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王冠版アイシャ・思い出

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王冠版アイシャの思い出とボイス

思い出1

キングス・クラウン>の
戴冠式が終わり、
しばしの時が流れたころ。

新たな力を手に入れたアイシャが、
飛行島へとやってきた。

アイシャ

やあみんな、お邪魔するよ。


オスクロル

みなさん、お元気ですか?


キャトラ

アイシャ!

それにオスクロル!

このコンビは……!!


キャトラ

きゃりあうーまんだわ!?


アイリス

またキャトラが、

覚えたばかりの言葉を……!


アイシャ

不思議な取り合わせかな?


キャトラ

まあね……!


アイシャ

縁があったのさ。

縁は大事にしないとね。


キャトラ

ところで、試練はどうだったの?


アイシャ

なかなか愉快だったよ。


キャトラ

どうだったのオスクロル。


オスクロル

アイシャさん。

お話してもよろしいでしょうか?


アイシャ

……話すのか。


キャトラ

どーして目をそらすの。


アイシャ

……まあいい。

聞かせてやるとも。


……

…………

オスクロル

――アイシャさん。

お忙しいところ、恐れ入ります。


アイシャ

問題が発生したのだろう?

だったら、望むところさ。


オスクロル

……要件は、お手紙でお伝えを

した通りです。


アイシャ

精霊の力を宿した王冠が、

私を次の所有者に選んだ。

そういうことだね。


オスクロル

はい……それなんですが。


アイシャ

王冠は、力を授けるかわりに、

試練を与えるのだろう?


オスクロル

はい。私の受けた試練は……

とても辛いものでした。


アイシャ

聞かせてくれないだろうか。

試練の内容について。



…………

……

冒険家ギルドの仕事で、
ある村を訪れたオスクロル……

王冠は、彼女の前に現れる。

王冠はオスクロルに力を
与えるというが、オスクロルは
その誘いを断る。

だが王冠は、かまうことなく
オスクロルに試練を与えた。


アイシャ

君が拒絶の意志を

表したにも関わらず、

試練は始まったと――


オスクロル

そうなんです……



王冠はオスクロルの姿を、
怪物そのものに変えた。

オスクロルは救いたいと
思っていた村人から
恐怖され、嫌悪される。

それでも彼女は――
救うことを選んだ。


アイシャ

君はずいぶんと

頑固な人のようだ。


オスクロル

……そうでしょうか。

でも、諦めたくなかったんです。


アイシャ

私を選んだのは君か?


オスクロル

いえ、違います……

選んだのは、この王冠です。


アイシャ

なるほどね。どちらにせよ、

私に拒否権はなさそうだ。


オスクロル

そうなってしまいますね……

無責任だと思われるかも

しれませんが……


オスクロル

がんばってください……!


オスクロルは、アイシャに王冠を
手渡した……

アイシャ

難問こそ我が望み、

試練の克服こそ、

我が喜びだよ――


アイシャ

とはいえ……これは久しぶりに

骨が折れそうだね……


アイシャ

私が失うのは――

おそらく――


王冠を手にしたアイシャは、
その場に倒れ込んだ!

オスクロル

アイシャさん!?


(※周囲が光に包まれる)


アイシャ

……んー?


オスクロル

えっ?


アイシャ

……ねえたん、だーれ?

思い出2

アイシャ

きゃははー!


アイシャは、浜辺で
遊んでいる……

オスクロル

……アイシャさんが……


アイシャ

あ、カニさんだ……

待ってー。


オスクロル

……子供に……戻って……!


アイシャ

ねえたん、

どうしたのー?


オスクロル

こんなことになるなんて……


アイシャ

ねーねー、いっしょに

あそぼー?


…………

……

アイシャ

ほしたぬきさんのー。

ぬいぐるみー。


オスクロル

今日はこちらに泊まりましょう。

でも、これからどうしましょう?


アイシャ

ねえたん。

あのね……あれ、ほしいー。


オスクロル

……ジェリービーンズですね。

ちょっと待ってください……


アイシャ

ありがとー。ねー。

ぽいってしてー。


オスクロル

えっ? ええと……

投げればいいんですか?


アイシャ

うん。


オスクロル

それじゃあ……えいっ!


アイシャ

あむー。


アイシャは、ジェリービーンズを
キャッチした……

オスクロル

ふふふ……ごきげんですね。


アイシャ

むー、むー。


アイシャは、己の腕を
じっと見つめている……

アイシャ

んー……


オスクロル

アイシャ……さん?


アイシャ

んん……?


オスクロル

アイシャさんが……考えてる……


アイシャ

――あたち、あいしゃ。

ほしたぬきさんの、

ぬいぐるみがすき。


アイシャ

じゃなくて……


アイシャ

えーと、んー……

あいしゃは……ええっと……


アイシャ

んー、わかんない……


オスクロル

どうしたんですか?

もしかしたら、記憶が……


アイシャ

だー!


アイシャは、ぬいぐるみに
とびついた!

オスクロル

……焦ったら駄目ですね……


…………

……

オスクロル

お休みなさい。

アイシャさん。


アイシャ

お休み、ねえたん……


アイシャは、寝床についた。

アイシャ

ねえたん、やさしい……

ふへへ……


アイシャ

明日も……いっぱいあそぼう。


眠りながら、アイシャは……

アイシャ

……ちがう。


アイシャ

あたちは……

このままじゃ……だめなの……


安らぎの泥の中を、
もがき続ける――

思い出3

アイシャ

うおー! きのぼりするー!


オスクロル

……あ、アイシャさん!

危ないですよ!


アイシャ

たかーい!


オスクロル

アイシャさん! 危ないです!


アイシャ

むー。


オスクロル

そこでじっとしていてください!

ただいま、助けにいきますので!


アイシャ

えーい!


アイシャは……木から飛び降りた!?

オスクロル

たいへん!


(※オスクロルが下でわたわたする)


オスクロルは、アイシャを
受け止めた……

アイシャ

きゃはははは!


オスクロル

もう……あぶないですよ!

アイシャさん!


アイシャ

あいー……


オスクロル

なんだか……私も試練を

受けているみたいです……


アイシャ

ねえたん!

たかいたかーい!


オスクロル

はーい、たかーい、たかーい……


アイシャ

きゃはははは!


…………

……

オスクロル

いたずらっこですね、

アイシャさんは……


アイシャ

ふへへー。


オスクロル

昔はこんなに……

無邪気なお子さん

だったんですね……


アイシャ

どうしたの、ねえたん?


オスクロル

なんでもありません。

……そうだ、絵本を読んで

さしあげますね!


アイシャ

えほんー! よんでー!


オスクロル

少々お待ちください……


アイシャは、室内を
見渡している……

アイシャ

んー……?


アイシャは、食卓の上の
パンを見つめている……

アイシャ

ふへへ……


アイシャはパンを手に取ると、
何気なくパンをちぎって
二つにした。

アイシャ

あー……?


アイシャは、二つになった
パンを、じっと、見つめる……

アイシャ

んん……


アイシャは、パンをちぎり……
パンのかけらを、テーブルに
並べていく……

オスクロル

ありました! 絵本です!

あれ、アイシャさん……?


アイシャ

んー、んー。


オスクロル

アイシャさん……何を

なさってるんですか……?


アイシャ

んん……!

思い出4

翌日――

森に出かけたアイシャは、
たくさんの小石を部屋に
持ち帰った……

オスクロル

アイシャさん、それは……?


アイシャ

……んー……


アイシャは、小石を床に並べ、
じっと見つめる……

アイシャ

……ちがう……


そして、時折小石を並べ替えては
思い悩むことを
繰り返している……

オスクロル

変わった遊びですね……?


アイシャ

んん……たりない……


オスクロル

小石が足りなくなったんですか?


アイシャ

いかなきゃ……


オスクロル

……そうだ!

アイシャさん、これをどうぞ!


アイシャ

これ、なーに?


オスクロル

鉛筆と、ノートです!


床の上には、五つの小石が
並んでいる……

オスクロル

こんな感じに……


オスクロルは、鉛筆でノートに
五つの丸を描いた……

アイシャ

あー!!


アイシャは、ノートを
食い入るように見つめる……!

オスクロル

どうぞ、アイシャさん。


アイシャは鉛筆を受け取ると、
猛然とノートに丸を描き始めた。

オスクロル

これって……


アイシャ

ええっと……ええっと……


いつの間にか、ノートは
丸で埋め尽くされる……

アイシャ

んー……。


アイシャは、ノートを見つめ……
そして頭を押さえた……

アイシャ

ねえたん……?


アイシャは、ノートに
五つの丸を描く……

オスクロル

……丸が、五つありますね?


アイシャ

いつつ……


アイシャは、ノートに
三つの丸を描く……

オスクロル

今度は、三つありますね。


アイシャ

みっつ!


アイシャは、五つの丸と
三つの丸を、大きな
丸で囲んだ……?

オスクロル

合わせて八つになりましたね……


アイシャ

やっつ……やっつ!


アイシャは、新しい丸を
描き始める……!

アイシャ

こどもになったくらいで……

あたちは、あきらめない……


オスクロル

えっ……?


アイシャ

あたちは、かんがえるのを、

やめたりなんかしない……!

思い出5

室内には、一面に数式が書かれた
紙が転がっている……

オスクロル

これは……一体……


アイシャ

うう、うう、うううっ……

うう……


アイシャが、猛然と数式を
書いている……

オスクロル

アイシャさんが……もしかして、

大人に戻るきっかけを、

つかんだんじゃ……!


アイシャ

んー……


しかし、アイシャは……
突然鉛筆を捨てた。

オスクロル

どうしたんですか、

アイシャさん……


アイシャ

わからない……


…………

……

アイシャ

――うう――


アイシャは、海を見つめていた。

寄せて返す波……
それを見つめるだけで……

アイシャ

……んんん……


アイシャは、何もしない……

アイシャ

ああ……


時折……砂浜に……
数式らしきものを書くが……

数式は……打ち寄せる
波に消されてしまう……

アイシャ

…………ううっ。


いつしかアイシャの目は……
海に吸い寄せられる。

アイシャ

……きらきら。


飛沫が陽光を返し、
きらめいた……

アイシャ

きれい……


アイシャは、海へと――
歩み始める。

アイシャ

忘れて……た……


アイシャ

もうすぐ、日が暮れる……

あと1時間38分で……


アイシャ

そうしたら……今日は……

空にお月様が……


アイシャ

この世界は……どれだけ

計算しても……足りない……


アイシャ

ずっとこのまま……

数を数えよう……


アイシャ

テーブルの上のパンくずを――

森の中にある小石の数を――

砂浜にある砂粒の数を――


アイシャ

でも私は――何のために――?

思い出6


アイシャ

……私……は……


オスクロル

アイシャさん!


海に半身を沈めたアイシャを、
オスクロルが抱き留めた。

オスクロル

――お休みの日に、

図書館にいきましょう。

アイシャさんの好きな本が、

沢山ありますよ……


オスクロル

図書館にいったら、

二人でお菓子屋さんにいって、

ジェリービーンズをいっぱい

買いましょう……


オスクロル

だから、もう……!


(※突如アイシャが光に包まれる)


アイシャ

――オスクロル。

その先はいわなくていい。


オスクロル

……えっ!?


アイシャ

知能を失って半月か。

ずいぶんとかかったが――

証明終了だ。


オスクロル

証明……?


アイシャ

己が何かという証明だ。


アイシャ

目に入るもの全てを計算し、

ようやく私は答えを得た。


アイシャ

何のために考えるのか。

その疑問にたどり着いた。


オスクロル

何のために……ですか……?


アイシャ

ただ計算するだけでは、

機械と変わらない。


アイシャ

機械から人になるためには、

己という存在に

たどり着かねばな――


アイシャ

自我さえ確立すれば、あとは

簡単だ。認識を再構成し、

知能を蘇らせた。


アイシャ

……肉体への影響も消えたか。

やれやれ、面倒をかけてくれた。


オスクロル

……良かったです……

本当に……!


(※王冠が光る)


アイシャの手に……
王冠が納まった……!

アイシャ

……ともあれだ。

海水浴は終わりにするか。


…………

……

アイシャ

だいたいそういう顛末だ。


キャトラ

びっくりしたわ。

いきなり子供になっちゃうなんて!


アイシャ

滅多にない経験だったとも。

不本意ではあるがね。


キャトラ

アイシャは子供になってた

時のこと、全然覚えてないの?


アイシャ

幸いに、というべきかね……


オスクロル

ごめんなさい……

ご苦労をおかけしました。


アイシャ

とんでもない。

苦労をしたのはねえたんの

方だろう。


オスクロルキャトラアイリス

ねえたん!?


アイシャ

……あー……


アイシャ

全く調子の狂う……!


オスクロル

もう一度……いってみて

いただけますか?


アイシャ

もう二度といわない。


アイシャは、ジェリービーンズの
瓶を取り出し――

一粒を宙に放った。

アイシャ

クランベリー味。

継承の暗示、ね……

ボイス

状態ボイス
キャラ詳細画面
Lvアップ
スキル
AS1
AS2
交代時(入)
交代時(出)
クエスト開始時
クエスト中放置
クエストクリア時
戦闘不能時
タウン1
タウン2
タウン3
タウン4
タウン5
攻撃1
攻撃2
被ダメ1
被ダメ2
被ダメ3
手を振る/お辞儀
バンザイ/ハイタッチ
土下座/頭を抱える
温泉

【キャラ説明】
緋のドレスをまとう謎の女。
安らぎを捨て、至は論理的帰結。

【プロフィール】
本名:アイシャ・アージェント (cv.井上麻里奈)
二つ名:[選ばれし業火]→[緋色の理論]
種族:人間 (職業:地質学者)
所属:帝国戦旗(元老院直属の特務機関)
年齢:20代前半
出身地:不明

人間関係:継承→オスクロル
王冠→カジャ

関連キャラ

同時期登場キャラ

KINGS CROWN2 2018/6/15

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ゲーム情報
タイトル 白猫プロジェクト
対応OS
    • iOS
    • リリース日:2014年07月25日
    • Android
    • リリース日:2014年07月13日
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 11/8より『吉田沙保里』コラボが開催!白猫世界に霊長類最強女子現る!!

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