鍋包肉・手紙
半分風雅
主人公名:
わかさま、もし桂が勘違いをしていなければ、わかさまは桂のことを相当……怖がっていますか? そうだったら時間を作って、桂と一度話し合う必要がないでしょうか。
それに、もし桂が何かしても、それはすべて空桑とわかさまのためだと誓います。これだけは信じてください。
わかさまの執事
同袍同沢
主人公名:
まずは若様の気前の良さに感謝します。しかし執事として、いかに別格の扱いをされましても、重大な問題に関しては一歩たりとも譲りません。この点だけはご了承ください。もちろん私は、若様の教育について言っています。それとも、あなたはやはり執事の私を信用できずに、専門知識について試練を与えているのでしょうか?
それならば私は、より一層厳しい態度で若様と向き合わねばなりません。顔を顰めないでくださいね。これはあなたに私を信用させるためであり、そして一日も早くあなたを空桑の主として一人前にするための施策ですから。
わかさまの執事
以心伝心
主人公名:
酒は凍りついた体に温かさを与え、枯渇した人に閃きを与え、喜んでいる人に更なる情熱を与え、苦痛に堪える人には一時の安寧を与えます。
酒は本当にいいものですね。若様もそう思っているのではないでしょうか?そうではなければ、私がいないうちに、勝手に箪笥のお酒を触ろうとしたのは何故でしょうか?それが「悪戯」だと言うのなら、私たちの関係は以前よりもっと親しくなっているのではないでしょうかね?
わかさまの執事
金蘭之契
主人公名:
氷城と呼ばれる場所の道台府に行ったことがありますか?私は昔、そこで長年過ごしていました。記憶は曖昧になっていますが、血脈に溶け込んだものは消せません。私もその日々を経たおかげで、今の私になりました。もしそこへ一緒に行ってくれるなら、過去のことを全部話しましょう。私のことを若様に打ち明けます。
私が普段と違って、素直だと?以前にも言っていましたが、酒は良いものです。今、私はあなたがくれた焼刀仔を飲んでいるので、暖かい火種は寒さを既に一掃しましたよ。
鍋包肉