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粽・物語

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一 響き渡る陣太鼓と角笛の音・壱

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端午節前夜


「長太息以揜涕兮、哀民生之多艱……」(離騒)


夕日が波紋のある水面に映し、光に映えた波はまるで湖の下に住んでいる龍のうろこのように見えるのである。


糖葫芦と春巻は手すりで坐り、足を水に入れて水面を叩きながら、粽と『離騒』を朗読している。


「亦余心之所善兮、雖九死其尢未悔――

 理想のためであれば、何千回何百回死のうと後悔はしません!」


糖葫芦

「理想のために、何千回何百回……うぅ、何千回何百回死なせても後悔はしないよ!」


糖葫芦

「うわ、怖いよ…。わか、宗先生の言葉は詩先生のテストよりも十倍怖いよ!

 『離騒』って一体なに?わからないよ!」

【選択肢】

・古代の文体よ、授業に専念してなさい!

・愚痴をこぼすの意味

選択肢

古代の文体よ、授業に専念してなさい!

粽は巻物を巻いて、頷いた。


「騒体詩は『離騒』みたいな詩です。屈原が書いた『離騒』は自分で作った新たな文体で、則ち騒体で書いた「詩」のこと。だから人たちは屈原の作品を全部騒体詩と呼んでいます……」


糖葫芦

「騒騒騒騒……宗先生!わたし、さらにわからなくなってしまったよ!」


愚痴をこぼすの意味

糖葫芦

「おお、わかった!宗先生と同じで、屈原お兄さんも愚痴をこぼす時に文章を書くのが好きなんだね!」


「ゴホン!たわごとはやめなさい。」

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「焦らないで、楚辞は難しいから、短い時間で理解できなくてもいいです。今は余を真似して詩を朗読して、その中にある感情を体得するだけでいいですよ。」


「道は永遠に続き、私はまさに試行錯誤して探し求める――」



「道は永遠に続き、僕はまさに試行錯誤して探し求める――」


「この先の道は果てしなく長いが、一生懸命に頑張って真理や目標を追求しよう。」


「千年前、多分霊均もこの詩句を読みながら、川辺を歩いていたのでしょう。」


粽は本で胸を覆って、悲しい表情で水を眺めている。


糖葫芦と春巻も彼を真似して、湖を眺め始めた。


粽は水草の間で、あるミカンを握った人が水の中に歩いて入っていくのを見た……


「霊均!?」


「余はようやくあなたを見つけた。

 余は決してあなたを一人で死なせない……我が友霊均よ、余を待ってくれ!」


「ただ死ぬ、あなたそれを恐れない、余は吾が身すら惜しくない!」


粽はその幻影に向かって、腕を広げて湖の中に身を投じた。


糖葫芦

「ただ死ぬ、あなたそれを恐れない、余は吾が身すら惜しくない!」


春巻

「……ただ死ぬ、あなたそれを恐れない、わたしはわが身すら惜しくない!あぁ――」


ドボン、生徒たちも素早いスピードで水に身を投じてしまった。


「なぜあなた達も水に入ったんです!?」


深い湖の底はまるで巨獣が静かに大きな口を開けているようです。

子どもたちは水の中でばたばたしていて、湖に飲み込まれそうになっていました。




たくさんの長船が波がきらきら輝く湖の上を走っている。


空桑管理府が龍舟競漕のルールを発表して戦国の国籍で食魂たちをグループ分けして以来、麻婆豆腐はいつも「秦国」チームを率いてここで練習をしていた。


麻婆豆腐

「お腹をへませて、胸を張って、尻を上げるんや!入れて、引いて、抜いて、回して――力を入れて櫂を漕ぐんや!」


麻婆豆腐

「おい、帯把肘子、何見てるんや!」


帯把肘子

「岸辺を見てみろ、若はなにか言ってるみたいだ……少し岸辺に近づこう……もっとだ! あっ、緊急事態だ!」


帯把肘子

「もう大丈夫だ、肘子兄さんが助けに来たぞ!」


先に水に落ちた食魂たちは全員秦国チームに救助された。

ほとんどは無事だったが、粽だけがまだ昏睡している。


麻婆豆腐

「おい、このガリ勉が!いつまで若の肩に掴まってるつもりや?」


粽は目をちょっと開けて、麻婆豆腐の顔を指してこう言った。


「霊、霊均。楚のために奔走してご苦労さまでした。まさかそばかすさえできたとは……」


麻婆豆腐

「なに!わしを嘲るつもりかや!」


「ひぃ……耳が辛い、あなたは……麻婆豆腐――霊均は?霊均はどこに行った?」


麻婆豆腐

「誰が霊金だ?そんなヤツ知らんわ――この船にある人は全部秦国の人だ。」


「あ、あなたは霊均が誰かさえも知らないですか……

 だめよ。屈原の信仰を知らない人は龍舟をうまく漕げないよ。」


「若様、代わりに私のふろしきにあった詩集を……彼らにあげてください。」

【選択肢】

・《楚辞――初心者から上級者まで》を出す

・《我が友は霧のように、火のように、風のように》を出す

選択肢

《楚辞――初心者から上級者まで》を出す

麻婆豆腐は面倒くさそうに本を取って何ページを読みました。


「……あなたが読んでいる章は屈原と漁師が江水について受け答えをした傑作。」


「ああ、昔我が友はこう言った。挙世皆濁我独清、衆人皆酔我独醒――」


麻婆豆腐

「浄水か汚水かなんてどうでもいいかや、どっちにしろ飲まねぇや!」


《我が友は霧のように、火のように、風のように》を出す

「若さま、彼にとってこの伝記は多分難しすぎるでしょう。」


「我が友の思想は霧のように神秘的で、気性は火のように盛んで、そしてあのさっぱりした文風はまた風のように自由である……」


麻婆豆腐

「これはあれじゃねぇかや、何ヶ月か前に、何万人もがRTしたあの同人誌!」


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「龍舟競漕は元々我が友を記念するための試合だから、彼の気骨がわからないあなた達の龍舟は魂のない物だ。」


麻婆豆腐

「龍舟競漕はもうとっくに実力至上主義のゲームになったんや。あんたって、まだ魂とか信じてるのかや?」


麻婆豆腐

「それよりも秦国の「達人」張儀を見習った方がいいと思うぞ!」


粽は秦国チームの隊員たちの丈夫な体を見て、心の中で大きな決断をした。

彼は目を閉じ、拳を固く握りしめた。


「屈原精神は本当の物を必ず証明して見せる。

 何週後の龍舟大会に――」


「秦国チームを破ったのは必ず私たち荊楚チームだ!」



翌日午前



森の小さな池で、荊楚チームの隊員たちはいつものように一途な表情をして――


臘味合蒸

「あっ!魚頭兄さん、もう少し右に漕いでくれ――後もう少し大鯢を捕まえられる。」


荊楚チームの隊員たちはいつものように魚を捕まえている。

岩の間を行ったり来たりしている狭い龍舟には、小魚やエビがいっぱい入っています。


ドウジャオ魚頭

「急かすな!あっちに蟹があるんだ、首巻きを挟んだらどうする!」


臘味合蒸

「うわっ!みんな、見てみろよ、この蟹でけぇぞ。

 今夜の焚き火料理は蟹だな、今から捕まえてやるからな――」


彼は刀を抜き出して、蟹に当てた。そして蟹は空に飛び、

空中で優美な弧を描いた。蟹は最後、岸に落ちて誰かの髪の毛を挟んで止まった。


「……」


臘味合蒸

「隊、隊長?ハハ……奇遇ですね!」


「歌舞昇平、酔生夢死……まるで楚国後半期の宮廷のようだ。」


「龍舟大会開催するまで後何週だ、あんたたちの訓練を監督せねばならない。

 今日からは遊び禁止、ちゃんと訓練をやりなさい――」


「そのため、余は徹夜で大量の資料を調べたんだ。そしてカ仔煎などのベテランクルーに頼んで、荊楚チームに完璧なトレーニングプランを立てた。」


「まずは、森を回って5キロ走ってから、滝の下で櫂引きを百セットやりなさい。

 一緒に荊楚の威風を取り戻す」



二週間後



粽の隊員たちは夢を失った塩魚のように息を切らせて机にうつ伏せていた。


ドウジャオ魚頭

「くそ、あのやつ、前はいつも文人っぽかったのに、まさか……こんなに厳しいとは思わなかった……今日まで、僕たちはもう50キロ走って、櫂引きを751セットやったぞ!」


臘味合蒸

「俺は絶対に粽の名前を手帳に一万回書いて、彼をブラックリストの一位にしてやる……」


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二 響き渡る陣太鼓と角笛の音・弐

◆主人公【男性】の場合◆

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龍舟大会リハーサル


何隻の龍舟が出発点から出発した後、岸辺の観客たちはどっと喝采した。


甘玲瓏

「ふふふ~リハーサル試合も手に汗握る戦況ですね! 早速上位3チームを見てみましょう、一体誰かな~誰かな~」

「若さま、この望遠鏡をあげるね。一位はしばらく保留にして~、二位と三位と先に見よう?」

【選択肢】

・三位を見る

・二位を見る

選択肢

三位を見る

甘玲瓏

「今回の探花は~龍舟の船首に天下を制覇する勢いを顕彰している帝王の姿のある……」

「あれ、燕国チームは北京ダックと驢打滾の二人しかいないのに、どうしてそんなに速いの?」


北京ダック

「祝勝会の歓声がすでに聞こえているぞ!鴨一、鴨二――もっとスピードを上げて!」


鴨一

「グワグワグワグワグワ――」


鴨二

「グワーー!」


甘玲瓏

「なるほど!主力は全員水中で船を押してるんだね~本当に忠誠心と愛国心のあるアヒルの群れだよ~」

二位を見る

甘玲瓏

「今回の2位は――ネギのような緑色、あれは斉国の色だ~」


葱焼海参

「ハハハハ!エンジン出力を一気に最大に!全速前進だ――」


甘玲瓏

「え、エンジン?……今回大会の投資者葱坊ちゃんの考えは実に素晴らしいね!コホン……チーティングじゃなくて、これはみんなに空桑の包容力を示しているんだね~」

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甘玲瓏

「コホンコホン、では一緒に今回の一位を見てみよう!そう!一位は当然――」

「あの秦国チームだよ!!!」


同時に、荊楚チームは未だ随分後ろの方にいた。


「龍舟は一人の試合ではない。私たちの力はもう十分ですが、まだ団結していない」


臘味合蒸

「あのさ……」


「一度落ち着いて、余の太鼓のリズムに乗って櫂をこぎなさい……臘味合蒸、動きが遅いです」


臘味合蒸

「え?」


「心をひとつにしない限り、龍舟はうまく進みません。昔、我が友はこう言ったことがあります、苟余心之端直兮、雖僻遠其何傷……」

「寧與騏驥亢轭乎、将隨駑馬之跡乎?寧與黄鵠比翼乎、将與鶏鶩争食乎?……」


臘味合蒸は懐から手帳を出して、何かを書きながらこう言った――


臘味合蒸

「粽の点数をさらに一万点減らしてやる」


ドンドンドン――太鼓の音と粽の説教が次から次へと起こした。ドウジャオ魚頭は首巻きで頭を包んでも、その音を防げなかった。


ドウジャオ魚頭

「うるさい、うるさい……」


そして、ドウジャオ魚頭は一位の秦国チームが旗を掲げてこちらに何か合図をしていることを見た。


麻婆豆腐

「楚国の奴はあっちを見てみろやーー!」


ドウジャオ魚頭

「あれは何だ……開水白菜と符離集焼鶏?その組み合わせはつまり……」

「菜鶏…僕たち弱いってか!?ムカつくな!秦国チームめ、そこで待ってろ――」


突然、怒り狂ったドウジャオ魚頭は法術で龍舟のスピードを上げ、秦国チームに向かって真っ直ぐに突進していった。


「な、何者が法術で龍舟を操っている!?これはルール違反だ、止まれ――」


龍舟は一気に燕国チームと斉国チームを越えて、秦国チームを追いかけた。


ドウジャオ魚頭

「くそ!興奮しすぎて……また頭を飛ばしてしまった!」


肝心な時に、大秦チームは船の船首を反転させ、突進してきた楚国チームの船を避けた。

そして、暴走した荊楚チームの船がコースを越して川沿いの山にぶつかった。

山にぶつかった龍舟は2つに折れて、湖に沈んだ。


「どうしてこんなことになった……船が沈み、旗が落下して、垂沙の戦いの時も……

 確かこうやって秦軍に敗れたよね」

「せめてこの戦鼓を守らないと……」


十分後――


甘玲瓏

「あわわ――先ほど、荊楚チームに重大な事故が発生しました!龍舟が湖の底に沈み、そして事件を起こした張本人・ドウジャオ魚頭は今頭が体から飛び出したせいで言語能力を失ってしまいました!」

「そして荊楚チームの隊長――さっきまで戦鼓と一緒に湖の底に沈んでいた粽さんはやっと救援隊に救助されましたが、まだ意識不明のまま――」


臘味合蒸

「たい、隊長。龍舟のために……それだけの価値は本当にあるのか?」


粽は弱々しく目を開けたが、意識はまだ戻ってないみたい、過去のことを言い始めた――


思い出


粽は自分が摘んだミカンの花を郢都に行った友達に渡して、こう言った。


「友、今度王都に行って楚を振興する旅はどうぞご自愛ください」

「そして心もこの白いミカンの花のようにピュアのままにしてください……」


屈原

「分かった。我が友宋梓よ、またいつか逢おう」

「楚を成功振興した後、またここに戻るから。そのときはまた、みかんの木の下で、一緒に詩を吟じよう」


屈原

「後皇嘉樹、橘徠服兮。受命不遷、生南国兮……」


『橘頌』を吟じる声がだんだん遠くなっていく、友人の姿も険しい山路に消えていった……

春が去り秋が来て、瞬く間に50年も過ぎた。戦国の戦いは僕たちの約束を壊した。

粽はみかんの木の下で自分の友が来るのを待たなかった。

逆に、友が貴族に讒言されて楚王に疎んじられた話を聞いた。

友が一生かけて尽くした楚も秦軍に併呑された。


紀元前278年、郢都が破られた当日


「友、我が友――霊均!」


友人が入水自殺したことを聞いた粽は人たちを連れて、龍舟に乗って彼を救いに行った。


「遠い、遠すぎる……このままでは間に合わない……」

「故郷の白い花がまた咲いた。余はあなたと……その樹の下で一緒に『橘頌』を吟じたい……」


返事してくれたのは波の声しかありませんでした。



「来る日も来る日も、私はずっと龍舟に乗ってあなたを探していた。その結果、龍舟競漕は生み出した」


臘味合蒸

「うっ……隊長、前からずっとお前は変な人だと思っていたが……」

「でも、今は、俺は……」

「……安心してくれ!試合本番の時は、必ず一位を取ってやるから!」


「もういいんだ、龍舟も壊れたから……」

「龍舟を作るには特製の器材が必要なんだ。その器材を作るには最低でも何ヶ月がかかるから。そして、今から試合開始まであと一週間……」


その言葉を聞いて、隊員たちは恥ずかしそうに拳を握りしめた。


???

「もし粽さんが本当に試合に参加したいなら――空桑管理府は特別にチャンスを与えよう~」


こんな万策尽きた時、ある思いがけない使者が彼らの前に現れました。


甘玲瓏

「条件として、端午の節句当日の会場手配は荊楚チームに任せるね~ そしたら、あなた達に龍舟を一隻提供してあげるよ~」

「そうそう、公式試合の時は、若さまもぜひあの船に乗って試合に参加して、直接端午の節句の雰囲気を体験してね!」



太陽が昇ったばかりの朝で、荊楚チームの隊員たちはすでに空桑の建物の間で忙しなく働いていた。

【選択肢】

・家屋の飾りを見に行く

・飾りの作りを見に行く

選択肢

家屋の飾りを見に行く

「臘味合蒸、剣をもう一本……違う、菖蒲を――」

「神殿は空桑最も重要な宝物を守っているから、入り口にヨモギを掛けた上、菖蒲も必要です」


臘味合蒸

「うわ!この草のニオイはなんだ……このまま持ってたら、気絶しちまう――」

「ヨモギの香りは虫除けと空気浄化の効果がある。夜にそれを風呂に入れることは浴蘭湯会沭芳と呼んでいる」

「そして菖蒲はまた剣蒲と呼び、不吉を追い払える剣の意味。端午節期間、それを入り口に掛けることで『食物語』をうかがう邪念を全部断ち切りたいんだ」


臘味合蒸

「おおっ、本当に剣に似てるな!面白いぜ!シュッシュッシュ――」

飾りの作りを見に行く

ドウジャオ魚頭

「このガキが――僕の首巻きを触るな!」

「おとなしくしろ!でないと――君を縛るぞ――!」


「ドウジャオ魚頭、葫蘆ちゃんはどうして五色線に縛られてるんです?」

「……子どもに五色線を結ぶ時は、焦りは禁物です。もうちょっと落ち着いて」

「結ぶ時は五方五行を象徴する「青、紅、白、黒、黄」の線を選ぶんです」

「そう、それを手首、足首と首に結んで。余った線は香嚢にして、そして中に白芷、チョウジと雄黄を入れて――」


甘玲瓏

「ふふ~白娘子の正体は雄黄が入れた香嚢に関係あるよ。だから香嚢をつけたら、食魘も避けちゃうかもしれないよ~」

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一日中作業をして、空桑はヨモギの香りがプンプンする端午会場に変更した。五味使いもこの会場に文句はないようだ。


甘玲瓏

「いいねいいね~さすが楚地の食魂! じゃあ、荊楚チームのみんな、絵の具箱を持って、私と一緒に山の奥に行こう~」


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三 響き渡る陣太鼓と角笛の音・参

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薄霧に包まれた西方向の山の奥に、どこからか流れてきた大きな川がある。


甘玲瓏

「この甘いマークがついてる樹の下に結ばれてるのは前に言ったあの龍舟だよ~

 みんな、一緒にロープを引いて!よいしょっとーー」


ある古い船が川辺に引っ張られてきた。船の塗装は長い間で流氷によって落とされていた。


「この古い船はいったいここでどれぐらい待っただろう……」


甘玲瓏

「熙顔はこの船は楚国の戦船だと言ってたよ~

 この船は戦場から逃れて、偶々ここに流れてきたの……」


「なるほどですね……」


彼は古い船首を触れた。残っていた刀と矢の跡は戦場の記憶を語っている。


「荊楚チーム、戦船は再び戦場に戻ることを望んでいる。船に新しい塗装をしようーー」


隊員たちは山歌を歌ってながら、船に模様を描いていた。


臘味合蒸

「へへっ!ユキノシタの模様を描くかーー」


ドウジャオ魚頭

「ふー、龍舟の船首に首巻を描いてみた、なかなかいい感じだな……」


「若は何を描きたいですか?」



【選択肢】

・何か描いて欲しいものある?

・陸吾を描きたい!

選択肢

何か描いて欲しいものある?

「若は自分が描きたいものを描けばいいですよ、余の考えは気にしないでください。」

「鳳凰翼其承旂兮、高翺翔之翼翼。勇敢な楚鳳は荊楚の象徴……

 絵は下手ですが、やはり自分で楚鳳を描きたいです。」


陸吾を描きたい!

「ハハハ……コホン、陸吾様が観客席で「自分」を描いた船が優勝したことを見たと、きっと喜んでもらえるだろう。」

「虎に見えるが、九本の尻尾を持っています。神ですね。

 かつて本で陸吾様が崑崙を統べる勇姿を見たことがあります。一緒に描いてもいいでしょうか。」



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半日後、船員たちは龍舟に乗せて川に出た。

新しい塗装した龍舟は広い川で波を切って進んでいた。


「太鼓のリズムに合わせて進むんだ!先ずは大櫂、次は快櫂ーー」

「うん?若、どうされましたか?」



【選択肢】

・大櫂は何?

・快櫂は何?

選択肢

大櫂は何?

「大櫂は龍舟が出発する時櫂の漕ぎ方ーー」


粽はそういいながら、僕の背後に来た。


「こうして……櫂を深く水に入れて、そして素早く水から櫂を引き出して。」


頭を振り向いて彼にもっと聞こうとすると、彼の唇に当たるところだった。


「うぅ、わ、若さま。す、すみません……距離が近すぎましたね。」



快櫂は何?

「名の通り、櫂で早く水面をかくことです。」


水面が沸騰した水のように、波のしぶきと白い泡がたくさん出てきた。


「おや?髪に波の泡がついていますよ、私が拭き取ってあげましょう。」


彼の袖から、淡い蘭の香りが漂ってきた。



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その後、粽は船首に戻って、太鼓をたたき始めた。


「この広い川はまさに試合前の絶好の練習地点だ。」

「みんな、斉櫂だ!すべての力を合わせて一揆に出して。」

「荊楚号ーー前へ進め!」


龍舟が波をけたてて突き進めていて、両側の櫂も整いそろって漕いでいる。




空桑龍舟大会当日




風船の垂れ幕に、「空桑龍舟大会」6つの文字が描かれている。

七隻の龍舟が湖で横に並んでいる。


甘玲瓏

「よーーい」


隊員たちは自分の櫂をしっかり握り、リーダーたちもバチを高く挙げていた。


甘玲瓏

「スタート!」


龍舟たちは手綱から放たれた馬のようにスタート地点から飛び出していく。試合がいよいよ始まった。


北京ダック

「鴨一!鴨二!そして驢打滾ーー我々「燕国」のために、前へ進めーー!」


葱焼海参

「ワハハハハ!斉国の財力は天下一!」


麻婆豆腐

「どけどけーーよく見とくんや、わしら秦国チームこそが戦国七雄の覇者や!」


荊楚チームの龍舟は隊列の前で整然と進めている。


「太鼓のリズムをよく聞きなさい、大槳で進めるんだーー焦らないで!」

「太鼓の音は人を興奮させることができ、同じく人を冷静させることもできる。ラストスパートに入る前は、我慢してなさい……」




十五分後ーー




甘玲瓏

「あらら、予期せぬ事態だよ~試合の途中だけど、急に雨霧に包まれちゃった!

 まさに天に予測の風雲ありだね~」


臘味合蒸

「たい、隊長!今は大きなオールと速いオールのどっちだ?雨のせいで、はっきり見えねぇ……」


甘玲瓏

「ほとんどの船隊のペースが全部雨の音に太鼓の音がかき消されて、それに霧で視界を遮られてるのが原因で乱されてる。」

「世が乱れた時こそ英雄は現れる。ではでは、今回出た豪傑は誰でしょうーー」


麻婆豆腐

「帯把肘子、スキル解放、全速前進かやーー

 斉国チーム、燕国チームと横に並んで「連横」の陣形を作るんや!」


帯把肘子

「はいよ、任せとけーー!」


麻婆豆腐

「羊肉泡饃、子羊連撃かや!燕国の「太子丹」を攻撃するんや!」


羊肉泡饃

「可愛い子羊たちよ、出撃の時間だ。狙いはーー」


バンバンバン、子羊たちは弾丸のように秦国チームから打ち出して北京ダックに命中して、彼を水に落としました。


鴨一

「グワ!?」


鴨二

「グワグワグワグワグワグワーー?」


北京ダック

「ああーー鴨一!鴨に!早く朕を助けて!」


秦国チームはまるで霧を突き切ったミズチのように、競争相手を排除しました!


麻婆豆腐

「斉国チームと連合戦線を組んで荊楚チームを包囲や!」


葱焼海参

「ハハハハ!いいぞいいぞ、我々斉秦同盟はまさに最強コンビだ!斉国龍舟、変身!」


麻婆豆腐

「国同士で一番長続きするものは利益かや!敵は今怖がっている、その間に斉国と連合して楚を滅すぞ!」


張儀

「国同士で一番長続きするものは利益かや!敵は今怖がっている、その間に斉国と連合して楚を滅すぞ!」


「あれは張儀の策……千年前、秦王掃六合の歴史がまた試合に現れるのか。」

「見てください……周囲も……」

「古戦場になりましたよ!」


言葉に影響されたかそれとも古代戦船の原因かがわからないが、荊楚号にいた隊員たちは自分たちが古代の戦場にいるような気がしました。


戦火が霧を追い払い、煙がニヤリとした悪鬼のように空に浮かんでいる。

七国の旗が川の上に翻っているーー


「太鼓のリズムをよく聞いて、今余たちが乗っているのは龍舟ではない、戦船だ。

 そしてここも試合場ではない、戦場だ!」

「前にいたのは秦国の兵士だ。余たちの領土と糧食のほか、兄弟の命と財力も彼らに奪われたのだーー」

「今、彼らが目指したのは楚国の王都だ!」

「このまま放っておいて本当にいいのか!?」


ドンドンドンドンーー太鼓の音は隊員たちの心を沸き立たせた!



【選択肢】

・背水の陣、死して後巳まんーー

・楚雖三戸、亡秦必楚!

選択肢

背水の陣、死して後巳まんーー

臘味合蒸

「うわっ!もう逃げ道はねぇ。もし負けたら、麻婆豆腐に奴隷扱いされるに違いねぇ!」



楚雖三戸、亡秦必楚!

ドウジャオ魚頭

「僕が今持ってたのは櫂じゃねぇ、長刀だ!かかってこい!」



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「溜息で涙をごまかせても、民の苦境を悲しまずにはいられぬ!善なる心を捨てるぐらいなら、余は喜んで死を選ぶだろう!」

「路曼曼其修遠兮、吾将上下而求索!乗騏驥以馳騁兮、来吾道夫先路!」


心を沸き立たせる『離騒』と太鼓の音は、まるで雨霧の中で道を導いた灯で、荊楚チームに前へ進む力を注いだ。


そして、大槳は徐々に快槳に切り替えーー最後はまた一斉に斉槳に切り替えました。


帯把肘子

「荊楚チーム、すごい勢いだね……」


麻婆豆腐

「チッ、あの粽、わしの少年漫画をこっそり見たのかやーー」

「……!」


麻婆豆腐は空に飛んでいる龍のような荊楚号を眺めていて、両側に漕いだ櫂はまるで龍の爪のように水をかいている。


船首に立つ粽はいつもと違う目をしていた。


あの目つきはまるで嵐の中の稲妻、千年前の屈原の決意と楚国人民が屈辱を晴らす決心を示していた。


例え麻婆豆腐みたい人でも、こんな目に驚かされて、太鼓を叩くバチを握った手が空中に止まった……


甘玲瓏

「ラストスパートだよ!トロフィーはすぐ目の前にある!荊楚チームは斉国チームを抜かして、秦国チームを追いかけてるーー」

「四メートルーー」

「三メートルーー」

「二メートルーー」


麻婆豆腐

「一体どういうことかや!……荊楚!」


甘玲瓏

「半メートルーー」


「ただ死ぬ、あなたそれを恐れない、余は吾が身すら惜しくない!」


甘玲瓏

「それでは、今回の空桑龍舟大会の優勝チームはーー」

「秦国チームーー」

「と同時にゴールした荊楚チーム~!」



ゴールラインを越えても、荊楚号は依然として前に進んでいる。

粽子が見えた景色がはっきりと見えなくなった。


はしゃいでいる観客の中、あるミカンを持っている青年がこっちに手を振っている。


「霊均……」

「今度は、やっとあなたに追いつきましたか……」


男子はちょっとうなずいた。


彼は粽に向かって笑みを浮かべて、岸辺に咲いた橘の花の間に消えました。




その後、ある日の朝ーー




「後皇嘉樹、橘徠服兮。受命不遷、生南国兮……」


麻婆豆腐

「後皇嘉樹、橘……徠服兮。受命不遷、生南国兮……」


通りかかった糖葫芦は詩を呼んでいる人を見てびっくりした。


糖葫芦

「あれ?豆腐お兄さんも楚辞斑に通ったの?確か、宗先生に「あんたに勝てない限り絶対屈原なんか勉強しない」とか言ってなかったっけーー」


麻婆豆腐

「あれは粽がわしのそばかすを嘲たからや!

 チッ、分かったよ、悪かった……確かにわしも言い過ぎたかもしれん……」

「テクニックがあれば確かにゲームは攻略できるかもしれん……やけど、プロゲーマーになるためには、粽みたいな強い意志も……多分必要なんや!」


「秉徳無私、参天地兮。願歳併謝、與長友兮。」


詩を朗唱する声が響く中、両岸の橘の花が徐々に咲いた。


まるで千年の朽木に花が再び咲いたように、荘厳な感じがする……




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