シェアハウス版シャルロット・思い出

シェアハウス版シャルロットの思い出とボイス

思い出1

シャルロット

あ～……やっぱ、

ここに慣れちゃってるな～……

キャトラ

シャルじゃない。……アラ？

アイリス

いつもとかっこうが違いますね？

シャルロット

まーね。でも、中々いいっしょ？

ラクに着れるから

あたしも気に入ってんだ。

アイリス

よく似合ってると思いますよ♪

キャトラ

それにしてもシャルの

冒頭の言葉よ。

シャルロット

んー？

キャトラ

慣れるのいいじゃない。

飛行島になにか不満？

シャルロット

おいおいトラ、

あたしが何者だか忘れたってワケ？

キャトラ

何者って、アンタはシャルでしょ。

シャルロット

そんだけぇ？

キャトラ

あとなんかあったっけ……

錠前屋さんだっけ？

シャルロット

ンだそりゃ！？

光焔の、御～子！　様！

忘れんなし！

キャトラ

あ、それだわソレ。

アイリス

（錠前屋さんなんて、

いったいどこから来たの……？）

キャトラ

ソレだと……つまり？

シャルロット

つまり、なんか最近のあたしさ――

シャルロット

――庶民じみてね？

アイリス

それは……

キャトラ

なにを言ってるのよシャル。

王様だってね、王様という名の

庶民なのよ？

アイリス

（そんなことって！？）

シャルロット

ンなわけねーだろ！

テキトーこくんじゃねーぞ

おいトラァ！？

キャトラ

ウソよウソ。で、結局アンタは

何が言いたいわけ？

シャルロット

つ・ま・り！

光焔の御子であるあたしは、

もっといい生活して

いいだろってコト！

シャルロット

三食ビーフ！　昼には昼寝！

夜にはあたしのために

宴がひらかれて

しかるべきだって言ってんの！

キャトラ

それは高望みしすぎよ～？

シャルロット

妥当だしっ！

アイリス

（キャトラ、シャルさんの扱いに

慣れたのかな……）

シャルロット

つーわけで！

あたしは、生活水準の向上を

要求する！

シャルロット

あんたたちも、

キモに銘じとくよーに！

キャトラ

はいはい。どうなのキモ？

それでいい、アタシのキモ？

キャトラ

……いいって。

シャルロット

なんか不愉快だが、まぁよし！

思い出2

キャトラ

生活をよくしたい、

って言うけども。

キャトラ

アンタにめっちゃ金あるなら、

好きにしたっていいのよ？

シャルロット

そこだし！

キャトラ

どこだし？

シャルロット

どうしてあたしは

金持ちじゃねーの？

キャトラ

フゥーム。

シャルロット

あたしが金持ちになるには、

どーしたらいいと思う？

キャトラ

なるほど、そういう問いね。

アンタ、実はそこそこ

働いてるものねぇ。

シャルロット

腹立つことになー。

キャトラ

そこそこじゃダメなんじゃん？

めちゃくちゃ働いたら、

大金持ちになれるかもよ？

シャルロット

それじゃ意味ねーじゃん。

あたしはラクしたいワケよ。

わかる？

キャトラ

わかるはわかるけども。

そんなウマイ話ある？

シャルロット

そんなタリメーな答えじゃ

なくてよ～。

キャトラ

そうは言うけどね、

アタシ、理解がある方よ？

猫はフツー働かないんだから。

シャルロット

お！　てぇことは……！

キャトラ

…………

シャルロット

あたしも猫になりゃいんじゃね！？

キャトラ

その手があるわねぇ。

アイリス

（キャトラ！？）

キャトラ

でも、思ったより不便かもよ？

モノもほとんど持てないし、

一人で遠くへも行けないし。

シャルロット

そんなのゼンゼン！

ウチでゴロゴロしてりゃ

いいんでしょ？

キャトラ

誰にも飼ってもらえずに、

野生のままだと厳しいわよ？

キャトラ

獲物は自分で取らなきゃだし、

雨が降ったら寒いし、

おっかけられることもあるし……

シャルロット

飼ってもらえりゃいいんでしょ？

リス、頼むわ。

アイリス

え？

キャトラ

アイリスにはアタシがいるし。

シャルロット

一匹増えるくらい

どってことないっしょ？

キャトラ

アンタ、アタシのことを

先輩として敬える？

シャルロット

う……！

キャトラ

飼い猫って、そのあたりシビアよ。

シャルロット

はぁ～～～～……！

わぁーったわぁーった。

猫はやっぱダメかぁ……

キャトラ

あきらめなさいな。

でも、いいねばりだったわよ。

キャトラ

そもそもひとは

猫になれないんだから。

思い出3

オウガ

よう、オメーら。

キャトラ

オウガじゃない。どしたの今日は？

アイリス

何かご用事ですか？

オウガ

用ってほどでもねえがな。

元気にしてやがるかと

思ってよ。

キャトラ

アラ♪　嬉しいわね♪

オウガ

赤獅子、どうだ？

またオレと修行するか？

オウガ

へっ、いいツラしてやがるな。

……そういや、ミコサマは

どうしたんだ？

キャトラ

いるわよ。ホラ。

オウガ

ん？

シャルロット

ぼけー……

オウガ

……あのヤロウは、

何をボケっとしてやがるんだ？

キャトラ

深いワケがあんのよ。

シャルは猫にはなれないじゃない？

オウガ

おお？　なんだそりゃ？

キャトラ

でも、ちょっとでいいから

猫の気分になりたいって

言うもんだから。

キャトラ

アタシのお気に入りの

ひなたぼっこスポットを

貸してあげてるっていうわけ。

オウガ

そうか。……まぁ、

口で『ぼけー』っつーんなら

オレのことには気づいて

やがるんだろうな。

キャトラ

だと思うわよ。

シャルロット

――わかったぁっ！

オウガ

ナニ急に叫んでやがるんだ？

シャルロット

つまりはスポンサー！

初心に還ってスポンサー！

オウガ

あぁ？

シャルロット

いいところにいやがったな！

手伝えし！

オウガ

はぁ！？

シャルロット

いいから来いっつーの！

オウガ

お、おい、なんだってんだ……？

アイリス

シャルさん、突然

何がわかったんだろ……？

キャトラ

――ふむ。なるほど。

たしかにその手があったわね。

思い出4

オウガ

――つまり、こういうことか？

スポンサーが欲しけりゃ、

いそうなところへ行きゃいいと。

オウガ

偉ぶった連中が大勢いる

パーティーなんかに行けば、

見つかるだろう、と。

シャルロット

そ！

オウガ

ツテはあんのか？

シャルロット

はぁ？　あたしを馬鹿にすんなし！

シャルロット

帝国だとか連邦の上層部も、

光焔の御子っつったら

大歓迎だっての！

シャルロット

てかフツーに知り合いとかいるし！

エクセリアとかも王女だし！

オウガ

まあ、そうだな。

オウガ

……で？

オレに手伝えっつーのは？

シャルロット

マナーとか教えて。

オウガ

そんなことかよ……

シャルロット

いいだろ別に？

それとも荒野の民にゃあ

マナーもねえっての？

オウガ

……おい、待て。

オマエ、元々ミコサマだろうが。

オウガ

ミコサマモードで

行きゃあいいじゃねえか。

シャルロット

わかってねーなー。

オウガ

何が？

シャルロット

もう、ほとんど忘れた。

オウガ

…………

シャルロット

つーのは冗談でも、

あれはまた別っしょ？

社交マナーとかは。

オウガ

（ホントに冗談か……？）

オウガ

……まあいい。

丁度ヒマしてたしな。

たまには付き合ってやるぜ。

シャルロット

サンキュー♪

…………

……

オウガ

――もう一度。

シャルロット

本日は、ようこそ参られました……

オウガ

違う！　参るは逆だ！

『いらっしゃいました』だ。

シャルロット

……細けーなー……

オウガ

なんか言ったか？

やると決まったら、

オレは徹底的にやるぜ？

シャルロット

へ～い……

オウガ

あ！？

シャルロット

よろしくお願いいたしますわ。

オウガ

よし、もう一度だ。

シャルロット

……本日は、ようこそ

いらっしゃいました。

シャルロット

あちらの絵画、

もう拝見されましたでしょうか？

オウガ

拝見違う。

『ご覧になりましたか？』

シャルロット

ご覧になりましたか？

オウガ

よし。

シャルロット

（つーかよー……オメーも、

間違ってんべ……）

シャルロット

（あたしが出るパーティー、

招く側じゃねーっつーのに……）

オウガ

何か言ったか？

シャルロット

いいえ、なにも♪

オホホホホ……♪

オウガ

……まあいい。次は――

オウガのマナー教室は、

いつ終わるとなく続いた……

思い出5

キャトラ

ほっほー♪

パーティーよ！

パーティーだわー！

ウォルター

お気に召したようで

何よりでございますキャトラ様。

キャトラ

たいへん気に入ったわ！

アイリス

すごいですね、ウォルターさん。

こういったパーティーを、

よく開いているんですか？

ウォルター

ええ、余裕がある時期には

定期的に。

キャトラ

かっこくのよーじんとか

いるの？

ウォルター

おられるかもしれませんが、

基本的に、ここへは皆さま

個人でいらっしゃいます。

ウォルター

それぞれの事情などは

オフレコで。純粋に

楽しんでいただけましたらと。

キャトラ

仲良くなったあとに、

別の場所で商談とかするのは

オーケー？

ウォルター

それを止める権利など

あるはずがありませんよ。

では、失礼いたします。

キャトラ

ちゃくちゃくと……

ちゃくちゃくとよね！

ウォルターってば！

…………

シャルロット

――まあ♪　お上手ですこと♪

貴族の若者

いえいえ、本心ですとも。

あの光焔の御子が、

こんなに美しい方だったとは……

オウガ

…………

シャルロット

戦いに美しさなど……

わたくしは、民のためなら

泥でもかぶるつもりですの。

貴族の若者

なんという気高さ……

シャルロット

いいえ、泥なんて生ぬるい……

たとえ血の雨が――

貴族の若者

え！？

オウガ

（……それはいいだろ）

シャルロット

（わかってるっつの。

つい口が滑ったんだって）

貴族の若者

…………

シャルロット

それで……そうそう。

シャルロット

ぶしつけではございますが、

あなたのお国は――

貴族の若者

――これは、運命――

シャルロット

はい？

貴族の若者

無礼をどうかお許しください。

ですが、この気持ちは

もう抑えることができない。

シャルロット

はぁ？

貴族の若者

一目見たときから、

あなたに心を奪われて

しまったのです！

貴族の若者

どうか自分と……

一緒になってください！

シャルロット

はぃいいい！？

キャトラ

ム！　キャトラさんレーダーに

反応！

キャトラ

（主人公）！　出番よ！

思い出6

貴族の若者

お願いします！

どうか自分と、

国へ来てください！

シャルロット

ちょ、ちょっと……！

貴族の若者

不自由はさせません！

いまは気持ちがなかろうとも、

必ずやあなたにふさわしい

男になります！

貴族の若者

愛が芽生えるまで、

いつまででも待ちます！

ですから！

シャルロット

ん、んな、んなこと――！

シャルロット

急に言うなしーっ！

貴族の若者

……え？　いえ、

あなたではなく……

シャルロット

え？

オウガ

……は？

貴族の若者

結婚してください！

オウガ

はぁァアアアン！？

…………

……

キャトラ

――オウガがいいなら

別によかったんだけどねぇ。

オウガ

いいワケあるかっ！

はっ倒すぞ！

キャトラ

まあそうカリカリなさらずに。

オウガ

ちっ……！

シャルロット

けっ……！

アイリス

シャルさん？

シャルロット

！！　別に、なんでもねーし！

キャトラ

女装したオウガに負けて、

ショックなのかしら？

シャルロット

はぁ！？　そんなわけねーし！

テキトーこくなよトラァ！

オウガ

はっ、まさに無駄骨だったな。

オレは帰るぜ！

アイリス

あっ、オウガさん……

さようなら～……

シャルロット

つーか見る目なさすぎだろ？

あんな奴こっちから

願い下げだし！

キャトラ

じゃあ、シャルの理想は

どんななの？

シャルロット

まず！　財産！

キャトラ

ほほう。

シャルロット

次に、社会的地位！

シャルロット

あとはあたしに

好き勝手させてくれること！

だな！

キャトラ

なるほどね～……

たしかにそれなら、

不釣り合いな相手だったわねー。

シャルロット

だから別に、ひとカケラも

傷ついてなんかねーの！

シャルロット

つーかマジ節穴だから！

あたしよりあの野郎のが

良く見えるなんて、

目ぇ腐ってんじゃねーの！？

シャルロット

なぁ！？

シャルロット

は……？　な、なんだよ……？

アイリス

シャルさんは魅力的ですよ。

（主人公）も

そう思うよね？

シャルロット

な……！？

急にその、褒めたって、

な、なんも出ねーし！

キャトラ

照れなくっていいってば～？

シャルロット

照れてねーし！

フン！　意味わかんねー！

シャルロット

てかアレだから！

スポンサー捕まんなかった分、

ここでダラダラすっかんな！

キャトラ

ありゃ、行っちゃった……

シャルの望みが叶うのは、

まだまだ先みたいねぇ～。

ボイス

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