「残痕の守護壁」アルセリア_include
属性補正
炎属性
77%
水属性
130%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ア・・・アルセリア
主・・・主人公
メ・・・メルク
ア「……、」
主「あれ?
アルセリアさん、どうしたんですか?
そんな難しい顔をして……。」
ア「む、貴公か。
……実は、妹に、
私には常識が欠けていると言われたのだ。」
主「えっ!?
別にそんなことないと思いますけど……、」
ア「私も同意見だ。
だが先日、友からも
酒の席で似たようなことを言われてしまったのだ。
それゆえ、さすがに気になってな。
ほら、よく言うだろう。
こういうことは、おのずから気づくことは困難であると。」
主「まあ、確かにそうですね……。
なにか心当たりはないんですか?
きっかけになった出来事とか……。」
ア「きっかけか……。
そういえば、妹を監禁したな。」
主「監禁。」
ア「もちろん、部屋の中は
妹が喜ぶように、
ふわふわのクッションや絨毯を用意した。」
主「いや、監禁されてる時点で喜ばないですよ!
それですよ、常識がないって言われた理由!」
ア「だが、仕方のないことだったのだ。
妹はどれだけ言い含めても、私の言いつけに背いて、
危ない森へ入ろうと、家を抜け出すし、
それを止めるためには、もはや監禁するしか……。」
主「な、なるほど……。
一応、妹さんを守るためだったんですね。」
ア「そうだ。
だが、確かにずっと部屋に閉じ込めておくのも忍びない。
運動不足になるし、剣の腕もなまるしな。」
主「な、なんだ。
そう思えるなら問題は……、」
ア「そこで手錠を用意した。」
主「手錠。」
ア「もちろん、手を傷つけぬよう中はふわふわで、
つけていて恥ずかしくないよう、
見かけを可愛らしくアレンジして……、」
主「そういう問題じゃない!
なんで手錠をチョイス!?
なんで手を繋ぐという発想に至れなかった……!?」
ア「ずっと手を繋いでいると、
手が汗ばんで、妹が不快に感じるかもしれないだろう。
まあ、私は気にしないがな。」
主「そこだけ妙に常識的!?」
ア「なにもおかしくはないだろう。
妹が危ない真似をせぬよう、見張る必要があるのだ。
1番、確実なのはずっと傍にいることだ。
手錠で互いを繋いでいれば、
私から逃げ出すこともできぬからな。」
主「そ、そりゃそうですけど……。
さすがにやりすぎなんじゃ……。」
ア「妹を守るために、やりすぎなどあるものか。
何があろうと、あの子を、失いたくないのだ。」
主「アルセリアさん……、
そうですよね……。
わかりました、俺も、一刻も早く
多くのモンスターを癒せるよう癒術士としてがんばって……、」
ア「ゆえに、追跡機能付の特別製の服を
魔法の国にツテのあるという商人に仕入れてもらった。」
主「あっ、はい。」
ア「たしかに、ずっと姉が傍にいては、
妹も友だち付き合いに困りそうだからな。
だが、これで影ながら妹を見守ることができよう。
このことを知れば、
妹が私に気を遣いそうだからな。
もちろん、内密にしてある。」
主「なんでドヤ顔してるんだ……。」
ア「心優しく、気遣いのできるよい子なのだ。
我が妹は……。
しかし……、
私はこんなに常識的だというのに
なぜ妹も友もあのようなことを言うのか……。」
主「常識的……。」
ア「私は別に、好きで妹を監禁したわけでも
楽しんで手錠を用意したわけでもないというのに……。
真面目に、妹を危機から護るための最善手だと思って……。」
主「う、な、なんだか、そう聞くと
そんなにおかしいことでもないような気が……、」
ア「そうだろう。
私は妹の規範たる常識を持つ者でいなければ……、
む?
すまぬな。
妹が、安全地帯から出たようだ。
私は妹を影ながら警護せねば。」
主「は、はい・・・・・・。
それじゃあ、また……。
(独占欲が強すぎるわけでも、
監禁して楽しんでるわけでもないんだよなあ……。
本当に、真面目に、妹を守ろうとしてるんだ……)
……うん!
常識人だ!」
メ「それは動機においてだけなのですよ!?」
備考
入手方法
ダイヤスカウト