みたいなのを少し挟むかもしれません。

    また、宜しくお願いします!!

    • 冒険者さん
    858
    2015年01月07日 23:40 ID:e3v44kug

    >>845

    エドッぴーの扱いや如何に。

    • 楽々
    857
    2015年01月07日 23:39 ID:kckzkwr7

    >>842

    「うおうっ!?」

    突如飛び跳ねて奇声を上げるふにゃっしーにたじろいだダンテ。しかしその事に気付かなかったか、ふにゃっしーは激しい動きをしながら叫ぶようにまくし立てる。

    「そんな簡単な答えに気付かなかった自分が恥ずかしいにゃっしいいいぃいいぃいぃい!!!!ダンテありがとにゃっしいいいぃいいぃいぃい!!!!」

    「お、おう……」

    「そうと決まればふにゃっしーはこれから忙しくなるにゃっし!!親友ふなっしーが戻る日まで、あのふなっしーハウスはふにゃっしーが守り抜いてみせるにゃっしー!!にゃっはあああぁあぁあああぁあ!!!!」

    • 楽々
    856
    2015年01月07日 23:34 ID:kckzkwr7

    >>842

    「……なるほどな。つまり、ダチの事を悪く言われて、いい気がしないって所なんだろ?」

    「そんな所にゃっし」

    「……だったら、あんたが宣伝してやりゃいいんじゃないか?」

    「……ふにゃっし?」

    不意に立ち上がりこちらを見下ろすダンテに、ふにゃっしーは首……もとい上半身を大きく傾げる。

    「だからさ、あんたがふなっしーの事を自分のダチだってPRすりゃいいんだよ。そうすりゃふなっしーがあんたの偽物だって言われなくなるし、あのふなっしーハウスだったか?あれも取り壊される心配だってなくなると思うぜ」

    「宣伝、にゃしか…………ふにゃっしいいぃぃいぃいぃいいいい!!!!」

    • 楽々
    855
    2015年01月07日 23:29 ID:kckzkwr7

    >>842

    「確かに最初はふにゃっしーもそう思ったにゃっし。マネをするならちゃんと許可を得てからにしてほしいと思ったにゃっし。でも、さっき言ったようにふなっしーは向こうの国では大人気スター……後々分かった事で、偶然にも両者のネタが被ってしまったのが事の発端らしいにゃっし」

    「マジか……偶然の一致みたいな事、意外と有り得るんだな……」

    「それでもやっぱりふなっしーの存在は、この辺りの人達からすれば『紛らわしい』の一言で片付いてしまうにゃっし。彼と和解できた身としては、何だか辛いにゃっし……」

    • 楽々
    854
    2015年01月07日 23:24 ID:kckzkwr7

    >>842

    相槌を挟みつつ、そこまでふにゃっしーの話を聞き終えたダンテは、それでも分からなかった。

    ふなっしーは一時期この辺りでふにゃっしーの偽物と騒がれ、彼の人気を一時的にだが地に落としかねないようなマネをした不埒者でもある。そんな彼を、国民的大スターたるふにゃっしーが何故こんなに暗い雰囲気になるまで気にかける必要があるのだろう、と。

    「そのふなっしーとやらは、あんたのスターとしての地位を危うくするようなマネをしたんだろ?そんな奴を気にかける必要、あるか?……と俺は思うんだが」

    • 楽々
    853
    2015年01月07日 23:17 ID:kckzkwr7

    >>842

    「そうにゃしな。でも、遠い国では彼もまたふにゃっしーに勝るとも劣らない大スターなんにゃっし」

    「そうなのか?」

    「……ふなっしーは、今度入ったデカイ仕事のおかげで、当分この飛行島には戻れないと言っていたにゃっし。あのふなっしーハウスは元々ふなっしーの物だったから、きっとそれが取り壊される理由なのかもしれないにゃっし……」

    • 楽々
    852
    2015年01月07日 23:07 ID:kckzkwr7

    >>842

    あれ、名前が記入されてない……?

    IDで同一人物って分かるから大丈夫だよね……?

    • 冒険者さん
    851
    2015年01月07日 23:06 ID:cqcjs2ac

    >>822

    エドガルドいいヤツすぎる...

    最後うるっとしました。

    アニメ化されそうなくらいクオリティーが高かったです。

    次回も楽しみにしてます!

    • 冒険者さん
    850
    2015年01月07日 23:05 ID:kckzkwr7

    >>842

    ライブステージの裏にある小さなベンチに座るダンテは、隣を叩いて座るよう促す。

    それに応じて隣に座るふにゃっしーは、ポツポツと話し始めた。

    「実は、あのふなっしーハウスの事にゃっし……」

    「ああ、飛行島に建てた妙な家の事か」

    「飛行島の人達の話を小耳に挟んだにゃしが……近々、あの家が取り壊されるかもしれないらしいにゃっし」

    「そりゃまた何で?」

    「……ダンテは、ふなっしーを知っているにゃしか?」

    「ふなっしー……あー、確かお前の偽物だっけか?アイリス達が見たって言う……梨の妖精だったか?」

    • 冒険者さん
    849
    2015年01月07日 23:00 ID:kckzkwr7

    >>842

    「……の割には、やけにぼんやりしていたみたいだが?」

    甲高い声で元気いっぱいとばかりに言い放つふにゃっしーに、ダンテは軽く苦笑いを浮かべる。

    すると、ふにゃっしーはヘドバンを交えた激しい動きをピタリと止め、普段からは想像もできない程にもの静かな雰囲気を醸し出し始めた。

    「……何かあるんだな」

    「……ふにゃっしーは確かにみんなの人気者になれたにゃっし。でも、大スターになれたからって悩みが何もないかって言われるとそうでもないにゃっし」

    「ま、とにかく話してみろよ。俺に何かできるかは分からんが、聞くぐらいならできるぜ」

    • 冒険者さん
    848
    2015年01月07日 22:56 ID:lgqx809b

    >>845

    カルディナ編おつかれさまですm(__)m

    今回はシャロン頑張りましたね!相変わらずのクライヴでしたが(笑)

    やっぱり、シャロンはかわいい(>_<)

    そして、エドの分までカルディナは活躍してほしいですね!

    次回も楽しみにしてます(^-^)

    ちなみに私も武器ガチャ爆死しました(笑)

    • 楽々
    847
    2015年01月07日 22:55 ID:kckzkwr7

    >>842

    「よかったね。きっと素敵な宝物になるわ」

    「うん……アイリスと、お揃い……」

    以前ふにゃっしーからサインを貰ったアイリスは、パンの嬉しそうな言葉に頬を緩ませる。

    そして彼女や他の観客達がライブステージから立ち去った後、ステージの裏側でふにゃっしーは一人ポツリと佇んでいた。

    「よう、大スター。仕事の疲れでも溜まってんのかい?」

    そこへ不意に声をかけてきたのは、バルラ島でアイリス達の仲間になった騎士団長、ダンテだった。

    「にゃっしにゃっしー!ふにゃっしーはまだまだ疲れ知らずにゃっしー!」

    • 楽々
    846
    2015年01月07日 22:48 ID:kckzkwr7

    >>842

    「にゃっしにゃっしー!」

    雪が降り積もるライブステージで、隅々まで飛び回るふにゃっしー。巷で有名な人気者の芸が終わり、アイリス達は飛行島のアジトへ帰ろうとしていた。

    「いやー、やっぱふにゃっしーの芸はいつ見てもサイコーね!」

    先程まで爆笑と感動の渦中にいたキャトラは未だに余韻が抜けきらず、アイリスの肩の上でどこか惚けた顔をしていた。

    「……ふふ……」

    「あ、パン。何持ってんの?」

    その時、アイリスと並んで歩いていたパンが嬉しそうに笑っていた事に気付き、キャトラは彼女の顔を覗き込む。

    「サイン……ふにゃっしーからもらったの……」 

    • 冒険者さん
    845
    2015年01月07日 22:46 ID:qoh3dfk1

    >>822

    書ききったー!!

    カルディナ編 完です。

    エドガルド成仏してしまったー!!

    カリバーン折れちまったー!!

    と、色々激動なシナリオになりました。

    いやぁ、書ききれて良かった!!

    さて、次回はクライヴの折れちまった剣の代わりを探す感じです。

    氷の国にある封印された剣を手に入れる話。

    と、なればヒロインはわかりますよね?シャロンの最大のライバル登場です。

    それではまた次回!!

    宜しくお願いします!!

    • 冒険者さん
    844
    2015年01月07日 22:41 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「……クライヴ」

    「シャ、シャロン……違う、これは……」

    プルプルと震えるシャロン。

    「クライヴのバカ!!」

    「ぐはぁ!!」

    本日二度目の平手打ちがクライヴに炸裂する。

    「楽しそうね」

    「まあ、あれを見ると落ち着くわね」

    そんな一同の様子を見ながら、アイリスとキャトラは笑っていた。

    第二十一話エピローグ完

    • 冒険者さん
    843
    2015年01月07日 22:37 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「クライヴさんとシャロンさんが居ない。二人でいい雰囲気になれる場所。ここしかないですね」

    「い、いい雰囲気って……」

    「そう何度も抜け駆けは許しませんよ?」

    「クライヴもこんな小娘より、アタシみたいな女の方がいいだろ?」

    カルディナはそう言うと、豊かな胸をクライヴに押し当てる。

    「い、いや……その……」

    真っ赤になりながら戸惑うクライヴ。

    • 楽々
    842
    2015年01月07日 22:35 ID:kckzkwr7

    未だにふなっしーを諦められない楽々です。

    協力プレイとかしばらく前のフォースター辺りではなかなかひどい言われ方をしてたような気がするけど、それでもふなっしーは大好きなんだ。あのキチった動きが軽くやみつきなんだ。

    でもやっぱりパンちゃんかわいい。

    • 冒険者さん
    841
    2015年01月07日 22:31 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「今なら……いいか?」

    「……うん」

    シャロンは小さく頷くと、目を閉じる。

    目を閉じても感じる。クライヴの吐息。だんだんと近いてくる。

    「シャロン……俺も君の事が……」

    「抜け駆けは許しませんよー!!」

    「「……っ!?」」

    バッと離れる二人。

    「姫様……申し訳ありません……」

    「アタシのクライヴに手を出さないでくれる?」

    「クライヴさん、浮気は許しませんよ?」

    「み、みんな……何で」

    • 冒険者さん
    840
    2015年01月07日 22:25 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「な、なんだ……キスじゃないのか……」

    「……え?」

    「……え?」

    ま、まさか……声に……

    「そのシャロン……えぇと……」

    「な、何でもない!!忘れてくれ!!」

    ブンブンと手を振るシャロン。

    「いや、でもあれは忘れられないな」

    「……え」

    「気持ちよかった……また、したいと思うくらいに」

    「ク、クライブ……」

    クライヴの視線が、真っ直ぐにシャロンを射抜く。

    「……ダメか?」

    「……ふ、二人きりの時なら…… 」

    って、僕はバカか!?今、まさに……

    • 冒険者さん
    839
    2015年01月07日 22:17 ID:qoh3dfk1

    >>822

    そ、そうだ。僕は、クライヴに……キ、キスを……

    「親位だったからね、俺にあんなことをするのは」

    「あ、あぅ……」

    「もし、また俺が自分を見失った時は、またしてくれないかい?」

    「……え?」

    また、する?キ、キスを?

    シャロンの顔が、これ以上無いくらいに赤く染まる。

    「……ダメか?」

    「い、いや……ダメじゃ……」

    「いや、本当に良く効いたよ、あの張り手は」

    「……はい?」

    は、張り手?

    キ、キスじゃなくて?

    「今まで俺を張り倒した奴なんて、親くらいなもんだったからね」

    クライヴはそう言うと、頬を擦る。

    • 冒険者さん
    838
    2015年01月07日 22:10 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「……クライヴ、こんなところにいたのか?」

    「……シャロン」

    「……隣、いいかい?」

    「はは、いいよ」

    「じゃあ、遠慮なく」

    シャロンはそう言うと、クライヴの隣に寝そべる。

    「気持ちいいな。それに、綺麗な星空だ」

    「……シャロン」

    「なんだい?」

    「ありがとう」

    「……え?」

    「君のお陰で、俺はエドガルドを殺さずにすんだ。君のお陰で、俺は自分を取り戻すことができた。ありがとう」

    「……クライヴ」

    「その、シャロンの……あれは、良く効いたよ」

    「あれ……あ、あぅ……」

    思い出したシャロンは、顔を赤く染める。

    • 冒険者さん
    837
    2015年01月07日 22:01 ID:qoh3dfk1

    >>822

    第二十一話エピローグ

    アジトへと戻った一同を待っていたのは、マイの暖かい料理だった。

    そろそろかもしれない。と直感的に判断したマイが、最高のタイミングで料理を温め直していたらしい。

    お陰で一同は、疲れた身体に染み渡るマイの料理をたらふく食べることが出来ていた。

    ……一人を除いて。

    「……ヴァルアス……か」

    クライヴは夕食もそこそこに、星空の下で寝そべっていた。

    片手には、叩き折られてしまった白銀の剣。

    伝説の剣ーカリバーンー

    そう簡単にはキズすらつかない名剣を、あの男はいとも簡単に、しかもこちらに気取られることもなく、叩き折った。

    • 冒険者さん
    836
    2015年01月07日 21:54 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「俺の予想なら、あの『魔』や大いなるルーンを狙う『闇』と同じ奴らに見えたよ」

    「なら、エドガルドを操っていたのも……そう考えれば、辻褄が合うな」

    「まあ、今はもう考えるのはやめよう!!」

    クライヴはそう言うと、手をパンと鳴らす。

    「皆、早く帰ってマイの料理を食べ直そう!!」

    「……そうだな」

    「もう、冷めてるかもしれません」

    「早く帰りましょうか」

    一同はそう結論着けると、アジトへと向かって行った。

    第二十一話完

    • 冒険者さん
    835
    2015年01月07日 21:49 ID:qoh3dfk1

    >>822

    男はそう言うと、魔剣を懐にしまい込む。

    「私の名はヴァルアス……次会ったときには、もう少し楽しませてくれよ」

    そう告げた男の身体は漆黒の霧となり、クライヴの目の前からかき消えて行った。

    「ヴァルアス……」

    「クライヴ、大丈夫か!?」

    心配そうなシャロンに、クライヴは笑う。

    「大丈夫だよ。まあ、剣が折られてしまったがね……」

    刀身が真っ二つになった剣を、クライヴは苦笑いしながら見せる。

    「……かなりの業物の剣を、いとも簡単に……あの男は一体なんなんだ?」

    「わからない。ただ……」

    「ただ?」

    訝しげな表情のシャロンにクライヴは告げる。

    • 冒険者さん
    834
    2015年01月07日 21:41 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「貴様、何者だ!!」

    「……ほう、お前がクライヴか……」

    男はそう言うと、剣を構えるクライヴを見据える。

    「ふん……消耗してるとは言え、この程度か」

    「なに!?」

    つまらなそうに呟く男に、クライヴが憤る。

    「この程度かどうか、思い知らせてやる!!」

    「……そんな剣でか?」

    「……え?」

    男の言葉を受け、クライヴは自身の剣を見る。

    白銀に輝く刀身が、その真ん中からパキリと折れていた。

    「い、いつの間に……」

    「今日は、この魔剣を回収しに来ただけだ」

    • 冒険者さん
    833
    2015年01月07日 21:30 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「……逝ったか」

    「……あぁ。最後まで、お父さんらしかったな」

    「良かったのか、これで?」

    クライヴの言葉に、カルディナは笑う。

    「良かったよ。お父さんに、アタシの夢を宣言出来たしね!!」

    カルディナそう言うと、豊かな胸を反らせる。

    「アタシはなるよ。お父さんを超える大海賊にさ!!」

    「……それは結構な心意気だな」

    「「「「……っ!?」」」」

    突如として現れた男の声に、一同に驚愕が走る。

    「あの忌々しい海賊は消えたか……まあ、いい。これさえ回収出来たならな」

    男はそう言うと、魔剣ー黄泉をなぐさむるものーを拾いあげる。

    • 冒険者さん
    832
    2015年01月07日 21:22 ID:qoh3dfk1

    >>822

    「さて……そろそろか」

    殆どの身体を粒子に変えたエドガルドは、小さく呟く。

    「……お父さん」

    「ケハハ!!しけた顔してんじゃねぇよ、カルディナ!!お前ら、よく聞きな!!」

    エドガルドは力強く言う。

    「先にあの世に行って、あの世の財宝を全部いただいていくぜ!!ケハハハハハ!!」

    エドガルドは最後にそう言い残し、光の粒子となって天へと帰って行った。

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ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年07月25日
    • Android
    • リリース日:2014年07月13日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 11/8より『吉田沙保里』コラボが開催!白猫世界に霊長類最強女子現る!!

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