粽・梅影探踪
目次
満ち溢れる香り
粽子と一緒にいるとき、ふと香りがしてきた。
余りにもいい香りなので、思わず匂いの元を探したいと思った――
◆主人公【女性】の場合◆
(逆の場合の差分は募集中)
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粽
「〇〇、ここで何を探していらっしゃるのですか?」
若
「粽、あなたは何か良い匂いを嗅いだ?」
「具体的に何の匂いかはうまく言えないけど。
とにかく花草の香りかな。佛跳牆の香りよりもっと強かった。」
粽
「……」
体の任意の位置に触れる
触れ合い
頭に触れる(香りは彼の頭から漂ってきた――)
粽
「……」
若
「動かないで!あなたの髪から水っぽい香りがするんだけど、それはなんの香湯を使ったの?」
粽
「ああ、素直な質問ですね――では、嗅いでみてください、あなたさまがおっしゃっていた匂いはこちらでしょう?」
若
「えっ?これは匂い袋…?確かにこの匂いだ、花草の香りに僅かな水の香り!」
粽
「これはここ数日、裏山の川辺の香草で作った匂い袋です。」
体に触れる(香りは彼の体から漂ってきた――)
粽
「……」
若
「動かないで!あの匂いはあなたの袖から漂ってきたよ。袖に何か隠してたでしょう!」
粽
「そうですよ。これはここ数日、裏山の川辺の香草で作った匂い袋です。」
「嗅いでみてください、あなたがおっしゃった香りはこちらの香りですか?」
若
「これだ……花草の香りのほかに僅かな水の香り!」
手に触れる(香りは彼の手から漂ってきた――)
粽
「……」
若
「待って、あなたが手に持ってるのはなに?」
粽
「……ここ数日、裏山の川辺の香草で作った匂い袋です。」
若
「花草の香りのほかに僅かな水の香り……香りの正体はこれだったか!」
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粽
「……扈江離與辟芷兮、纫秋蘭以為佩。」
「匂い袋を持っていれば疫病を追い払えると言いますので、あなたのために一つ用意しました。これを受け取ってください。」
「本来ならこの言葉を言いたくないのですが……まあいいでしょう、あなたにとって、やはり言った方がいいだろう。」
「これをあなたにあげる理由は、あなたが世間の闇に汚染されないように、純粋なままでいられることだ……」