アンコモンランクマッチ雑感
目次
ご挨拶
初めましての方は初めまして、主にアンコモン帯のタイトルマッチなどを遊んでいるじぇびると申すものです。ブレヒロ内ではオルガ様の遣いという名前でプレイしております。
実績としてはテストマッチアンコモン帯3位、第34回戦塔召(アンコモン)1位、第54回天星召(エピック)3位、その他エピやアンコモンでたまーに10位以内といった感じです。アンコモンは普通に遊んで、エピックはロクス砲(懐古)・オルガシスギアソニアなどの全体攻撃パーティ一本でプレイしております。
ブレフロとはまた違った頭の使い方をするブレヒロ、初期費用はかかりますが楽しいですよ~~!!
はじめに/総括
今回のテストマッチを語る上で外せないのはやはりオボロとその対策になりそうです。
オボロは初期のユニットで見つかりづらく、売られていても値段が高めのユニットのため、どちらかというと古参や上位レアリティ帯プレイヤーの方が所持率は高いユニットです。
しかしオボロはアンコモンではややオーバースペックなユニットであり、敏捷はアンコモンダントツ一位な上お手軽条件高火力&敏捷上昇ブレイブバーストも兼ね備えております(ただでさえ高い敏捷がさらに上がるのがヤバい!!)。
オボロのこのような特徴のため他レアリティの参加者も気軽に参加できるテスト版タイトルマッチ環境ではオボロ複数所持ユーザー一強となるのがアンコモン環境の常でしたが、テスト版ランクマッチも同様の結果となった形です。
オボロ防衛以外ではオボロのブレイブバーストの発動を嫌った闇ユニットを置かない防衛、ブレイブバーストによって敏捷を上げる事が可能なゼーレやゼレン等による敏捷逆転狙いの防衛、エルクでの一発逆転狙い防衛、フェルザーを使い前列の挑発を長持ちさせる防衛などが目立ちました。
対するオボロ複数体所持民は冠や手裏剣などでの範囲攻撃を持たせ敏捷の暴力で上から殴る横綱相撲のようなパーティが多く、またしんどかったです。
優勝はレジェンドクラスで活躍するしろまる氏でしたが、オボロ未所持もしくは1体だけ所持のアンコモンタイトルマッチ上位の猛者も1桁台や20位以内に点在し、その意地を見せた形となりました。
しろまるさん、並びに上位入賞した方々、おめでとうございます!
本番大会は1クラスのみの参加なのでオボロ複数持ちはガクッと減り、また2.0以降ならデルタ召喚ユニットも追加されまた環境が変わるかと思いますが、テストマッチ時点での戦法解説や要注意ユニットなどを振り返って解説してみたいと思います。
挑発の使い道
他レアリティとは違い確定で発動するブレイブバーストに乏しいアンコモンでは、挑発は純粋なタンク役になることが多いです。全体攻撃や範囲攻撃も発動率が絡むので、相手の攻撃を吸収させちょうどよい攻撃を全体攻撃持ちへ飛ばして反撃……といった戦法が成立しづらいので、基本残っていれば残っているほど、相手のアタッカーの攻撃を受け止められれば受け止められるほどに有利になります。この点に注意しながら以降の解説を読んでいただければと思います。
二枚盾
上記の都合上、アンコモンの挑発は2枚盾が強いです。攻撃を吸う確率が高くなることで主要なアタッカーの生存率を高め、またサレアス等範囲攻撃ブレイブバースト持ちが相手にいても、まともにぶつかり合えば基本2枚目や1枚目の挑発にブレイブバーストが吸われる形になります。アタッカーの数が減るのを嫌い、2体目の挑発はアタッカーにするということも少なくはありません。こういった構築をする際、相手にオボロがいなければ”銀貴臣ヨハン”は挑発付与中魔攻が上がるのでとても頼もしいユニットです。亜種として3枚盾で内2体の挑発をアタッカー運用するようなケースもちらほら。
アンコモンは使う属性が重要
アンコモンには特定属性に反応してブレイブバーストを発動するユニットが大量に存在するため、相手のパーティをよく見て相手のブレイブバースト発動条件を満たさない属性のユニットを選ぶことが肝心です。オボロやディア、女神シリーズなど属性反応系はいずれも強力なブレイブバーストばかりなので、どうしても発動条件に一致する属性のユニットを入れたい場合はメリットとデメリットをよく吟味する必要があります。
アンコモンは基本敏捷ゲー
確定発動の全体攻撃や確定発動の被ダメ後範囲ブレイブバーストのないアンコモンは、後攻から捲るのが非常に厳しい環境です。基本的に上から殴ることのできる方が勝ちます。範囲攻撃スフィア持ちなら尚の事良しです。この際特筆すべきはやはりオボロで、その敏捷は136と2位の121を大きく離す数値であり匹敵するユニットすら居ないという、強力な立ち位置を有しています。オボロ抜きで戦う場合、このオボロの敏捷をどうにか超えるか、あるいは後攻からなんとか捲るかというところに上位入賞者のアンコモンプレイヤーは知恵を絞っていた印象です。
対オボロ戦法その1:闇を入れない
基本です。闇ユニットが入っているだけでただでさえ超越的な敏捷持ちのオボロが3ターン敏捷30%アップの180%ダメージを最大3回確率発動するチートキャラへと変貌してしまうので、これに対する勝算がない限りはオボロが相手にいるときは絶対に闇ユニットを入れてはいけません。闇を入れなければ敏捷180前後の化け物に過ぎないので、まだなすすべがある場合があります。
対オボロ戦法その2:敏捷上昇ブレイブバースト・アートを使う
敏捷180前後を超すために有用なのが真雷の女神ゼーレや雷迅王ゼレンなどの敏捷を上げるBBを持ったユニットです。これらのユニットはブレイブバーストが発動さえすればオボロに届く敏捷を持つので、前述の闇を入れない戦法と同時に使用することでなんとか挑発ユニットの削りあいの段階で敏捷を逆転させて勝つということが可能になりえます。
対オボロ戦法その3:全体ブレイブバーストを使う
こちらも確率が絡むので絶対とは言えませんが、全体ブレイブバースト持ちのエルクを入れておき、エルクが全体攻撃を発動できるような流れを作ってあげると勝てる試合もあります。ノービスユニットではありますが、樹属性でオボロのブレイブバースト発動条件を満たさない全体攻撃持ちのシドニアを入れるのもありかもしれません。こちらはさらに発動確率が低くなりますが、代わりに確率麻痺もあります。
対オボロ戦法その4:2枚盾前列フェルザー
闇ユニットを入れず、前列に盾を2~3体配置して後列に配置したフェルザーx2でHPの大量回復を狙うスタイル。手裏剣(後列攻撃スフィア)持ちのオボロには無力ですが、前列を攻撃してしまうようなパーティ相手にはオボロ関係なく滅法強いです。
その他の注目戦法1:防御マシマシ弱点軽減ナルザ
弱点軽減のナルザは防御も上がり、ゼーレを発動させないのでオボロを使う側では一番使いやすい挑発ユニット。現在飽和している列攻撃スフィアの冠と薙刀は便利ですが、攻撃も魔攻も伸ばしにくい弱点があります。防御と魔防をゴリゴリに挙げたナルザだと、魔攻2200などではあまりダメージを与えられず、良いタンクになることがあります。
その他の注目戦法2:挑発なしオボロ4体
1体を防御マシマシにして敏捷を下げ、アークレイブやロズベールなど主要な攻撃を誘導する実質挑発にし、オボロ4体で制圧するデッキ。2枚盾に対しては、特に吸収役で吸い込めるターゲットのスフィアやアートばかりであれば圧倒的な手数の差で優位に立ち回れます。
要注意ユニット一覧
ここでは、ランクマッチを行う上で特に忘れてはならない主要なユニットを紹介していきます。裏を返せばおすすめユニットでもあるので、売っていれば確保するのもありかもしれません。あくまで特に気を付けたいユニットなので、このリストにないユニットでも慢心は禁物。
暗殺者オボロ
危険度ランク:★★★★★★★
アンコモン最大のバグユニットその1。挑発実装以降の危険度は孫策を優に超える恐ろしさ。
他のアンコモンユニットを寄せ付けない圧倒的な敏捷に加え、闇属性に反応して発動する敏捷上昇+高火力単体攻撃のブレイブバーストがとてつもなく厄介。肆烈斬(手裏剣)を持たせれば範囲攻撃もあり耐久力も火力も敏捷も高い究極のユニットが完成します。最上位警戒ユニットで、対策はこのコラムの途中の対オボロ戦法を参照していただきたいですが、それを出来たとしても十二分にキツイです。
孫策
危険度ランク:★★★★
アンコモンレアリティ最大のバグユニットその2。
オボロが疾さの頂点ならばこちらは力の頂点。現在アンコモンを真面目に遊ぶプレイヤー間での所持率がかなり低かったり、なんだかんだいってオボロほどゲームを壊さないためあまり出てきませんが、出て来たら来たで正面のユニットへ殆どの場合耐えられないような超火力をお見舞いしてきます。その火力はアンコモン帯どころかサービス開始から暫くレア帯で猛威を振るったほどのオーバースペックぶり。二枚盾戦法でブレイブバーストを挑発に受け止めてもらうか、どうにか怪我を付与したいところです。
各種挑発ユニット(狂騎神ナルザ、操機師ハイネス、銀貴臣ヨハン等)
危険度ランク:★★★★
こちらは初心者向けの解説となります。
ブレヒロには”挑発持ちユニット”というカテゴリが存在し、アンコモンではナルザ、ハイネス、ヨハン、ノービスではアルヴェンが現時点で該当します。それぞれ決まったターン数の間75%の確率で全体攻撃や全体デバフ以外の全ての行動を引き寄せる効果を持ちます。という事は、この挑発持ちユニットが相手のパーティにいると、あるユニットの正面に居るユニットを攻撃したかったり、あるいはブレイブバーストやスフィアでの列攻撃を行いたいところを高確率でガチガチの防具で固めた彼らに吸収されてしまう恐れがあるという事です。
慣れてくれば先ず相手の挑発を先に落とすといった事を考えたり、あるいは丁度良いところで落として攻撃を食らわせたいこちらのユニットへ攻撃を誘導したりといった事に使うようになりますが、まず存在しているだけで持ってない相手に対して圧倒的に有利に立ち回れるというユニットたちなので、未所持の場合は先ず彼らを手に入れる事が勝利への近道です。
ちなみに、ブレヒロで盾ユニットというワードが出た場合もこれらのユニットを示します(先述の二枚盾など)。また自分で使う場合は攻撃を引き寄せる確率はあくまで75%なので25%の確率で攻撃が素通りするので、慢心は禁物です。
煉獄神サレアス
危険度ランク:★★★★
一時期はオボロ、孫策に次ぐ存在だったユニット。味方が死んだ直後に発動するブレイブバーストは列攻撃+毒付与。挑発のいない状態で喰らってしまうと壊滅的な打撃が前列(前列が居ない場合は後列)に入ってしまうという恐ろしいユニットです。複数運用で2体を使って3体を倒しアドバンテージを取るというのが主な戦法でしたが、2枚盾環境だとなかなかうまく発動できないことがほとんど。対策としては挑発を2体用意して、相手の挑発を先に削る流れを作りたいです。
魔詩人エルク、シドニア
危険度ランク:★★★★
HPが減ると確率で全体攻撃を行うユニット。特にシドニアは低確率麻痺もついているためエルク・シドニアより高い敏捷のユニット複数で集中攻撃をするなどして相手の行動を待たずに倒しきりたいです。無暗に攻撃して残してしまうと恐怖の全体攻撃が……。これらのユニットの正面にアタッカーを置いて正面攻撃などはしないようにしましょう。
属性に反応して攻撃するタイプのユニット
危険度ランク:★★★★~★★★
属性違いの攻撃をする枠として炎愛の女神フレア、氷哀の女神エリザ、麗花の女神ポーラ、真雷の女神ゼーレ、聖光の女神ソラ、紫闇の女神マディアなど。
このコラムの上の方でも触りましたが、アンコモンでは属性に対して反応してブレイブバーストを発動できるユニットが非常に多いです。それぞれ強力なので相手のパーティには常に注意を払う必要があります。例えばディアやナルミカが居る場合、ディアは低確率で前列に、ナルミカは中確率で後列に範囲攻撃してきますので、ディアの場合は樹、ナルミカの場合は雷のユニットを使いたい場合に注意が必要です。自分とは異なる属性の攻撃をする女神シリーズも厄介で、味方一人の敏捷を上げる上に自身も速いゼーレやゼーレに次いで敏捷の高いソラには特に注意。最速調整している可能性が高いので、明確に敏捷で上回れない限りは先手を取られる可能性を考慮する必要があるでしょう。
低HPで列攻撃をするユニット(暗獄魔イードル、銃神ハイト、機砲神兵グライブ)
危険度ランク:★★★★
こちらのユニットは攻撃を喰らってHPが40%ほどになると高確率で前列攻撃をしてくる厄介なユニット。挑発が無い状態で喰らったり、無警戒でユニットを配置してしまった時、特に最後の詰めの時に残してしまうと壊滅的な打撃を受けるため、攻撃する場合は彼らより高い敏捷値のユニット複数による集中攻撃で倒し切るような流れを作りたいです。敏捷値の高いアセットがそろっていれば先に相手の挑発を倒してこちらの挑発に吸わせる等でも対策出来ます。ブレヒロではある事情からイードルがネタにされ、また市場に出回りやすいユニットですが実は当のアンコモン帯ではなかなかの実力を持つユニットなので敵として出た場合は要警戒です。
速めである事が多いユニット
危険度ランク:★★★(オボロのみ★★★★★★★)
暗殺者オボロ、拳姫ネミア、雷迅王ゼレン、花愛姫ロゼッタ、真雷の女神ゼーレ、聖光の女神ソラ、煉獄神サレアス、刀創神ゼルゲル、泉華姫ピアニー等
サレアスや孫策などの素敏捷が103~104のつよつよユニット意識で106など104と同値かそれを上回る数値のユニットは基本的にきちんと最速調整されている事が多いです。また、110を超える敏捷のユニットもアンコモンでは驚異的な敏捷になりやすいです。これらのユニットがいるならば後手になる事を意識して攻撃を喰らったりすると強力な攻撃が発動するタイプのユニットを使うか、あるいはそれよりさらに速い敏捷で攻めたいところ。暗殺者オボロだけはその中でも上述の通り圧倒的なパワーを持ち二回りほど上の対策が必須となります。
女海賊エヴィ
危険度ランク:★★★
全体の行動回数が12回以上の時に列攻撃を1度だけ放てるようになるユニットで敏捷104。2枚盾環境以前に猛威を振るったユニットで、最速調整である事が多め。
12回行動というのは中級者以上の戦闘では挑発ユニットが丁度1体倒された後ぐらいのターンなので、挑発が1体だと相手にとって丁度良いタイミングで列攻撃が発動しかねないです。挑発2枚編成で挑みましょう。
黒銃神ローゲン
危険度ランク:★★★
ブレイブバーストで重圧を付与しながら大ダメージを与えられるユニット。発動が自分のHPが減った後なので挑発に吸われにくいのが特徴です。足の遅さが弱点ですが一考の余地あり。敵に回す場合はむやみに攻撃せず、敏捷が高いユニットで続けて攻撃して手番を与えないように気を付けましょう。
鬼武人ヴィシュラ
危険度ランク:★★
死んだときに確率で死ぬ前に攻撃を行うユニット。エピックで恐れられるラーガと似た能力を持ちますが確率発動でステータスもそこそこなのでそこまで強みはあんまりないです。しかし発動すれば1手相手の手数が増えるのでヴィシュラに攻撃されてもまだ有利になるぐらい圧倒する事を意識してパーティを組みたいです。そのためには攻撃された時や低HPで発動するタイプのブレイブバーストよりも、HPが減らなくても発動できるブレイブバーストを持つユニットを増やし、敏捷をなるべく上げてHPを保つ作戦で行きたいところ。
大怪鳥ジズ
危険度ランク:★★
敵全体に低確率で麻痺を付与するユニット。戦闘に運が絡むので出来れば戦いたくない相手。この技を発動しているときはジズもそれしか行動しないため、有利を取られる確率はそこまで高くないですが、一気に数体麻痺される場合もあるのでそうならないよう祈りたいです。どうしても不安な場合は麻痺回復のアクセサリーで対処できるかもしれません(こちらの確率も低いですが……)。
おわりに
とりあえずここまで現時点でのランクマッチで見た・使った主要な戦法及びユニットを紹介してきました。
2.0でデルタ召喚が実装されてもオボロなどの脅威は変わらずであると思いますので、デルタ召喚のパーツを組み合わせる際は属性とブレイブバーストの兼ね合いは十分注意する必要がありそうです。
次回のアンコモンのランクマッチやアンコモンのデルタ召喚をする際などに、こちらのページが参考になれば幸いです。
ライターコラム一覧へ