「惚狐の仲介人」シュマリ_include
属性補正
炎属性
90%
水属性
90%
風属性
90%
光属性
100%
闇属性
140%
モデル
ストーリー
主人公「あのー。」
紹介所のお姉さん「はあ……。」
主人公「すみません、仲間を紹介してほしいんですけど……。」
紹介所のお姉さん「はあ……。」
主人公「……。」
主人公「えーと、なにかあったんですか?」
紹介所のお姉さん「遅い!」
主人公「遅い!?」
紹介所のお姉さん「遅いわよ、主人公くん!もっと早く慰めてほしかったのに!」
主人公「そんなこと言われても……、」
紹介所のお姉さん「主人公くんに仲間ができない理由はそれよ!これみよがしにため息をつかないと相手が落ち込んでるのもわからないなんて。」
主人公「いや、なんか落ち込んでるというよりかまってほしそうなじっとりしたオーラだったんでいいかなって……。」
紹介所のお姉さん「いい、主人公くんに仲間ができないのは筋力のせいじゃないわ。人を見る目がないからよ!」
主人公「それ、断った人がひどい人たちみたいじゃないですか。」
紹介所のお姉さん「わかってないわね、相手が何を求めてるのか、そして相手の向き不向きを察する能力ってことよ。」
主人公「つまり俺には人への気遣いが足りないと……。」
紹介所のお姉さん「その点、つい最近来てくれたあの子なら……!」
シュマリ「あれ、お姉さん?なんかいつもより元気ないったいね。どげんしたとー?」
主人公「す、すごい!紹介所に入って、顔を見るなり異変に気付いた!」
紹介所のお姉さん「ふふふ、さすが同業者ともいえるシュマリくん。観察眼が養われてるわ。」
シュマリ「へ?へへへ、よくわからんちゃけど、褒められれば嬉しかね~!」
主人公「この人と紹介所のお姉さんが同業者?」
シュマリ「あっ、もしかしてキミが主人公くんとね?おれはシュマリ。近々、キミに紹介してもらう予定だったんばい。」
主人公「えっ、そうだったのか。」
シュマリ「故郷で仕事の仲介人見習いとして働いとるんちゃけど、早く一人前になるためにいろんな文化を知りとうて旅に出たんちゃよ~。」
主人公「へえ、仕事の仲介人。それで紹介所のお姉さんが同業者って言ってたのか。仲間を紹介するみたいに仕事を紹介するってことだよな。」
シュマリ「そうたいね。商人や旅人とかから依頼を預かって、その依頼をこなせそうな人に紹介する仕事たい。」
主人公「なるほど。それでよく人を見てるのか。」
シュマリ「それにしても、お姉さんは大丈夫とね?元気が出るようにお鍋でもつくっちゃあよ?それとも、狐ばモフモフさせてもらうとよ?」
紹介所のお姉さん「ああ、すばらしい気遣い!これ、これよ!さっき主人公くんに求めてたのはこれ!」
紹介所のお姉さん「主人公くん、せっかくだからシュマリくんから観察眼のスキルを教えてもらったらいいわ。」
主人公「えっ。」
シュマリ「ええと、役に立てるかわからんっちゃけど、おれでよかったら、手伝っちゃあよ!」
(暗転)
シュマリ「とはいったものの、おれもまだまだ未熟だけん……。」
主人公「でも、紹介所のお姉さんのことはすぐ気づいただろ?」
主人公「いや、俺も気づいてはいたけどな、気づいては。」
シュマリ「あれはパトリ……、ええと紹介所をよく利用してくれるフリーランスの人がお姉さんと似た雰囲気をしてることがあるばいね。」
主人公「なるほど、それで気づけたってことか。」
シュマリ「その人が鍋好きだけん、そういう時はその人の知り合いも呼んで鍋パーティをしてそれとなく励ましてたっちゃね~。」
シュマリ「よく利用してくれる人たちで、顔見知り以上には仲がよかけん。」
主人公「へえ、もう仕事仲間って感じなんだな。」
主人公「あ、そうだ、今後の参考に……。その人がそういう風に落ち込んでるときってどんな時なんだ?」
シュマリ「いいなと思ってた相手が脈なしだってわかったときばい。」
主人公「へ、へえー……。」
主人公「(恋愛ごとで俺になぐさめを求めるなんて、見る目がないのは紹介所のお姉さんも一緒……)」
主人公「(あれ、俺に仲間ができないのって仲介者も一因じゃ!?)」
備考
「鋭鋒の愛待人」パトリシア、「濃艶の淑女」ジュリアンナ、「悠揚たる銃士」レナータら請負人に仕事を斡旋している