【HoK Wiki】ヒーローデータ:棋星(キセイ)
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【掲載日:2026年1月22日(木)】
「Honor of Kings@人物百科事典」のYouTubeチャンネルを開設いたしました。
こちらのチャンネルでは、本ゲームの各種公式アニメの日本語字幕付き動画を制作しています。
本Wikiと併せて、よろしくお願いいたします。
Honor of Kingsに登場する棋星(キセイ)についてのデータを載せています。

目次 (棋星)
ヒーローデータ
![]() |
|---|
棋星(キセイ)
入手方法
| ステラ | 13888 |
|---|---|
| バウチャー | 558 |
プロフィール
| 種族 | 身長 |
|---|---|
| 人類 | 170cm |
| 系統 | 本拠地 |
| 魔法 | 長安城 |
| 所属 | 身分 |
| 堯天 | 少年棋士 |
| 好きなもの | 嫌いなもの |
| - | - |
| 特技 | 日本語CV |
| - | (未実装) |
| ストーリー | |
| 棋星は、かつて孤立無援だった頃に「牡丹道士(ぼたんどうし)」に命を救われ、その時から彼を師と仰ぎ、「家」を得た。碁は、苦痛を取り去り世間を知るための手段として、師匠から教えてもらったものだ。女帝の前で扶桑(ふそう)の棋士に勝ち長安で有名な天才少年になったが、それだけでなく、夜の潜入任務の時に終始平静を保ち遂行したことで、師匠の相棒となる願いも叶った。 現在、長安は厳しい状況にあるが、少年は自分を長らく苦しめていた囲碁部屋を向け、世界を碁盤に見立て戦うことにした。この時、自分の碁の道を追求し守ることを決意したのだった。 | |
バックストーリー(翻訳済み)
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| 簡略バージョン |
|---|
| かつて、棋星と呼ばれる少年は、最も孤立無援だった瞬間に、牡丹道士と名乗る謎めいた道士に救われた。 その日より彼は道士を師と仰ぎ、新たな家を得たような帰属感に満たされた。 師が授けたのは、己の痛みから心を切り離す術と、盤外でも人心を操り勝利を掴む策略、そして肉体と精神の鍛錬であった。 少年は女帝・武則天(ブソクテン)の御前で極東・扶桑の囲碁名手たちを打ち破り、また幾多の闇夜の潜行任務を成功させたことで、長安にその名を轟かせる天才棋士として知られるに至った。 どの任務でも彼の指は水鏡のように静かで、全ては敬愛する師の期待に応える一念によって導かれていた。 だが、長安に激動の風が吹き始めた今、少年は長くこもっていた棋室を後にし、天地を一枚の碁盤と見立てて自らの局を開く。 人生は一局の囲碁、石をどう置くかは己次第──彼の目に映る世界は無限の盤上であり、好きなように打ち進められる自由そのものだ。 これはもはや師の夢の延長ではない。己が追い、そして守り抜くべき「棋道」を求めて、棋星は静かに、しかし確かに第一手を置いた。 |
| 詳細バージョン① |
| 「世の中は、あまりにも苦しみに満ちています。どうすれば忘れられるでしょうか?」 「囲碁を打てばいい」 「囲碁……それが、世界の代わりになり得ると?」 「なるさ。十九路の縦横には、それだけで一つの宇宙が宿っているのだから」 ![]() 全身に傷を負った少年は、一粒の白石をつまみ、かつて隠れて見ていた父の手筋をなぞるように、それを盤の中央に静かに置いた。世界は残酷だ。天は無情であり、この世は無慈悲である。だが、彼は打ちのめされるだけの捨て駒でいたくはなかった。人として生まれた以上、然るべき幸福を求めたい──その思いを、少年はただ碁盤という小宇宙に封じた。 時は矢のごとく過ぎ、花咲く春の日。命を救い囲碁を授けてくれた恩人・牡丹道士と共に、少年は長安の民の前に姿を現す。折しも、遥か扶桑からの使者が女帝への謁見を果たし、翡翠で作られた碁石を献じ、長安随一の棋士たちとの対局を望んだ。使者の棋力は驚異的で、数名の棋待詔(きたいしょう)たちが立て続けに敗れ、女帝の顔から笑みが消える。朝廷に冷たい怒気が満ち始める中、牡丹道士はそっと少年の名を挙げた。 誰もがその小柄な姿に驚愕する。これが少年にとって初の正式対局であることを知る者は、ほとんどいなかった。少年が盤の前に座ると、扶桑の使者はその幼さをあざ笑う。 「母の乳もまだ恋しい年頃だろうに……」 だが、その嘲笑は二刻と経たぬうちに打ち砕かれた。盤上に現れたのは、雷霆の如く激しく、淀みなき布石。豪胆にして精妙な着手の連続は、盤面を戦場のように変貌させた。汗を滴らせた使者は、ようやく気づく──この少年は恐れて震えていたのではない。ついに現れた「真の対手」に昂揚し、歓喜に震えていたのだと。 ![]() この一局により、少年は一夜にして長安の寵児となった。貴族の間では、「彼こそ開国の功臣・英国公(えいこくこう)の落胤(らくいん)である」との噂も広がっていく。英国公──長城外の地を征服し、辺境の防衛軍・長城守備軍を築いた伝説の将であり、囲碁の達人でもあったが、子孫は没落し庶民にまで身を落としたとも言われていた。 少年の素性にまつわる風聞は、彼の栄光にさらなる神秘を添えたが、当の本人はそれを意に介さず、静かに碁盤へ向かい続けた。彼に白星を奪った者はいまだ一人もいない。 「長安は巨大な碁盤そのものなのだ。記憶の中によく刻んでおけ」 ![]() 縦横に走る幾十もの街路が、街を正方形の坊に分け、楼閣や屋敷は、まるで盤上の碁石のよう。幼少のころより、師は「長安こそ一局の碁である」と教え込んでいた。 かつて少年は問いかけた。 「勝ち続ければ、父上に認めてもらえますか?」 「──然り」 その一言を胸に、少年は目を閉じ、師の導きのままに石を打った。その瞬間、長安の一隅はまるで別世界のような静寂に包まれる。 ![]() 彼は深く盤に没入し、雷鳴と嵐のような力を胸に蓄え続けた。勝利がこの不条理な世を塗り替える力を持つならば、自分にも居場所がある──そう信じていた。 ある静かな夜、牡丹道士が戻ってくる。重い面持ちで何も言わず、盤上に黒石をひとつ、静かに置いた。 「長安は巨大な碁盤だ」 「……」 「だが、おまえは本当にこの局を理解しているのか?」 少年──いや、今や「棋星」となったその人物は、静かに首を振る。 「理解なんて、しなくていい。ただ勝ち続ければいい……そうでしょう?」 勝利を積み重ねることで、この場所を「家」と呼ぶ資格を得られる。そう信じていた彼の願いは、いつしか形を変えていた。黒白の宇宙に己を閉ざし、師や友の望みを叶えるため、ただ盤上の勝利だけを追い続けた。だが師は、今度は違う言葉を告げる。 「……違う。囲碁の盤上にも宇宙は宿る。だがその外には、さらに広大な天地がある。おまえはそこでこそ、己の『棋道』を見つけねばならぬ」 「……己の『棋道』? それは一体……」 問いは宙に消え、師は黙ってもう一手を打つと、静かに去った。 その後、棋星は窓の外を見つめた。黒雲が空を覆い、遠くに雷鳴が響いている。彼は長く己を閉じ込めていたこの城を出て、稲光の走るその先へと歩み出す。 ──天地そのものが、今や彼の碁盤である。石を握りしめ、世界という名の局へと挑む時が来た。 この一局こそが、彼自身の手で、「答え」を見つけ出すための戦いなのであった。 |
| 詳細バージョン②「勝利に惑うことなかれ」 |
| 公孫離は、ぴたりと閉ざされた棋室の扉を見つめ、そっと息を吐いた。冷めきった料理を手に取り、もう一度温め直そうと台所へ向かう。 「まあまあ、りっちゃん、そう気を落とすなって。もしかしたら、囲碁っちはただ、お前の作った飯が食べたくなかっただけかもよ? 俺が前の通りで饅頭でも買ってきてやるさ!」 タイガーが茶化すように言いながら近づくと、案の定、公孫離の顔に表情が戻る。言い終えるより早く、冷たい豚足が彼の口にねじ込まれ、「あうっ」という声だけが漏れた。 棋室の中では、棋星が盤面に深くのめり込んでいた。 師が残した一局の終盤戦──それを最初に手にしたとき、棋星はいつものように駒を並べ、日々異なる手順を試しながら、解法を探していた。 一日目:白が貼り、黒が長を打ち、白が防ぎ、黒が跳ねて連結……白、敗北。 二日目:白が挟み、黒が応じる……白、敗北。 三日目:白の攻めが利かず……白、敗北。 それは、師との長年の約束だった。幼い頃から、師が旅に出るたびに残していった一局の終盤戦。毎日一手を試し、白で勝つことができれば、師は帰ってくる。 数日で解けることもあれば、一月以上かかることもある。生死の局面から、仲間との連携が必要な複雑な局面まで──勝利のたび、師は必ず戻ってきた。例外は一度もない。 そして、その勝利が重なるたび、師のまなざしには確かな認めの色が宿るようになった。 少年は信じていた。勝てば認められる。勝ち続ければ、この場所に居続けることができる。 牡丹道士の手配書が街中に貼られ、タイガーが旧友に誘われて長城への帰還を考え、あの楽観的な公孫離までもが「本当に戻ってくるのかな」と口にした時ですら──棋星は最も落ち着いていた。 彼はいつも通りに棋譜を手に取り、迷うことなく言うのだった。 「きっと戻ってくる」 三十日目:白、敗北。 六十日目:白、敗北。 九十日目:白、敗北。 記録された敗局の棋譜は、すでに部屋を埋め尽くしていた。 それでも棋星は勝利への道を見つけられなかった。恐ろしいのは、自分の持てる全ての知識と技術を尽くしてなお──敗北しか導けなかったことだった。 これは、師がもう戻らないということなのか? 勝利を掴めなかった自分は、またしても置き去りにされたということなのか? 堯天(ぎょうてん)は、師を失ってなお、どれほど持ちこたえられるというのか……? その夜を境に、棋星は一歩も棋室から出なくなった。 彼は自らの意志ではどうにもならぬ深淵へと沈んでいった。微かに残る可能性を信じ、漏れがないかと棋局にしがみついた。 白と黒の宇宙に巻き起こる嵐の中で、少年はただ一人進み続ける。勝利なきままでは、現実という盤外世界に向き合うことなど、到底できなかった。 楊貴妃が外から戻ってきて、首を振った。師の手がかりは、やはり見つからなかったようだ。三人の目には、隠しきれない不安の色が浮かんでいた。 「もう、これ以上は放っておけない!」 タイガーが突然声を荒げ、公孫離は驚いて耳をぴくりと動かす。三人は互いに目を合わせ、うなずいた。もし師が戻らぬのであれば──自分たちが兄や姉としての責任を果たさねばならない。 「俺にいい考えがある!」 棋局に溺れていた棋星には、時間の流れすら感知できなかった。だからこそ、タイガーが彼を無理やり担ぎ上げ、囲炉裏の卓へと連れてきた時、少年はふと、目の前の光景に冬至が来たのだと錯覚した。 かつて師がまだいた頃、皆がそれぞれの任務に忙殺され、顔を揃えるのも難しかった日々。だが冬至の日だけは、全員がこの小さな庭に帰ってきて、湯気の立つ餃子を囲むのが恒例だった。 その後、師は幾枚かの銅貨を取り出して、皆に一つずつ願いを言わせ、占いを始めるのが通例だった。 「私は、長官の無実を証明したい!」 「私は、世の孤児たちに安らげる家を与えたい!」 「私は、『幸福』って何かを知りたい!」 ──そんな願いに対し、明世隠は決まって「大吉」と告げていた。 やがて列は棋星へと回ってきた。 「皆の願いが、全部叶いますように」 そう願った棋星だったが、師は銅貨を渡しかけて、そっと引っ込めた。 「それはだめだ」 首を振って言う。 「星坊、お前には『自分の』願いが必要だ」 その意味が分からず戸惑いながらも、棋星は声を震わせて言った。 「あるよ。……ある。僕は、ずっと勝ち続けたい」 しかし、それでも師は首を横に振った。棋星は完全に固まってしまい、上着の裾をぎゅっと握りしめながら、頭を真っ白にしていた。だが、ふと視線を壁際に向けると、そこには身長の線が刻まれていた。少しの間、悩んでから、彼は小さく口にした。 「……少しだけでいいから、背を伸ばしたい……」 部屋中が爆笑に包まれた。顔を真っ赤に染めた棋星は、冬装の袖口を握りしめすぎて毛を抜きかけていた。 「それなら、よし」 ようやく笑いが収まった師は、真剣な顔で占いを始めた。 「運勢は──吉」 「大吉だって!」 「うぅ……」 公孫離の歓声と、その勢いに負けた奥歯の痛みで、棋星はふと現実に戻った。どうやら、無意識のうちに差し出された餃子を受け取り、口に運んでいたようだった。ところがその中の具に紛れて、歯に何かがぶつかった。口の中には、銅貨──あの時と同じ、師の占い用のものとそっくりな一枚があった。 「囲碁っち、それ一つしか入れてなかったのに、見事に引き当てやがって!」 「いやー残念。銅貨を噛んだ奴は願いが叶うって聞いたのになー!」 タイガーと公孫離が口々に言い合う。棋星はその銅貨と餃子を見下ろす。 自分がかじった餃子は、他のものよりも明らかに大きかった。どう考えても、あまりにも「偶然」すぎる。 だが──その偶然こそが、まだ自分が見放されていないという、証なのだろうか? 「僕……」 久々に口を開いた棋星は、こんな時に何を言えばいいのか分からなかった。楊貴妃が彼の頭を撫でて言う。 「これは開運の兆しよ。あの盤も、すぐに勝ち筋が見えてくるはず」 「そのとおり! もしそれでも勝てないなら、俺が盤ごとひっくり返してやる! 囲碁に人間が負けてたまるかっての!」 「いっそ、拳法の稽古でも始めてみるか?」 タイガーは棋星の肩を軽く叩きながら笑う。 「ちょ、待ってよタイガー!」 公孫離が二人の間に手を伸ばす。 「囲碁っち、なんか……背、伸びてない?」 棋星が抵抗する間もなく、彼は壁際へと追い詰められた。三人に囲まれながら、身体を固くしたまま立ち尽くす。タイガーは定規で彼の頭頂を抑え、壁にそっと線を引いた。 「見ろよ、棋星! 去年願ってたことが叶ってるじゃん! やっぱ、お前ツイてんだよ~!」 棋星はくるりと振り返り、定規で整えられた髪が公孫離たちにぐしゃぐしゃにされるのも構わず、壁に刻まれた線を見つめた。わずかだが、確かに前より高い。 その壁には、深くも浅くもある無数の線が並んでいた。タイガーのは大きく間隔を空けて、公孫離のはびっしりと並び、楊貴妃のはただ一本だけ。そして、一番上の線──それは、師のものだった。 当時、彼ら四人が小さな踏み台を運びながら、師を壁に立たせて線を刻んだ光景を思い出し、棋星は自然と笑みをこぼす。 「な、俺の作戦すごかったろ! 棋星が笑ったぞ!」 「よく言うわ。街で変な占い師を捕まえて『棋星が呪われてないか』って占わせようとしてたくせに……。楊貴妃姉さまが止めなかったら、どうなってたことか!」 タイガーの額に、ぱちんと公孫離の指が落ちる。楊貴妃は定規を丁寧に元の場所に戻した。小さな庭に響く笑い声は、かつてと何も変わらぬまま、暖かく包み込んでいた。 棋星の胸中には、静かに一つの答えが生まれていた。 あの局面を、もう考え続ける必要はない。 もし解けない局面ならば、勝ちに固執する必要もない。白と黒の盤面から一歩出れば、そこには遥かに広い世界が広がっている。勝敗だけでは語れない、大切な何か。自分が今まで見ようとしなかった──「家族」というものの形。 今年の冬至、棋星はようやく、自分だけの新しい願いを胸に抱くことができた。 |
| 詳細バージョン③「不可不勝」 |
| 万国の祝祭の気配が、長安のあらゆる街角に満ちていた。長楽坊(ちょうらくぼう)にある機械芝居の劇場も、いつにも増して賑わいを見せている。訪れた使節たちの喝采を受け、普段はお蔵入りの演目までもが次々と舞台にかけられていた。 帷が開く──生き写しのような精巧な機械人形たちが、舞台の両脇から現れる。まずは朝廷、風雲急を告げ、和平か開戦かの議論が渦巻く。やがて場面は引き、ひとりの武将が台の脇から飛び出してきた。声高に怒号をあげるその姿は、全ての雑音をかき消し、たったひとりで敵陣を突き破り、長安の旗を辺境へと突き立てる。 舞台が転じ──場面は戦場から、長安の棋坊へ。若き士子が白の袍をまとい、礼を正して座す。扇をゆるやかに仰ぎながら、杯と駒のあいだに天と地を定める一手を打ち下ろす。 「お手並み拝見」 その口調は静かに、だが力強く。そう、将軍と同じ声。 観客席の片隅で、棋星はじっと耳を澄ませていた。ある男が、異国から来た客人に向けて話している。 「この芝居に出てくるのは、かつて実在した人物なんだ」 確かに──棋星は思う。河洛(からく)の歴史を振り返れば、戦場を駆け、棋局を制した若き将軍が一人いた。開国の功臣・英国公の孫、その後、爵位を継いだ「小国公(しょうこくこう)」。 帷が降りる──だが、将軍がその刀で帷を再び引き裂く。 「我が求めるものは、一振りの剣、一頭の馬、一局の棋、一壺の酒」 彼は刀の先を木の額に向ける。軽やかに幾つかの刀華を描いた後、そこに刻まれた四文字──「刀馬棋酒(とうばきしゅ)」。その額を持ち上げ、英国公府の正殿に堂々と掲げる。 「素晴らしい──!」 鳴り止まぬ喝采。これまで見たこともないような芝居に、使節たちは興奮し、惜しみない金を投げ入れていた。 違う。棋星は、静かに首を振る。 英国公府の正殿に掛けられていたのは、「刀馬棋酒」ではない。四文字であることは確かだが、それは──「不可不勝」──すなわち、何事にも勝たねばならぬというもの。それこそが英国公の一族に代々伝わる家訓。戦場でも、棋局でも、「勝たねばならぬ」──そう、生涯無敗を貫いた小国公こそ、その教えを体現した者だった。 舞台が再び転じ、朝堂が観客の眼前に戻ってくる。凱旋した若き将軍が、玉座の前にひれ伏す。横には豪奢な装いの姫君。彼女は歯噛みし、顔を覆いながらその場を去っていく。殿上には皇帝、顔色は曇り、喜びの席を壊された怒りがその表情に滲む。 「臣、荒野の空を布団とし、戦場を床の座とすることを厭いません。この身の全てを捧げる覚悟にございます」 「公主を煩わせたくも、またその情に縛られたくもない──」 その頃、会場の隅では小国公そっくりの機械人形を売る露天商が、絶妙なタイミングで客に声をかけていた。 「この若き小国公の人気ときたら、祖父にも引けを取らぬほど! 驚くなかれ、この凛々しい顔立ち、なんと三十路を迎えても、未だ独り身なんですって!」 その声に誘われ、若い娘たちが集まってくる。 「そこのお客さん、ちょっと長椅子貸してくれる?」 棋星は小さくうなずき、露店の箱が自分の隣に置かれるのを許す。箱の中には、並び立つ無数の「小国公」人形。どれもこれも、まばゆいほどに威風堂々。棋星は席を立ち、彼らのために場所を譲り、自らは会場の隅にひっそりと身を寄せた。 「しかも、公主の求婚を公然と拒否したって話で……それなのに、二人はその後、親友になったんだとか。彼、自ら誓ったんです。『生涯独りで生きる』ってね」 露店商の周囲で、娘たちは愛おしげな瞳を浮かべながら、口々に言う。 「自分がもっと早く生まれていたら……」 「誓いを破らせる『例外』に、私こそなってみせたのに……」 違う。棋星は、俯いて目を伏せた。 世の理は陰陽にあり、すべてはその規則に従い巡るもの。例外など、存在しない。もしあるとすれば、それは──天が咎めたもの。自分は、まさにその「例外」として生まれた存在。認められることもなく、姓すら与えられなかった「息子」。それが、英名を轟かせた「小国公」の、唯一にして最後の敗北。 帷が再び降りる。将軍が馬にまたがり、再び出征へ向かうその姿が最後の一場面。 芝居は、そこで幕を下ろす。だが現実の物語は──とても舞台には乗せられない。仮に演じられたとしても、何の面白みもないだろう。せいぜい結末はこうだ。 「謀反の罪で一族は流罪。死して悲しみ、李姓の血筋は絶えた」 ──これでは、芝居の余韻を無にするだけだ。 「李(り)」という姓。かつては求めても得られなかったもの。だが今となっては、誰も手に入れることはできない。位高き「あの方」ですら──今や「司空(しくう)」としか名乗ることが許されない。 棋星は静かに立ち上がる。舞台の隅を抜け、外へと歩みを進める。彼は、父のことをもう長い間、積極的に思い出すことはなかった。今、芝居を見たこの瞬間も──心は不思議と静かだった。 もっとも、芝居の場で「親を想った」という行動は、すでに司空様の耳には届いているはずだ。今こそ、最適な時。 かの人もまた、李姓を失った者。だが、今や長安に壮大な棋局を巡らせる者。棋星には分かっている。自分があの人の正体に気づいたときから、この戦いは避けられないものになった。 彼の中にもある、「勝たねばならぬ」の血。己の中にもある、「勝たねばならぬ」の教え。この一局、勝つのは一人だけ。敗れるのも、一人だけだ。 機械劇場では次の演目が始まろうとしていた。タイトルは「李娘子伝奇」。棋星が門を出ようとしたそのとき、鮮やかな紅の影が彼の傍らをすり抜け、中央の席へと駆けていった。帷が再び上がり、舞台には新たな衣装を纏った機械人形たちが現れる。まるで駒のように、己の運命も知らずに舞台で踊り、観客たちはそれが芝居であると信じて疑わない。 ──だが、棋星は知っている。長安に広がる真の棋局が、今まさに幕を開けようとしていることを。そこにいる誰もが、ただの観客ではなく、駒として──あるいは棋手として、この局面に巻き込まれていくということを。 かつて見た、父の背中──あまりに大きく、あまりに遠い。その背は、今や舞台の上の登場人物に等しい。もう、自分にとっては関係のない芝居の中の人。 今の棋星の心に浮かぶのは、あの小さな庭にいた仲間たち。血は繋がらずとも、絆は血縁より深く──彼らこそ、自分が「勝たねばならぬ」と願う理由。 少年は虞衡司(ぐこうし)の門前に立つ。そっと息を整え、千度も繰り返した台詞を思い浮かべ、扉を叩く。 「棋手・棋星、司空様への拝謁を願います」 |
| 詳細バージョン④「未来の一局」 |
| 諸国の使節たちはすでに長安を離れていたが、都の熱狂は収まる気配を見せなかった。 ひと月以上も寝台に縛られていた棋星は、ようやく外出の許可を得たところで、この賑わいを見逃すはずもなかった。 街の先では擂台(らいだい)形式の公開対局が行われており、一人の異国の棋士が棋館の前に陣取り、玉で作られた棋石を賭けて対局相手を募っていた。楊貴妃が言っていた通り、今回の万国棋会によって長安には空前の囲碁ブームが到来し、その中心にあるのが、この玉でできた棋子──雲中(うんちゅう)から届いた逸品だった。 棋星は人垣の外から黙ってその棋路を眺めていた。 見慣れぬ手筋に思考を巡らせ、どう打てば良いかを心中で演算しているうちに、時間の感覚は失われていった。ふと腰元に違和感を覚え、意識が現実に引き戻される。 見下ろすと、七、八歳ほどの碧眼に褐髪の少年が、棋星の玉佩(ぎょくはい)を握りしめていた。 一歩退くと、少年も一歩近づく。 「知ってるよ、君のこと!」 「すごく強いんでしょ? 僕、君に囲碁を教えてもらいたい! 弟子にしてよ!」 その瞳には、強い決意と、どこかおずおずとした期待が同時に宿っていた。少年の笑みは、棋星が必ず受け入れてくれると信じて疑っていなかった。その手は、玉佩を握ったまま、離そうとしなかった。 その瞳に映る光に、棋星はかつての出来事を重ねる。追われる流浪児が、偶然出会った道士にすがりつく──袖を握りしめ、助けを乞う言葉も知らずに。 「一局打ってみるか? もし小僧が勝てたら、弟子にしてやろう」 そう言ったのは道士の方だった。 十九路に広がる碁盤の世界、そこが少年にとって、初めて「居場所」となった瞬間だった。 棋星はしゃがみ込み、目線を少年と揃えた。 「僕に勝てたら、いいよ。」 「やったー! でもね……」 少年は両手の指を何度も折りながら、ようやく満足げに両手を広げた。 「二十目、置いていい?」 「いいよ。」 「じゃあ……指切り!」 そのときちょうど、楊貴妃と一緒に買い物に出ていた公孫離が、奇妙な光景に出くわした。 自分の仲間の少年が、地面にしゃがみ込んで、棒切れで地面に線を引きながら、小さな子供と無言で囲碁を打っていた。 その子供はわんわん泣いていて、棋星はうろたえた顔で何も言えず、手にはどこかで折ってきたような木の枝。 棋盤には枝で描かれた枠と碁石──盤面の半分以上が黒石に占められていた。 「ちょっと! 私の目の前で子どもを泣かせたのは誰!?」 事情を飲み込めない公孫離が、棋星に怒鳴りながら駆け寄る。 「こらっ、囲碁バカ! 謝りなさい!」 怒りのあまり、彼女の長槍が空中を唸り、うっかり隣の飴細工屋台を突いてしまうと、子供はびくっとして、さらに泣き声を上げた。ちょうどその屋台の反対側にいた巡回中の治安官が、しばらく目をぱちくりさせた後、天を仰ぎながらため息をつく。 「ほんと、俺の人生って平穏から一番遠いな……」 公孫離がしゃがみ込み、泣きじゃくる子の涙を拭う。棋星と楊貴妃はその後ろに立ち、それぞれ手に買ったばかりの飴を持ち、状況の収拾を図る道具と化していた。 「この囲碁バカ、手加減っていう言葉を知らないの? しかも相手は子供よ?」 楊貴妃がそっと耳打ちする。 「……二十目は置かせたよ」 棋星が答える。 「はぁ!? 長安一の棋手なら、どう勝たせるかくらい分かるでしょ!」 「囲碁は囲碁。手加減はできない」 「僕も、ズルして勝ちたくない!」 少年と棋星の声が重なる。大小ふたつの真剣な顔が、瓜二つのように並んでいた。 思わず公孫離と楊貴妃は顔を見合わせ、笑いがこぼれる。だが、治安官の視線に気づき、すぐに真面目な表情に戻った。その間に、大理寺の官吏がやって来て、少年の保護者を連れてきた。 ──それは、さきほど十連勝を果たしたという異国の棋士だった。 三人が頭を下げようとしたその時、その棋士は少年を抱き寄せ、むしろ棋星に向かって礼をとった。 「あなたが長安の国手である棋星殿ですね。私と一局、お願いできませんか?」 異国の礼儀だろうか──彼の手のひらから一羽の白い蝶が舞い上がり、棋星の指先に触れて、また消えていった。 囲碁の対局が始まろうとしていた。 楊貴妃は囲碁を見るのが苦手だ。加えて、治安官から説教されそうな気配を察し、そそくさとその場を離れる。 公孫離は棋星の背を軽く押して、棋館の中央へ向かわせた後、自らも姿を消す。 棋星は異国の棋士の申し出を拒むことなく、軽く一礼して席についた。 最初の一手は、天元。 「勝てば弟子になれる──それが長安の決まりですか?」 異国の棋士が尋ねる。 棋星は一手返して答える。 「いいえ」 決まりではないし、原則も変わるものだ。かつての自分は、全力を尽くしても勝てなかった。だが、その道士は微笑んでこう言った。 「今日の運勢は、『例外に適す』と出た」 「もし私が勝ったら、あなたを弟子にしても構いませんか?」 棋星はその多弁に少し辟易しながら答える。 「それはできません」 「以前、私は扶桑の棋聖と対局しました。彼はあなたの『鎮神頭(ちんしんとう)』について語ってくれたのですが、今日、実際に見て納得しました──これは見事だ」 言葉とは裏腹に、棋士の手は落ち着いている。棋筋に慌てる様子はない。 「あなたと私は実力が伯仲しているかもしれない。しかし、雲中には私よりさらに高みをゆく『聖手』がいる」 「もし来てくれるなら、あなたが勝てるとは限らない」 棋星の指先が、わずかに止まった。 手にした玉の棋子は滑らかで、冷たい。その質感が示すとおり、これを作る者たちがいる場所には、確かに巧者がいるのだろう。 近頃、さまざまな過去を知った棋星の胸中には、ひとつの問いが浮かぶようになっていた。長安の外──まだ見ぬ世界には、自分の知らない広大な「星空」があるのだろうか。 だが、公孫離たちと別れてまで行くべきだろうか? 「俺たちの棋星に、負けなんてねえんだ! 行くってんなら、誰だってついてってやるぜ!」 人混みの向こうから、タイガーの大声が響いた。棋星が振り向くと、すぐそばに公孫離・楊貴妃・タイガーの三人が立っていた。どうやら、公孫離が皆を呼びに行ってくれたのだ。 「雲中なんて、俺に任せとけ! 最短ルートで案内してやらあ!」 「あんたは家で大人しくしてて!」 「行きたいなら、行けばいい。誰も止めないわ。」 棋星には、皆の気持ちがよく分かっていた。 自分たちの「家」は、もう長安の小さな庭だけにとどまらない。十九道の盤面のように広がる世界の中、どこにいようとも、互いを支え合える。 長らく手の中にあった一子が、静かに盤上に置かれた。 その一手で二つの死石が繋がり、局面が生きに変わる。周囲の観衆は気づいていなかったが、当の両者はすでに勝敗を悟っていた。 「この玉の棋子は、君に譲ろう」 異国の棋士は、盤をたたみながら言った。棋箱を棋星の前に押しやり、身を起こす。指先から、再び白い蝶が舞い、棋星の指先に触れて去っていった。 「雲中での一局──君は来てくれるか?」 棋星の周囲では、人々が騒ぎ立てていた。長安の棋士が勝利したと喜ぶ声、異国の品を珍しがる露店商の呼び声、それに混ざる機械舞姫の調べ……すべてがごちゃ混ぜになって、祭りのように街に響いていた。 長安は、誰が離れても変わらない街。誰が去っても、こうしていつでも帰ってくる場所であり続ける。 棋星は、盤上にあった一つの玉の棋子を手に取る。静かに、それを掌に包み込む。 「この石を無言の誓いとします。近い将来、必ずやそこへ赴く所存です」 |
| 詳細バージョン⑤「落子(らくし)」 |
| この物語は、遥か未来の出来事である......。 その頃の長安は、機械都市としての姿を徐々に露わにしていた。街角では「万象天工(ばんしょうてんこう)」という言葉が密かに囁かれ、同時にそれは、堯天の新たな任務対象にもなっていた。 幾度となく調査を重ねても、核心には届かない。 そんな折、棋星はいつしか思考に耽ったまま、城の隅にある廃工房へと足を踏み入れていた。 彼は知らなかった──自分が、すでに「天工」と出会っていたということを。 万象天工の「清除記録」には、ある夜の出来事が記されている。 風雨が迫る夜半──封鎖された別院において、三つの「あり得ぬ存在」が、同じ時にその門を開いた。 ──流罪を目前にして、命を賭して逃げ出したはずの英国公。 その子でありながら、存在を認められなかったことで災厄を免れた私生児。 そして、世間どころか、愛する人と我が子にすら「難産で亡くなった」と思われていた天工の運行者。 彼女が、禁を破ってまで再び天工を離れたのは、唯一、ある「未来」を見たからだった。 あの夜の出来事は、棋星にとって夢のようだった。 初めて出会った母は、まるで長年傍にいたかのように彼を抱きしめ、氷のようだった父は、静かに一局の囲碁を差し出した。 まるで、普通の家族のように──茶を淹れ、語らい、対局する、ただそれだけの時間。 母は語った。「運行者」と呼ばれる一族のことを。代々、天工の運用と機械核の製造を担い、生まれながらにして天工に仕え、そこから一歩も外に出てはならぬ宿命を負う者たち。 彼女は禁を破り、ほんの短い間だけ長安に暮らしていたが──家族を守るために死を偽装し、天工に戻らざるを得なかった。 本来、もう二度と戻ってこないはずだった。もし、天工の秘密に気づかなければ。 もし、その未来に、棋星が危機に瀕する運命を見なければ。 父は、ただ静かに嘆いていた。だがその声の奥には、限りない愛と悔いが滲んでいた。 「聞いたことがあるだろう、長安とはまるで囲碁のようだと──」 そう言いながら、父は白石を一手打つ。 「ほら、見てごらん。長安の街は、この巨大な碁盤なんだ」 母は棋星の手を取り、黒石をひとつ置かせる。 「ここが──この場所こそが、その『心臓』なんだよ」 「心臓……? 都市に、心臓があるの?」 棋星が不思議そうに尋ねると、母は微笑みながら答えた。 「天工は、ただの機械じゃない。意志を持っている。生きているのよ」 「この都市の命運を握るのは、他でもないこの「天工」──それが碁盤であり、都市の心臓なの」 「この碁盤の形を、しっかり覚えておきなさい」 夜も更け、三つの鼓が鳴る頃。 あのとき母が打たせた一手──見た目には敗着に思えたその黒石が、盤面全体を再構築し、生き石を救った。棋星は何も分からなかった。天工、禁忌、生きている都市……父がなぜ囲碁を教えようとしたのかも。 ただ、その夜──黒石が勝ったことに、静かに微笑んだ。 まるで、夢が壊れてしまわぬように。 だが──夢は、やはり終わりを迎える。母が天工の中で見た未来は、現実のものとなった。 大地は裂け、市街は崩れ、地下から魔族が現れて長安を襲った。街が火に包まれる中、父と母は再び肩を並べる。互いの力が尽きようとも、最後まで息子を守るために戦った。 それは、他の長安の人々と何も変わらない選択だった。 だが、天工は冷徹だった。最適解のみを選ぶそれは、戦闘区域ごと「切除」することを選んだ。 その区域にいた人々も、魔族も、まとめて地下へと落とし込む。情を理解することなど、天工にはなかった。 ただひとつ、気になった「変数」があった。あの少年の記憶だ。天工の意志は、それすらも「削除」した。 この夜に関する記憶──そして、彼が唯一「家族」を得た夜を。 長安は、すぐに静けさを取り戻した。 ──あたかも、何事もなかったかのように。 だが、人々が「機械が意志を持つ」ことを信じないように、天工もまた「人間が運命に抗う」とは思っていなかった。 それでも──いつか未来に、誰かがその定めに抗う日が来る。天工には、それが理解できなかった。 だが確かに、その夜に選ばれた少年は、やがて再びその場所に戻るのだ。計算されたはずの「結果」に、自らの手で「別の一手」を打ち込むために。 その物語は、遥か未来のこと。 再び長安の街が、天工の姿を完全に現すその時。街では、「万象天工」の噂が密かにささやかれ──それは、堯天が追うべき「最後の任務」でもあった。 調査を続けるうち、棋星はまたもや思考に没頭し、知らずのうちに廃工房へと迷い込んでいた。 彼の記憶には、あの夜の出来事はもうない。天工が消したはずだった。 だが、どこからか声が聞こえたような気がした。 「長安の街は、囲碁のようなもの……」 かつて、師が語った言葉──。 それは、不思議と、何か遠い記憶と重なっていた。 棋星は足元の碁盤──いや、都市の構造図を見つめた。 この廃工房は、盤面のどこにあたるのか? 思い浮かんだのは──どこにもつながらぬ、無意味な一手。敗着と思われたその場所。だが、実はまだ見ぬ「妙手」なのかもしれない。 棋星は、そこに一手を置いた。 黒石は、音もなく、静かに盤上に沈んでいった。 「落子」──ここに至って、ようやく彼は初めて、自らの意志で、その「一手」を打ったのだった。 |
他のヒーローとの関係
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| ヒーロー名 | 解説 |
|---|---|
![]() 明世隠 | ・ボス 明世隠は、棋星の命の恩人にして、囲碁の師でもある。 かつては師匠に従い、無限に閉ざされた白と黒の世界で任務を遂行するだけの棋星だったが、今は違う。 「居場所」を守るために、ついに己の手筋を切り開いたのだ。 |
![]() 公孫離 | ・仲間 内向的な物静かな棋星と、社交的でよくしゃべる公孫離。 一見正反対の二人だが、公孫離が密偵として働くときはいつも、碁盤に創り出した空間で陰から任務を補佐するのだった。 |
![]() 楊貴妃 | ・仲間 長安の秘密組織・堯天の仲間。 楊貴妃の美しい琵琶の音を前にすると、孤独で物静かな棋星も心を揺さぶられずにはいられなかった。 ただ、その感じ方は若干違う。 多くの人は「一番幸せだったときを思い出す」と語るが、棋星にとっては、その旋律を耳にすることこそが幸福だったのだ。 |
![]() タイガー | ・仲間 文と武、静と動......対照的ながら、それぞれ卓越した腕を持つ二人は、いずれも組織にとって欠かせない存在だ。 碁盤の目と現場の拳。 最強タッグで「自分だけの幸せ」を探す旅へと歩み出す。 |
![]() 司空震 | ・血族 二人は同じ血を引きながらも、守ろうとするものが違っていた。 ゆえに、彼らは宿命の対局者となった。 |
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