ショートストーリー投稿板 コメント一覧 (91ページ目)
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冒険者さん
3812014年11月28日 23:43 ID:k5xqqmzkこの笑顔を、この絆を、私はいつまでも守っていたいと思った。
ずっと主君の「騎士」でありたいと思っていた。
…主君が、私を敵に売ったと知るその時までは。
私が敵の罠にかけられた時、遠くに主君の姿が見えた。
そこにはいつも見せてくれていたあの笑顔など無かった。
それは、恐怖。主君を守るため、多くの命を奪ってきた私に対する怯えの表情だった。
あの日、全てを失ったあの日。
私の思いは、誇りは、心は…。
全てこの身を焦がす憎悪の炎によって焼かれた。
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冒険者さん
3802014年11月28日 23:42 ID:k5xqqmzk私にも、「騎士」でいられた時があった。
主君を守る騎士。忠誠を誓う騎士。
主君と共にあること、それが私の全てだった。
「イリア、またケガを負ってしまいましたね」
戦から帰ってくると、主君は柔らかく微笑みながら私の腕に包帯を巻いてくれた。
「イリアは本当に危なっかしいですね。これだから目が離せないのですよ」
どんなに戦で疲弊しようとも、私はいつも主君の笑顔に救われていた。
「イリア、これからも私を守って下さい。騎士として、ずっと私のそばにいて下さい」
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前回ミオハーティのお話書いた者です
3792014年11月28日 23:41 ID:k5xqqmzkうーん…。イリアさん落ちちゃうのかな…。まだうちの島には来てくれてないのに…。
こうなったら、悪あがきでここで少し宣伝でも!
というわけで性懲りもなくまた投稿。しかもまた重めの話でございます。
今回はイリアさんのお話。結構長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただけると幸いです。
あと、イリアさんの思い出会話のネタバレを含みます!ご注意を!
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冒険者さん
3782014年11月28日 21:42 ID:qoh3dfk1と、本日はこの辺りで……
第六話完です。
明日はマイの故郷に行く予定です。
まあ、何となく予想出来るような事件が起きる感じですねw
では、これから俺はチュンメイにあと、20入れてきます!!
それではまた明日、宜しくお願いします!!
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冒険者さん
3772014年11月28日 21:39 ID:qoh3dfk1「い、いや……シャロン。違うぞ!!」
「ふーん……二人きりで、顔を赤らめて、何をしてたんだか……」
ツーンとそっぽを向いたシャロンの機嫌を直そうと、クライヴは頭を回らせる。
しかし、剣か飯かしか能のないクライヴに、女心を理解できるはずもなく、
「そうだ!!マイの故郷にみんなで行こう」
と、とんちんかんな提案しか出てこなかった。
「私の国ですか?」
「あ、ああ!!」
キョトンとすりマイに、クライヴは頷く。
そんなクライヴを見ながら、シャロンは思う。
はあ……先は、長そうだな。
と。
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冒険者さん
3762014年11月28日 21:31 ID:qoh3dfk1「最初に言うべきでした、緑茶はかなり熱い飲み物だと」
「いや、面目ない……」
思わず取り落としてしまった湯飲みを拾い上げようとしたクライヴだったが、
「「……あ」」
同じように湯飲みを拾い上げようとしたマイと、手が触れ合う。
「す、すまない」
「い、いえ……気になさらないで下さい」
「ん、ぅん!!」
「シャ、シャロン!?」
「ずいぶんと手を出すのが早いんだな……」
ジトーとした目でクライヴを見つめるシャロン。
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冒険者さん
3752014年11月28日 21:19 ID:qoh3dfk1「ふぅ……旨かった」
朝食を終え、クライヴはお腹を擦る。
「よく食べましたね。まさか、お昼の分まで食べてしまうとは……」
「はは、悪かったね」
「いえ。あれだけ見事な食べっぷりですと、作ってるほうも嬉しいです」
そう言うと、マイは緑色の飲み物をクライヴの前に置く。
「これは……紅茶?いや、色が違うな」
「緑茶です。これも、私の国の飲み物です」
「緑茶……いただこう」
クライヴはそう言うと、緑茶をぐいっと煽る。
「あ!?いけません!!」
「熱い!!」
緑茶のあまりの熱さに、クライヴは顔をしかめる。
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冒険者さん
3742014年11月28日 21:11 ID:qoh3dfk1「それは、非常に嬉しいですね」
幸せそうにご飯を頬張るクライヴを見ながら、マイは笑みを浮かべる。
「……なあ、ガーネット」
「何でしょう、姫様?」
「……僕も、料理ができた方がいいかな?」
「できるに越したことは無いでしょうが……」
「よし、ガーネット。一緒にマイに料理を習おう」
「わ、私もですか!?」
「お互いにスクランブルエッグしか作れない腕だ。いい機会じゃないか」
「……わかしました」
食事に夢中なクライヴを見ながら、シャロンは呟く。
「やはり、胃袋を掴むものが男心を掴む。と言うことか」
「おかわりだ!!」
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冒険者さん
3732014年11月28日 21:03 ID:qoh3dfk1パクパクとご飯を食べるクライヴをマイは唖然とした様子で見つめる。
「おかわりだ!!」
空になった茶碗をマイに差し出しながら、クライヴは笑う。
「……あ、はい!!」
クライヴから茶碗を受けとると、マイは最初の倍程の量のご飯をよそる。
「どうぞ」
「ありがとう!!」
再び、旨い旨いと言いながらご飯を食べるクライヴ。
「あの、いつもこんな感じなのですか?」
「まあ、よく食べる奴だけど、今日はいつも以上ね」
「マイさんの料理がよほど気に入ったのかと思います」
マイの問いに、キャトラとアイリスが答える。
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冒険者さん
3722014年11月28日 20:59 ID:fb2iisfhハルカ「生命誕生の儀式?」
ビート「はい。私の股間とあなたの股間をこすり合わせてですね…」
ハルカ「キャー、何しようとしてんの、ヘンタイー!」
便所「あら、私はそういうの嫌いじゃないわよ。ただし、私の場合はお尻だけどねvV」
ビート「そっちは危険な予感がします。全力でお断りします!」
ハルカ「どっちもアウトよ、バカー!」
おしまい☆
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冒険者さん
3712014年11月28日 20:56 ID:qoh3dfk1「いただきます」
クライヴはそう言うと、まずはお米を一口食べる。
「うん。旨い!!これは、噛めば噛むほど甘味が出るな」
「はい。それはお米に含まれるデンプンが……」
「マイ、この茶色いスープはなんだ?」
「それは、味噌汁です。味噌と言う私の国に……」
「味噌汁、旨いな。この白いぷるぷるしたものはなんだ?」
「それは豆腐です。大豆と呼ばれる豆を使って作られた私の国の……」
「野菜を漬けたこれはなんだ?ピクルスとは味が全然違うぞ?」
「それは糠漬けです。糠床と呼ばれるものに、野菜を漬けて……」
「旨い、旨い、旨いな!!」
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冒険者さん
3702014年11月28日 20:53 ID:fb2iisfh『生命誕生の神秘』
魔道士のフォースターにて。
ビート「さあ、生命誕生の魔法です。皆さんもご一緒に。ヒー、ヒー、フー。ヒー、ヒー、フー!」
便所「ヒー、ヒー、フー」
ハルカ「ヒー、ヒー、フー…って、何やらせるの!」
ビート「ああそうだ、忘れてた。その前に生命誕生の儀式がありました」
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冒険者さん
3692014年11月28日 20:49 ID:qoh3dfk1「さあ、皆さん。召し上がりください!!」
アジトに戻った三人を迎えたのは、今まで見たことのない料理の数々だった。
「これは、マイが作ったのか?」
「はい!!私の国に伝わる、伝統的な朝食です」
「この湯気のたっている白いものは?」
「それはお米です!!」
シャロンの問いに、マイは嬉しそうに答える。
「私はこのお米の素晴らしさを伝えるために来ました。さあ、皆さん冷めないうちにどうぞ」
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シャロ×クラ
3682014年11月28日 20:39 ID:qoh3dfk1シャロン×クライヴの第六話です。
4☆始まりましたね。
俺はチュンメイ全力です!!
梨?シラネw
では、今回も短めですがよろしくお願いいたします!!
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冒険者さん
3672014年11月27日 22:06 ID:qoh3dfk1短いですが、第五話でした。
シャロンは焼きもちやき。
ガーネットはツンテレ。
マイはやっぱり
『ヤンデレ』
でしょうw
そんな感じでいく予定です!!
では、また明日。よろしくお願いいたします!!
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冒険者さん
3662014年11月27日 22:03 ID:qoh3dfk1「皆さんー朝ごはんですよー」
そんな三人の元に、一人の女性が走ってくる。
「ほっかほかですよー」
黒い髪を腰ほどまで伸ばし、東洋の着物を身に纏った女性は、しゃもじを振っている。
「……クライヴ、僕やガーネットでは飽き足らず、また君は違う女を口説いたのか?」
「いや、意味がわからないよ!!」
「ですが、綺麗な女性ですね」
三人の前で立ち止まった女性は、軽く息を整えると笑みを浮かべ自己紹介をする。
「本日よりこちらに来ました、マイと申します。キャトラさんとアイリスさんに頼まれて、皆さんを迎えに上がりました」
女性ーマイはそう言うと、軽くお辞儀をした。
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冒険者さん
3652014年11月27日 21:55 ID:qoh3dfk1クライヴはなにかを言いかけ、止まる。
「いや、これはいいか」
「何だよクライヴ。気になるじゃないか」
「あぁ……恥ずかしながらなんだけどね……」
クライヴは軽く頬をかきながら言う。
「あまりの美しい剣に、視線を奪われそうになったた」
「~~っ!!」
「…………」
顔を赤らめるガーネットと、頬を膨らませるシャロン。
「……浮気者」
「え……なんだって?」
「……なんでもない」
シャロンはそう言うと、ふんっとクライヴに背を向けた。
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冒険者さん
3642014年11月27日 21:50 ID:qoh3dfk1「いい勝負だったよ」
クライヴはそう言うと、ガーネットに手を差し出す。
「私も、修行が足りませんね……」
クライヴの手を取りながら、ガーネットはゆっくり立ち上がる。
「ガーネット、怪我はないか?」
「姫様。えぇ、問題ありません」
「さすがクライヴ。まさか、ガーネットがあんなにあっさりと……」
「いや、そんな余裕なんかないさ」
シャロンの言葉にクライヴは首を振る。
「ガーネットの剣は気を抜いたら、一瞬でやられてしまうよ。さっきだって……」
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冒険者さん
3632014年11月27日 21:44 ID:qoh3dfk1「同じ手は食らいません!!」
ガーネットは鋭くいい放つと、辺りの気配を探る。
前回は背後からの一撃。同じような手は通用しません!!
しかし、前後左右。クライヴの気配がない。
「……まさか!?」
「遅い!!」
天を見上げたガーネットに、クライヴの姿が映る。
「グランドクロス!!」
闘気の十字架を受け、ガーネットは膝をついた。
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冒険者さん
3622014年11月27日 21:39 ID:qoh3dfk1「研ぎ澄まされた剣技。天を焼く灼熱の闘気。完成されたそれらは、俺の心を沸き立たせるんだよ」
「~~っ!!黙りなさい!!」
堪らずにガーネットはいい放つと、 緋剣に炎を纏わせる。
緋色に燃え盛る炎剣は、全てを焼き尽くし、蹂躙する必殺の一撃。
「メガフレイムブレイド!!」
「メガフリーズブレイド!!」
迫り来る炎剣を、クライヴは冷気を纏った剣で受け流す。
最初の邂逅と同じように、あたりは白い水蒸気が広がった。
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冒険者さん
3612014年11月27日 21:31 ID:qoh3dfk1「……その笑い、今すぐに消して見せます!!」
「それは、無理だな」
「何故です!?」
ガーネットの問いに、クライヴは満面の笑みで答える。
「こうして君と剣を合わせることが、この上無く楽しいからだよ」
「ふぇ……っ!?」
その言葉に、ガーネットは顔を赤らめる。
「……む」
そんな二人のやりとりを見ながら、シャロンは小さく眉をしかめる。
ズルいな、二人とも……
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冒険者さん
3602014年11月27日 21:25 ID:qoh3dfk1「はぁ!!」
烈火の如く振るわれる緋剣を、クライヴは流れる水のように受け流す。
「やぁ!!せい!!」
キィン!!キィン!!と、甲高い音が、空気を切り裂くように響き渡る。
「どうしたガーネット、君の剣はそんなもんじゃないだろ?」
「……良い度胸です!!」
ガーネットはそう言い放つと、緋色の闘気を解き放つ。
早朝の冷えた空気を、ガーネットの炎が吹き飛ばす。
「良いね、この感じだよ」
クライヴはそう呟くと、堪えきれずに、笑う。
やはり、強者との手合わせは心が沸き立つ。
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冒険者さん
3592014年11月27日 21:15 ID:qoh3dfk1「いいでしょう」
ガーネットは頷くと、緋色の剣を抜き放つ。
「本気で行くぞ」
「でなければ、修行になりませんよ」
ニヤリと笑みを浮かべるクライヴに、ガーネットも笑い返す。
「二人とも、張り切りすぎて怪我をするなよ?」
軽く心配そうな表情をするシャロン。しかし、二人はすでにお互いしか見えていなかった。
「緋剣のガーネット、参ります!!」
緋色の髪を靡かせ、ガーネットが先に切りかかる。
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冒険者さん
3582014年11月27日 21:10 ID:qoh3dfk1「メガフリーズブレイド!!」
早朝。澄んだ空気の草原に、シャロンの凛とした声が響く。
彼女の持つ流星剣が、冷気を纏い空間を薙ぐ。
「見事です!!」
「あぁ。完璧にものにしたみたいだな」
技の完成をガーネットとクライヴが認めると、シャロンは小さく笑みを漏らす。
「やはり、実戦に勝る修行はないな!!」
「まあ、確かにそれは言えるな。よし、ガーネット」
クライヴはそう言うと、白銀の剣を構える。
「手合わせを願いたい」
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シャロ×クラ
3572014年11月27日 20:59 ID:qoh3dfk1シャロン×クライヴの第五話です。
新協力は端末が重すぎてできません(涙)
今回はほっかほかのひとです。
それではよろしくお願いいたします!!
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冒険者さん
3562014年11月26日 23:19 ID:qoh3dfk1闇堕ちガーネット編でした。
楽しくかけましたね。
エピローグは、こんなやりとり見たいなってやつです。
因みに、シャロン覗いてましたw
第五話は、ほかほかの人の予定です!
ではまたよろしくお願いいたします!
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冒険者さん
3552014年11月26日 23:15 ID:qoh3dfk1「君とはいずれもう一度手合わせをしたい。冷静で誰にも操られていない状態でね」
「あ……」
クライヴはそう言うと、アジトへ歩き始める。
「明日もシャロンと修行する。だから、君も気が向いたら参加してくれよ」
手を振るクライヴをガーネットは見つめ、呟く。
「バルラの水騎士……クライヴ……」
その頬は、鎧に負けないくらい、朱に染まっていた。
エピローグ
完
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冒険者さん
3542014年11月26日 23:11 ID:qoh3dfk1「綺麗だな。って思ったんだ」
「……ふぇ?」
予想外の答えに、ガーネットは気の抜けた声を漏らす。
あの時、クライヴはガーネットの炎剣に見惚れていた。
燃え盛る紅蓮の炎と、全身を緋色に染め上げたガーネットを美しいと思っていた。
「噂に名高い炎剣。確かな強さと美さだった」
「う、美しい……」
ガーネットは顔を赤らめながら呟く。強いや怖いは何度も耳にした。しかし自分を、ましてや炎剣を美しいなどと言われたのは初めてだった。
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冒険者さん
3532014年11月26日 23:05 ID:qoh3dfk1「いや、強いだろ?めちゃめちゃ」
「ならば、ならば何故!!」
ガーネットの脳裏に、あの時の屈辱が甦る。
必殺の炎剣を前に、笑みを浮かべたクライヴが。
「私の剣を笑ったのですか!!所詮この程度と思ったのでしょう……」
「笑った……あぁ、あれか」
クライヴはそう言うと、笑みを浮かべる。
「あれは違うよ、ガーネット」
「なにが違うのですか」
「あれは、君の剣を笑ったんじゃないよ」
「ならば、何故笑っていたのですか」
ガーネットの問いに、クライヴは恥ずかしながら答える。
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冒険者さん
3522014年11月26日 22:59 ID:qoh3dfk1「……いや、気にするな」
クライヴ。一番会いたくない人物だった。
初めての邂逅では、屈辱を味わされ。二回目は、大きな借りを作ってしまった。
「あんたみたいに強いやつが乗っ取られるとやっかいなんだから、まあ次からは気を付け……」
「強いなどと思っていないでしょう!!」
「……え?」
突然、叫びを上げだガーネットをクライヴは怪訝な目で見つめる。
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冒険者さん
3512014年11月26日 22:54 ID:qoh3dfk1第四話
エピローグ
「はぁ……」
星空の下、ガーネットは小さなため息をつく。
三人でアジトに戻ると、キャトラとアイリスに抱きつかれた。ずいぶん心配をさせてしまっていた。
つまらない感情から、軽率な行動で皆に迷惑をかけてしまった。
「騎士として……あるまじき失態です」
「まあ、あんまり気にすることはないんじゃないか?」
「っ!?」
突然、背後からの言葉にガーネットは飛び上がる。
「……クライヴ……」
「気配を消したつもりは無いんだがな、邪魔したか?」
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冒険者さん
3502014年11月26日 22:46 ID:qoh3dfk1「クライヴ……貴様にも、迷惑をかけましたね……」
「気にするな。まあ、早くアジトに戻ろうぜ!キャトラや、アイリスが心配してる」
「そうですね……」
「ガーネットは歩けるか?」
クライヴがガーネットにそう聞くと、彼女はスクッと立ち上がる。
「問題ありません。行きましょう」
そう言ってふらふらと歩き始めたガーネットを、二人は慌てて追いかけた。
第四話
完
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冒険者さん
3492014年11月26日 22:42 ID:qoh3dfk1「……姫……様……」
「ガーネット!!」
地面に倒れていたガーネットに、僅かながら意識が戻る。
シャロンはいち早く反応すると、ガーネットの身体を抱き起こす。
「……申し訳ありません……姫様……不覚を……」
「気にしなくてよい、気にしなくてよい……」
シャロンは涙を流しながらガーネットを抱き締める。
「シャロン、ガーネット。まずはアジトに戻ろう。キャトラや、アイリスも心配してるしな」
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冒険者さん
3482014年11月26日 22:31 ID:qoh3dfk1「もう、こんなことはこりごりだよ……」
クライヴはそう言うと、地面にへたりこむ。
「疲れた」
「お疲れ様。さすがクライヴだ」
「はは、ありがとうシャロン」
労いの言葉をかけるシャロンに、クライヴはようやく笑みを漏らす。
「シャロンもあの土壇場でよく魔法剣を使えたね」
「はは、クライヴのお蔭だよ」
君の言葉が、僕に力をくれたから。
シャロンがそう言おうとした時だった。
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冒険者さん
3472014年11月26日 22:23 ID:qoh3dfk1「バカな……この程度の攻撃で……」
クライヴのグランドクロスを、受けた『魔』はよろよろと地を這う。
「グランドクロス。闘気の十字架で魔を払う。貴様にはよく効くだろう」
『魔』を見下ろしながら、クライヴは言う。
「くく……まさか、人間無勢に遅れをとるとはな……」
ガーネットの身体から、漆黒の霧が抜け出ていく。
「だが、忘れるなよ人間。私はまた力を取り戻し……お前の前に、現れる……」
覚悟しておけ……
その言葉を残し、『魔』は消え去った。
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冒険者さん
3462014年11月26日 22:10 ID:qoh3dfk1シャロンのもつ流星剣が氷結の力を纏い 、『魔』の炎剣を受け止める。
「バカな!!貴様ごときがこの剣を止めるだと!?」
「あまり僕を、見くびるなよ……」
「ちぃ!!この程度を止めた程度で頭に乗るなよ!!」
苛立ちを隠せない『魔』に、シャロンは言う。
「それはいいが、頭上には気を付けたほうがいいんじゃないか?」
「なに?」
シャロンの言葉に、『魔』は空を見上げる。
「これで、終わりだ!!」
空中に飛び上がり、白銀の剣を構えたクライヴが叫ぶ。
「グランドクロス!!」
「がぁぁぁぁぁ!!!!」
クライヴの放った闘気の十字架が、『魔』の本体を捉えた。
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冒険者さん
3452014年11月26日 21:59 ID:qoh3dfk1「お前ごときには過ぎた技かもしれないが、いい加減目障りだな。塵も残さん」
漆黒の業火を剣に纏わせ、『魔』は斬りかかる。
「メガフレイムブレイド」
絶望を孕んだその一撃。通常の攻撃では迎撃出来ないだろう。そう、クライヴのメガフリーズブレイドのような、魔法剣でなければ。
『シャロンは俺と同じ氷属性だな』
シャロンの脳裏に、クライヴの言葉が甦る。
僕の属性は氷。だからできるはずだ……クライヴと同じことが!!
「消え去れ!!」
『魔』の剣が眼前に迫る。刃に触れずとも、圧倒的な熱量で敵を焼き尽くす。
その漆黒の炎剣を睨み付け、シャロンは叫ぶ。
「メガフリーズブレイド!!」
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冒険者さん
3442014年11月26日 21:51 ID:qoh3dfk1「ふん……」
疾風の如き速さで迫るシャロンを見つめながら、『魔』は鼻を鳴らす。
「雑魚だとは思っていたが、まさか力の差がわからない程だとはな」
「 でりゃあ!!」
シャロンの繰り出した剣を弾き、『魔』は軽く剣を薙ぐ。
「くぅ!?」
軽く剣を振っただけで、この威力!?クライヴは、こんな化物を相手にしていたのか!?
全力で『魔』の剣を逸らし、シャロンを息を乱す。
「つまらないな……」
『魔』はそう呟くと、剣に漆黒の炎を灯らせる。
次第にそれは、天を焼く業火へと昇華する。
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冒険者さん
3432014年11月26日 21:41 ID:qoh3dfk1「ガーネットを助ける手があるんだ」
「え、本当か!?」
「あぁ。だが、憎らしいことにアイツと俺は殆ど互角。技を決める隙がないんだ」
「なら、僕がその隙を作ればいいんだな?」
「……出来るか?」
心配そうなクライヴに、シャロンは笑う。
「僕を誰だと思っている。クライヴ」
星を散りばめた剣を『魔』に突き付け、シャロンは叫ぶ。
「某国の王女にして、騎士シャロン!!参る!!」
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冒険者さん
3422014年11月26日 21:35 ID:qoh3dfk1「ぐはぁ!!」
爆風に煽られ、クライヴは吹き飛ばされる。
「クライヴ、大丈夫か!?」
シャロンは、足元に吹き飛ばさてきたクライヴを見つめ、言葉を失う。
「き、傷だらけじゃないか!!こんな身体で戦うなんて……」
「あまり、バルラの筆頭騎士を舐めるなよシャロン。この程度、かすり傷……くっ!!」
傷口の痛みに顔をしかめるクライヴ。
「痛みを感じる精神とは、不便だな」
クライヴと同じように傷だらけになりながらも、『魔』は何事もないように振る舞う。
「ガーネットの身体を……貴様ぁ!!」
「シャロン、聞いてくれ……」
激しく激高するシャロンに、クライヴは言う。
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冒険者さん
3412014年11月26日 21:28 ID:qoh3dfk1「愉しいな、人間!!まさかここまでやれるとはな!!」
「……俺はまったく楽しくないね」
不味いな。このままでは、らちが明かない……
戦闘が長引けば、それだけガーネットを取り戻すことが難しくなる。
さらに、急所は外したとはいえ、傷口からは血が流れたままだ。長期戦は分が悪い。
「燃えろ!!メガフレイムブレイド」
「く!!メガフリーズブレイド」
漆黒の炎と白銀の冷気が攻めぎ合い、爆発を起こす。
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冒険者さん
3402014年11月26日 21:21 ID:qoh3dfk1「す、凄い……」
激しくぶつかり合うクライヴと『魔』を見つめながら、シャロンは呟く。
気を抜けば見失ってしまうような速さ。大木を簡単に両断ような力。見惚れてしまうような剣の技。
クライヴが強いのは知っていたが、まさかこれ程とは……。
だが、そのクライヴを持ってしても、『魔』に決定打を与えることは出来ていなかった。
ガーネットを乗っ取った『魔』もまた、クライヴに匹敵する力を持っていたのだった。
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冒険者さん
3392014年11月26日 21:14 ID:qoh3dfk1「速さ、力、技。確かにガーネットのそれを上回っている。だが、それだけだ。お前の剣には『意志』がない!!」
クライヴは気迫と共に闘気を迸らせる。
「そんな中身の無い剣で、この俺を切れると思うなよ!!」
地面を蹴り上げ、クライヴは『魔』に斬りかかる。
「面白い。ならば貴様を切り殺し、この力の糧にしてくれる」
クライヴと『魔』の剣が激しい交わり、その衝撃波が辺りの木々を揺らした。
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冒険者さん
3382014年11月26日 21:06 ID:qoh3dfk1「なかなかやるな人間。今の剣を受けて、まだ息があるとは」
地面に膝をつくクライヴを見下ろしながら、『魔』は呟く。
「クライヴ!!」
「心配するな、シャロン。急所は外してある……」
駆け寄ろうとしたシャロンを手で制し、クライヴは立ち上がる。
「ほぅ、立ち上がるか」
「ふん……この程度、屁でもないね」
クライヴはそう言うと、白銀の剣を突き付ける。
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シャロ×クラ
3372014年11月26日 20:57 ID:qoh3dfk1シャロン×クライヴの第四話です。
闇堕ちガーネットの後編です。
それではよろしくお願いします。
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孔那
3362014年11月26日 17:13 ID:fqzx3g8i『…、 』私『はあっ!!』ムクッ えっ? 誰か私の名を?嫌、違う。けどなんで?『孔那!!』 ガチャっ そこにいたのは。 続き的なもの?
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冒険者さん
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冒険者さん
3342014年11月26日 01:07 ID:b6s4elvs以前雑談板に貼ってss板でやれと注意されたやつ
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冒険者さん
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冒険者さん
3322014年11月25日 19:24 ID:qoh3dfk1気になるところですが。
第三話完です。
エドガルドのイベントをやりたいので、そっちにいきますw
また、明日4話を頑張ります!!
ありがとうございました。
最後、クライヴ『は』膝をついた。でした……