北京ダック・手紙
半分風雅
同袍同沢
主人公名:
朕は、評価に値する才能を持つ者を求めている。賢明な皇帝と宰相は、雲と龍のように支え合うと言う。覇業を成就させるには、朕は部下を労われる皇帝になりたい……うぅむ、要するにだ。何か困ったことがあれば、朕に相談しても良いってことだ!
<追伸:最近、遠足部の子らが朕の護衛と頻繁にじゃんけんしている。そこで気づいたのだが、この遊びは鴨たちが不利だと思うぞ!>
以心伝心
主人公名:
朕が評価している皇后というと、馬皇后だな。彼女のあだ名を知ってるか? この地に住むものならは、「馬大脚」という名を誰もが聞いたことがあるはずだ。有名な皇后は大抵美人だが、美人でなくとも才能が知れ渡った馬皇后は一番の推賞に値するだろう。彼女は転落した皇帝と苦楽を共にして、覇業を成し遂げた。亡くなった直前にも、国家のことを心配してた。
彼女のような皇后がいればなんとも素晴らしいことだ。お前も彼女を見習ってくれたら、朕は嬉しい……心配するな、お前を無理やり宮殿に連れていくつもりはないからな!
金蘭之契
主人公名:
一般人から見ると、王者は人々の上に立って、天下を見下ろす孤高な存在だ。しかし朕は孤高の王にはなりたくない。そう言ったことを、覚えているか?
朕は人々に尊敬はされたいが、人情の温もりにも心の底から憧れている。お前の傍にいると、朕は……自然と格好をつけるのをやめ、ごく普通の男みたいに笑ったり泣いたりしてしまう。お前の傍にいると、朕は玉座に縛られていても、鳥よりも自由を感じる。
『君臣水魚の交り』……朕は龍袍を着て、天上に座る日が来る。そのときお前は、朕の最も信頼できる『愛卿』として傍にいてくれないか?