チェス盤上の舞踏会・ストーリー・まとめ
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目次 (チェス盤上の舞踏会・ストーリー・まとめ)
①メープルシロップ/七色の願い
白チェス王国の都の近くの町に、ジェニーという娘がいました。
両親はおらず、彼女は一人で暮らしていました。
ジェニーの夢は騎士になる事。
弱いものを守り、正義を守る事でした。
彼女は町の女の子たちと遊ぶ事はなかったが、女の子たちはいじめから守ってくれる彼女を心から慕っていました。
そして町のやんちゃな男の子は全員ジェニーに殴られた事があったため、男の子たちはジェニーが嫌いでした。
そして、 集まって彼女をやっつける方法を考えました。
男の子たちは、町の外の森に恐ろしい魔女がいると聞いて、一緒にジェニーを森に誘い込みました。
ジェニーはいくら歩いても、帰り道がわからなくなっていました。
空はだんだんと暗くなっていくと、ジェニーは一人のおばあさんを見つけました。
彼女の赤い頭巾は風に吹かれ、高い木の枝に引っかかりました。
おばあさんの老衰と醜さが全て露わになっていましたーー皺だらけ、髪の毛もまばらで、歯も尖っていて、とても怖い顔をしていました。
だけど、ジェニーは少しも怖がることはありませんでした。
彼女は木に登って、慎重に赤い頭巾を取りました。
ジェニーはおばあさんのために頭巾を頭に掛け、少し歪んだちょうちょ結びをしてあげましたーーこれは彼女が唯一結べる結び目でした。
「親切な娘さん、 助かったよ」
おばあさんは手提げカゴから七枚の花びらを持つ花を取り出しました。
花びらの色は全部違っていて、虹のように美しいです。
「これは願いを叶えてくれる七色の花。 お礼に、受け取っておくれ」
「花びらを一枚取って、 "飛ベーー飛ベーー七色の花”と言ってから願いを言うと、 叶えてくれよ!」
「おばあさん、ありがとうございます。 これを使って帰り道を見付けられますか?」
「良い子だね、もう家に着いたよ!」
ジェニーが振り向くと、 自分は既に町の広場に立っていて、掲示板の前は人でいっぱいでした。
驚いたジェニーはおばあさんにお礼を言おうとしましたが、おばあさんの姿はどこにもありま
せんでした。
「ジェニー、ジェニー!早く見て!白チェス王が白雪姫のために護衛を選ぶそうだよ!」
町の女の子たちはジェニーを見付けると、 彼女を囲って騒ぎ始めました。
「白雪姫はきっと縞麗だよ!」
「彼女は優しいって聞いたよ、 人を責めた事がないって」
「彼女はいじめられたりしているかな?」
「そうかも、じゃないと王は白雪姫のために護衛を選ばないと思うよ?」
「あぁ!白雪姫可哀想! ジェニー!白雪姫を助けて!」
ジェニーはこのようによくわからないまま推薦されました。
彼女は武に長け、 願いを叶える七色の花も持っていたため、国王は喜んで白雪姫の護衛として彼女を選びました。
「そして、ジェニーは良い娘だ。 白雪はきっとこんな仲間がいたら喜ぶだろう!」
「私の娘たちには、 いつまでも幸せでいて欲しい」
白チェス王はそう思っていました。
この時の彼は、愚かな王ではなく、 優しい父そのものでした。
②ブラッディマリー/緋色のお伽噺
暗い森に、赤いマントを着た赤い帽子の医者が住んでいるという伝説がありました。
彼の赤いバラによって赤く染まった城はいつも月の光の下でより一層赤く見えていました。
数え切れない程の森の木々によって、城はいつも闇に包まれていました。
しかし、誤解しないでください。
赤い帽子の医者は決して悪い人ではありません。
彼は魔法王国で一、二を争う良い人です。
彼は豊富な学識を持っていて、魔法王国の様々な知識を知っていて、いつも困っている人たちを助けていました。
例えば。
悩んでいる海妖のお嬢さんのために、 彼女の愛する騎士を連れて行きました。
悩める皇后陛下のために、 眠れの王を永眠させるための薬剤を提供しました。
頭痛の国王陛下のために、 魔剣の鋳造方法を提供しました。
どうしようもなくなった小さな陛下のために、常に彼を掌握しようとしている側近を解決しました。
赤い帽子の医者はいつもこのように寛大で、 善良で、人を助けることが好きでした。
たとえ他人が彼を理解する事が出来なくても、彼は自分を持ち続け、 皆のために自分の知っている全てを差し出しました。
ほら、なんて良い人なんでしょう?
このように理解されない赤い帽子の医者は、いつも赤いマントを着て一人静かな森を散歩しています。
いつも他人を助けてくれる人にも、助けてくれる人が必要です。
森の中を散歩していた赤い帽子の医者は、 落ち込んだように足を止めました。
彼は空の赤い月を見上げ、耐えられないほどの静寂を感じました。
彼は赤い月に向かって両手を合わせて、敬度に願った。
ああ、赤く染められた血月よ、 私の願いに応えてください。
ずっと探していた「あの人」 を見つけて欲しいです。
「貴方があの狼男です」
次の瞬間、後ろから音がしました。
赤い帽子の医者は興奮して振り返った。
あまりにも興奮していたため、 かぶっていた帽子が落ち、鋭い二本の耳を見せた。
彼は森から来た人を見ていました。
彼は金髪で、神父のような厳粛な表情をしていました。
少し退屈そうな服を着ていましたが、彼の両目の中には赤い帽子の医者しか映っていませんでした。
「僕は……」
「村で行方不明になった人たちは……」
やって来た人が何かを言っているが赤い帽子の医者にとってはどうでも良い事でした。
彼はただ目の前の人をじっと見ていました。
彼の体からは、赤い帽子の医者を酔わせるような気配が漂っていました。
赤い帽子の医者の、 優しさで満ち溢れていた両目は真っ赤な獣の瞳に変わっていました。
「罪を認めますか?」
「ダーリン、知ってる?今日は、 僕のラッキーデー」
「……」
赤い夜は、狼男にとってのラッキーでーでした。
そして今日はそのラッキーな夜です。
彼は長い間探していた 「あの人」をやっと見つけました。
ーー自分の魂からの叫びが聞こえた、 その獲物を引き裂こうと、喉の渇きを我慢して喉元を噛み千切ろうとしているこの叫びを。
③ラムチョップ/羽は地に堕ち
むかしむかし。
魔法王国に、カッコいい公爵様がいました。
彼は宝石のような縞麗な赤い目、 シルクのような黒い髪を持っていました。
そして天使のような白い翼もありました。
王国の夫人やお嬢さんたちは彼の長靴に傾倒していました。
全ての少女は公爵様に城に招待された事を誇りに思うようでした。
そのカッコいい公爵様と、王国の重臣のウサギさんは一番仲の良い友人でした。
ウサギさんが訪問する日は、公爵様は家で他のお客様を接待したりしません。
ウサギさんは彼の一番大切なお客様です。
例え花のように美しいお嬢さんたちですら、彼らの友情に少しの隙を作る事は出来ませんでした。
ところが、ある日、ウサギさんは彼の親友である公爵様が変わった事に気付きました。
彼が公爵様のお城に行くと、いつも彼のために赤い絨毯が敷かれているのに、 城門が閉ざされていました。
彼がいくら呼んでも、公爵様は城から出てきませんでした。
ウサギさんは怒っていません、反対に、彼は自分の親友を心配していました。
彼は知っていたから、公爵様は決して突然約束をなかった事にしたりしないと。
どうしても公爵様を呼び出せないウサギさんは自分の耳を掴んで、公爵様と仲の良いお菓子の家の魔女に聞いてみる事にしました。
その時の公爵様は何をしていたのでしょう……
彼は絶えず腐食されていく翼のせいで、失神していました。
彼が再び目を覚ました時、鏡の前に立っていた公爵様は既に翼を失っていました。
真っ白で高貴な翼は、不吉な黒になっていました。
彼は頭痛がする自分の額を支え、開けてはいけない部屋の方を見ました。
公爵様には一つ小さな秘密がありました。
彼の城は。
生きていました。
彼の城は三つの鍵を作り出しました。
彼がお客様を城に招待する度に、城は彼に気付かれないように鍵をお客様たちに渡しました。
この三つの鍵は、いつもウサギさんが貰っていました。
そしてウサギさんは鍵を公爵様に返していました。
しかし今回、ある婦人の前に現れた鍵はその美しい婦人を惑わしました。
一つの声が、夫人にこう伝えました。
第一の扉を銅の鍵で開けば、ワンダーランド全体を買うのに十分な富が得られます。
第二の扉を銀の鍵で開けば、ハートキングに匹敵する程の権力を得ることが出来ます。
そして金の鍵を使えば……夫人は永遠の命を得る事が出来ます。
そして、夫人は第一の扉を開けてみました。
中には素晴らしい財宝があり、 彼女を驚かせました。
夫人は第二の扉を開けました。
中には権力を代表する権力の杖があり、 彼女は魔法王国の新たな女王になりました。
そして彼女は……第三の扉を開けました。
腰に掛けていた鍵がなくなっていた事に気付き、急いで戻って来た公爵様は夫人の手を引きました。
しかしそっと引いただけで、彼は美しい翼を失う事となりました。
公爵様は改めて三つの扉を閉じました。
彼は永遠に城を閉じる事にしました、もう誰も入れないと決めました。
ウサギさん……ですら……
しかし、この時、外でうるさい音が響きました。
城門は大きな音と共に叩かれていた。
その音は恐ろしい程に大きかった。
「罪深き公爵閣下!尊い皇后陛下を代表し、貴方様を連れて王宮に行き罪を問います!」
「罪深き公爵閣下!貴方様の罪から逃げないでください!」
「罪深き公爵閣下……」
目の前の全ての光が消え、 あの部屋の闇のように少しずつ公爵様を飲み込んでいきました。
しかし、突然声がしました。
「やめろ!」
④ジンジャーブレッド/薔薇夜魅
むかしむかし。
大きな大きな王国がありました。
王国の国王には妹がいました。
彼女は王国の姫です。
王国で最も高貴な少女です。
彼女は空の雲で織られた縞麗なドレス、星で作られた綺麗な王冠を持っていました。
毎日花の精霊が摘んだ露を飲み、菓子の国のチョコレート王が作ったチョコレートを食べていました。
しかし姫殿下がー番好きなのはこれらの物ではありません。
彼女は普通の女の子とは違っていました。
彼女が一番好きなのは綺麗な剣です。
姫殿下には雷で作られた長い剣を持っていました。
この世界で一番鋭い剣です。
これは王からの彼女への誕生日プレゼントでした。
国王はクッキーとクリームで作られた巨大な城をプレゼントしたいと思っていましたが、 彼女
は断りました。
彼女は鋭い剣が欲しいと言いました。
この世界で最も鋭い剣が。
国王陛下は怒っていました。
女の子なのに、剣のような物騒な物を求めてみっともないと。
貴方は姫なんだと!
姫は小動物と会話して、王子がピンチな時に助けられるだけで良いのに!
最も重要なのは、 彼女が怒った時、 国王自身も彼女に勝てる事が出来ません。
そんなのはいけません?!
しかし、国王陛下がいくら怒っても、妹をどうしようも出来ないバカな兄でしかありませんでした。
国王陛下は怒って頭も大きくなりましたが、 方法を探しました、ずっと探していました。
森から来た赤い帽子の医者は博学な人でした。
彼は国王にこう言いました。
空の雷でなら一番鋭い剣が作られます。
魔女の白いバラを使えば、全てを断ち切れる魔法を与えられます。
国王陛下は大きな危険を冒して、博識の毛虫さんを見つけました。
そして毛虫さんに助けられ、 自分の血でその宝剣を作りました。
しかし、赤い帽子の医者は国王の鮮血を盗んでしまいました。
その上、宝剣と王に酷い呪いをかけました。
呪われた王は獣の姿となり、頭には悪魔を象徴する長い角が生えました。
唯一の赤い帽子の医者を倒すことが出来るのは、その剣だけでした。
全てを断ち切初る事が出来るその宝剣は、自ずと全ての呪いと束縛を断ち切ることが出来ました。
しかし……宝剣は呪いにかかっていて、 不気味な黒い気配を纏っていた。
それは自分の呪いを断ち切る事は出来ない。
誰もそれを手に取ろうとしませんでした。
しかしこの時、小さな姫が手を差し伸べました。
彼女は黒い気配が纏わりついている宝剣を手に取りました。
黒い魔法が一瞬にして彼女の雲で作られたドレスを黒く染め、 縞麗な王冠を砕いた。
しかし、姫殿下はとても嬉しそうだった、彼女は宝剣で動きにくいドレスを切り、1本の布地を引き裂いて自分の長髪を縛った。一歩を踏み出し、全ての人の制止を顧みず森林の砦に向かった。
終に、赤い帽子の医者を倒した姫は魔薬を持って城に戻りました。
しかし、彼女が城に帰ると、城の中で盛大な舞踏会が行われているに気付きました。
舞踏会のテーマは、世界で一番可愛い姫のために王子を探す事でした。
長剣を肩に掛け、殺気を張らせた姫は、城の入口で美しい目を伏せました。
彼女は険しい顔で、国王陛下を殺すかどうか、自分で国王になってみようかと真剣に考えていた。
この時、マントを羽織った、肌が真っ白で、二つの尖った耳を持つ赤い目の若者がそっと彼女の肩を叩いた。
「ジンジャーブレッド、 いや、 お姫様、 Shall We Dance?」
⑤ルートフィスク/深海の魔薬
偉大な深海の国の中。
同じく偉大な国王陛下がいました。
国王陛下は若く見えます。
しかし、彼がいつ国王陛下になったかは誰も知らない。
全ての人が気付いた頃には、彼は既に国王陛下でした。
国王陛下には、海妖の背骨で出来た精巧な天秤があります。
深海王国の民が地上に本当の愛を求めに行く度彼らは偉大な国王陛下の元へ行き、 天秤を使って何かと陸地を歩ける足を交換するようお願いした。
時には彼らの締麗な目 時には彼らの器用な両手でした。
交換した物を、国王陛下は水晶でそれらを飾ります。
例え国王陛下が彼らの大切な物を厳しく奪ったとしても、深海王国の臣民たちがここを離れたいと思う情熱を止める事を止める事は出来ませんでした。
国王陛下はがらんとした深海王国を見て、自分の王座に縮こまっていました。
国王陛下は悩んでいました。
彼は国民からの願いを断れない、しかし一人で孤独な海にいたくもありませんでした。
そんな時、美しい海妖のウラは悩んでいる国王陛下に声を掛けました。
「陛下、いつまでも彼らに傍にいて欲しいのかしら?」
「陛下、私も深海王国の民、貴方の願いを叶えましょう」
「陛下、私は海の中の魔女、貴方の願いは全部叶えられる、もう一人ではないわ」
「陛下……」
⑥ブラッドソーセージ/虚像の王国
遠い白チェス王国には、白チェス国王がいました。
彼には美しい皇后がいました。
皇后はある国の王女で、 彼女には可愛いけどあどけない妹がいるみたいです。
二人の姫はいずれも絶世の容貌を持っていて、更に深い感情を持っていました。
結婚して間もない頃、 白チェス国王は彼の愛した世界から去りました。
皇后は悲しみをこらえて王国の責任を負いました。
彼女は優しく、善良で、全ての人を狂わせる程の美しさを持っていました。
はい。人を狂わせる。
彼女を見た人は皆彼女の美しさによって気が狂うようでした。
しかし、これはきっと皇后のせいではありません。
しかし、どうしてか美しい皇后を魔女と呼びたがる輩がいるようです。
彼らは猟師を派遣して、善良な皇后を暗殺しようとまでしていました。
善良な皇后はこれらの招かれざる客の悪意を許し、自分の可愛い妹に刺客を送り返させました。
ただ、誰も知らない。
この皇后は魔鏡を持っていました。
魔鏡の中には、世にも珍しい魔法使いがいます。
魔法使いは自分の魔法のせいで魔女から呪いを受け、鏡の中に閉じ込められていました。
鏡の中にいた魔法使いは、かつて意地悪な姉たちに、なくした紡錘を取り戻そうと言いがかりをつけられて、井戸に突き落とされた可哀想な少女を見つけました。
そして彼女に、妹を姫にする魔法を教えました。
皇后は自分を幸せにする魔法を覚えました、そして彼女は同じように意地悪な継母にこき使われていた妹を連れて行きました。
彼女たちは走って、走って、長い間走りました。
そして彼女たちは森を見つけました。
彼女たちはカワイイ鹿を見つけました。
鹿は彼女たちを白チェス王国に連れて行きました。
白チェス王国の国王にはもう一人カワイイ娘がいます。
彼女はチェス王国の姫です。
その時はまだ皇后ではない姉は可愛い姫を見て笑っていました。
一つの王国には、 本当の姫は一人しかいてはいけない。
違う?
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