【非人類学園】金角（キンカク）のデータ

よ！俺は金角だ。天賦高校に通ってる。

俺は学校のサッカーチーム「奪回屋」の4番で、俺の兄弟の銀角もチームメートだ。チーム名はうちの家族の企業にちなんで付けたんだ。

俺は物事を複雑に考えるのが好きじゃねえ。はっきり言って考えるばかりじゃ意味ねえよな！行動に移さねえと。

周りのみんなはよく俺を単純っていうけど、俺からして言えば俺が単純なんじゃない。みんなが考えすぎなんだよ。そんな一歩進んで悩むくらいなら、考えずにガンガン突っ走った方が早いよな、きっと。カンで当たって砕けりゃいいんだよ。

カンっていうのは･･････あああ、面倒くせえ、やめだ。

あとよく俺は維持張ってるって言われるんだが、俺はそれが悪いことみたいに言われる理由が分からねえんだよな。男はやると決めたら後ろを振り返るわけにはいかねえんだよ。だから何かを成し遂げるためには、たとえ倒れたとしても諦めるわけにはいかねえ。

そうだ、この紫金瓢箪を紹介しとくよ。これは俺愛用の武器で、先祖代々伝わる家宝でもある。紫金瓢箪は何でも吸収できるんだ、すごいだろ！

でもな、こいつの力はそんなもんだけじゃねんんだ！銀のやつがちょっと改造してくれてな、今こいつは少しずつ俺の力を貯めてくれるんだ。銀が言うには、「預金で積み立てて一気に取り出すのと同じ」らしいが、俺にはサッパリなんのことだか分かんねえ。

まあ、俺の自己紹介はこんなもんだ！これからもよろしくな！

俺と銀は双子の兄弟だ。

あいつは頭が良くてよ、それにいつも落ち着いてるんだ。だからいつも俺が思いつかないことを考えてくれる。まあでも逆にあいつは情熱ってものが足りないんだけどな！

俺は物事を考えるのが苦手なんだが、銀は逆で得意だ。だから俺たち兄弟はそれぞれが役割分担すればいいんだ。俺が体を張って戦って、銀が物事を考える。性格的にもそれが一番なんだ。

あ？どっちが兄貴かって？まったく、双子に兄と弟があるかよ！銀のやつはいつも年寄りみたいにぐちゃぐちゃと説教を垂れるから、あいつの方が年上に見えちゃうんだが、まあ双子で一緒に生まれてきたんだから、どっちが上とか下とかどうでもいいんだ。まあ強いて言うなら、俺が兄貴だけどな！

ん？じゃあなんで俺があいつに勝てないのかって？ったく、兄貴である俺が手加減してやってるに決まってるだろ！それに今勝てないからって、一生勝てないわけでもないだろ。今日負けても、明日勝てばいい。前向きに考えるんだ、過去のことばかり気にしてもどうにもならないぜ～？

まあ俺はいつも銀にツッコんでばかりいるが、小さい頃からずっと一緒に育ってきたからな。銀がいなかったら俺がどうなってたかなんて想像もつかねえよ。

一人で戦うのはつまんねえし、一緒に喜んでくれるやつがいないと、勝っても意味ねぇよな。ってことで、今後も俺は銀と一緒に頑張るぜ！

俺らの家系では代々「奪回屋」っていうのをやってるんだ。

「奪回屋」っていうのはその言葉の通り、過去に依頼者が奪われたものを取り返してやる仕事だ。どんなものであってもな。今の奪回屋のオーナーはうちの親父で、業務能力と言ったらピカイチでな。口癖は：「俺に奪えないものは、死んだものの命と女の心だけだ。」で、相応の報酬さえ払えば、なんでも奪い返してきたんだ。

俺と銀はまだ卒業してないが、もう奪回屋の見習いをやってるんだ。これまでもたくさんの変な依頼を見てきたぜ。

とある大富豪の時は「盗まれた名画を奪回して欲しい」ってことで、見たこともない超高額の報酬を支払ってくれた。またとあるマフィアの時は「奪われた縄張りを奪い返して欲しい」ってなことで、あいつら俺らを抗争に巻き込みやがって、えらい目見たぜ。んで、この前はある爺さんがやってきて、「人間界はもともとワシが管理しておったのだが、他の仙人に奪われたのじゃ！奪い返してくれ！」とかうそぶきやがったんだ。まあ親父のパンチ一撃ですぐ」逃げていきやがったけどな。

俺らは「奪回屋」であって、依頼人がもともと所持していたものじゃなかったら、奪い返せねえんだよ。

「よし、今日は俺の必殺技を考えてみよう！」おれと一緒に考えよう、銀ちゃん！

どうしてまた、嫌な顔してるの、つめたいよ。

昨日の銀ちゃんの試合を見たので、自分の専用技をもう一度練習してみる。銀ちゃんの「七星剣法」がかっこいいよ、おれもそういうすばしっこい必殺技が欲しい。それに、最後に使う必殺技だったら、救世主のようにしないと。

だから、俺も必殺技がいるの、そのほうが銀ちゃんとチームワークする時、かっこいいだろ。

だからね、よく考えてください、銀ちゃん。

「・・・必殺技のことを考える前に、毎日練習する時、もっと頑張ろうよ。」

「えぇ、それ、それは、あとでまた考える。ほ、本当だ！約束したから、絶対やる！」「さあ、一緒に必殺技を考えよう。何かいいアイディアないの？」

「自分で考えて。」

「そんなこと言わないで、銀ちゃんのほうが頭いいからさ。」

「考えたことないか・・・？紫金瓢箪で敵を一気に吸い込んで、あいつらを打ち飛ばす。」

「・・・・・・そうなんだ。」

「いいぜ！さっぱりするし、頭使わないし、おれの性に合う。必殺技は・・・・・・『吸ったり打ったり』ってどう？へ、簡単すぎか？いいと思うんだけど。銀ちゃんだったら、どうするの？」

「おれだったら、『紫界拳破』。」

「わあ！それはすげえ！さすが銀ちゃんだ！」

「よし、今度の試合で『紫界拳破』を使う。相手を全部ぶっとばすぞ。」