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叫化鶏・物語

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最終更新者:miran

一 虞山疎影・壱

◆主人公男女共通◆

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子供たち

「乞食、乞食!残飯喰らいなのに望んでばっか、員外の真似で鶏肉を作る!」


子供A

「こ、これ以上近づかないほうがいいんじゃないかな?あそこに乞食がたくさんいるって言ってたよ、怖い……!」


じめじめとした暗い路地裏。鶏料理のいい香りがなければ、この目立たないはずの街の隅っこに、巨大で荒廃した掘っ立て小屋があると、誰も気づかないのだろう。


子供A

「う、うまそうな香り……まさかここで本当に焼き鳥の匂いが……」


子供B

「乞食め、出てこい!お前、きっとうちの鶏を盗んだだろう!」


???

「……」


ボロボロの茅で作られた幌の下に、布靴が現れた。

それはとても綺麗な布靴だ。ここの環境と、この季節とさえも不釣り合いだ。


叫化鶏

「盗んではいない。そしてオレは乞食ではない」


「バンッ――!」腐った卵が柵に投げられ、割れた、次第にくさい臭いがしてきた。


子供B

「俺は姉さんとお前のことを前から監視してたんだ!お前らの掘っ立て小屋の外の鶏の毛、うちから盗まれた鶏のと同じなんだぞ!」


子供A

「貧乏乞食。貧乏乞食、飯が食えなきゃ鶏盗む。お前を訴えてやるぞ!」


【選択肢】

・ドアを閉めて無視する

・弁明する

選択肢

ドアを閉めて無視する

叫化鶏

「もういい。今の身分も一時しのぎに過ぎないからな。今は泥の中にいるが、一生そうという訳にはいかない」


しかし、叫化鶏がドアを閉める前に、古い木の板で作られたドアは木壊れて落ち、埃が舞った。


叫化鶏

「ゴホッ、ゴホッ……!」


彼が気付かぬうちに、子供たちが集まり、手に取っていたゴミなどを投げつけた。


弁明する

叫化鶏

「オレ達は泥の中にいるが、決して盗みを働く怠け者ではない」

「人は、自分の生まれを決められない。今のこの身分は、一時しのぎに過ぎない」


子供たち

「うわ!乞食がこっち来た……殴れ!攻撃だ!」


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???

「誰を殴れって言った?ガキども、よくも俺たちの親方に手ェ出したな!」


子供の一人は後ろ襟をつかまれて、高く持ち上げられた。その背後に、油で光る笑顔が現れた。


江三公

「花の旦那、遅れてすまない!お前ら、このガキ共を早くつまみ出せ!」


叫化鶏

「……」

「大丈夫だ、そのまま帰らせればいい。まだ物事の道理がわかっていない子供なだけだから」

「ところで、オレが作った文書は、東林学士に渡してくれたのか?」


江三公

「ああ。そういえば、恩人さんに伝えたいことがあるんだ…ほら!」


彼は半羽の叫化鶏を手に持っている。包の紙に書かれている文字は、油ですでに曇っていたが、叫化鶏には、一目で自分の字だとわかった。


江三公

「今日はこの焼鶏を紙で包んで、帰雲楼の外で呼び売りしたら、半羽で55文も売れたんだ!」

「俺の考えなんだが。花の旦那は、この神様が与えてくれた才能を無駄にしないで、いっそ帰雲楼の向かいに店を開いて、この焼鶏を売るのはどうだ?それに、乞食からの料理人ってのもなかなかいい売りじゃないか!」


乞食衆

「そうだそうだ!そうなったら帰雲楼の店員も、その上から目線はできなくなるだろう!「勘弁してくれ」って命乞いさせてやるんだ!」


【選択肢】

・料理人になるつもりはない

・店はそう簡単に開けるもんじゃない

選択肢

料理人になるつもりはない

叫化鶏

「オレは包丁を握って生計を立てるつもりはない。乞食の料理人の二つ名など、なおさらだ」


江三公

「いいや!花の旦那は俺らと訳が違う! あの時助けてくれなかったら、俺たちはもう飢え死にしてる!」

「だから、せめてもの恩返しと思って、この道を考えたんだ。これで花の旦那が儲かれば、俺たちも里帰りできるしな」

店はそう簡単に開けるもんじゃない

叫化鶏

「帰雲楼が今日に至ったのは、一つの料理だけの功績ではない。店の開業に必要な出費、人件費、材料費はアンタたちの想像をはるかに超えているんだ」


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叫化鶏

「鶏肉の材料費、店の賃料は……どこで手に入れるつもりなんだ?」


江三公

「へへ、考えがある以上、花の旦那を困らせたりしませんよ? ご覧ください……「いいもの」をプレゼントしますよ!」


叫化鶏

「これは……?」


小屋の隅に、大きな袋が置かれている。


???

「う、……うぅ……っ」


江三公は笑顔を浮かべたまま、縄を緩めると、袋の中から、清楚な女の子の顔が現れた。

彼女の口の中には雑巾が詰められていて、意識不明の状態にある。


叫化鶏

「……!」

「これが…お前たちの「いいもの」なのか!?」


江三公

「ほう?どうしてそんな顔をするんだ?これはあの有名な柳氏だぜ、この業界随一の稼ぎ頭だ!」

「ふん、そのときになれば人売りに処理してもらって、稼いだ金で帰雲楼も三、四軒は立てられるから――」

「うー!!」


袋の中に入っていた女の子は、なんと突然飛び出してきて、江三公を突き飛ばした。

そして、彼女は外に逃げ出そうとしたが、薬の効きが消えていないため、また意識を失った……


江三公

「ちくしょう、売女のくせに、よくも俺に逆らったな! かかれ、こいつに俺らのすごさを思い知らせてやれ!」


【選択肢】

・阻止する

・傍観する

選択肢

阻止する

叫化鶏

「待てっ!」


傍観する

叫化鶏

「……こんな贈り物、オレは受け取れない」


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彼の言葉を無視して、乞食たちは、こん棒で柳氏を殴りはじめた。


柳如是

「うぅ……っ!」


叫化鶏

「お前ら!なんて真似を……!」

「この生業の女性は見た目が命だ、そんな棒で叩いたら……彼女は……」


言葉に詰まった叫化鶏は拳を握りしめ、一瞬黙り込んだ。


叫化鶏

「……彼女、価値が下がってしまうんじゃないか?」


江三公

「ふっ、花の旦那は兄弟がナメられても平気ですかい? 怪我で値段が付けられないなら……」

「いっそのこと、この小娘を始末してしまえばいいんじゃないか?」


叫化鶏の腕に鋭い刃が当たり、彼の纏う泥を落とせなかったが、そこからは、血が滲み出てきた。

江三公は、唾を吐き捨て、鋭い刃を抜き、柳に近づいた。


叫化鶏

「柳氏はオレが買う――!」


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二 虞山疎影・弐 

◆主人公男女共通◆

(逆の場合の差分は募集中)

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船は悠々と橋の下を通り抜けている。波は石の壁に触れて、弾かれて戻ってきた。

川の両側には、建物が数多く林立している。

片方は、書生たちの会試の試験場・江南書院。もう片方は、遊女たちの遊郭。


叫化鶏

「なぜ……また、過去の夢を……

ただの夢でよかった⋯今は、この手紙の差出人を見つけるのが一番だ。」


叫化鶏が握っている、冷や汗に濡れた手紙を見るとき、なんと自分の腕に、血の跡が滲み出ていることに気付いた。



鍋包肉

「若様。叫化鶏は確かにここから逃げていきましたよ。」


麻婆豆腐

「昨晩食堂である手紙が届いたあと、落ち着きがない様子で出て行ったんや。

まさかあいつがここで万象の陣を密かに使ったとはな。」


鍋包肉

「ふむ、万象の陣は長年使われていませんし、彼も使用経験はありませんから、夢魘の幻境に巻き込まれてもおかしくはないでしょう。」


【選択肢】

・夢魘の幻境は危ないの?

・万象の陣はいつ直せるの?

選択肢

夢魘の幻境は危ないの?

麻婆豆腐

「ほぉ?若って呼ばれてんのにそれも知らんのかや?

やっぱ毎日男のことばっかり考えてんじゃあ……ってやめろや、殴んな!

ゴホン、まあとにかく、ゲームのステージに例えんなら、夢魘の幻境はヘルレベルのやつや。金秋願林なんぞ比べ物になんねぇほどや!」



万象の陣はいつ直せるの?

鍋包肉

「若様、焦りは禁物です。既に修理スタッフを手配いたしました。

しかし、万象の陣も長らく修理されていない上、そう簡単には直されないかと――

「ベタな設定は使いやすい」とはなんの事でしょう?

若様、管理司の方象の陣を修理したい気持ちを疑ってはなりません。」


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鍋包肉

「まあ、とにかく本題に戻りましょう。

夢魘の幻境で遭遇するものは人により異なりますが、大体はその人の最大のわだかまりです。

それが解消できない限り、夢魘からは出られません。

さもないと、そのまま永遠に閉じ込められてしまうようになっています。

いわゆる「偽は真であり、真も偽である、真が夢ならば、夢も真になる」というものでしょう。さて

○○、あなたはどんな選択をなさいますか?」



乞食A

「やったやったー!さすが三公だ。あいつやっぱりおとなしく焼鶏の場所を教えてくれたな。」


江三公

「ヒヒヒ……柳如是の名前を、この江淮地方で知らないのは、あのアホだけかもしれない。

こんな大物、どの人売りも扱う度胸がないだろう?

下手したら自分らまで命を落としちまうからな!

もう秘密もわかったからな、奴の価値はなくなった――」


乞食B

「大変だ!三、あいつ、柳如是を連れて逃げちゃったよ……!!」



柳氏

「助けてくださってありがとうございます。もう安全なところに着きましたので、私の名前を言えば……

っ!あなた、何を――

な、何をするつもりですか!やめてください!!」


叫化鶏

「すまない。」


ある豪邸の辺鄙な部屋で、柳如是が寝床に縛られている。

彼女の荷物箱が開けられていた。中に入ってた服は、叫化鶏が着ている――

まるで、良家で育った御曹司の書生のようだ。


叫化鶏

「男の格好をするのか……確かにいい案だ。

だが、アンタに比べれば、柳儒士という身分は⋯オレのほうが似合ってるだろ?

オレには何もない、生まれてから、あるのははあの焼鶏の作り方だけだ。

なのにアンタは、数日後に虞山先生と会う約束をができた……」


柳氏

「あなた……いったいどういうつもり!!」


叫化鶏

「この家柄こそすべてだという時代に、オレのすべてを対価に、アンタの仮の身分を一つ貰っても、公平だろう?」


柳氏

「あなた、奴らとは違うと思っていたのに……

貴方も強盗の奴らと変わらないのね!」


彼女の言葉にも叫化鶏は動じず、彼はただ、泥に覆われた腕を密かに抑えた。


叫化鶏

「ふっ、泥から生まれるものは、一生泥に覆われる。

お前も所詮は遊女、オレとそう変わらないぞ。」


柳氏

「そうよ、あなたは私と同じよ。

でも、いつかは知るでしょう、私はあなたと違うって!」


彼女は全力を出し、手元にある本を投げつけた。


叫化鶏

「……いい本だな、ありがとう。」


【選択肢】

・叫化鶏ってこんな人だったの

・どんな本なの?

選択肢

叫化鶏ってこんな人だったの

叫化鶏

「懐かしい声だ、誰かがオレを呼んでいるのか……?

ふっ、あり得ない。オレには父も母もいない。オレを呼ぶ者がいるはずが⋯きっと幻聴だろう。」


どんな本なの?

叫化鶏

「虞山先生の七言詩集か……遊女といっても学はあるな。

だが、今オレに話しかけてきたのは誰だ?

悪行は初めてだったが、もうこんなにも早く幻聴という応酬がきたのか?ふふっ……」


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彼は立ち去ろうとしたが、戻って、叫化鶏を一羽、寝床横の机に置いた。


叫化鶏

「腹が減ったら食えよ。」



春の色が美しく、拙政園ので庭光が差してきた。

建物の間には、客人だちと給仕などが行き交う影がなんとも壮観で豪華な光景だった。


銭謙益

「ハハハ、柳儒士という名前だったか?なぜもっと早くに君のような人と知り合えなかったのだろう!

なんて風流さだ、わしの若いころに似ているな!

わしの詩をたくさん読んだと言っていただろう?お気に入りはどの詩だったか?」


叫化鶏

「虞山先生の名作は山程あります、なかなか選べません。

ただ、形式で言うなら、虞山先生の七言は、世の中で右に出るものはいないでしょう。」


銭謙益

「そのように好いてくれているのであれば、この宴の後、わしと共に東林書院で雅集に参加しようではないか。

あそこにいる同志たちも、きっと君のことを知りたがっているはずだ!

さあ、座れ座れ。」


叫化鶏

「いえ、虞山先生、お先に――」


叫化鶏は身を伏せているが、心の中は認められた喜びに満ち溢れている。

しかし、起き上がると、なんと机に置いている料理の中に、ある物が入れられている。


それは、彼に一番馴染みがある、彼を育てたおくるみだ。

鶏肉は油に染みた紙に包まれている、古くて、馴染みのある紙だ。

叫化鶏を食べた事のある虞山先生なら、その紙に書いてある字を見間違わないだろう……



江三公

「おやおや、久しぶりじゃないか、花の旦那!」



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三 虞山疎影・参 

◆主人公【男性/女性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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江三公は乞食の連中を率いて、勢いよく庭に入ってきた。


叫化鶏

「……!」


銭謙益

「双瑞、渡鶴、早くこいつらをつまみ出さんか!

このままだと客人に失礼だろう?」


江三公

「尚書さま、そう焦らないでくれ。俺らはナカマと合流したら、帰るからよ!

花の旦那、いや、柳儒士!

兄弟がこう叱られていても、平気かい?」


叫化鶏

「……アンタらのことは知らんぞ。」


江三公

「フン、俺らはのことは知らん、と。この叫化鶏の紙に書いてある自作の詩も知らんのか?」


銭謙益

「これは⋯どうして君の字がこんなところに⋯」


江三公

「これも知らんなら、この本物の柳儒士を、知ってるかな?」


乞食の一人は江三公の背後から出てきて、柳如是を前に押し出した。


柳如是

「……虞山先生!」


叫化鶏

「柳さん!?アンタ……」


叫化鶏の顔は青ざめ、どう反応すべきかわからず、何歩か後退った。

銭謙益は、彼らの様子を見て、顔にだんだんと不機嫌な様子が浮かび上がってきた。

柳如是が彼のそばに行くと、泣きそうになり、言いにくそうにこう話した。


柳如是

「虞山先生、私と弟を助けてください!

この乞食たち、なんと、私たちをさらおうとしました!」


銭謙益

「……本当か?なんと無礼な!」


江三公

「てめぇ、何でたらめなこと言ってんだ!?俺はお前を助けたんだぞ――!」


柳如是

「私は嘘なんか言ってません。弟がこの虞山鶏の作り方を知っています……

この人たちも、それ目当てで……

先日、私が彼らに監禁されてしまったので、弟が私を助けるために、柳儒士と名乗り、貴方に会いに来たのです。」


叫化鶏

「……

……姉の言うとおりです。申し訳ございません。あなたにうそをついていました……」


銭謙益

「であれば、この乞食たちを収監するのだ!

後日官邸に送り、事情聴取しよう。」



叫化鶏

「柳さん……どうして……」


柳如是

「心配なさらなくてもいいですよ。虞山先生と私は昔からの知り合いなので、あなたを責めたりはしません。

この乞食の集まりは、人売りとも関わっています。悪行を数多くやったに違いないありません。

彼らを投獄できて、私も一安心です。」


江三公

「花の旦那、俺らは昔お前に十分よくしてやっただろう?

それなのにお前、偽物のレシピで俺らを騙した上に、俺らを牢屋にまで入れるのか!」


【選択肢】

・偽物を渡したんだ?

・偽物を渡すような人に見えないけど

選択肢

偽物を渡したんだ?

叫化鶏

「また……幻聴か?

アンタが何者かは知らないが……

こいつの言うことは信じなくていい、オレが渡したのは本物だ。」



偽物を渡すような人に見えないけど

叫化鶏

「ふっ、また幻聴か……まあいいか。

アンタが何者かはわからないが……その通りだ。オレは偽物を渡すわけがない。」


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叫化鶏

「江三公。アンタに渡したレシピはオレ自身が作った物だ、偽物のはずがない。

黄色の泥に地鶏、蓮葉の包み、違っている材料はあるのか?」


江三公

「……嘘だ!そんなはずがない!

それで作ったものは味が全然違う!お前が作った物と違って誰も買ってくれなかった!」


柳如是

「欠けている材料ならありますよ。

貧賤な出身への憎悪です。そして、もっと上へ上りたい野心、恨み、矛盾、葛藤、痛み。

こういう気持ちがなければ、泥が蓮の香りがするわけありません!

貴方たちにはわからないでしょうけど⋯私にはわかります。

遊女である私は……一番わかっています。

花烏子、貴方の文章と詩も、まさにこういう気持ちを語っているんでしょう?」


叫化鶏

「……」


柳如是

「だから……私は許します。あなたのした事をすべてを許します。」


叫化鶏

「ふっ、アンタの言うとおりだ。アンタはオレと全然違う……」


叫化鶏は何かを悟ったかのように、手紙を開けた。


叫化鶏

「……!いや、柳如是、許してはダメだ。

せめて今はまだ、オレを許してはダメだ――!」


その手紙の言葉に、涙ぐんだ。明らかに、不屈の抵抗と、必死な意志が込められている。


叫化鶏は振り向き走り出した。夏の庭の風景と、認められた栄光と、明朝末年の歓声を背に、走り始めた。



麻婆豆腐

「あいつはどこに行くんや?なんでひとりで……」


鍋包肉

「私の推測が間違いでなければ、その手紙は柳如是の遺言書でしょう。

叫化鶏は空桑でそれを受け取り、臨終の際の彼女を救うべく、万象の陣を使ったのでしょう。」


麻婆豆腐

「ここが幻想なんは別として、本当に過去に戻れたとしても、歴史を変えられんねん!

でもラスボスに一騎打ちするの、わしゃ気に入った!

じゃ○○、わしたちも手伝える所がないか、見に行こうや!」



銭家の邸宅にある霊屋はいまだ撤去されていなく、弔いの白い布が風に揺らされている。その光景はなんとも物寂しい。

しかし、邸宅には客人が多く訪れている。喪服に身を包み、目を赤くして話す様は、いかにも気が高ぶっているようだ。


柳如是

「だから、銭家の財産は銭家の財産である、と。

私は勝手に使わないし、あんたらに取らせたりもしない。」


悪人銭朝鼎

「お前、妾の分際で、銭家の事に口を出す権利はないだろう?」


柳如是

「そうかしら?私は、二十三年前にこの銭家に嫁ぎ、継室になってから、この銭家の家政を管理していたのよ!

あんたたちは、数日前に既に畑を600畝も奪ったのに、今日はさらにがめつく略奪しようとしてるの……

ふん。男子のくせに、国難がある時には姿が見えず、未亡人の遺産を奪うためなら戦うのね――

明朝も、あんたらみたいなクズの手によって滅んだのよ!」


連中は、彼女の話に苛立ち、彼女を力強く突き飛ばした。

柳氏の細い身体が霊屋の机の角にぶつかり、血が静かに流れ出た。


叫化鶏

「柳氏!オレが助ける……!」


【選択肢】

・叫化鶏を助けに行こう

・柳如是を助けに行こう

選択肢

叫化鶏を助けに行こう

鍋包肉

「ここは夢魔の幻境の終点ですね、彼がこの最後の試練に乗り越えさえすれば……

それでは、私はご命令の通り、連中が押し寄せてくるのを阻みます。」


柳如是を助けに行こう

麻婆豆腐

「この夢魔の幻境の最終ステージさえ乗り越えれば、わしらは全員ここから出て、帰還できるようになるはずや……

チッ、不気味なジジイども、わしがやっつけてやらぁ!」


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親族の悪人

「あっ、痛っ――!何だここは!誰かがずっと俺を殴ってる!

ダメだ、さっさと始末して進むぞ!」


悪人銭朝鼎

「柳如是、三千両銀よこせ!出せば命だけは助けてやる。さもなくば、殺す!

全額、さっさと、現金でだ!」


叫化鶏

「安心しろ!コイツらはオレが必ず追い払う。もうこれ以上、アンタを奴らにいじめさせない!

アンタに受けた恩はきっと返す!」

柳如是

「……。

まさか、最後にあなたに会えるなんて。」


悪人銭朝鼎

「何を隠してんだ、うちの金をどれくらい取るつもりだ!

早く金を出せ!でないとお前の娘と婿を一族から放り出すぞ!」


柳如是は叫化鶏に倚りかかって、ゆっくりと立ち上がった。


柳如是

「勘定を作りますので、少し待っていなさい。」


柳如是は、前に立って戦おうとした叫化鶏を止め、扉を閉め、彼に手紙を読むように合図を送った。


柳如是

「千年以上経ったというのに、貴方はまだ私の恩を覚えていたのね……

ならば、この手紙を持って、長街の右の街路の官邸にいって、太鼓を三回叩き、私の代わりに、悔しさを訴えてくれないかしら?」


叫化鶏

「……!

これ以上は……何もできないのか……」


柳如是

「この時代では……貴方が憎たらしく思ったこの時代では……もう何もないわ。

でも、私の行いで、女性の名が歴史に残ったら、世間に彼らの悪行が知れわたるでしょう……

過ぎてしまったことはもうどうしようもない。

どうか、私の分まで、未来に生きて。」


叫化鶏は、手紙を握りしめ、門前に立った。


叫化鶏

「……安心して行くがいい。

オレは……きっと役人を呼んでくる、一刻たりとも遅れずに。」



柳如是

「「寧食終日虞山鶏、不睬一日松江魚」……

ふふっ、あの時の叫化鶏、また食べられたらいいわね。」


白綾三尺。彼女はそれで首を吊った。



新たに立てられた墓石の前に、叫化鶏が一羽供えられている。煙が立ち込めて、まるで誰かがこの美食を味わっているかのようだ。


叫化鶏

「○○、この長旅に付き合ってくれてありがとう。」


【選択肢】

・私が見えたの?

・ようやく私にも役が回ってきたの?

選択肢

私が見えたの?

叫化鶏

「最初は微かに声が聞こえるだけだった……

だがだんだん姿が見えるようになり、オレも、自分がここにいる理由を思い出してきた。

オレは、自分の過去を他人に知られたくない。こんな卑しい過去……オレの生まれのように……

なのに、アンタはこの幻境で、ずっとオレについてきてくれた。」


ようやく私にも役が回ってきたの?

叫化鶏

「すまない。オレは他者に自分の過去を知られたくないんだ。特に、アンタには……

こんなに卑しくて、醜く足掻くオレを見たら……どう思うのだろうと……

想像しただけで怖くなり、一人で万象陣へ行き、恩返しをしようとも決めていたが……

ありがとう、○○。アンタはこの幻境で、ずっとオレについてきてくれた。」


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叫化鶏

「今では、ここから脱出する方法もわかったぞ……

オレのわだかまり。オレが直視できない、人から言及されたくないこと……」


彼は、半分開かれた叫化鶏にそっと手を添えて、ため息をついた。

厚い泥の殻は、なんと一瞬で粉砕され、消えてなくなってしまった。


叫化鶏

「オレは、腕に付いた泥に付き纏われたが、オレの心を縛り付けた物は……やっと消えた。

今のオレは、アンタと並ぶ資格を手に入れただろうか……○○?」


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